サイトイメージ画像 カンボジア移住ガイド

ヤモリとの共存

カンボジアにはあちこちにヤモリがいます。もちろん家の中にもです。どうも爬虫類は苦手という方もいらっしゃると思いますが、カンボジアで移住生活を楽しむにはヤモリとの共存をおすすめします。

ヤモリとの初遭遇

日本でも特に郊外や田舎ではよく目にするヤモリ。カンボジアでももちろんあちこちにいます。住宅が日本のように気密性が高くなく、隙間が多く扉も開けっ放しだったりするカンボジアですので、屋外だけではなく室内でもヤモリは登場します。

初めてカンボジアに旅行に来た時のこと。ホテルに宿泊した1日目の夜、パソコンを見ていたのですが背後に何かの気配。振り向くと壁に体長15cmほどのヤモリが貼り付いていました。私はヤモリが室内にいるような家に住んだことがないものでして、こういうシュチュエーションにはまったく慣れていません。声を上げるほどびっくりしました。

シェムリアップの街角

しかし、びっくりしたのは私だけではありません。ヤモリなんていて当然のカンボジア。ヤモリを見つけて大声を上げる人などいません。突然の奇声攻撃を食らって先方もさぞかしびっくりしたのか。壁をバタバタと登り天井を這い出したのですが、途中で力尽きたのか、バタッと落下しました。

落下した先はベッドでした。彼にとっては落下の衝撃を吸収するクッションで良かったのでしょうが。一方の私はカンボジアでの初めての夜をヤモリが落下したベッドで過ごすことになったのでした。ですので彼らにはあまりポジティブな印象は持っていませんでした。

ヤモリ登場

さて、カンボジアに移住して部屋を探し、掃除なども完了して初めての自室での夜。ビールを飲みながらNHKニュースを見ていました。すると視野の右上に何やら動く物体が。ヤモリでした。

カンボジアのヤモリ

初日からいきなりかよと思いながらしばらく様子を見てみると、天井や壁をうろうろと徘徊。上手に動くものだなと感心していると、しばらくして照明の裏へと消えていき、それから出てくることはありませんでした。

なるほど、あそこが侵入口か。ならば明日はあそこをふさいでやろう。そう思ってその日は床についたのですが…

ヤモリとの共存スタート

翌朝、さてブロックしようかと思ったのですが。いや、待てよ。

虫との戦いのページで紹介した通り、室内は徹底的に掃除+殺虫剤塗布をして残存する虫を排除し、ドアなどの侵入経路も完全に封鎖しました。ですが、昆虫の歴史は3億年。誕生して1千万年も経たない人類の浅知恵で生物界の大先輩に簡単に勝てるわけがない。彼らは必ず入ってくる。

であるならば、同じく3億年前に誕生し、昆虫を捕食することで今まで生存してきた爬虫類様に同居していただき、昆虫退治に精を出していただいたほうが賢明なのではないだろうか? 多分そうしたほうがカンボジアライフには合っているのでは? そう考え直して急遽方針を変更。ヤモリの侵入経路はそのまま残し、彼らと共存することにしたのです。

シェムリアップの街角

その効果もあるのでしょうか。今の部屋に入居して今に至るまで、我が家は昆虫知らずです。一匹も出てきていません。一方ヤモリの姿もごくたまにしか見ません。ですが、たまに部屋の片隅からキキキッという鳴き声が聞こえてくるのでどこかにいるのだと思います。

ゴキブリなど虫が苦手という方、ヤモリは排除せずぜひ共存してください。

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