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グリーンインフラレンディングのネット上での評判や情報を箇条書きで

グリーンインフラレンディングについて、ネット上での評価と僕が調べた内容を紹介します。

親会社のJCサービスと関連会社、社長の中久保正己についても詳しく調べています。

ご参考になれば何よりです!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

調べた内容

会社全般

  • 月平均募集金額はクラウドバンクと同じ3番手
  • 募集金額に対する応募率は8割弱と低め
  • なのにファンドの成立率は100%(募集額に未達のまま成立させているものが多い
  • 最低6万円から
  • 利回りが2017年平均で12.3%(クラウドクレジットの次に高い、ここが魅力)
  • 2016年9月に事業開始(1年ちょっとで3番手ってすごいな)
  • 再生可能エネルギーに特化(国内の太陽光、バイオマス発電、海外の小規模水力発電等)
  • 融資先には海外の企業も含まれる(投資分散にはなるが為替の影響は受けないの?)
  • 社会貢献になる(興味ない!)
  • maneoが第二種金融商品取引業者としてソシャレン業務を代行(LCレンディングとかと同じ)
  • 貸し倒れ、延滞ゼロ(そりゃ、まだ1年ちょっとだもん)
  • だが、2017年夏頃から満額集まらないファンドが増えてきている(ひどいのは10%未満、怖いなぁ、3ヶ月とかの短期限定が良いかも?)

親会社などについて

グリーンインフラレンディングの関連企業などについて。

株式会社JCサービス

  • グリーンインフラレンディングの親会社
  • 2003年設立、大阪本社、資本金2億7千万円、総従業員150名
  • 祖業は省エネシステムの開発とコンサル
  • 途中から再生可能エネルギー中心へ
  • 太陽光発電開発:国内47件
  • 小水力発電:スリランカで1件
  • バイオマス発電:タイで1件(樹液採取が終わったゴムの木をペレットに加工して日本に輸出し、日本のバイオマス発電所で発電、現地法人設置済み、今年から自社工場建設、両国政府かんでてかなり本格的か?)
  • 海洋温度差発電:沖縄で1件(佐賀大学と共同、これはまだ途上っぽい)
  • 売上は伸びてるようだが決算が公開されていない、自社サイトでの情報も少なくて実態がよく分からない(2018年9月期に野村主幹事でマザーズ上場予定)
  • 投資家→グリーンインフラレンディング→エスクローファイナンス(実質子会社)→JCサービスと金が流れている

maneoやクラウドバンクと違い、本業で再生可能エネルギーに取り組んでいる。特に太陽光とバイオマスは本格的。LCレンディングの不動産事業に通じるところがある。

金の流れもそうだな。自社でソシャレン作って自社が投資する本業部分に資金を流す。LCレンディングとLCパートナーズ、ロジコムの関係と同じだ。

JC証券

  • 元は2007年創業の沖縄のキャタリスト証券株式会社、2016年にNVF証券株式会社に商号変更
  • 2017年5月にJCサービスに全株式譲渡、JC証券に商号変更。
  • 代表取締役会長:中久保正己氏(グリーン、JCサービス他グループ企業のトップ)
  • 業務内容にクラウドファンディングの構築が入っている
  • その説明の図の中にクリーンエネルギーを対象としたソーシャルレンディングが含まれている

もしかしたら、クラウドバンクのクラウドバンク証券ように第一種金融商品取引業者として直接ソシャレンをする、つまりmaneoと袂を分かつってこと?まさかね。

でも、元々銀行融資で足りない部分をmaneoを通して資金調達してたのを、グリーンを作って自社調達(実務はmaneo)にした。

ならば、次の段階としてmaneoに委託している部分も自社でって流れはあり得るか?

中久保正己氏

  • グループ中核会社のJCサービス社長、グリーン社長
  • 1965年12月生まれ
  • 1984年:兵庫県教育委員会(高卒か?)
  • 1995年:震災で避難所の運営を担当(この時に防災とエネルギー問題に関心を持つ)
  • 1996or97年:31歳で独立、起業
  • 2001年3月:ジャパンコストプランニング会長就任
  • ジャパン・コストプランニングは1997年創業の省エネ系ベンチャー、2001年に法人改組した際に中久保氏が会長就任
  • 売上げは伸びたが先行投資がかさみ2005年下期から経営悪化、2007年8月破産
  • 2007年10月:JCサービス取締役就任
  • 2010年:JCサービス社長就任
  • 2016年7月:グリーンインフラレンディング設立、社長就任

よく分からない。コストプランニングを起業したなら最初から社長じゃない?96~01年の5年間が謎。

さらに、2001年に会長になり、6年後に破産。会社を潰した経営者が、なぜ破産2ヶ月後にJCサービスの取締役に招き入れられたのか?しかもその3年後に社長就任。

他社のトップと比べてメディアへの露出が極端に少なく情報がない

ネット上の評判(+僕が考えたこと)

