金より時間、地位より自由、安定より放浪 ~オッサン個人事業主の東南アジアぶらぶら一人旅~
僕の旅のスタイルはただひたすらのぶらぶら歩き。地図を片手に風の吹くまま気の向くまま、ただひたすら歩く。この日もホーチミンシティを西へ東へぶらりぶらりと歩いていた。
ホーチミンシティの中心部、ベンタイン市場から北へ数km離れたあたりだったろうか。西向きの一方通行の道を歩いていると漢字が目に飛び込んできた。
「おぉ~、こんなとこにあったんかぁ。うーむ。さてさて。最近僕、特に悪いことしてないよな?」
普通の日本人であれば在外公館を見るとホッとするものであるが、普段の行いが悪い僕の場合はビクッとするのであるw
すぐ横の塀に横断幕のようなものが取り付けられていた。
ベトナム語で書かれても数字の2013以外まったく分からん。よく見ると下の方に日本語が書かれている。
”2013年は、日越外交関係樹立40周年、「日越友好年」です。”
「40周年ってことは1973年か。日中国交正常化の翌年やな。あれ?1973年ってまだベトナム戦争やってたやろ? そんな時によくベトナムと外交関係結んだな。アメリカのポチもたまには自主外交するんやなぁ。」
ポチかタマかは知らないが、首相が角栄、外相が大平の時代だったからできたことなのかもしれない。功罪相半ばする面はあったにせよ、日中関係をズタボロにした空き菅・前原ペアに比べるとはるかに優秀な政治家であったことは確かであろう。
それはさておきだ。「日越友好年」って知ってた? 日本国内に居ないからかも知れないが、僕は知らなかった。読者諸兄はご存知であったろうか? 恐らくベトナム国民の大半も知らないのでは?
ホーチミン市内をかなりあちこち歩き回ったが、屋外でこういった広告はほとんど目にしなかった。ここ以外で見かけたのは1ヶ所だけ。ベトナム国鉄のサイゴン駅の中のプラットフォームへの入り口に掲げられていた。
僕は思うんだけど、こういうのって民間にやらせたほうが良いのではないだろうか? いやさぁ、お役所にやらせて何をやるかなんとなく想像付くじゃない。日本の伝統芸能を披露してなんたらかんたら。それも事前のアピール不足で今一つ話題にならず、国営放送の夕方のニュースでお情け程度に取り上げてもらって、ハイ終わり、みたいな。笑
それについてホーチミンの総領事館やハノイの大使館の職員を批判つもりはまったくない。だって彼ら外交官だもん。こういうアピールとか宣伝とか彼らの得意分野じゃないだろ。AKBをプロデュースできるのは秋元であって、外交官にはHKTすらプロデュースすることはできない。
それは外交官の能力が低いからではなく、能力の種類が違うだけのこと。要は外交官の得意分野じゃないんだから手は出さず、それを得意とする連中にやらしたほうが良い。サイゼリヤに餃子作れ言うても無理な話で、餃子はやっぱり王将に焼かせるのが一番美味い。それと一緒よ。
電通にやらせるのかどこにやらせるのかは知らんけど、やらせたあとは効果測定をしっかり取る。いやぶっちゃけ、外務省内では今回の日越友好年関連で行う行事について、絶対に費用対効果の測定なんかしてないだろうけどね。笑
民間にやらせる以上は効果測定はちゃんと取る。効果を出せなければ今後は一切委託しない。プロ野球選手みたいに基本報酬プラス効果に基づく出来高報酬の二段構えにしてもよいだろう。
いや、外交官にできるというならやらせても良いと思う。ただし、なんもなしでは今と変化は生まれない。端的に言うと、役人だろうと民間だろうとニンジンなしにアホらしいて走れるかい、って話。ボーナス出してやったらええ。かまへんやん別に、それが国益につながるなら。
何を効果として定義するか次第だが、例えば観光などで訪日するベトナム人が増えることが今回の行事の効果としよう。だったら、前年比で1%増えたらボーナス50万やる。10%やったら500万、20%増やしたら1,000万だ。そしたら外交官も考えるよ。「1,000万かぁ。マンションのローン、前倒しで返せるなぁ。」とか、「1,000万あったらハノイとホーチミンに1人ずつ愛人囲えるなぁ。」とか。笑
それで必死に知恵絞って訪日ベトナム人が増えて、観光やビジネスでたくさん日本にお金落としてくれたら何も文句ないだろ。ベトナム人日本来て楽しむ。観光地のおっちゃん売上げ上がって喜ぶ。外交官ボーナスもらって万々歳。愛人になったベトナムの女の子、マンション買ってもらってラッキ~(^^)v
みんなハッピーやん。なんか問題ある?笑