リートを投資初心者でも分かるように超詳しく図解で説明してみた

「リートって、理系のニート?」

そういうリートのことをまったく知らない人向けに説明します。

なお僕は投資初心者で、この記事を書くまでリートのことをまったく知りませんでした。

自分自身の勉強のつもりで書いていますので、知識ゼロの人にとって分かりやすいと思います。

その反面、初心者ゆえに間違ったことを書いてるかもしれません。気付いたら教えて下さい。

それでは始めます~!

リートの基本の基本

まずは基本中の基本についてです。

金融商品

リートは株や国債、投資信託と同じ金融商品です。

野菜の中にニンジンやカボチャ、ナスやトマトがあるように、金融商品の中に株や国債、投資信託やリートがあります。

リートは金融商品の一つです。

株や国債に投資するのと同じように、リートに投資します。

対象は不動産

リートはREITです。(なんか変w)

Real Estate Investment Trustの略です。

日本語に訳すと「不動産(Real Estate)投資信託(Investment Trust)」です。

投資信託の仕組みを知っている人は、これで3分の1は理解できたと思います。

そうでない人はとりあえず、リートは不動産に投資すると理解してください。

リートの投資対象は、原油先物でもアメリカ国債でもなく不動産です。

J-REIT

リートと似たような単語でJ-REITってありますよね。

J-REITの「J」はJAPANです。つまり「日本のリート」です。

リートは日本だけでなく多くの国で利用されています。

それで他国との区別でJ-REIT(日本のリート)と呼んでいるだけです。

松坂牛もアメリカ牛もオージービーフも牛肉であるように、日本リートもアメリカリートも台湾リートもリートです。

もちろん、法律の違いで各国のリートは微妙に違いますが、外国のリートに投資しない限り、リートとJ-REITは同じと理解してOKです。

リートが果たす役割

さて、ここからが本題です。リートは不動産に投資する。ここを切り口にリートが果たす役割を見てみましょう。

個人での不動産投資

あなたが不動産投資をしようとします。

  1. マンションを購入し、
  2. 部屋を貸して家賃収入を得て、
  3. 値上がりしたら売って売却益を得る

なんかウハウハで超ハッピーなプランですよね!

でも、個人が不動産投資をするのってスーパー非現実的です。

ちょっと考えただけでも次のような課題があります。

  • 資金が億単位でかかる
  • 借り手が付くような物件を見極めないといけない
  • 借り手を探したり家賃を回収したり手間がかかる
  • 必ず値上がりして売れるとは限らない

個人での不動産投資って、ものすごくハードルが高いんです。

不動産に投資したい人は多い

不動産投資をしたい個人投資家はたくさんいますが、その多くは億単位の資金も不動産の知識やノウハウもありません。

でも、億単位の資金はないけれど、10万円くらいならある。

知識やノウハウはないけれど、不動産に投資したいという意欲はある。

そこで登場するのがリートです。

リートの役割り

リートが果たす大きな役割は次の3つです。

  • 個人投資家の集約
  • 不動産投資業務の代行
  • 利益の分配

以下、図で説明します。

個人投資家の集約

リートの中心となるのは「不動産投資法人」です。これは専門用語で、投資信託会社と同じようなものだと思ってください。

投資法人はまず僕たち一般ピーポーからお金を集めます。例えば1万人から10万円ずつ集めると10億円になります。

10万円でマンションは買えませんが、10億円になると(かなり小さいけどw)買えます。

複数の投資家の資金を合体させることで、個人投資家が不動産投資に参加できるようにする。これがリートの1つ目の役割りです。

不動産投資業務の代行

そして、集めた10億円で投資法人はマンションを購入します。プロなのでしっかり目利きして購入してくれます。

その後の入居者の募集、家賃の徴収、日々の物件管理なども僕たちの代わりにやってくれます。

良いマンションを選ぶとか、マンションの運営とか管理とか、個人投資家ができない部分を代行してくれる。これがリートの2つ目の役割りです。

利益の分配

そして3つ目は僕たちにとっていちばん大切な収益の分配です。

リートにおいて主な収益は家賃収入です。20戸あるマンションを僕たちの10億円で購入すると、(満室だとして)毎月20の部屋から家賃が入ってきます。

この家賃の中から投資法人が自分たちのコストや利益を抜きます。

そして残ったものを僕たちに分配してくれます。(株では「配当」と言いますが、リートでは「分配」という単語を使います。)

不動産投資への扉を開く仕組み

リートとは何か?

