はじめに

Green_e-bikeの電動バイク

カンボジアのシェムリアップにある世界遺産アンコール遺跡群。毎年多くの観光客が訪れます。
アンコールワットやアンコールトム、タ・プロームなどの遺跡はシェムリアップの郊外に点在しており、トゥクトゥクを借りきって回るのが一般的です。また、欧米のバックパッカーたちの間ではバイクや自転車を使って自分たちだけで遺跡を見て回るのも人気です。

逆に言うと、トゥクトゥク、バイク、自転車以外には交通手段の選択肢がないのが従来のシェムリアップでした。そこに新しく登場したのが今回ご紹介する電動レンタルバイク「Green e-bike」です。
緑の可愛いボディで排ガスも出さないのでエコロジーなGreen e-bikeの魅力を詳しくご紹介します!

1.自由に旅を楽しめる

シェムリアップのトゥクトゥク

トゥクトゥクでアンコール遺跡を見て回るって実際にどういう感じかご存じですか?
まず朝、ホテルや街角でトゥクトゥクのドライバーと交渉して遺跡巡りがスタートします。遺跡に到着すると見学に行きますが、戻ってくるまでの間ドライバーは外でずっと待っています
そして見学から戻ってくると次の遺跡に移動。この繰り返しです。

それから遺跡を周るコースって基本的に決まっています。小回りコースと大回りコースという2つのコースがあるのですが、それぞれ、最初にバイヨンで次に象のテラスでその次にライ王のテラス、みたいにお決まりの順番があります。
また、見て回る遺跡も基本的に決まってます

でもこれって日本人にはちょっと不便なんです。日本人っていろいろ考えちゃうじゃないですか。「ドライバーさんをあんまり待たせ過ぎたら悪いかな?」とか。「この遺跡も見に行きたいんだけど言いにくいし英語で伝えるのも苦手だし」とか。
そういう気遣いが身に付いている日本人にはトゥクトゥクって面倒だったりするんです。

だけどGreen e-bikeだとドライバーに気を使う必要はゼロです。気に入った遺跡で2時間たたずんでいようと、マイナーだけど気になる遺跡を見に行こうと、誰にも気を使う必要はありません。
Green e-bikeでの遺跡巡りは自分の好きなようにできる自由な旅です!

2.昼食を自分で選べる

シェムリアップのトムヤムクンチャーハン

アンコール遺跡を見て回るのはけっこう時間がかかります。朝出発して戻ってくるのが夕方近くになることも。ですので遺跡巡りの途中でお昼ごはんを食べることになるのですが、これがクセモノなんです。

お昼時になるとトゥクトゥクのドライバーがレストランへ連れて行ってくれます。よほどたちの悪いドライバーでないかぎり、自分の昼メシもおごれみたいなことは言ってきません。問題なのはレストランの選択の余地がなく、ドライバーに連れて行かれるままになることです。
こちらが昼食を食べている間、ドライバーは姿を消します。そしてこちらが食べ終わった頃にまた現れます。恐らく、客を連れてくる代わりにドライバーは昼食無料といったシステムにしているのだと思います。
それはそれで仕組みとしては分からなくもないのですが、選べないってのはイヤですよね。

そしてレストランのメニュー、高いんです!シェムリアップ市内で食べれば2ドルもしないような炒飯が7ドルとか。そんなのばっかりです。

そんなランチタイムを強制されるくらいならトゥクトゥクは利用しないで、高いのはしょうがないとしてせめて自分で店を選ぼうとか、いっそのことシェムリアップ市内でサンドイッチか何か買って持って行って、遺跡を眺めながら木陰で食べようとか思いませんか?

3.安い!

10ドル札

トゥクトゥクでアンコール遺跡を見て回ると15~20ドルくらいかかります。交渉を失敗するとそれ以上になることも。押しが弱い普通の日本人には難関です。
ですがGreen e-bikeは24時間で10ドルです。バッテリーの交換などをしない限り、これ以外に追加の料金はありません。本当に10ドルだけです。

4.手続きが簡単

Green_e-bikeの店舗

Green e-bikeを借りるのはものすごく簡単です。
1)免許はいりません
2)パスポートを預けるだけです(バイクを返却するときにちゃんと返してくれます)
3)どこにキズが付いているかなど事前にチェックしてサインするだけ
4)ヘルメット不要(希望すれば無料で貸出)
ね、簡単でしょ?

さて、ここまでは別に普通のバイクでも良いメリットでした。ここからはGreen e-bikeならではのメリットです。

5.操作が簡単で自転車並み

Green_e-bikeのハンドル

むっちゃ簡単です。笑
右側のハンドルを握って回すだけ。それだけで動きます。バイクと違ってギア操作もありません。右手を回したら動く。ブレーキを握ったら止まる。それだけです。
断言します。自転車に乗れればGreen e-bikeに乗れます

6.遅いから良い!

