トランプの入国禁止の大統領令は悪いのか日本語に翻訳してみた

トランプ大統領が2017年1月27日に、一部外国人の入国禁止令を出しました。

日米ともにマスコミはトランプ批判一色です。

ところでみなさん、入国禁止の大統領令、読みました?

読んでないでしょ?

読んでもないくせに、トランプけしからん!とか判断してるでしょ?

僕もでした。笑

なので読んでみました。

率直な感想。そこまで悪い内容かな?

以下、ご紹介します。

英語の本文のあとに僕の訳を付けてますが、けっこう意訳してます。ご了承を。

入国禁止大統領令全文

まず、入国禁止の大統領令はこちらです。

EXECUTIVE ORDER - - - - - - - Protecting the Nation from Foreign Terrorist Entry into the United States

ホワイトハウスのホームページなんて、生まれて初めて開きました。笑

もちろんすべて英語でして、分からない単語も続出でして。

探してみたところ、日本語に訳したものがありました。

ブログ筆者のイーブイさん、大変参考になりました。ありがとうございました。

それでは、僕が重要と感じた部分を説明していきます。

入国禁止令の目的

まず、大統領令の目的についてです。

And while the visa-issuance process was reviewed and amended after the September 11 attacks to better detect would-be terrorists from receiving visas, these measures did not stop attacks by foreign nationals who were admitted to the United States.

9.11以降、テロリスト予備軍のビザ受給をよりしっかりと見抜くため、ビザ発給プロセスの見直しと改正が行われた。しかしこれらの措置は、アメリカに入国した外国人たちの攻撃を止めることはできなかった。

米国内におけるテロリストの脅威が、いまだに続いていることをまず指摘しています。

Deteriorating conditions in certain countries due to war, strife, disaster, and civil unrest increase the likelihood that terrorists will use any means possible to enter the United States.

いくつかの国では戦争や紛争、災害、社会不安が情勢を悪化させている。このことが、テロリストたちがアメリカに入国するためのあらゆる手段を講じる可能性を高めている。

「いくつかの国」での情勢悪化が、アメリカへのさらなるテロリストの入国につながるとしています。

In order to protect Americans, the United States must ensure that those admitted to this country do not bear hostile attitudes toward it and its founding principles.

国民を守るために我が国は、我が国と我が国が基本とする信条に対し、入国者が敵対的な態度を取らないことを、確実にしなければならない。

以上に述べたアメリカの実情を受けて、入国者が危険人物で無いことを保証しなければならない。

言い換えれば、危険でないことが確実な人間だけを入国させる。

それがこの大統領の目的ということです。

入国禁止令が目指す政策

It is the policy of the United States to protect its citizens from foreign nationals who intend to commit terrorist attacks in the United States; and to prevent the admission of foreign nationals who intend to exploit United States immigration laws for malevolent purposes.

我が国の政策は、国内でテロ攻撃を行おうとする外国人から国民を守り、悪意を持って米国移民法を利用とする外国人の入国を阻止することである。

当たり前のこっちゃね。

ビザの発給停止と移民受け入れの停止

ここからが本題です。長いので重点だけ抜粋します。

The Secretary of Homeland Security, in consultation with the Secretary of State and the Director of National Intelligence, shall immediately conduct a review to determine the information needed from any country to adjudicate any visa, admission, or other benefit under the INA (adjudications) in order to determine that the individual seeking the benefit is who the individual claims to be and is not a security or public-safety threat.

国土安全保障長官は、国務長官と国家情報長官と協議の上で、ビザ等の措置を求める者が何者であり治安と公共の安全の脅威とならないことを担保する上で、移民国籍法の下でのビザ、入国、その他の措置がどうあるべきかの判断を下すには、外国のいかなる情報が必要なのかを決定するため、ただちに見直しを実施するものとする。

ちょっと難しいですが、ビザなどについての今の体制、制度では不十分だと。

入ってくる外国人が脅威とならないことを、今の体制では保証できていない。

なので脅威ではない外国人だけが入って来るように、ビザ等々を見直すべきだ。

ザックリ言うとそういう内容だと思います。

The Secretary of Homeland Security, in consultation with the Secretary of State and the Director of National Intelligence, shall submit to the President a report on the results of the review described in subsection (a) of this section, (中略) within 30 days of the date of this order.

