ピーチ航空完全ガイド

複数都市まとめ予約

「複数都市まとめ予約」とは片道や往復ではなく、東京→大阪→ソウル→東京のように複数の区間をまとめた予約のことです。ピーチ航空の複数都市まとめ予約は他社と違って大きなメリットがあります。

複数の片道予約との違い

東京→大阪→ソウル→東京と複数都市まとめ予約にしなくても、東京→大阪、大阪→ソウル、ソウル→東京のように片道×3つで予約することもできます。では、複数都市まとめ予約と複数の片道予約とでは何が違うのでしょうか?

片道×3つの場合は、1区間予約して支払処理まで終わらせるごとに予約操作が完了します。そして次の区間は新たな予約となり予約番号が変わります。その結果、3区間それぞれが違う予約番号の独立した別々の予約単位となります。片道チケット3枚になる感じです。

ピーチ航空の複数都市まとめ予約

これに対して複数都市まとめ予約では、3区間の予約がワンセットの予約単位として扱われます。東京→大阪→ソウル→東京で1枚のチケットになる感じです。

そしてここが重要なのですが、ワンセットになっている場合に限り、欠航や遅延の際に後続便への振り替えや返金などの補償を「全区間に対して」受けることができるのです。

仮に最初の東京→大阪が台風で欠航して、その後の大阪→ソウル、ソウル→東京に乗れなくなったとします。この場合、片道×3枚では東京→大阪は補償してもらえますが、大阪→ソウル、ソウル→東京は補償してもらえず、2枚のチケットは紙くずになってしまいます。

これに対して複数都市まとめ予約ならば、東京→大阪だけでなく、大阪→ソウル、ソウル→東京も補償してもらえるので、紙くずにならずに済むということです。

複数都市をまとめて予約することは他の格安航空会社でもできます。ですが、遅延や欠航に対して補償をする格安航空会社はほとんどありません。ピーチ航空ならば補償を受けることができるのです。

補償となるケース

以下の原因で出発や乗り継ぎができなかった場合、補償がされます

  • 悪天候による欠航や大幅な遅延
  • 機材故障などピーチ航空の都合による欠航や大幅な遅延

以下の原因で乗り遅れたり乗り継ぎができなかった場合、補償はされません。

  • 乗客の都合
  • 他社便の遅延・欠航
  • 鉄道など他の交通機関の遅延・運休

また、以下についても補償はされません。

  • 後述する「乗り継ぎ推奨時間」を満たしていない予約
  • 往復の旅程
  • 予約番号が異なる乗り継ぎ予約

例えば、複数都市まとめ予約で大阪→東京→大阪と予約しても内容は往復予約なので補償されません。また、東京→大阪、大阪→ソウルと2つに分けて予約した場合も補償されません。

補償内容

補償内容は以下の通りです。

最初の区間に搭乗する前に大幅遅延・欠航することが決まった場合

  • 空席のある後続便への振り替え
  • 全区間の返金

最初の区間に搭乗した後に大幅遅延・欠航が発生した場合

  • 空席のある後続便への振り替え
  • 未使用区間のすべての返金
  • 未使用の一部区間の返金+未使用の一部区間の空席のある前倒し便への振り替え

補償の例

東京→大阪→ソウル→東京で予約をしていて東京出発前に欠航が決まった場合、1)3区間すべてまたは一部をピーチ航空の後続便に振り替え、2)3区間すべての返金、のいずれかとなります。

東京出発後の場合は、1)大阪→ソウル→東京すべてをピーチ航空の後続便に振り替え、2)大阪→ソウル→東京すべての返金、3)大阪→ソウルは返金にして他の航空会社でソウルまで行き、ソウル→東京はピーチ航空の前倒し便へ振り替え、4)その逆パターン、のいずれかとなります。

