裁判の判決を軽すぎる!とヒステリックに批判するのは間違いだ

バレエ講師の指を切断した事件。

生徒だった被告が一方的に悪意を持ち、24歳の被害者女性の右手親指を切断。

女性は指の接合手術を受けたものの、障害は一生残るとのこと。

極めて身勝手で、残忍、悪質な事件でした。

 通っていたバレエ教室の講師の指を工具で切断したとして、傷害罪に問われた無職橋本浩明被告(41)の公判が14日、東京地裁であった。検察側は「被害者の体を傷つけることに一切ためらいのない、残忍な犯行だ」&

事件の裁判が結審し、検察は被告に懲役6年を求刑しました。

これに対してネット上では「軽すぎる!」との声があふれています。

しかし、僕はそうは思わないのです。

何年ならば軽くない?

求刑や判決が出ると、軽すぎる!という批判が必ず出ます。

正直、ヒステリックな反応だと思います。

逆に聞きたいのです。

何年ならば妥当ですか?

死刑以外は軽いんでしょ?

こう問いかけると、軽すぎると批判する人は恐らく「え?」となると思います。

何年が妥当だという基準を持っていないはずだからです。

今回は求刑が6年で軽すぎる!と批判しています。

ですが恐らく、求刑が10年でも軽すぎると批判するのではないでしょうか?

傷害罪の法定刑上限の15年であっても、それを超えた30年であっても。

死刑にでもならない限り、軽すぎる!と騒ぐのではありませんか?

それはあまりにも感情的で、非論理的、バカ丸出しだと思うのです。

何年が妥当なのだろうか?

ちなみに僕は何年ならば妥当だと思うか?

分かりません。逃げてるのではなく、本当に分からないのです。

軽すぎると騒ぐ人たちを見て、今までは漠然と変だな?と思ってました。

しかし今回の事件をきっかけに、ちょっと真剣に考えてみました。

その結果、本当に分からなくなったのです。

よろしければ、みなさんも考えてみてください。

みんな15年は無理

上に書いたように、傷害罪の法定刑は最高で懲役15年です。

人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。(刑法第204条)

上限が15年、ちなみに下限は1ヶ月です。

右手親指を切断された今回の事件、何年が妥当だと思いますか?

MAXの15年だ!はおかしいと思います。

だって、何でもかんでも15年だったら、腕1本切断された人が「なんで指1本で15年なのに、腕1本切られた俺が15年なんだ?!」ってなるでしょ?

だからやっぱり、被害の内容に応じて軽重を付けざるを得ないと思うのです。

量刑の上限と下限

では、指1本は何年が妥当なのか?

それを判断するためには、上限と下限の被害の内容、つまり基準を明確にする必要があります。

この時点でもう分からないんですよ。

1ヶ月に相当するのはどんな被害なんだろう?

MAXの15年はどんなひどい被害にすれば良いのだろう?

で、まるで分からないので、仮にこうしてみましょう。

  • 15年…下半身不随
  • 1ヶ月…骨折1ヶ所

指1本はどのあたりなのか?

これで罪を測る物差しができました。ようやく量刑できます。

物差しの左端が骨折1ヶ所、右端が下半身不随です。

さて、では指1本切断は物差しのどのあたりなのでしょうか?

分かります?

僕は分からないんですよ。真ん中なのか、もうちょっと左なのか、右なのか?

だから、検察の求刑6年が軽いか、重いか、まったく判断できないんです。

あなた、判断できますか?

感情で裁いてはいけない

裁判の量刑って、感情任せでやって良いものではありません。

何でもかんでも最高刑だ、無期懲役だ、死刑だ、って。

それじゃ法治国家じゃない。

明確な基準に則って、合理的かつ客観的に導き出されるべきです。

軽すぎる!とヒステリックに騒いでる方々は、もう少し論理的に考えるべきではないでしょうか?

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