国土安全保障長官は、国務長官と国家情報長官と協議の上で、本大統領令発効から30日以内に、大統領に対し上述の見直し結果のレポートを提出するものとする。

まずここで、入国禁止が30日は続くことになります。

To temporarily reduce investigative burdens on relevant agencies during the review period described in subsection (a) of this section,(中略)and to ensure that adequate standards are established to prevent infiltration by foreign terrorists or criminals,  I hereby proclaim that the immigrant and nonimmigrant entry into the United States of aliens from countries referred to (法律名省略), would be detrimental to the interests of the United States,

関連する部局が上述の見直し期間中に、調査に要する負担を一時的に軽減するため、(中略)そして、外国のテロリストや犯罪者の侵入を防ぐのに十分な基準が確立されることを保証するため、(法律名省略)が定める国々の人々の、移民、非移民としての我が国への入国が、我が国の国益に有害であると、私はここに宣言する。

上記の調査もしなければならない。

上述の通り、今の状態ではテロリストの入国を十分には阻止できない。

この状態で一部の国々の人たちを入国させるのは、アメリカの国益に反するよ、と。

で、この一部の国々ってのが、イラクなど7カ国です。

なぜこの7カ国かというのが、この大統領令だけでは説明不足な気がします。

and I hereby suspend entry into the United States, as immigrants and nonimmigrants, of such persons for 90 days from the date of this order.

そして私は、本大統領令発効から90日間、上記に該当する国民について、移民、非移民を問わず、我が国への入国を一時的に中断する。

これが90日間入国禁止の条項です。

難民について

The Secretary of State shall suspend the U.S. Refugee Admissions Program (USRAP) for 120 days.  During the 120-day period, the Secretary of State, in conjunction with the Secretary of Homeland Security and in consultation with the Director of National Intelligence, shall review the USRAP application and adjudication process to determine what additional procedures should be taken to ensure that those approved for refugee admission do not pose a threat to the security and welfare of the United States, and shall implement such additional procedures.

国務長官はアメリカ難民認定プログラム(USRAP)を120日間一時的に中断するものとする。この120日間において、国務長官は国土安全保障長官と連携し、国家情報長官と協議の上で、難民認定を受けた者が我が国の治安と繁栄に対する脅威とならないことを保証するには、どのような追加手続きが必要かを決定するために、USRAPの申請と認定のプロセスの見直しを行い、併せてそれら追加手続きを実行するものとする。

現在の難民認定プログラムでは不十分なので、見直しを行う。

この見直しに要する期間が120日間であり、その間は難民の入国を中断するということです。

I hereby proclaim that the entry of nationals of Syria as refugees is detrimental to the interests of the United States and thus suspend any such entry until such time as I have determined that sufficient changes have been made to the USRAP to ensure that admission of Syrian refugees is consistent with the national interest.

シリア国民の難民としての入国は、我が国の国益に有害であり、それゆえ、シリア難民の入国が我が国の国益に矛盾しないことを保証できるように、USRAP(アメリカ難民認定プログラム)に十分な変更が行われたと私が判断するまで、彼らの入国を一時的に中断することを、私はここに宣言する。

現在のUSRAPでは、個々のシリア難民がアメリカに無害であるか判断できない。

なので、ちゃんと判断できるようにUSRAPを改善するまで、シリア難民の受け入れをストップする、ということです。

なんでウチラだけやねん!ってシリア人は思うよね。

I hereby proclaim that the entry of more than 50,000 refugees in fiscal year 2017 would be detrimental to the interests of the United States, and thus suspend any such entry until such time as I determine that additional admissions would be in the national interest.