補償対象外

以下の補償を求めることはできません。

  • 他社便への振り替え
  • 遅延・欠航によって必要となった交通費、宿泊費、飲食費など

予約のルール

複数都市まとめ予約には以下の決まりがあります。

予約できる最大区間数

予約できるのは最大で4区間までです。

  • ○:札幌→東京→大阪→福岡→那覇
  • ×:札幌→東京→大阪→福岡→那覇→台北

往復旅程

往復区間のみで複数都市まとめ予約を利用することはできません。

  • ○:東京→大阪→福岡→大阪→札幌
  • ×:大阪→福岡→大阪

複数都市まとめ予約の終了

最初の出発地に戻った時点で終了となり、そこからさらに旅程を伸ばすことはできません。

  • ○:札幌→東京→大阪→札幌
  • ×:札幌→東京→大阪→札幌→福岡

国の数

2ヶ国・地域を超えて利用することはできません。

  • ○:ソウル→大阪→東京
  • ×:ソウル→大阪→台北

渡航地の連続性

渡航地は必ずしも連続する必要はありません。ですので、以下のようにして東京→大阪、台北→高雄を他の航空会社や列車、バスなどを利用して移動してもかまいません。

  • ○:札幌→東京、大阪→福岡→札幌
  • ○:大阪→台北、高雄→大阪

出発空港

最初の出発空港を台北、高雄、香港にすることはできません。

予約場所

複数都市まとめ予約を利用できるのは、パソコンサイトとコンタクトセンターだけです。

  • ○:パソコンサイト、コンタクトセンター
  • ×:スマホサイト、空港カウンター

乗り継ぎ推奨時間

乗り継ぎには最低でも下記の時間を取らなければなりません。取っていない場合、遅延、欠航が生じても補償はされません。

  • 国内線→国内線:90分
  • 国際線→国際線:120分
  • 国内線→国際線:120分
  • 国際線→国内線:120分

予約方法

1.ピーチ航空のパソコンサイトを開き、左側にある「複数都市まとめ予約」をクリックします。

複数都市まとめ予約の予約方法

2.まず、1区間目を指定します。

複数都市まとめ予約の予約方法

3.次にその下にある「複数都市」をクリックします。

複数都市まとめ予約の予約方法

4.2区間目を指定します。

複数都市まとめ予約の予約方法

5.その下にある「フライトを追加」をクリックすると、さらに区間を増やせます。

複数都市まとめ予約の予約方法

6.全区間の指定が終わったら「以上の内容で検索」をクリックします。

複数都市まとめ予約の予約方法

7.搭乗便と運賃タイプを選びます。ここから先はパソコンで予約の2.以降と同じです。

複数都市まとめ予約の予約方法

注意点

注意点は以下の通りです。

チェックイン

最初の空港でまとめてチェックインすることはできません。乗り換えの都度、チェックインが必要です。

例えば、札幌→東京→大阪→福岡と乗り継ぐ場合、札幌、東京、大阪の3空港でチェックインが必要です。乗り継ぎカウンターはありません。通常のカウンターでチェックインします。

受託手荷物の扱い

最初の空港で預けた受託手荷物が最終到着地まで運送されるスルーバゲージサービスはありません。各空港で荷物を受け取り、チェックインカウンターで再度預け入れる必要があります。

例えば、札幌→東京→大阪→福岡と乗り継ぐ場合、東京、大阪の2空港で荷物を受け取って、再度預ける作業が必要となります。

手数料

複数都市まとめ予約のための手数料はありません。ですが、支払手数料は1人1区間ごとにかかります。例えば、札幌→東京→大阪→福岡を2人分、クレジットカードで支払う場合、支払手数料は440円×3区間×2人=2,640円です。(参考:支払い方法

また、コンタクトセンターに電話をして予約する場合は予約手数料がかかります。(参考:予約手数料

変更

受託手荷物の追加をパソコンサイト上でできない場合があります。この場合はコンタクトセンターまたは空港カウンターで追加します。

また、パスポート情報を変更できない場合もコンタクトセンターに電話をして変更します。

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