東京都民は豊洲市場地下水調査の環境基準の意味を理解してるのか?

築地市場の豊洲市場への移転問題。

地下水モニタリング再調査で環境基準を上回る有害物質が検出されました。

 東京都は19日、豊洲市場(江東区)の地下水再調査で、環境基準の100倍に当たるベンゼンや同3.6倍のヒ素が検出されたと発表した。不検出が基準のシアンも23地点中18地点で出た。同日開かれた土壌汚染対策の専門家会議(座長・平田健正放送大学和歌山学習センター所長

これを受けて世論は「豊洲なんてとんでもない!」と騒いでいるのですが。

騒いでいる方々のほうが、よっぽどとんでもないのではないでしょうか?

申し訳ないが、騒いでいる東京都民は非論理的でヒステリックだと思います。

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地下水モニタリング調査結果

実際にどのような調査結果だったのか。

調査結果の元データを探したのですが、どうしても見つかりませんでした。

東京都のサイトでも今回の資料はアップされていません。

公にしたくないという都職員の気持ちがひしひしと伝わります。笑

で、ニュースサイト等で調べた結果がこちらです。

有害物質 環境基準値比
ベンゼン 100倍
シアン 検出
ヒ素 3.6倍

たしかに100倍と聞くと、なんか超ヤバそうな気がします。

ですが本当にそうでしょうか?

基準

例えば高校の三者面談で担任の先生がこうおっしゃったとします。

「山田君ですが、前回のテストで基準点より30点低かったんですよ。」

わっちゃ~、うちのバカ息子が…、と思うかもしれません。

ですがもし「基準点」というのが、東大の合格ラインだったらどうですか?

「先生、俺のせがれっすよ、東大なんて、冗談www」で終わるでしょ?

それどころか、

「東大まで30点って、がんばったら旧帝大の端っこに引っかかるかも?」

って、超ポジティブマインドになるかもしれませんよね。

何を基準に騒いでるの?

ベンゼンが100倍ってヒステリック都民が騒いでますが。

何に対して100倍かを明確にしないと、良いか悪いか判断できません。

そこをすっ飛ばして100って数字だけ見て大騒ぎしてる。

これって360度どこから見てもクルクルパーだと思うんです。

論理性ゼロのパブロフの犬状態。

「環境基準」の100倍

今回で言えば「環境基準」です。環境基準とはどんな基準なのか?

それを明確にしないと、騒ぎようがないのではないでしょうか?

と、偉そうに言ってますが。

僕も昨日のNHKニュースで、田中泉ちゃんが「環境基準」って何度も言ってるのを聞いて初めて気付きました。笑

まぁ、我々庶民なんて基本的にクルクルパーなんですよね。あはは。

環境基準とは?

で、遅ればせながら環境基準とは何か調べてみました。

環境基準は環境基本法第16条で定められています。

その趣旨を環境省は次のように説明しています。(出典:環境基準について

人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準として、終局的に、大気、水、土壌、騒音をどの程度に保つことを目標に施策を実施していくのかという目標を定めたものが環境基準である。

維持されるべき目標基準、といったところでしょうか?

同じページに注目すべき記述が。

環境基準は、「維持されることが望ましい基準」であり、行政上の政策目標である。これは、人の健康等を維持するための最低限度としてではなく、より積極的に維持されることが望ましい目標として、その確保を図っていこうとするものである。

つまり環境基準とは、健康維持のための最低ラインではなく、より厳しいラインであるということです。

地下水の水質汚濁に係る環境基準

では、その環境基準とは具体的にどういうものなのか?

今回検出された3つの有害物質について、「地下水の水質汚濁に係る環境基準」で以下のように定められています。(出典:平成9年3月13日環境庁告示第10号別表

項目 基準値
ベンゼン 0.01mg/L以下
シアン 検出されないこと
ヒ素 0.01mg/L以下

これに、今回の調査結果の数値を当てはめます。(出典:朝日新聞デジタル2017年3月19日付

項目 基準値 調査結果 倍率
ベンゼン 0.01mg/L以下 1.0mg/L 100倍
シアン 検出されないこと 1.4mg/L 検出
ヒ素 0.01mg/L以下 0.036mg/L 3.6倍

たしかに環境基準値を大きく超過しています。

何に危険なのかが書かれていない

ただ、ここで一つ問題があります。

上掲の基準値について「地下水の水質汚濁に係る環境基準」には、次のようにしか書かれていません。

人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準

何が言いたいかというとこの基準が、飲んだらダメの基準なのか、触ったらダメの基準なのか、この地下水を含んだ土でお団子を作ったらダメの基準なのか、明示されていないのです。

飲み水の基準だとブログ等で書いてらっしゃる方がいますが、環境基準法を読みましたがそういったことは書かれていません。(ご存じの方、教えてください!)

これでは、豊洲の地下水が危険なのか判断できません。

水道水の水質基準

そこで、水道水についての基準を調べてみました。

素人考えですが、水道水についての基準が一番厳しいと思うからです。

水道水の水質基準は水道法第4条で次のように定められています。(出典:水道法

水道により供給される水は、次の各号に掲げる要件を備えるものでなければならない。(中略)
2 前項各号の基準に関して必要な事項は、厚生労働省令で定める。

そしてその基準は上述の通り厚生労働省令で以下のように定められています。(出典:厚生労働省令第101号

環境基本法第16条の環境基準も併記します。

項目 環境基本法の基準 水道法の基準
ベンゼン 0.01mg/L以下 0.01mg/L以下
シアン 検出されないこと 0.01mg/L以下
ヒ素 0.01mg/L以下 0.01mg/L以下

ほぼ一緒。というか、環境基本法のほうが厳しい。

豊洲の地下水は飲み水じゃない

ベンゼンが100倍とかいうのは、水道水と比べての話ということです。

これで騒ぐのはやはりナンセンスです。

豊洲のコンクリートの下の地下水を誰が飲むの?

普通の水道設備があるのに、わざわざ地下水を使ってマグロを洗いますか?

豊洲の地下水が水道水の水質基準を超えることによって、なんとなく不安といった根拠のないイメージではなく、具体的にどのようなリスクがあるのか?

騒いでる方は是非教えていただきたい。

東京都民は科学的思考ができないのか?

今回の豊洲の問題、論理性のかけらもなく庶民感覚で騒いでいるだけです。

科学的裏付けもなく、危険ざます、キーッ!ってヒステリックになってるだけ。

これはやはりおかしい。クレイジーです。

僕は石原元都知事は大嫌いなんですが、彼の次の言葉は正しいです。

風評に負けて豊洲がこのまま放置されるっていうことは、結局科学が風評に負けたということになる。

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