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チェックリストを作る

カンボジアに移住して住む部屋に求める条件はきっといろいろとあることでしょう。その条件を確実に満たす部屋を探すのに役に立つのがチェックリストです。物件の見学に行く際は必ずチェックリストを持って行ってください。

物件見学の目的は条件チェック

シェムリアップで部屋を探す際に大活躍するのがフェイスブックです。不動産系のフェイスブックグループが役に立つことは役立つフェイスブックのページでご紹介しました。ここで物件を探して見学に行くというのが効率の良い部屋探しの方法です。

さて、ここで一つ考えてみてください。いったい何のために見学に行くのでしょうか? もちろん写真だけでは分からない実際の物件の様子を見ることも目的の一つです。ですが最も重要なのは、その物件が自分の希望する条件を満たしているかをチェックすることなのです。物件見学の最重点は条件チェックです。

シェムリアップの賃貸物件

住まいに求める条件はいろいろあります。キッチンが使いやすそうか、エアコンは付いているか、近くにスーパーがあるか、周囲に騒音の元になるようなものはないかなど、人それぞれ求める条件があります。

そういう一つ一つの条件をその物件が満たしているかをチェックする。それこそが物件見学なのです。なんとなくぶらっと見に行くのではありません。目を皿のようにして真剣にチェックしなければなりません。

チェックリストを作ろう

ところで、どれくらいの項目をチェックすると思いますか? 例えば部屋に付いていてほしい設備として、エアコン、冷蔵庫、テレビ、温水シャワー、ベッド、テーブル、椅子、クローゼット、8項目です。契約関係で契約期間、家賃、電気代、水道代、インターネット代、ケーブルテレビ代、ゴミ収集料、デポジット、8項目です。ここまでだけで16項目です。

他にも住宅の周辺がどうとか、間取りはどうとか、水回りが汚いのはパスとか、山のように希望条件が出てきます。それらをすべて覚えられますか? 10代、20代の頃ならば覚えられたでしょう。ですが脳みそのシワがほぼなくなりかけている我々の頭ですべて覚えてもれなくチェックなんて無理です。見学を終えてホテルに戻った頃にはチェックした内容の半分は忘れているでしょう。笑

カンボジア部屋探しチェックリスト

そこで登場するのがチェックリストです。エクセルか何かで表を作り、縦軸にチェック項目を並べます。家具や周辺環境などグループでまとめておくと現地でチェックしやすいです。プリントアウトしたものを持って見学に行き、横軸に見学した物件名を書きその下にチェックを入れていくのです。

チェックリストの中に「場所」という項目を入れていますが、ここに例えばAと書いて、地図上のこの物件がある場所にもAと書き込んでおけば、その物件がどこにあったか後で思い出す時に便利です。

自分の生活を徹底チェック

ご注意いただきたいのはチェックリストが役に立つのは、自分の記憶力の低さを補ってくれる点だけです。やはり要点はチェックリストに書き込む項目です。必要な項目をどれだけピックアップできているかが、自分にベストな物件を探すことができるかの肝になります。

そこでおすすめしたいのが自分の日々の生活の総チェックです。朝起きてから夜寝るまで何をしているのか、その一つ一つのシーンで何が必要とされるのか、これを徹底的に洗い出しましょう。月曜日と土曜日ではやる内容に違いがあるかもしれません。毎月第3金曜日にだけしていることがあるかもしれません。ですので最低でも1ヶ月は自分の生活をチェックしてください。

カンボジアのスーパー

例えば洗濯を業者に任せるのであれば、近所に洗濯屋があるかチェックが必要です。自分でするのならば物件に洗濯機の設置スペースがあるかがチェック項目になります。毎晩ビールを飲むのであれば近所にビールを売っている店があるか、配達してくれるスーパーの配達圏内にあるかもチェック項目に入ります。

日本であれば東京都心でも宮崎の農村でも最低限必要なものの充足具合はそこまで極端には変わりません。なのでここまで神経質にやらなくても出たとこ勝負でなんとかなります。ですが日本とカンボジアではベースがまったく違います。きめ細かいチェックはやはり必要です。

チェック項目の例

人によってチェック項目は違うのですが、一例として私がチェックリストに書き入れた項目をご紹介しておきます。上で偉そうに書いたのですが、私自身のはかなりざるでモレがありまくりでした。みなさんの反面教師にしてください。

基本

物件名、場所、大家の印象、大家の電話番号、家賃

避けたい環境

小中学校、カラオケ等、現役の寺院、建設工事現場、空き地、物件前の道路の通行量、街頭の有無

必要な環境

スーパー、洗濯屋、銀行、飲食店、ローカルの食堂

物件外部

階数、窓の防犯柵、窓の方角、1階に飲食店がないこと、防犯面の安全性

物件内部

広さ、間取り、キッチンの有無、カビ臭さ、清潔さ、水回り、バストイレの使い勝手

家具

収納、クローゼット、ベッド、ソファ、机、椅子、テレビ、冷蔵庫、ウォーターサーバー、エアコン、扇風機、温水シャワー、インターネット

その他

公共料金、ゴミ処理費用、支払いターム、デポジット

細かい点もメモしよう

実際に物件を見学に行くとチェックリストの項目以外にも気になる点や気づいた点が出てきます。例えば、物件の前の道が舗装されてなくてサンダルで歩くと足が砂まみれになりそうとか、エアコンがちょっと古そうだなとか、地元の人が住んでいるので楽しく交流できそうだなとか。

こういった情報は意外と大切です。最後2つの物件で迷った時にこれらのポイントが最終判断の決め手になるかもしれません。前の道が舗装されていることが新たなチェック項目に追加されるかもしれません。次の見学からはエアコンやテレビがちゃんと動くか試すようになるかもしれませんよね。

ですがこれらの気付きはその場を離れると忘れてしまいがちです。道が舗装されてなかったのはどっちの物件だったかな?と記憶があやふやになることもあるでしょう。せっかく見学に行って得た収穫を失ってしまうのはもったいないものです。

ですので気付いた時に必ずメモを取るようにしましょう。ご主人がチェックリスト担当、奥様が気付いたことのメモ担当と分業しても良いでしょう。チェックしながらメモは大変なのでボイスレコーダーに録音して、ホテルに戻ってからビールでも飲みながら聞き直してメモに書き込むというのも良いかもしれませんよね。

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