東京五輪施設赤字確定|オリンピックは毎回同じ都市で開催しよう

東京オリンピック後の施設運営が赤字になると東京都が発表しました。

都は広告収入やネーミングライツなどで収益向上を図るとしています。

多くの利用者を呼び込んで「価値あるレガシーを創出」するそうですが。

「負の遺産」になることは見え見えです。

僕はオリンピックのあり方自体を見直すべきだと思います。

年間7億円の赤字

東京都によると、五輪で新設する6施設の五輪後の収支は以下の通りです。

施設 収支
アクアティクスセンター ▲6億3,800万円
海の森水上競技情 ▲1億5,800万円
有明アリーナ 3億5,600万円
カヌー・スラローム会場 ▲1億8,600万円
大井ホッケー競技場 ▲9,200万円
アーチェリー会場 ▲1,160万円
総計 ▲7億2,960万円

黒字になるのは有明アリーナだけで、赤字総額は7億3千万円です。

で、7億って聞くと「えらいこっちゃ!」と反応しがちですが。

東京都の年間予算は13兆円ですから、7億なんて誤差のレベルです。

それに都民一人あたりにすると、年間53円の負担ですから。

そう考えれば、実は微々たる額なんです。

金持ち都市しかオリンピックを開催できない

でもそれができるのは東京都だからです。

東京都の予算規模は世界の国別ランキングで30位前後。

UAEやアルゼンチンの国家予算と同じくらいです。

逆に言うと、五輪を開催できるのはもはや超金持ち都市だけです。

実際、2024年五輪の招致をローマとブタペストが断念しました。

残ったのはパリとロサンゼルスだけです。

このままではいずれ、開催できる都市はごく一部だけになるでしょう。

オリンピック後は負の遺産化確定

また、貧乏人の僕として気になるのが、毎回の施設の新設です。

オリンピックの規模に合わせて施設を作る。

世界最大規模なのですから、とんでもなくお金がかかります。

そして終わったあとは、世界最大規模で維持費がかかる。

また、大きな施設を埋めるイベントはなかなか開催できない。

どう考えても負の遺産確定です。土建屋が喜ぶだけ。

アテネ常設にしよう

そこでジジイ提案ですが。

オリンピック会場を世界で1ヶ所だけにしちゃいませんか?

アテネに作って、毎回アテネ。

前回も今回も次回も全部アテネ。

4年ごとに永遠にずーっとアテネ。笑

毎回同一都市のほうが経済的

ぶっちゃけ、そのほうが経済的だし効率が良いと思うんです。

一度作ってしまえば、それ以降は新しく作る必要はない。

参加国が毎回施設利用料を払って、それを運営費に充てる。

4年毎に毎回開催なので、現地に開催のノウハウが蓄積されていく。

ボランティアとかも4年ごとに毎回やるのでスキルアップしていく。

ノウハウの蓄積が次につながる

そうやって超大規模な国際大会の開催が上手な都市になる。

オリンピッククラスの施設もある。

そうなると、オリンピック以外の大会も開催しやすくなります。

開催する大会が増えれば、施設の運営収支も良くなっていく。

国際大会のノウハウは、国際会議や展示会の招致にもつながります。

全アジアで1都市もOK

世界で1都市が問題なら、もう少し増やしても良いでしょう。

例えば、南北中米、全アジア、ヨーロッパで各1都市。

12年に1回の持ち回りでオリンピックを開催する。

アジアだったらアジア大会もその都市で行う。

ワールドカップ予選などもできるだけその都市で。

オリンピックは都市や国家のものじゃない

そもそもオリンピックってアスリートの祭典です。

都市を世界にアピールするためとか、国威発揚のためのものじゃない。

ましてや、経済成長や公共事業のためではありません。

昔と違って通信技術も発達したのですから。

わざわざ世界あちこちでやる時代はもう終わったと思うんです。

そろそろ本来のオリンピックの姿に戻してはどうでしょうか?

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