ノマドワーカーにフリーター、カタカナ語が出てきたら注意しろ

フリーランスになりたい若者が多いと伝えたこちらの記事。

会社に雇用されず、個人で仕事をする「フリーランス」の働き方が注目されている。経済産業省は昨年11月、フリーランス人材の活用に向けた「雇用関係によらない働き方研究会」を立ち上げた。インターネット上には...

この中でまさにその通りという一文がありました。

「ノマドワーカーブームの罪は重い」

そうなんです。

昔も今も騙されるんです。カタカナ語に。

ノマドワーカーはおしゃれでカッコ良い

スタバやコワーキングスペースでマックブックを開いて。

スマホでクラウドでエバーノートでなどなど。

冷静に見れば実体のない浮ついた、単なるイメージなのですが。

それが若い人たちを引き付けるのでしょう。

ブームは過ぎたと思うのですが、いまだにノマドを目指す人がいるようです。

ノマドワーカーで成功できるのはごく一部

でも、ノマドで食っていける人なんてごく一握りです。

DeNAなどまとめサイト問題で明らかになりましたが。

ノマドライターはクラウドソーシングで低賃金労働をさせられてるだけ。

ブロガーやアフィリエイターも成功者はイケハヤ氏などごく一部。

ノマドワーカーで誰もが成功できるわけではないのです。

それでもノマドの道に進む。

フリーター

実は1990年頃にも同じようなことがありました。

フリーターです。

この頃に一般的に使われるようになった単語なんです。

バブルの好景気の中、アルバイトの賃金も上昇した。

そんな中、就職せず企業に縛られない選択。

好きな時間に働く、自由な新しい生き方としてもてはやされた。

マスコミが大きく取り上げ、多くの若者が飛び付きました。

フリーターの成れの果て

しかし、実態はただのアルバイト労働者です。

聞こえは良くても、それでいつまでも暮らしていけるわけがない。

バブルが弾けるとそれがすぐに現実となりました。

フリーターというカタカナに飛びついた当時の若者達。

その成れの果てが、非正規雇用の貧困中年たちです。

マスコミが旗を振ったフリーター

根拠はまったくないのですが。

バブル当時、経済界が人件費の抑制を図ろうとした。

その方法の一つとして、非正規雇用の労働者を生み出そうとした。

そしてマスコミがブームを作ってその方向に誘導した。

その際に、フリーターという聞こえの良い単語を作った。

僕はそう思っています。

企業のためのノマドワーカー

だからノマドワーカーという単語を聞いた瞬間に思ったんです。

またやるのか?って。

働く場所は会社が用意するのではなく、自分たちで用意させる。

パソコンなど働く環境も、自分たちで整えさせる。

そして、企業が責任を負わない非正規雇用で労働させる。

ノマドという単語を使って、また安い労働力を生み出そうとしている。

漢字にしてごらん

ノマドワーカーを目指す若いみなさん。

単語の響きに惑わされていませんか?

単語が表す本当の中身を理解していますか?

カタカナではなく漢字にしてみてください。

フリーター=不定期雇用の時給労働者

ノマドワーカー=住所不定の自営業者

中身まで見ようよ

どうですか?

おしゃれですか?

カッコ良いですか?

この単語の先に、明るい未来はありますか?

あなたにはこの漢字が表す労働者として、生きていける能力はありますか?

ノマドワーカーを否定するのではありません。

単語の上辺にごまかされないで欲しい。

中身まで理解した上で、覚悟を持って選択してほしいのです。

カタカナに踊らされて貧困中年になった、かつての若者にならないために。

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