はじめに

海外旅行の強い味方、格安チケット予約サイト。
昔は飛行機のチケットはJTBやHISのような旅行会社で買うのが普通でしたが、最近ではインターネットの予約サイトで買うのが一般的になってきました。旅行会社よりも安いですからね。

いろいろある格安チケット予約サイト。みなさんはどれをお使いでしょうか?
トラベルコちゃんやスカイゲート、エクスペディアなどがメジャーですが、旅慣れた方ならばskyscannerやmomondo、KAYAKなどを愛用されているかもしれません。

momondoロゴ
中でもデンマークの格安航空券予約サイトmomondoは確実に安値を出す予約サイトとして有名で、バックパッカーや貧乏トラベラーの間では「最強チケットサイト」、「キングオブ予約サイト」とも呼ばれているとかいないとか。笑
いずれにしてもmomondoが他と比べて非常に安い値段を出すことは事実です。

しかし世界には300とも500とも言われるほど数多くの予約サイトがあり、実はその中にはmomondoよりもさらに安い値段を出すサイトもあるのです。
無敵の安さを誇る王者momondoを打ち負かす格安チケット予約サイト、それが今回ご紹介する「WhichAirline」です。

WhichAirlineロゴ

WhichAirlineは中央ヨーロッパのチェコ共和国に本社を置く格安チケット予約サイトです。
(詳しくはこちら→WhichAirlineについて
日本ではまったくの無名ですが、ヨーロッパやアメリカではそれなりの知名度を持っています。

聞いたこともないこのサイト、本当にmomondoに勝てるのか?
さっそくmomondoとWhichAirlineのチケット価格を見て行きましょう!

1.メジャー路線では差はつかない

まずは東京-ソウルです。なお、以下はすべてエコノミーの片道価格です。

momondo東京-ソウル
まずmomondoは韓国の格安航空会社イースタージェットを使ってお値段62ドル。安定の安さです。

WhichAirline東京-ソウル
WhichAirlineもイースタージェット。こちらのお値段は73ドルでした。

次に東京-上海。
momondo東京-上海

WhichAirline東京-上海
こちらは搭乗便と利用する空港は違いますが両者とも中国東方航空で、momondoが265ドル、WhichAirlineは267ドルでした。

さらに東京-バンコク。
momondo東京-バンコク

WhichAirline東京-バンコク
こちらも両者仲良くタイの格安航空会社エアアジアXの同じ便を使って、お値段も仲良く90ドルで同じでした。

「なんだよ、momondoに全然勝ててねぇじゃん!」

そうなんです。勝てません。momondoは最強王者ですから。
実は上のようなメジャーな路線ではWhichAirlineはmomondoに勝てないのです。せいぜい同じ価格を出すのが精一杯です。

ところが、メジャー路線を外れると状況が変わってきます。WhichAirlineがmomondoに勝ちだすのです。本当に勝てるのか? フィリピン留学などで人気が高まっているマニラ線を見てみましょう。

2.LCCを自在に使いこなすWhichAirline

まずは東京発マニラです。
momondo東京-マニラ
momondoは素直に成田からフィリピンの格安航空会社セブパシフィック航空を使って直接マニラへ。お値段は231ドルです。
これに対してWhichAirlineは…

WhichAirline東京-マニラ
まずは日本の格安航空会社バニラエアで香港へ、そしてそこからセブパシフィックでマニラへ。お値段171ドル。momondoより60ドル安くなりなりました。25%のディスカウントです。

次は福岡発。
momondo福岡-マニラ
momondoはフィリピン航空の直行便でマニラへ。お値段283ドル。

WhichAirline福岡-マニラ
一方のWhichAirlineは韓国の格安航空会社チェジュエアでソウルに飛び、そこからセブパシフィックでマニラへ。お値段はmomondoより100ドル安い184ドルです。その差は日本円で約12,000円!

