はじめに

ピーチ・アビエーション

2013年にピーチ・アビエーションやジェットスターなどが運行を始め、日本でも格安航空会社(LCC)の認知度が急激に上がってきました。
特に若い方の間ではLCCに対する抵抗感が少なく、国内だけでなく海外へもLCCを使って旅をする方が増えています。

LCCの利用者が増えるのにともなって、LCCのチケットにはJALやANAのような既存の航空会社(レガシーキャリア)より安い通常のLCC価格のチケットとは別に、キャンペーン価格の超特価チケットがあることも徐々に知られるようになってきています。
ピーチ・アビエーションの1,980円チケット、春秋航空の99元チケット、セブパシフィック航空の1ペソチケットなど、多くのLCCキャリアがこういった超特価チケットを販売しています。

どうせ同じ区間を旅するならば少しでも安いほうが良いことは言うまでもありません。ではどうすれば超特価チケットをゲットできるのでしょうか?
海外旅行のほとんどを税金や燃油サーチャージなども含めて片道数千円で楽しんでいる自称「LCCの鬼」(笑)が、LCCの本当の激安チケットをゲットするのに必要な7つのノウハウを紹介します。

1.複数のLCCキャリアをチェックする

東京からソウル

LCCのチケットを購入する際に、あらかじめ利用する航空会社を決める必要などありません。利用する区間に就航している中で一番安いキャリアを利用すれば良いのです。

例えば大阪から台湾の台北に行くならば、ピーチの他にジェットスターも利用できます。東京からソウルならばバニラエアやチェジュ航空など日韓両国のLCCが飛んでいます。
LCCですので使用する機材もサービスも大差ありません。候補となるキャリアの中からその時々で一番安いチケットを予約しましょう。

また乗り継ぎをする場合、必ず同じ航空会社を使わなければならないわけではありません。
例えば東京からタイのチェンマイに行く場合、日本からの直行便はありませんのでオーソドックスに行けばバンコクで国内線に乗り継ぐことになるでしょう。
この場合、東京からバンコクまでエアアジアで行ったから、バンコクからチェンマイまでもエアアジアで行かなければならないわけではありません。
タイ-チェンマイ線には他にもLCCのノックエアが就航していますので、双方のチケットを比較して安い方を予約してください。

他にも例えば東京からインドネシアのジャカルタに行く場合、日本からジャカルタへのLCC路線はありませんが、ガルーダやJAL/ANAのようなレガシーキャリアの直行便を使うより、LCCを乗り継いで行ったほうが安いです。
この場合も、東京からマレーシアのクアラルンプールまでエアアジアで行ったからといって、クアラルンプールからジャカルタまでもエアアジアで行く必要はありません。
インドネシアのLCCであるライオン・エアやタイガーエア・マンダラがクアラルンプール-ジャカルタ線を運行していますので、これらの中から一番安いものを選びましょう。

さらに、常にLCCが一番安いわけではありません。
例えば大阪から中国の青島にLCCを使って行く場合、この区間にLCCの直行便はありませんので、上海乗り換えにするのがオーソドックスな方法です。
大阪-上海間は中国のLCCである春秋航空が一番安いはずです。しかし、上海-青島間は必ずしも春秋航空が安いとは限りません。中国のレガシーキャリアである山東航空がこの区間で春秋航空より安いチケットを出すことがしばしばあるからです。
さらに言えば、チェジュ航空など韓国のLCCを使ってソウル経由で行ったほうが安くなる可能性もあります。

LCCで旅をすることが決まったら、対象となる区間の航空会社や運行路線の情報を徹底的に調べるべきです。考えられる限りのルート、キャリアをしらみつぶしにあたりましょう。
面倒かもしれませんが、安さはお手軽に手に入るものではありません。地道な調査の積み重ねが激安チケットゲットにつながります

2.会員登録をする

ピーチメールマガジン登録

LCCキャリアの多くは会員制度などを作っており、メールアドレスを登録すると超特価キャンペーンのスタートなど、お得情報をメールで知らせてくれます。
どのキャリアでも会員登録は無料です。無料でお得情報を知らせてくれるのですから、必ず登録しておきましょう。激安チケットゲットの基本は情報力です。