2017会計年度における5万人を超える難民の入国は、アメリカの国益にとって有害であり、ゆえに、追加の(難民)入国が国益を妨げないことが確認されるまで、5万人を超える難民の入国を一時的に中断することを、私はここに宣言する。

100万人を超える難民を受け入れている欧州諸国に比べると少ないですよね。

まぁ、100万人どころか100人すら受け入れていない、我が日本国が言えた義理ではないですが。(^^ゞ

入国禁止関連の内容は以上です。

入国禁止令の重点まとめ

さて、大統領令の趣旨をざっくりまとめるとこういうことです。

  1. アメリカでは9.11以降もテロの脅威が続いている。
  2. 海外からのテロリストの入国の可能性がある。
  3. 国民を守るために、これを阻止しなければならない。
  4. しかし現在の入国管理の体制では不十分である。
  5. よって、現在の体制を見直さなければならない。
  6. この見直しには一定の時間がかかる。
  7. その間、不十分な体制下で入国させるわけにはいかない。
  8. よって、体制が整うまで入国を禁止する。

トランプはそこまで間違っているだろうか?

読者諸氏はどう思いますか?

それほど間違ったことは言ってないのではないでしょうか?

別に永遠に入国禁止にすると言っているわけではありません。

7カ国からの入国や移民、難民を、今後一切禁止と言っているわけでもない。

今の体制では米国民の安全が脅かされる恐れがあるので、体制整備まで一時的に禁止。

それほど不当なことを言ってるとは思えないのです。

もちろん全面的に正しいわけではない

もちろん、100%肯定するつもりはありません。

なぜこの7カ国なのかがよく分からない。

それ以前に、今の入国管理体制に本当に問題があるのか?

つまり、体制整備のために入国禁止にする必要がそもそもあるのか?

この点は正直疑問です。

この措置によって、7カ国の人と難民たちが迷惑を被るわけですから。

それでも入国禁止令は正しい

ですが実はそこが、本件の最大のポイントなのです。

過剰反応の措置かもしれません。

でもそれで、アメリカ国民の安全度が高まる可能性が増すことは事実です。

つまり、アメリカ国民のためにはプラスの措置です。

その措置によって、外国人が迷惑を被ります。

アメリカ人のプラスのために、外国人がマイナスを被る。

でもそれで正しいのです。

だって、America First なんですから。

トランプは公約を守っている

本件で絶対に押さえなければならないポイントは、入国禁止令をトランプ大統領が出した点です。

これがオバマ大統領やクリントン大統領だったら、僕は全否定します。

しかし、トランプ大統領はAmerica Firstを全面に出して選挙を戦いました。

そして、民主主義国であるアメリカの有権者はトランプを選んだ。

America Firstを公約とするトランプを選んだ。

である以上、公約のAmerica Firstに基づく政策を実施することは、大統領としての義務です。

公約を守り、義務を果たしているトランプ大統領を、僕はその点のみにおいて高く評価します。

当選した瞬間に公約を反故にする日本の政治家どもに、爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです。

トランプを批判するのは筋違い

入国禁止令自体については、僕は反対です。

しかし、入国禁止令が実行されたことについて、僕はトランプ大統領を批判するつもりはゼロです。

彼はAmerica Firstを隠すことなく明確に訴えた。

入国審査の厳格化も彼は選挙中に言明しています。

それで当選した被選挙人として、自らの公約を忠実に実施しているだけです。

メディアは批判する相手を間違っている

その点で、トランプのみを全面的に叩いているメディアは間違っています。

本当に非難されるべきなのは誰か?言うまでもありません。

入国禁止令を公約にするような人物を選んだ、愚かなアメリカの有権者たちです。

愚かな有権者が愚かな大統領を選んだ。

本件が世に突き付けている本当の問題は、民主主義の機能不全です。

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