WhichAirlineの強み、それは「LCC利用の自由度が極めて高い」点にあります。香港を経由したりソウルを経由したり、フィリピンだけでなく日本や韓国のLCCも利用したり。何でもありのLCCの使い手、LCCの魔術師、LCCのファンタジスタ、それがWhichAirlineです。

もちろんmomondoもLCCに対応しているのですが、実はあまり器用とはいえません。成田発だと素直にセブパシを使いますし、福岡発だとフィリピン航空の直行便を使います。LCCがあるし直行便があるし、そこでわざわざ他のルートを探そうとしないのがmomondoなんです。

さらに見てみましょう。今度は仙台発。
momondo仙台-マニラ
momondoは全日空で東京へ、そこでフィリピン航空に乗り継いで302ドル。
これに対してWhichAirlineは、

WhichAirline仙台-マニラ
まずピーチアビエーションで関西空港、さらにピーチで台北、そこからセブパシフィックに乗り換えてマニラへ。LCC3本を乗り継いで242ドル。momondoより60ドルの安値です。

もう一つおまけに那覇発。
momondo那覇-マニラ
momondoは日本航空で羽田へ行き、翌日に成田からフィリピン航空でマニラへ。お値段は301ドル。そしてWhichAirlineはというと、

WhichAirline那覇-マニラ
ピーチで香港へ行き、セブパシフィックに乗り換えてマニラへ。お値段は138ドル。なんとmomondoの半額以下です!

LCCを自由自在に使いこなしてmomondoを下回る安値を出す。これがWhichAirlineの強みなのです。

3.momondoの知られざる大きな弱点

WhichAirlineがmomondoに勝てる理由がもう一つあります。これはWhichAirlineの強みというよりmomondoの弱みといったほうが良いかもしれません。

次を見てください。札幌千歳空港からマニラです。
momondo札幌-マニラ
momondoは仙台発と同じです。東京乗り継ぎで全日空+フィリピン航空の組み合わせ。お値段301ドル。

WhichAirline札幌-マニラ
これに対してWhichAirlineはピーチで関空、さらにピーチで台北、ここでセブパシフィックに乗り換えてマニラ。お値段243ドルです。

普段からLCCを使いこなしている方、あれ?って思いませんか。

もう一つ見てみましょう。四国は松山発です。
momondo松山-マニラ
momondoはやはり仙台発と同じで、東京乗り継ぎの全日空+フィリピン航空。お値段も同じ301ドル。対するWhichAirlineは…

WhichAirline松山-マニラ
ピーチで関空、またピーチで韓国のソウル、ここでフィリピンの格安航空会社エアアジアゼストに乗り換えてマニラへ。お値段185ドルです。

もう気付いたのではないでしょうか? momondoは使えるはずの安いフライトを使っていないのです。

札幌や仙台から東京へ行ったのならば、そして成田からマニラに飛ぶのならば、わざわざ高いレガシーキャリアのフィリピン航空を使うことはありません。成田からマニラへ飛んでいるLCCのセブパシフィック航空を使えば良いじゃないですか。なのに使っていない。

ではmomondoはLCCの乗り継ぎができないのか? そんなことはありません。
例えば福岡-クアラルンプール。
momondo福岡-クアラルンプール
momondoは福岡からジェットスターでシンガポール、さらにジェットスターでクアラルンプール。

WhichAirline福岡-クアラルンプール
WhichAirlineはピーチで成田、そこからエアアジアでクアラルンプール。

結果的にWhichAirlineに80ドル差で負けていますが、日本発でLCCの乗り継ぎはちゃんとできています。では、なぜ札幌や松山から成田に行き、そこでLCCのセブパシフィックに乗り継げないのか?

実はmomondoは「国内線レガシー+国際線LCC」と「国内線LCC+国際線LCC」の組み合わせができないのです。

例えばmomondoで札幌-成田を調べると、ピーチやジェットスター、バニラエアといったLCCが検索結果に出てきます。また、成田-バンコクを調べるとLCCのエアアジアが出てきます。
国内線だけ、国際線だけならばmomondoはLCCを使えます。ですが、ピーチで札幌→成田+エアアジアで成田→バンコクのような、国内線も国際線もLCCという組み合わせはできないのです。

それどころか、松山から全日空で東京に行き、そこからセブパシやエアアジアのようなLCCに乗り継ぐという国内線レガシー+国際線LCCもできません。つまり、momondoにできるのは国内線レガシー+国際線レガシーの乗り継ぎだけなんです!
実はこれがほとんど知られていないmomondoの決定的かつ致命的な弱点なのです。

これに対してWhichAirlineは自由自在にLCCを組み合わせることができます。仙台からピーチで関空、関空からセブパシでマニラのように、国内線+国際線の乗り継ぎをLCC+LCCで組み合わせることができるのです。