大雑把にザックリ言うと、資金も知識もノウハウもない僕たち個人投資家が、資金も知識もノウハウも必要な不動産投資に参加できるようにする仕組みです。

1人1人の個人投資家では無理な不動産投資なんだけど、リートが間に入ってくれることで、僕たちでも可能になる。

リートが小さな資金を集約して大きくし、知識やノウハウの不足を補ってくれる。

リートを利用することで、今までは無理だった不動産投資に参加できる、ということです。

リートの仕組み

リートとは何か、なんとなく分かってもらえたと思います。さらに理解を進めるため、ここまでの話をまとめて図にしてみましょう。

大まかな仕組み

まず大まかにザックリとした仕組みを見ます。

上の図で次のような流れになっています。

  1. 投資家が投資法人に投資
  2. 投資法人が不動産を選定、購入、入居者募集、物件管理
  3. 投資法人が家賃を徴収
  4. 投資法人がコストや利益を抜く
  5. 残りを投資家に分配

また、不動産が値上がりして売却した場合、その売却益も投資家に分配されます

投資法人が間に入ることで、個人では難しい不動産投資を実現でき、家賃収入と売却益を得ることができるということです。

もう分かりますよね?

詳しい仕組み

ここまでは理解のしやすさを優先して、細かい部分は省略して説明してきました。

かなり理解が進んだと思いますので、もう少し詳しく説明します。

購入時を詳しく

投資口

詳しくはあとで説明しますが、僕たち個人投資家は証券会社を経由してリートに投資します。個人投資家→証券会社→投資法人、というお金の流れです。

この際に僕たちがお金を払ってゲットするものを「投資口」と言います。これちょっと分かりにくいと思うのですが、株式と同じと思ってください。

パナソニックの株式が500円の時に、証券会社に1,000円を払ってパナソニック株を2株購入する。

それと同じように、ABCリートの投資口が10万円の時に、証券会社に20万円を払ってABCリート投資口を2口購入する、ということです。

投資口という単語が出てきたら、株式のリート版だな、と思ってください。

投資証券

証券会社経由でお金を払って投資口を購入すると、投資法人から投資証券が付与されます。これは株式証券と同じです。

証券会社に1,000円払ってパナソニックの株式を買うと、パナソニックから株式証券が付与される。

それと同じように、証券会社に20万円払ってABCリートの投資口を買うと、ABCリートから投資証券が付与される、ってことです。(実際に証券が送られてくるわけではありません。)

購入時の流れ

以上をまとめると下の図のようになります。

証券会社経由で投資口を購入し、その証拠として投資法人から投資証券が付与される、ってことです。

リート会社内の業務分担

さて、投資法人はたくさんの個人投資家から資金を集め、不動産の購入、管理などを行います。

と、上で書きましたがウソです。笑

実は法律で投資法人は実際の業務を行ってはいけないと決められています。ペーパーカンパニーみたいな感じですかね?

実際には次のように複数の法人で業務を分担します。

  • 投資法人:総まとめ係
  • 資産運用会社:不動産の選定、購入、管理
  • 資産保管会社:不動産の保管
  • 事務受託会社:事務作業

図にまとめるとこんな感じです。

ネットでリートについて調べたりすると、投資法人とか運用会社とか似たような会社が出てきてこんがらがると思います。

あまり複雑に考えず、リート会社という大きな会社の中にいくつかの子会社があって、それぞれで作業を分担している

リート会社全体で不動産を運用している、みたいなイメージで捉えると分かりやすいです。

詳しくした図

3つ前のリートの仕組みを簡単に説明した図を、上で説明した詳しい内容に置き換えると次のようになります。(見にくくてごめんなさい!)

僕たちが証券会社経由で投資したお金で、リート会社が不動産を運用し、家賃収入や売却益の収益を僕たちに分配する

この基本をしっかり押さえましょう!

リートの投資対象

僕たち個人投資家から集めた資金で、リート会社は不動産に投資します。ここまではマンションを例にしましたが、投資先には次のようなものがあります。

オフィスビル

会社や事務所が入るオフィスビル、実はこれがもっとも多いです。

貸す相手が法人ですので、家賃が安定的に入ってきます。

商業施設

郊外のショッピングセンターや都心の商業ビルなどです。

商業施設をリートが開発、購入し、テナントとして入居したスーパーとかドラッグストアとか飲食店などから徴収するテナント料が収益となります。

住宅

これは主にマンションです。月々の家賃が収益です。

物流施設

倉庫とか物流センターのことです。クロネコヤマトとかアマゾンとかに貸して収益を得ます。

現在の日本のリートはここまでの4つが主流です。

宿泊施設

ホテルです。宿泊料が収益です。

ヘルスケア施設

これは老人ホームです。最近増えているそうです。

リートの種類

ここでリートの種類という話が出てきます。ゆっくり読んでいってください。

リートは複数の不動産に投資する

例えば僕たちから集めたお金をリートがマンションに投資します。もしそのマンションが火事で燃えたら?

