高齢者の買い物弱者問題をお買い物バスで解決し小売りも売上アップ!

つい先日、買い物弱者が増えているというニュースがありました。

ニュースではけっこうネガティブな報じ方だったのですが。

でもこれって絶対にビジネスチャンスですよね。

買い物に困っている人がいる、それはつまり消費が眠っているということです。

この消費をゲットするのに、お買い物バスを復活させてはどうでしょう?

買い物弱者の現状

買い物弱者とは?

買い物弱者は主に高齢者です。

近所の商店街や個人商店が人口減少などで店を閉じた。

郊外には大きなショッピングセンター(以下SC)がある。

でも、車を持っていなかったり、高齢で運転する自信がない。

過疎化でバス路線も廃止されてしまった。

それで、買い物に行くのが困難になっている人たちです。

増え続ける買い物弱者

都心部を除いて過疎化は全国で進んでいます。

一方で郊外のSCとの競争に破れ、中心地の個人商店は閉店が続いています。

また、高齢者による交通事故が増えており、運転免許の自主返納を促す声も強くなっていますよね。

このままでは買い物弱者は更に増え続けていくこと間違いなしです。

現在採られている買い物弱者対策

移動手段の提供

これら買い物弱者を救う対策はすでに採られています。

一つは行政による移動手段の提供です。

廃止されたバスの代りに、コミュニティバスを運行する自治体が増加中です。

また、NGOが自家用車でタクシー代行をする取り組みも始まっています。

移動販売車

もう一つは小売業による取り組みです。

大手スーパーやコンビニが移動販売車を開発しています。

トラックの荷台を改造して売り場にする。

採れたて産直野菜の移動販売車のスーパー、コンビニ版ですね。

小売り各社は今後もこれらを増やしたい意向のようです。

問題点もある

これらの取り組みはもちろん評価されるべきです。

ただ、問題もあります。

地方自治体の財政が悪化する中、赤字のバスを維持するのは簡単ではありません。

また、小売りの移動販売車もまだ利益を出すには至っていないようです。

車1台では品揃えにも限界がありますよね。

お買い物バス復活!

そこでですが、お買い物バスを復活させてはどうでしょうか?

若い子たちはお買い物バスとか知らんかな?

その名の通り、小売りやSCが運行する、住宅地とSCを結ぶ無料のバスです。

まだ自家用車が普及する前、昭和40~50年代くらいはあちこちでありました。

車が一家に1台以上になって、最近はめっきり減ってしまいました。

買い物弱者が多い地域にこれを復活させるということです。

高齢者のメリット

移動手段の確保

お買い物バスを復活させることによる高齢者のメリット。

まずは移動手段の確保です。

バスを運行してもらえれば車を持っていなくても買い物に行けます。

荷物が多くてもバスならば楽ですよね。

人付き合いの確保

また、特に過疎地や都市部でも男性の場合、高齢者は孤立しがちです。

お買い物バスで顔見知りができて行き帰りに話をしたり。

買い物のあとにフードコートで一緒に食事をしたり。

人付き合いを増やして孤立から脱することができます。

小売りのメリット

売上増

小売業にとってもメリットがあります。まずは売上増です。

お客さんが増えるのですから、それだけで販売アップになります。

SCの場合、テナントやフードコートの売上げにもつながるでしょう。

高齢化対策

集める高齢者の数がある程度見込めるならば、SCに高齢者向けの機能を持たせることもできます。

例えば、フードコートのテナントや既存店のメニューに高齢者向けのものを増やしたり。

スーパーの食品売り場の品揃えもそうですよね。

さらに、高齢者と言えば病気ですから、テナントに病院を増やすとか。

そして、自社系列のドラッグストアを近くに置いて指定調剤薬局にしてもらうこともできます。

カラオケとか健康マージャンとか、高齢者が楽しめるエンタメ系テナントも増やせるでしょう。

要はSCを高齢者が朝から晩まで時間をつぶせる、ジジババのたまり場にしようってことです。笑

行政のメリット

孤独死の予防

行政にもメリットがあります。

年を取ると週間、月間の行動がパターン化されます。

そうなると、あら、月曜日なのに佐々木さんが来てないわね?みたいに。

お買い物バスの乗客の高齢者同士で気付き合える。

それで病気で倒れてるのを発見とか、孤独死の予防とか、仮に死んでも早期発見できるとか。

こういった効果は期待できますよね。

課題と解決策

お買い物バスの運行コスト

もちろん課題もあります。まずはバスの運行コストです。

これがかさむと小売りやSCは運行を維持できなくなります。

ですが僕は無理なく維持できるコスト内で運行すれば良いと思います。

例えば、朝昼夕の1日3便だけとか、究極は昼前のSC行きと夕方の戻りの1日2便だけとか。

運行も毎日じゃなく週に2日とかでも良いと思います。

日本人はなんでもパーフェクトを求めるから、パーフェクトじゃないってことで維持できなくなるのです。

あればないよりマシなんですから、維持できるレベルでの運行でOKではないでしょうか?

ジジババたまり過ぎ

これが可能性あると思うんだよね。特にバーさま。

朝から夕方までずーっとフードコートでしゃべってるとかさ。笑

これ、平日はともかく土日のかき入れ時にやられたらたまりませんよね。

この場合、土日はお買い物バスは運休で良いでしょう。

土日は商売しなきゃいけないのでジジババは来るな。それで良いと思います。

小売業だってボランティア活動やってるわけじゃないですから。

高齢者も無料でバスに乗せてもらってんだから、ちょっとは辛抱しろって話です。

過疎地は難しい

お買い物バスですがやはりそれなりの運行コストがかかります。

ある程度の客数はどうしても必要です。

ですので、過疎地ではまず無理でしょう。

でも良いじゃないですか。できるところでやれば良いんです。

まずは無理なくできるところでやって、ノウハウを積み重ね、できるエリアが少しずつでも増えていけば良いのではないしょうか。

ピンチはチャンス

最近の日本はやたらと暗いニュースが多いです。

また、国民性かもしれませんが何かとネガティブに捉えようとします。

しかし買い物弱者もそうですが、問題があるということは解決できればそれが商売になる可能性があるということです。

問題がある=ビジネスチャンスがある。

そう考えれば、日本にはまだまだ商売のネタが眠ってるのではないでしょうか?

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