シェムリアップの象

Green e-bikeは遅いです。最高速度は30kmくらい出るようなのですが、電池を長持ちさせるためのオススメスピードは18kmだそうです。18kmってはっきり言ってムチャ遅です。バイクやトゥクトゥクに抜かれまくります。
が、それがGreen e-bikeの良い所なんです。

1)安全です
なにせゆっくりです。事故りませんし、遅いがゆえに事故っても軽傷で済みます。

2)気楽に運転できます
トロトロというかチンタラ走行ですのでバイクその他に抜かれます。それって逆に言うと、自分は抜かなくて良いってことです。
抜こうと思ったらハンドルを動かしたり、後ろから別の車が来てないか確認したり、相手が急に進路を変えたりしないか気を使ったりしなければいけません。
でも、抜かれる側って何もしなくてよいですからね。自分のペースで前を見て走っていれば良いだけ。遅い代わりに楽ちんです。笑

3)景色をゆっくり見れる
遅いので周りの景色もゆっくり流れます。アンコールワットの堀を眺めながら走ってみたり、アンコールトムの中の一本道で両側の木々を眺めながらバイヨンに向かってみたり。バイクでビューンではできない景色の楽しみ方です。

4)すぐに止まれる
ゆっくり走っているといろんな物が見えてきます。例えば道端にサルがいたり。
そういう時にバイクだとすぐには止まれません。止まって戻るのも面倒なのでそのまま行ってしまったり。トゥクトゥクだとドライバーに止まってと伝えるのが一苦労だったり。
でもGreen e-bikeは遅いですから。あ、サル!って気づいたすぐに止まれます。

チンタラゆっくり周りの景色を楽しみながら走り、気になるものが目に入ったらそこでストップしてまたスタート。Green e-bikeはスローで気ままな旅の味方です。

7.バッテリーがちょっと不安

Green_e-bikeのメーター

ステマじゃないですのでネガティブ情報も。
やはり不安はバッテリーです。バッテリーが切れるとただの重い自転車になります。しかも車輪が小さいので普通の自転車の数倍こがないと進みません。
バッテリーはフルチャージの状態で53Vです。これが45Vになると充電が必要になり、42Vで空になります。スッカラカンで動かなくなります。
そこで注意点ですが…

1)フルチャージの状態で出発する
特に前日借りて朝から出発する場合。夜の間に自然放電で電気が減ります。ですので、ホテルでフル充電してから出発がおすすめです。(ゲストハウスなどでは充電させてくれないところがありますので、事前に確認しておきましょう。)

2)ゆっくり走る
バッテリーが減りにくいオススメスピードは時速18kmだそうです。スピードを上げるとバッテリーに負担がかかって早く減るので注意してください。

3)フリーチャージポイントを利用する
遺跡エリアの中に充電ができるチャージポイントが3ヶ所あります。このいずれかで遺跡巡りの途中で充電することをおすすめします。
スペック的にはフル充電の状態で最大40km走ることができるので、大回りコースでも充電無しで大丈夫ということになってはいます。ですがあくまでもスペック的にです。
ショップの方も「1時間充電すれば2~3kmは余計に走れるようになるので必ず充電して欲しい」とおっしゃってました。

Green_e-bikeの無料充電ポイントの地図

上の地図の丸印がチャージポイントですが、赤丸のところはお店で食事をしないと充電させてくれません。無料で充電できるのは青丸の2ヶ所のお店です。
ただ、お店の側も商売につながることを期待して電気を提供してくれていますので、缶ジュース2ドルくらいは買ってあげても良いのではないかと思います。(と言いながら、僕はアイスコーヒー1.5ドルでした。笑)

8.泥道には注意!

シェムリアップの泥道

それと、上述しましたがとにかく遅いです。自転車よりもちょっと早いくらいで、気合の入ったチャリダーには抜かれます。苦笑
ですので、スピードに慣れている人はけっこうイライラすると思います。

また、電動ですのでパワーがありません。雨上がりでぬかるんだ泥道を走ると滑って転けそうになって危ないです。なるべく濡れていないところ、泥になっていないところを注意して走ってください。場合によってはバイクから降りて押して進むという選択もすべきです。転けて傷が入ったら修理代を払うことになりますので。

9.支店がオススメ

Green_e-bikeの店舗の地図

Green e-bikeは2014年4月にオープンしました。旅行でシェムリアップに来たフランス人がこの街を気に入って移住。そしてGreen e-bikeを開業させました。商売順調のようで支店もオープンしました。
支店は街の中心から少し離れているのですが、その変わり混んでなくていつも空いてます。なので待たなくて良いです。

Green_e-bikeの支店の責任者
また、支店責任者のMs. Dichhai(ディチャイさん)が良心的でして。
契約内容からバイクの操作の仕方、注意点、充電ができる場所などものすごく詳しく説明してくれます。運転の仕方とか重要ですので、「ダメ、ブレーキに手をかけて運転して!」とか真顔で指導してくれます。(怖くないです。笑)
練習した後にフル充電のバッテリーにわざわざ交換してくれたのも好印象でした。

住所:#B05 SokSan Rd., Sangkat SvayDangkum, Siem Reap, Cambodia
担当者:Ms. Dichhai
電話番号:095-700-130, 095-700-140
営業時間:午前7時30分~午後7時

最後に

Green_e-bikeの支店

オーソドックスにトゥクトゥクで遺跡巡りというのも決して悪くありません。なにせ楽ちんですし、僕も初めて来た時はトゥクトゥクでした。
ただやっぱりドライバーさんに気を使ってしまうし、食べたくもないレストランに連れて行かれるのもあまり気分は良くないし。なにより自分のペースで好きなように遺跡を見て回りたい。そう思う人もきっといると思います。
とは言うものの、普通のバイクはギア操作が難しそうだし、事故ったりしたら怖いし。

そういう人にとってGreen e-bikeは、
1)安い
2)手続きも運転も簡単
3)遅いのがかえってメリット
そしてなによりも
4)自由に旅を楽しめる!
ところがオススメです。

アンコール遺跡を自由に気ままにゆっくりとGreen e-bikeで走ってみませんか?