LCC+LCCができるWhichAirline。レガシー+レガシーしかできないmomondo。これではまったく勝負になりません。

東京や大阪のようにLCCの国際線がたくさん就航している大都市ならばmomondoの弱点は表に出てきません。WhichAirlineに勝ちます。

ところが、国際線があまりない地方都市、それも札幌や福岡、高松のようにLCCの国内線が就航している地方都市を出発地とすると状況が一変します。

国際線がないのでmomondoはまずは東京に向かい、それから国際線に乗り継ぎます。しかしmomondoはレガシー+レガシーしか使えません。これに対してWhichAirlineはLCC+LCCです。このためmomondoがボロ負けすることになるのです。
実際に見てみましょう。

高松-バンコク。
momondo高松-バンコク
momondoは高松から全日空で東京へ。成田からバンコクへのエアアジア便がありますが、レガシー+レガシーしかできないmomondoにLCCのエアアジアは使えません。しかたなくマレーシア航空でクアラルンプールへ行き、さらにマレーシア航空でバンコクへ。お値段418ドル。

WhichAirline高松-バンコク
対するWhichAirlineは高松に就航しているジェットスターで成田へ。そこから当然のごとくエアアジアでバンコクへ。お値段175ドル。momondoの半額以下です。

次に熊本ープーケット。
momondo熊本ープーケット
まず日本航空で東京へ。そこからは先ほどのバンコクと同じようにマレーシア航空でクアラルンプール、またマレーシア航空でプーケット。お値段462ドル。

WhichAirline熊本ープーケット
WhichAirlineは高松同様にジェットスターで成田、次にエアアジアでバンコク、さらにエアアジアの国内線でプーケット。お値段224ドル。またまた半額。

仙台からカンボジアのプノンペン。
momondo仙台-プノンペン
全日空で東京に行き、今度は中国東方航空を使って上海経由でプノンペンへ。519ドル。

WhichAirline仙台-プノンペン
WhichAirlineはピーチで関空、エアアジアでバンコク、さらにエアアジアでプノンペン。momondoより4割安い290ドル。

鹿児島からタイのチェンマイ。
momondo鹿児島-チェンマイ
鹿児島には中国東方航空の上海線が就航しています。上海経由でチェンマイへ。お値段312ドル。

WhichAirline鹿児島-チェンマイ
対するWhichAirlineはジェットスターで成田、次にバニラエアで台北、さらに台湾の格安航空会社Vエアでチェンマイ。LCCを駆使しまくって200ドル。

さらに大分からベトナムのホーチミンシティ。
momondo大分-ホーチミンシティ
momondoは日本航空で東京に出て、またマレーシア航空のクアラルンプール経由でホーチミンシティ。お値段418ドル。

WhichAirline大分-ホーチミンシティ
WhichAirlineは先ほどと同様にジェットスターで成田、バニラエアで台北、そしてベトナムの格安航空会社ベトジェットエアでホーチミンシティ。198ドルとまたまたmomondoの半額です。

今まで「momondo最強!」と信じて疑わなかったみなさん、お分かりいただけたでしょうか。確かに東京発だとmomondoは最強です。キングオブ予約サイトです。

でも実はmomondoは不器用なLCC使いです。素直に目の前のLCCを使うだけで、わざわざソウル経由や香港経由にしようとしません。さらに国内線と国際線の組み合わせはレガシー+レガシーしかできません。

このためLCC利用の自由度がmomondoより格段に高いWhichAirlineに負ける場面がけっこうあります。その代表例が地方都市発着ルートなのです。

東京発だと無敵を誇るmomondoが、地方都市発になったとたん…

札幌-クアラルンプール
momondo札幌-クアラルンプール

WhichAirline札幌-クアラルンプール
半額キタ━(゚∀゚)━!

熊本-バンコク
momondo熊本ーバンコク

WhichAirline熊本ーバンコク
またまた半額キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

高松-ヤンゴン
momondo高松-ヤンゴン

WhichAirline高松-ヤンゴン
3分の1 キタ━━━━━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━━━━━ !!!!!

ずたぼろサンドバック状態になるのです。笑

逆に言うと、国内線のLCCが就航している地方空港を利用される方にとってWhichAirlineは救いの神です。今までmomondoが出す値段が限界だと思っていたのに、それを下回る安値をWhichAirlineが出すかもしれないのですから。

現在のところWhichAirlineが対応しているLCCはピーチ、ジェットスター、バニラの3社ですので、対象となる地方空港は札幌千歳、仙台、高松、松山、福岡、長崎、熊本、大分、鹿児島、奄美大島、那覇、石垣です。これらの空港を利用される方は、ぜひ一度WhichAirlineを使ってみてください。きっと今までよりもオトクな海外旅行を楽しめるはずです!

(WhichAirlineの使い方はこちら→WhichAirlineについて