調査結果概要：2015年05月

2015年05月度は合計18の海外格安チケット予約サイトの最安値調査を行いました。

9路線総合ではJetRadarが初の首位となりました。全路線で5位以内と安定して安値を出した他、中国東方航空便の叩き合いとなったホノルル線では唯一の900ドル台を出し、さらに今月はLCC利用が低調だったにも関わらずバンコク線、シドニー線でLCCで安値を出すなど、全面的に強さを発揮しました。今後も目を話せない格安チケット予約サイトです。

2位は先月1位のSkyscannerでした。今月はチケットの購入対象期間が7月下旬と夏休み期間に当たったためLCCの安値があまり出ず、LCCに強みを見せるSkyscannerには厳しい展開でした。他の路線では首位のJetRadarと互角の戦いを見せたのですが、LCCが使えないニューヨーク線、パリ線、さらにLCCが使えるシドニー線でもJetRadarに差を付けられたため2位となりました。しかしこれでSkyscannerは3ヶ月連続で2位以内となっており、こちらも要チェック予約サイトとして良いでしょう。

3位はcheapOairでしたが、全般的に特に勝ったという印象はなく、全路線でそこそこ安い値段を出し、チャイナエア便を使ったシドニー線で他社に大きな差を付けてその貯金で3位に入ったという感じです。

先月2位のKAYAKは健闘しましたがシドニー線、ホノルル線が足を引っ張り5位でした。先月は調査ができなかったmomondoですが、LCCがほとんど使えず、ニューヨーク線、パリ線で1位だった以外はどの路線も凡庸な価格でした。LCCが使えないとアジア路線では大した安値を出せないというmomondoの弱点を晒した格好です。今月から調査対象となったWhichAirlineもLCCをほとんど使えず精彩を欠きました。

今月は対象チケットが夏の行楽シーズンに当たったためLCCのチケット価格も通常期より高くなり、その結果としてLCCを武器にしているチケット予約サイトが武器を封じられて安値を出せなかったと考えられます。通常は香港線でバニラエア、バンコク線でエアアジア、スクート、マニラ線でセブパシフィックなどを使っているサイトが、今月に限ってはキャセイ、中国東方航空などFSC（フル・サービス・キャリア）を使ったケースが多く見られました。

こうした中で航空会社としては台湾のチャイナエアが注目されました。多くのサイトの香港、バンコク、マニラ線で最安値となった他、シドニー線やロサンゼルス線でも一部のサイトで最安値となりました。LCCが使えない時の安値の航空会社としてマークしておいて良いかもしれません。

なお、今月の9路線平均価格は最安値サイトで605ドル、最高値サイトで844ドル、その差は240ドルでした。18サイトの平均値は665ドルでしたので、上位サイトの安さよりも下位サイトの高さのほうが際立っています。安いチケットサイトを見つけることも大切ですが、その前の段階として自分が今使っているサイトが高いダメサイトではないか、チェックしておいたほうが良いのではないでしょうか。