調査結果概要：2015年04月

2015年04月度は合計16の海外格安チケット予約サイトの最安値調査を行いました。momondoはサーバーエラーのため調査できていません。

総合では先月2位だったSkyscannerが首位に立ちました。上海、香港、マニラ線で最安値だった他、調査対象9路線中シドニー、ニューヨーク線以外の7路線で2位以内でした。総合2位以下と価格差はそれほど付かなかったものの、内容としては圧勝と言って良いでしょう。特に上海線では他社が直行便やソウル、香港経由のレガシーキャリアを使う中、福岡経由でジェットスターと中国東方航空を組み合わせるという離れ業をやってのけ、LCC利用サイトの強みを見せました。

2位には先月まで4位に甘んじていたKAYAKが入りました。香港線でバニラエア、マニラ線でセブパシフィックなどLCCを使ってアジア路線で総じて安値を出した他、ホノルル線では他社が大韓航空やチャイナエアラインを使う中、唯一アシアナ航空を使って最安値を出しました。

3位は今月から調査対象に加わったJetRadarでした。LCCを使ってアジア路線すべてで5位以内に入った他、ニューヨーク線、パリ線では最安値でした。

先月3位のeDreamsは香港、バンコク、マニラ線で2位以内に入りましたが、上海、シドニー、ホノルル、ニューヨーク線がいずれも9位以下と足を引っ張り4位でした。今月から調査対象となったFareboomは6位、TripstaとSky-toursは10位、11位と低迷しました。

今月は各サイトごとの実力差が如実に現れる結果となりました。シドニー線ではチャイナエアラインを使ったcheapOair、Fareboom、OneTravelだけが600ドル台を出し、ニューヨーク線では10位以内はキャセイパシフィック、11位以下はキャセイ以外ときれいに分かれました。

また、同じ航空会社を使ってもサイト間で価格に大きな開きが出ました。パリ線ではcheapOair以外の15社すべてがロシア航空を使いましたが、最安値のJetRadarと15位のTravelocityでは54ドルの差がつきました。さらにニューヨーク線では6社が中国国際航空を使いましたが、最安値のcheapOairは719ドル、最高値のSky-toursは823ドルとなり、実に100ドル以上の差が出ました。予約サイトを選ぶ重要性が示された形です。