  • 2ヶ月から2年まで運用期間の幅が広い
  • ハイリスクハイリターン(安全重視には向いてない)
  • 担保の詳細な内容が公表されていない(確かにオーナーズブックとかと比べるとかなり劣るよな)
  • 太陽光など担保が地方の土地で流動性が低い(つまり、売れずに担保として機能しにくい、確かにその通りだ)
  • で、経産省が出す「固定買取価格の権利」が実質的な担保になってるのだが、破綻した発電所が持ってる権利とか担保になるのかな?
  • 融資先がJCサービスだけなので分散投資にならない(他のソシャレンも含めて分散させる必要あり)
  • 政府がバイオマス発電の買取価格を引き下げる可能性がある(そっち方面の情報もチェックしなきゃ)
  • 太陽光は設備を完成させて売却すれば終わりで、買取価格変更の影響は受けない
  • でも、JCサービスが開発するバイオマス発電所の売却先がJCグループの企業だったら一緒だよね(このあたりが不明だから不安になる)
  • すでに太陽光発電所の建設はピークを過ぎているらしい

決算内容

2016年9月サービス開始なので、第1期は半期分、第2期通期はまだ出てません。(単位:百万)

期間 売上高 経常利益 経常利益率
16年7月~17年3月 75 2 2.7%

半期やって経常が200万(正確には179万)ってどうなんだろ?苦笑

3月に第2期通期が出てから判断でしょうか?

手数料

  • 入金手数料:投資家負担
  • 出金手数料:投資家負担
  • 源泉徴収税:控除
  • 口座開設料:無料
  • 口座維持費:無料
  • 取引手数料:無料

まとめ

以上を踏まえてグリーンインフラレンディングに対する僕の評価をまとめます。

  • 利回りは高い(ビッグな魅力)
  • 親会社が再生可能エネルギーに専業で取り組んでいる(LCの不動産と同様)
  • 太陽光発電はこれから先はリスキー
  • バイオマスは日泰両政府が方針転換しない限り大丈夫?
  • 情報公表が不十分で会社の実態がよく見えない
  • 社長さんも不明な部分が多い(見えないから怖い)
  • 担保にも問題がある
  • 募集額に満たないファンドが増えている
  • でもでもでも、利回りは高いw

結論

やる。でも、条件付き。

  • バイオマスに限定
  • 3ヶ月以内の案件に限定
  • 利回り12%以上に限定
  • 1案件に30万くらい突っ込む

比較的安全そうなバイオマスで、利回りの高い案件に多めの金額を投資する。で、短期間にして逃げやすくする。太く短く作戦。

同じ親会社の専門分野系だけど、LCレンディングとはかなり違う。LCは親がロジコムだし、手堅くやってそうだし、会社の中身もけっこう見える。

僕みたいな素人なりにではあるけど、ちゃんと見た上で自分で根拠を持って判断できる。

でも、JCサービスは見えないんですよね。隠してるとは言わないけど、これでは僕みたいなピヨピヨ初心者は本格的にはできないです。(だよね?)

ってことで、LCレンディングの不動産案件で手堅く稼ぎ、短期案件に限ってグリーンでササッと高利回りを稼ぐ。その作戦でやってみよう!

2018年9月2日:追記

以上は僕が2018年1月21日に書いたものです。その後の展開はみなさんご存知の通りです。

会社の内容が不透明と懸念していたのですが、その不安が現実化しました。

僕は6月4日に30万円を投資する予定だったのですが、間一髪で難を逃れなんとか無傷で済みました。

グリーンインフラレンディングの一件での反省点と教訓とすべき点
グリーンインフラレンディングの一件で僕たち投資家が反省すべきこと、教訓として今後に活かすべきことを考えました。利回りに目を奪われた、事業者リスクを意識してなかったなど多々あるでしょうが、僕が最も反省したのは元本回収意識の欠如です。

ただ、今回の事件でかなりショックを受けました。

この記事に書いたようにグリフラの危うさに気付いていながら、高い利回りに惑わされて30万円を失いかけた

自分の甘さ、投資の怖さを思い知らされました。

可能な限りリスクを避け、低利回りでも良いから元本が戻ってくることを最重視して、できるだけ安全な投資を行っていきます。

コメント

  1. マネオも所詮無責任な金貸し より:

    今更ながらの投稿です。
    あなたは正しい。
    公務員とは聞いていたが、てっきり大卒だと思っていました。
    経歴謎で、何か影があるグリフラに、我々は200億投資していたんですね。

    • タロウ タロウ より:

      正しいというか、推測が偶然当たっただけですが。
      まだ確定ではないですが、下手をするとかなりの被害者が出そうですね。
      僕は投資直前で自転車操業疑惑を知り投資をストップしました。
      ガセネタだったみたいですが、結果的に僕はガセに救われました。
      ラッキーだったです。

  2. 関係者? より:

    中久保氏の経歴について
    ・高校卒業後、神戸大学(夜間)に入学。仕事が忙しく卒業できず中退。
    ・1996年独立後、兵庫県で起業するも数年で破綻。(負債総額3億円程度)
    ・その後、大阪府でジャパンコストプランニングを設立。兵庫県での破綻経験から、当初は代表者に就任せず。約5年で破綻。(負債総額50億円超)
    ・JCサービスはジャパンコストプランニングの100%子会社。当初から実質的には中久保氏の会社。

     

  3. 通りすがり より:

    JCサービスとその親会社だった旧ジャパンコストプランニングについてなら、旧三洋電機グループとの関係を洗うと、驚くような関係者が出てきますよ。
    JCサービスの全部事項証明書を見ると、元の役員さんもすごい筋に連なる方のお名前が出てきます。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。