マニラ在住日本人から見て気になったフィリピンのニュースをピックアップ!
フィリピンが再生可能エネルギーの新規整備事業を加速させる。2030年までに再生可能エネルギー発電能力を現在の3倍に引き上げることを目指す。
フィリピンで総発電量に占める再生可能エネルギーの割合は28%。世界有数の火山国であることから地熱発電能力は世界第2位で、国内の総発電量の20%を占めている。
その一方でフィリピンでは3割の世帯に電力が供給されておらず、電力需要は今後も増加が見込まれ、発電能力の拡大が欠かせない。また、他の東南アジア諸国と比べて電気代が高い。
元の記事を読む→ 【2014年01月14日:Sankei Biz】
そうなんです。フィリピンは電気代が本当に高いんです。グーグルで「フィリピン 電気代」で検索してみてください。高い~!というフィリピン在留邦人の悲鳴が書かれたブログが山のように出てきます。笑
どれくらい高いか諸説あるのですが、昨年9月の東京電力の電気代と比較すると、日本28.57円/kwhに対して、フィリピン24.86円/kwhだったそうです。(出典:OKFJ)
日本と1割しか変わりません。日本より高いという説も多々あります。僕がマニラで暮らしている実感として、フィリピンの物価は平均すると日本の5分の1くらいだと思います。その中で電気代が日本とほぼ変わらないという突出した高さなのです。
そのため、フィリピンに移り住んできた日本人が、途上国だからと油断して電気を使いまくって、電気会社から届いた請求書を見て顔面蒼白というのはよくある話です。熱帯気候のフィリピンではありますが、とてもじゃないが一日中エアコンつけっぱなしだなんて滅相もない。まぁ、徐々に暑さにも慣れてくるんですが。(^^ゞ
ましてやフィリピンの庶民にとっては電気を好き放題使うだなんてとんでもないことです。中の下クラスの庶民が暮らす集落などを歩いていますと、昼間は室内の電気をつけていないため薄暗いのが普通です。
また、フィリピンには日本と変わらないレベルの大きなショッピングセンターが多数あり、毎日たくさんのフィリピン人がやってきます。そのうちの少なからずが、家でエアコンを使うのがもったいないのでショッピングセンターに涼みに来ているそうです。笑
元記事にもあるようにフィリピンは地熱発電大国になる資源は持っています。ってか、フィリピンは貧乏なので、これからさらに価格が上がる原油や天然ガスを燃料とした火力発電に頼るってのは無理があります。かといって原発を輸入するお金も、保守管理する技術もないだろうし。
何かのブログで読んだのですが、フィリピンは発電と送電が分離されていて、発電事業は比較的自由に参入できるそうです。もし外資にも開放されているなら、ソフトバンクあたりがフィリピンでメガソーラー事業でもやってくれませんかね?
フィリピンの庶民も在留邦人も高い電気代に苦しんでおります。日本の起業家のみなさん、ぜひぜひフィリピンにお越しを!