時代遅れで昭和な日本の選挙制度を平成の技術でデジタルに改革しよう

先日のブログの記事で衆議院選挙にかかる費用を調べました。

衆議院選挙にかかる税金負担の費用項目を公職選挙法で調べてみた!
第48回衆議院選挙が10月22日に行われます。 この時期になると必ず出る話題が選挙1回にかかる費用です。 金額はググれば分かりますし、この記事でも過去3回分について紹介します。 よく分からないのが、具体的にどんな作業に費用...

この中で僕は選挙費用は安い!と書きました。

でも、よく考えてみたらやっぱり高いです。(セルフ手のひら返し!笑)

その理由とそこから考えた選挙制度改革の必要性について書きます。

選挙費用が安い理由

先に安いと思った理由。これは単純です。

2014年の衆議院総選挙で、新たに発生した税負担は557億円でした。

日本の人口は1億2千万人ですので、割り算すると1人あたり464円です。

議員を選ぶコストがわずかランチ1回分。安いですよね。

この視点で見た時に選挙費用は安い。

これについては今でも僕の考えは変わっていません。明らかに安いです。

でも別の視点でみると、むっちゃくちゃ高いんですよ。

選挙費用が高い理由

議員1人を選ぶコスト

2014年の選挙で選ばれた議員は475人でした。

575億円かけて475人選んだ。ってことは…

575億円÷475人=121,052,632円/人

議員1人を選ぶのに1億2,105万円かかったということです。

議員1人を雇うコスト

ところで、議員を1人雇うのに税金が年間いくら使われているか?

これについては以前の記事でメチャ詳しく書きました。

国会議員の給料に税金が年間いくら使われてるか徹底的に調べた!
国会議員の給与コストを歳費法、国会法、一般会計予算等を基に議員歳費、期末手当、議員旅費、議会雑費、文書通信交通滞在費、議員特殊乗車券等購入費、弔慰金、公務災害補償費、立法事務費、政党交付金、議員秘書手当など全調査!

月給から政党助成金まで全部含めて、年間1人あたり1億1,625万円です。

このバランスおかしくない?

今この記事を読んでいるYou!、おかしいと思わないかい?

  • 選ぶコスト:1億2,105万円
  • 雇うコスト:1億1,625万円

議員を選ぶのにかかったコストと、選んだ議員を雇うコストがほぼイコール。

これさ、企業に置き換えて考えると異常さが分かるのよ。

  • 新入社員1人を採用するコスト:200万円
  • 採用した新入社員の年収:200万円

1人の社員を採用するのに、年収分のコストがかかる。あり得んでしょ?

ググってみたら採用費の相場は1人あたり50万円くらいだそうです。

議員1人の採用費が高すぎる!

選ぶ費用として国民1人あたりランチ1回分と考えると確かに安い。

でも、選ぶ費用と雇う費用がほぼ同じ。

議員1人の人件費が1億ちょっとで、選ぶのに同じく1億ちょっとかかる。

1年間の人件費と採用費がほぼイコール。

こう考えるとデタラメに高い!と思うんです。

なぜ選挙にこんなにお金がかかるのか?

コストは自治体で発生している

企業にとっての採用費に当たる選挙費用がなぜこんなに割高なのか?

そこで前回の記事で調べた費用内訳をもう一度見てみます。(単位:百万円)

項目 2014年選挙 構成比
無料乗車券購入費 67 0.12%
無料葉書購入費 1,592 2.86%
新聞広告費 1,550 2.78%
啓発広報費 192 0.34%
総選挙執行委託費 51,912 93.17%
啓発推進委託費 252 0.45%
選挙取締旅費 4 0.01%
選挙取締庁費 3 0.01%
在外選挙事務謝金 88 0.16%
在外選挙職員旅費 63 0.11%
合計 55,718 100%

圧倒的なのが衆議院議員総選挙執行委託費です。実に9割以上。

これは国が市町村に選挙の執行を委託する費用です。(そのまんまやん!笑)