3.チケット価格を毎日チェックする

チケット価格

これが一番大切です。狙っている区間の価格を毎日チェックしてください。
例えばエアアジアで成田からクアラルンプールに行こうと思っているならば、毎日エアアジアのホームページを開いて、成田-クアラルンプールの価格をチェックしてください。
毎日チェックすることでその区間のだいたいの相場や値動きが見えてきますし、突然始まった割引キャンペーンにばったり行き当たることもあります。毎日チェックが基本です。

4.許容ライン価格を決めて必ず守る

許容ライン

激安超特価のチケットがあると思うと、ついついそれを狙ってしまうものです。でも、必ずしもそれをゲットできるわけではありません。

例えばセブパシフィック航空で成田からフィリピンのマニラに行く場合、6,499ペソの割引価格が出ているのに、1ペソ超特価が出ることを期待していつまでも待ってしまう。ありがちですよね。
その結果、もうこれ以上待てないタイミングになっていざ予約しようと思ったら、6,499ペソのチケットも売り切れていて、14,399ペソのチケットを買う羽目になってしまった。これはよくあるパターンです。

ここで毎日の価格チェックが活きてきます。毎日同じ区間の価格を見ていけば、3ヶ月もすればその区間の通常最安値と値動きのパターンが見えてきます。
例えば、一番安いキャンペーン価格は1ペソで、次に安いのは1,499ペソ。通常出ている割引価格は12,999ペソで、時々出る割引価格の最安値は6,499ペソ。ただし出発1ヶ月前を切ったら12,999ペソ以下には下がらない、のように。
この場合、ベストプライスは1ペソです。しかし、1ペソキャンペーンを待つのは最長でも1ヶ月前までです。1ヶ月前まで待っても1ペソが出なかった場合、6,499ペソが出ていれば即買いです。

しかし、通常最安値の6,499ペソが1ヶ月前で出ない可能性もあります。そこで、自分としてこの価格ならば御の字と納得できる価格の上限を決めます。これが許容ライン価格です。
許容ライン価格が8,999ペソなのか7,999ペソなのか12,999ペソなのかはその人の判断次第ですが、大切なことはこの許容ライン価格を絶対に守ることです。期限まで待って許容ラインの価格が出ていれば躊躇せずに即買いです。
もしかしたら1ペソが出るかも。明日になったら6,499ペソが出るかも。せめて7,999ペソが出てくれるのでは。そう思って期待を引きずれば引きずるほど傷が深くなります。

激安チケットのゲットは株の損切りに似ています。タイミングを逃すと事態が悪化して身動きが取れなくなります。タイムリミットまで待っても激安チケットが出なかった場合は、今回は運がなかったと潔くあきらめて、許容ライン価格で予約してしまいましょう。

5.追加費用を出さない

機内食

運賃と諸税諸経費以外は、びた一文財布から出してはいけません。何も買ったらダメです!

例えば機内食。みなさん、よく考えてみてください。LCCの機内食って千円前後します。それでいてその内容はスーパーの298円弁当に毛の生えたようなもの、いや、それ以下かもしれません。
そんなものに何百円も払うくらいなら、飛行機に乗る前に空港のコンビニでお弁当を買って食べたほうが良いと思いませんか?

LCCは徹底的にコストを削ることで利益を出しています。にも関わらず人件費と在庫負担というコストが発生する機内販売を行うのは、機内販売が利益を生むからです。
それはつまり、LCCの機内販売はコストを吸収してさらに利益を生み出すほど割高だということです。
安さを求めてLCCを利用するのに、割高なLCCの機内販売を買うなど、本末転倒、愚の骨頂、自分はとんでもないクルクルパーだとエアバスA320型機の中心で大声で叫んでいるようなものです。笑

機内で販売するものは、機内食、飲み物、お菓子、篠田麻里子様のクリアファイルに至るまで、一切買ってはいけません。
必死にがんばって激安チケットを買った苦労がパーフェクトに水泡と化します。

