フリーランスを甘く見るな、クラウドソーシングが作る闇

フリーランスを目指す若者が増えているそうです。

会社に雇用されず、個人で仕事をする「フリーランス」の働き方が注目されている。経済産業省は昨年11月、フリーランス人材の活用に向けた「雇用関係によらない働き方研究会」を立ち上げた。インターネット上には...

マジか?正気か?熱でもあるのか?

フリーランス歴もけっこう長いジジイの本音です。

若い諸君、世の中甘くねぇぞ~

701 じじろぐ:大

フリーランスを目指す理由

記事によると、若者がフリーランスを目指す理由は下記などだそうです。

  • 会社勤めがイヤ
  • 時間や場所にとらわれたくない
  • 仕事内容も自分次第の自由さへのあこがれ
  • 長時間労働など従来の日本企業の働き方への反発

これはよく分かります。特に時間と場所。

フリーだと会議とかムダな時間を使わなくて良い。

そして基本自宅だから、通勤という究極のムダをなくせる。

フリーランスを目指す気持ちは理解できるというか、全面同意です。

フリーランスのデメリットを並べてみる

でもね、良いことばっかりじゃないんだよ。

僕の実体験として、フリーランスのデメリットをつらつらと。

定収入がない

これ、キツイですよ。

毎月決まってこれだけ入ってくるというのがない。

それどころか、ゼロもありえますから。(ってか、あるよ。笑)

ポシャった途端にゼロ

例えばパナソニックがテレビの生産をやめるとする。

でも、冷蔵庫とかパソコンとかインフラとか他の部門の収益がある。

他の部門が補ってくれるので、テレビ部門の人も給料がもらえます。

でもフリーランスは一人ですから。誰も補ってくれませんから。

先月までの客先がなくなったら、今月からいきなり収入ゼロです。

看板がない

信用ゼロ。

あんた誰?の世界です。

辞めて初めて分かる、看板の力。

自分の実力以外に頼れるものはありません。

全部自分

請求から伝票処理から備品の補充から全部自分。

辞めて初めて経理や総務のありがたさが身にしみて分かります。

僕は取引先数百社に案内状を送ったことがあるのですが。

スーパーに封筒を買いに行くところからスタートです。

数百枚の案内状を折って、封筒に入れて、宛名書いて、封をして。

郵便局で切手を貼ってくれと言われたときは、さすがに切れました。笑

病気になれない

これですよ、これ。

自分ひとりだから、代わりがいませんから。

病気にだけは絶対になれない。

フリーになって、以前よりも食べ物とか気にするようになりました。

クラウドソーシングの出現

このようにメリットだけでなく、デメリットもあるフリーランス。

このフリーランスになりやすくなった要素の一つが、クラウドソーシングです。

クラウドソーシングとは、分かりやすく言うと営業代行屋です。

様々な仕事を発注元から集めてきて、自社サイトで紹介する。

フリーランスはそれを見て、やりたい仕事を請け負う。

ネットで簡単に仕事を探せるようになり、フリーの垣根が一気に下がった。

クラウドソーシングが作る闇

簡単に仕事を探せるようになった。

これは確かにクラウドソーシングの功績です。

ですが、フリーランス側のデメリットも作っています。

クラウドソーシングは営業代行

例えばフリーのライターが、今までどうやって仕事を集めていたか?

昔のつてで声かけたり、自分で営業していたわけです。

それを代わりにやってくれるのがクラウドソーシングです。

自分で営業する代わりに、クラウドソーシングが仕事を集めてきてくれる。

でも、彼らはボランティア団体ではありませんから。

彼らもコストを回収して、収益を上げなければならない。

中抜き

ではどうするか?中抜きです。

例えば出版社が、原稿1本に5千円払う。

その内2千円をクラウド側が取って、ライターに3千円渡す。

抜くのは当然のことです。イヤなら自分で営業すれば良いだけ。

ただその分、フリーランスの収入が減るのは事実です。

ネットが価格競争を引き起こす

もう一つが競争の激化です。

従来は人力営業ですから、一つの仕事にそこまで人は集まらなかった。

ところがクラウドソーシングではインターネットです。

一つの仕事に集まる人の数がとんでもなく多くなった。

その結果どうなるか?

言うまでもありません。価格競争が起こります。

小遣い稼ぎ族による低単価化

本業のフリーランスにとって困った事態も起こっています。

小遣い稼ぎ族の参入です。

主婦が土日を使って、サラリーマンやOLが週末を使って。

空いてる時間を使って、ちょっとお小遣い稼ぎをしようかな、と。

本業じゃないから、多少単価が安くても受けます。

その結果、本業でやってるフリーランスも低単価化に巻き込まれる。

フリーランスに見合う人材か?

僕自身やってましたので、若者がフリーランスに憧れるのは分かります。

クラウドソーシングの出現で、なりやすくなったのも事実です。

ただ、一部メディアがあおるような、バラ色の面だけではありません。

リスクを負えるのか?

すべて自分でこなせるのか?

そこまでしてでもやりたいのか?

なにより、稼げる能力はあるのか?

価格競争に巻き込まれないだけのスキルはあるのか?

フリーランスは逃げ場じゃない

楽をしたい的な安易な気持ちでは、3年も持ちません。

敗者のほうが圧倒的に多いのが、フリーランスという生き方です。

何とかなるではなく、よく考えてください。

その上でそれでもやると決心するならば。

ようこそ、こちらの世界へ。

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