それは極端として、周辺の家賃相場が下がるとか、借り手が見つからず入居率が下がるとか、リスクが付きものです。

そこで、リートは必ず複数の不動産に投資します。僕たちから集めた10億円でマンション1棟を買うのではなく、1億円のマンションを10棟買います。

そうすれば、1棟で家賃収入が減っても、残りの9棟で最低限の収益を確保したり、そのうちの1棟で収益が増えてマイナスをカバーしてくれるかもしれません。

複数の不動産に分散投資することで、リスクコントロールを図るということです。

特化型

ここでリートの種類という話が出てくるんです。

集めた10億円で1億円のマンションを10棟買う。オフィスビルや商業施設には手を出さず、マンションだけに投資する。

こういう1種類の不動産だけに投資するリートを特化型と呼びます。

複合型

マンションは収益が安定しているからマンションに集中投資して収益を得よう、と考えるのが特化型です。

これに対して、不景気で家賃相場が下がったら10棟全部にダメージあるかも?マンションだけじゃなくオフィスビルも持っといたほうが良くない?

そう考えて10棟の内、6棟をマンション、4棟をオフィスビルのように、2種類の物件に投資するリートを複合型と呼びます。

総合型

1種類の統合型に対して、2種類に分けてリスク回避するのが複合型です。さらにリスク回避して3種類以上に分けるのが総合型です。

宅配ピザのクォーターみたいですね。笑

地域による種類分け

また、東京23区内のオフィスビルに投資するとか、外国人観光客が多い日本各地のホテルに投資するとか、投資対象の地域でリートを分けることもできます。

リートで得られる収益

僕たちにとって最も重要な収益について見ておきましょう。

収益源

リート会社が得る収益は次の2つです。

  • 家賃収入
  • 売却益

オフィスビルや商業施設のテナント料、マンションの家賃など、月々チャリ~ンと入ってくる家賃収入が主な収益です。

ケースとしては少ないですが、10億円で購入した不動産を12億円で売って、2億円の売却益を得ることもあります。

分配は年2回

リート会社は購入する不動産の調査や、日々の管理や家賃徴収など、その業務でコストが発生していますし、彼ら自身の利益も必要です。

このため、家賃などで得られた収益からそれらを差し引いた残りを、僕たち個人投資家に分配します。

多くのリートは決算を半年ごとに行います。収益の分配も決算の都度行われますので、証券会社にある僕たちの口座に分配金が入ってくるのも半年に1回です。

税金

僕たちがリート投資で得た利益にも税金がかかります。分配金は配当所得、売却益は譲渡所得に当たり、いずれも税率は20.315%です。

税金は証券会社で源泉徴収されるため、確定申告は必要ありません。

損益通算

リートで得た収益は株や投資信託、債権などと損益通算できます。

例えばリートで100万円利益が出たら、税率20%として税金は20万円です。

仮にこの時、株で20万円、国債で10万円、合わせて30万円の損失が出ていたとします。

そうすると、リート、株、国債トータルでの利益は100万円ー30万円=70万円ですので、税金は70万円×20%=14万円となります。

全体のプラマイで見てくれるので税金が6万円減りました。損益通算ができるのはラッキーですよね。(30万損失はアンラッキーだけどw)

メリット

リートで不動産に投資するメリットを、個人で不動産に投資する場合との比較で見ていきます。

今まで読んできた内容を思い出しながら、頭の中を整理してください。

少額投資できる

マンションを買って家賃収入を得たいと思っても、何億円もするマンションなんて個人では買えません。

個人投資家にとって不動産投資は非常にハードルが高いです。

でもリートを使えば僕たちが少しずつ持ち寄ったお金を、リート会社がまとめて不動産に投資してくれます。

個人では億単位のお金がないとできない不動産投資ですが、リートを使えば10万円くらいからの少額投資が可能です。

プロの知識やノウハウを使える

個人で不動産を買おうと思っても、どのマンションを買えば良いとか、テナントをどうやって集めれば良いとか困りますよね。

リートでは不動産の選定、購入、入居者の募集などはすべてリート会社がやってくれます。

また、購入した不動産をどのタイミングで売れば、高く売れてたくさんの売却益を得られるかも、リート会社が判断してくれます。

リートを使えば僕たち個人投資家が持っていない、不動産のプロの知識やノウハウを利用できます。

手間を省ける

不動産の購入手続き、入居者の募集、家賃の回収、不動産の管理などなど、すべてリート会社がやってくれます。

僕たちは証券会社を通してお金を出すだけなので手間いらずです。

分散投資ができる

1つのリートは複数の不動産に投資します。10棟のオフィスビルに投資すれば、1棟だけに投資する場合に比べて、リスクは10分の1ずつに分散できます。

さらに、リートの投資先をオフィスビルだけでなく、マンション、物流施設、商業施設にも分散させたり、さらにその中でオフィスビルの場所を複数の都市に分けたり。

個人ではできない分散投資でリスクコントロールができます。

流動性が高い

これはちょっと説明が必要です。

リートの上場化

上の方で「リートは証券会社で購入する」と何度も書いてきました。実は株式と同じようにリートは株式市場に上場しています

ですので、証券会社でトヨタ株を100株買うように、ABCリートの投資口を10口買うことができます。

そして逆に、証券会社でトヨタ株を100株売るように、ABCリートの投資口を10口売ることもできます。

これがものすごく重要です。

現物不動産は流動性が低い

仮にあなたが個人でマンションを買って、値段が下がりそうなので売ろうと思ったとします。

すