夕張市長給与アップ、破綻自治体は住民税増税で優秀な市長を雇うべき

夕張市長の給与が引き上げられることが決まりました。

現在の月額25万9千円から43万1千円となります。

ってか、25万9千円って安すぎやろ。自治体の首長だよ?

引き上げに否定的な声もあるようですが。

僕はもっと上げるべきだと思います。

現市長に責任はない

財政破綻したんだから安月給で当然、もらえるだけでもありがたいと思え。

こういうことを言う人がいるのですが。

現市長が市長に就任したのは、夕張市が財政破綻したあとです。

それまでは東京都の職員でした。

夕張市の財政破綻に、現市長の責任は一切ありません。

破綻させたからそのペナルティで安月給というのは間違いです。

責任があるのは職員と市民

歴代市長と幹部職員に大きな責任

では財政破綻の責任は誰にあるのか?

第一の責任は言うまでもなく歴代の市長です。

結果に対してすべての責任を負うのがトップですから当然です。

また、市長とともに政策を進めた幹部職員の責任も大きいです。

一般職員は小さな責任

逆に、一般職員にまで大きな責任を求めるのは無理があります。

政策を決めるのは市長や幹部職員です。

それに異を唱えるのは、企業で社員が社長や役員に楯突くようなものです。

現実問題として一般職員に責任を求めるのは酷です。

最大の責任は市民

しかし最も責任が大きいのは夕張市民です。

なぜならば、市長を選んだからです。

自分たちが選んだ市長が、市を財政破綻に導いた。

ろくでもない市長を選び続けた夕張市民が一番悪い。

見る目がなかった。ろくに考えずに選んだ。

財政破綻の最大の責任は市民にあります。

自治体の財政破綻は今後増える

問題なのはこれから夕張市のような自治体が増えることです。

住民の減少、地方経済の衰退。

財政破綻する自治体はこれから増えていきます。

自治体再生の必要性が今後高まっていきます。

ではどうすれば良いのか?

中小企業立て直しのようなもの

財政破綻した地方の弱小自治体を再生させる。

例えて言うならば、倒産しかけの中小企業を立て直すようなものです。

方法は2つでしょう。

一つは社員自らががんばって立て直す。

もう一つは優秀な経営者を雇う。

しかし前者は非現実的です。

経営経験もない一般社員に、倒産しかけ企業再生のノウハウはありません。

外部から優秀な人材を雇え

自治体も同じです。

市長を選ぶ見る目もない。行政経験もない。

そんな市民に、財政破綻した自治体の再生なんて無理です。

現場で財政破綻を止められなかった職員も然りです。

中小企業の場合と同様、外部から市長を雇ってくるしかない。

優秀な人材は高くて当然

でも、安月給で誰が来ますか?

月額43万円で優秀な人材が来てくれると思いますか?

プロ野球や大リーグを見れば分かるじゃないですか。

優秀な人材は高いんです。

優秀な人材が欲しければ、高い報酬を提示するのは当然のことです。

それがイヤなら、ずっとポンコツ市長で我慢するしかない。

住民税増税で優秀な市長を雇う

ではそのコストを誰が負担するのか?

優秀な人材が市長として来てくれる。

それで市が良くなった。

その恩恵を受けるのは市民です。

受益者負担の原則に照らして、恩恵を受ける市民が負担すべきです。

住民税増税で、優秀な市長を雇うための高給を実現する。

それがイヤなら、ずっと出来そこない市長で我慢するしかない。

条件の良い人材は取り合いになる

これってもうすぐ現実的な問題になってくると思います。

財政破綻する自治体が増える。

そこで、今まで通りで野垂れ死ぬのを待つ自治体が大半でしょうが。

高給を提示して優秀な市長を雇おうとする自治体も出ると思います。

そうなったときに、人材の取り合いになります。

ケチって足踏みしてたら、条件の良い人材はいなくなってしまう。

地方に住む方々は、こういうことを現実問題として考えるべきと思います。

シェアする