セブパシフィック、東京線に大型機エアバスA330投入!

セブパシフィック航空がマニラ-東京線にエアバスの大型機A330-300型機を投入する計画であることが分かりました。オーストラリアに本部を置く航空系シンクタンクCAPA(Centre for Asia Pacific Aviation)が伝えました。(情報元:Cebu Pacific to use A330 to add capacity to Hong Kong, Taipei and Tokyo

セブパシフィック、東京線に大型機エアバスA330投入!

セブパシフィック航空のエアバスA330-300型機はエコノミークラスのみの436席で、現在はクウェートやシドニーなどの長距離線とマニラ-ダバオ、セブ、シンガポールの中近距離3路線で運用されています。このうちマニラ-シンガポール線はセブパシフィック航空の週あたり供給座席数が最も多い路線で週25往復が運行され、そのうちの7往復でA330型機が使用されています。セブパシフィック航空はこのシンガポール線にさらにA330型機を1機投入して週14便にする他、マニラ-香港、台北、東京線でもA330型機での運行を行うことを検討しています。

その背景には同社が持つA330型機の運用率の低迷があります。セブパシフィック航空は6機のA330型機を保有していますが、使用路線が限られていることから1日平均11時間の運用にとどまっています。今後、需要が大きいシンガポール線や東京線に投入することで運用時間を伸ばし、新たな機材を導入することなく供給座席数を増やすことを狙っているものと思われます。

A330型機が投入されることによって期待が高まるのが東京線の運賃が下がることです。現在マニラ-東京線は堅調な需要に支えられているようで運賃が高止まりしています。通常運賃でも大阪線、名古屋線に比べて割高であるほか、割引きプロモーションでも大阪線、名古屋線の最低価格が2,488ペソであるのに対して東京線は5,888ペソであるなど強気の価格設定が続いています。

現在東京線はエアバスの小型機A320で運行されていますが、A320の座席数は180席です。仮に座席数436席のA330型機が投入されると供給座席数が2倍以上に増えるため、供給過剰となり通常運賃やプロモ価格が下がることが期待されます。しかしその期待が実現する可能性は低いようです。

A330の稼働率が低いと言ってもすでに1日の半分は運用されています。これを飛行時間が往復9時間で毎日運行の東京線に投入すると、これで6機あるA330型機のうちの1機がフル稼働となります。さらに往復7時間のシンガポール線、往復4時間の台湾線、香港線にまで投入すると逆に機材繰りがつかなくなる可能性が出てきます。

実はマニラ-東京線では昨年夏の最需要期にA330型機が数回使用されています。東京線の機材をA320からA330に完全に入れ替えるのではなく、需要と供給のバランスを見ながら必要な時期にA330を使用することで、チャンスロスを防ぐとともにA330型機の稼働率を向上させるものと思われます。

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