ほとんどが作業費

どんなコストがかかっているのか、特徴的なものをリストアップします。

  • 候補者の届け出
  • 投票所の設置
  • 投票管理
  • 投票立会人
  • 投票用紙、投票箱
  • 不在者投票
  • 開票所設置
  • 開票立会人
  • 開票作業

候補者の受付けから、投票、開票にかかる費用、つまり作業費ですね。

投票日の夕方以降のテレビで開票作業の映像がよく流れるじゃないですか。

あれだけ人と場所を使って全国の市町村でやれば、そりゃお金かかるよね。

投開票のやり方がアナログ過ぎる

IT化しよう

でも、みなさん思いませんか?

今のような投票、開票のやり方って、むっちゃアナログで時代遅れだと。

スマホのアプリかパソコンから投票すれば、投票所なんていらんよね。

立会人も投票用紙も投票箱もいらなくなる。

開票作業だってデータを集計すれば一瞬で終了。

困るのは選挙特番が短くなるテレビ局と池上彰さんだけでしょ?笑

IT化できない理由を並べるな

で、こういうことを言うと、絶対にできない理由をリストアップする連中が出てくるんだよね、日本は。

セキュリティがどうだとか、個人情報がもれるとか、システムがどうちゃらとか。

でもセキュリティ云々って、それを言うならネットバンキング使うなよ!って。

アマゾンに住所、氏名、電話番号から購入履歴まで晒してるのはどうなのよ?

IT化できればコストダウンできるんだから、実現させる方向で考えるべきです。

選挙制度を大幅に改革しよう

選挙運動が時代遅れすぎる

前回の記事を書くにあたって、僕は公職選挙法を第1条から第275条まで(流し読みだけどw)すべて読みました。

で、一番思ったことが、選挙運動のやり方が時代遅れすぎるってことです。

公職選挙法に書かれている選挙運動に関する費用項目は次の通りです。

  • 選挙事務所の立て札・看板
  • 選挙カー・拡声機
  • 候補者の演説会
  • 演説会場の立て札・看板
  • ビラ
  • ポスター
  • ポスターの掲示板
  • 葉書
  • 新聞広告
  • 選挙公報
  • 政見放送・経歴放送

選挙カーで候補者の名前を連呼し、演説会をやって、ポスターで顔を売って、ビラや葉書、新聞広告、テレビの政見放送で自分の主張を伝える。

公職選挙法が制定された昭和25年から70年近く経つのに、選挙運動のやり方がまるで変わっていないのです。

選挙運動は昭和のまま

選挙カーでワーワー言って誰が聞く?うるさいだけでしょ。

演説会とか行かんよね。そんな暇あるのはジジイとババアだけだよ。(俺だ!笑)

看板もポスターも見ないって。みんなスマホの画面しか見てないから。

葉書とか知らん人から送られてきたら、個人情報が?って不信感しか生まんよ。

新聞広告とか政見放送とか若い子は見ないだろ?新聞取ってないし、テレビよりもスマホで動画だし。

挙句の果てに候補者のビラって、読んでる姿を見られたくないって子がほとんどだと思うよ。インスタ映えしないもん。笑

平成ももうすぐ終わろうとしているのに、選挙運動のやり方がいまだに昭和のままなのです。

今の技術で選挙を変えよう!

日本の選挙の大きな問題は、変わっていないことです。

デジタルの時代になったのに、いまだにアナログで投票し開票している。

スマホやインターネットの時代になったのに、いまだに選挙カーで名前を連呼して、ビラと葉書を配って、商店街を歩いてひたすら握手している。

技術も時代も社会も変わったのに、いまだに70年前の選挙をしている。

だから、費用もかかるし候補者の主張も伝わらないのではないでしょうか。

昭和25年ではなく平成29年の技術と知識で、今の時代と社会に合った選挙のあり方に改革すべきです。

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