また、どのLCCキャリアでも座席予約は有料ですが、空港でのチェックインの際に言えば窓側、通路側くらいの希望は聞いてくれます。
早めに空港に行ってチェックインするならば、予約の際に座席指定する必要はありません。

荷物は限界まで減らしましょう。何が何でも制限重量内に収めて空港で追加料金を取られないようにしてください。
どうしても収まらなかったら、体積が小さくて重量があるものを洋服のポケットに入れて荷物を軽くしましょう。さすがのLCCもポケットの中まではチェックしません。

運賃、空港利用税、燃油サーチャージ、予約サイト利用料など、どうしても払わなければならない費用以外は1円たりとも払わない。
ここは技術でも理屈でもなく気合いです。笑

6.とにかく早めに予約する

1ペソ

僕はこの1年ほどの間、業務で致し方ない場合を除くと1ペソや99元などの超特価チケット以外は買ったことがありません。その代わり、ほとんどのチケットは半年前に予約しています。
LCCのチケットは基本的に早めに買えば買うほど安くなります。確実に激安チケットをゲットしたいなら目安は半年前です。

半年前に予定を決めることなどできないと思うでしょうが、本当にそうでしょうか?
例えば社会人の方。来年のゴールデンウィークの休みが4月の何日から5月の何日までか、ぶっちゃけ想像付くでしょ?
大学生の方。冬休みがいつからいつまでで、サークルの合宿がいつごろで、バイトで絶対休めないのはいつかって、1回生じゃない限り大まかには分かりますよね。

ここは非常に大切な考え方なんですが、1ペソとか99元とかLCCの超特価チケットって非日常の超イレギュラーな価格なわけです。
なのに、100%確実な日程が分かってからチケットを予約しようとする。イレギュラーなチケットを、ごくごく平均的一般的常識的な行動でゲットしようとすることにそもそも無理があるのです。

イレギュラーなチケットをゲットするには、自らもノーリスクの確実な行動様式から決別する必要があります。半年前は難しいにしても4ヶ月前、せめて3ヶ月前には予約できるように先々の予定を決めてしまうべきです。

7.オフシーズンを狙う

ジェットスター

年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなど誰もが移動する時期は放っておいてもチケットは売れます。
放っておいても売れるのですから、LCCキャリアもわざわざ値下げしたりしません。利益は取れるところでがっちり取る。ビジネスの基本です。
ですので、ピークシーズンで超特価チケットをゲットすることは非常に難易度が高いです。

逆に言うと、あまり人が移動しない時期は放っておくとチケットが売れません。なので超特価チケットが出やすくなります。
例えば、正月休みが終わったあとの1・2月や、ボーナス前で懐具合に余裕がない11月など、いわゆるオフシーズンが狙い目です。

また、東南アジアに行く場合には雨季を狙うのも一つの手です。
乾季は観光旅行のベストシーズンですので多くの観光客が東南アジアに訪れ、そのためチケットは高くなります。
逆に雨季は観光客が激減しますので、さすがのLCCも空席が多くなり、少しでもチケットをさばくために激安超特価を出してきます。
雨季の東南アジアの観光地はホテルの宿泊料も安くなりますので狙い目です。

最後に

韓国LCC

いかがでしたでしょうか。うげっ!そんなに面倒くさいの?というのが多くの方の感想ではないでしょうか?笑
そうなんです。LCCの本当の激安チケットをゲットするのってけっこう大変なんです。
事前に徹底的に情報収集してしらみつぶしに調べ、毎日チケット価格をチェック。しかもめちゃくちゃ早めに予約しないといけない。かなり面倒なんです。

僕のように年間に20~30回LCCを利用するヘビーユーザーであれば、知識と経験の蓄積が次のチケットゲットに役立てられるのですが。
そこまで頻繁に使うわけではないならば、激安ではない通常のキャンペーン価格で買ってしまって良いと思います。労力がかかり過ぎますから。

でもでもでも、それでも激安チケットをゲットしたいという方。今回紹介した7つのノウハウに是非チャレンジしてみてください。
次に1ペソチケットをゲットするのはあなたかも?笑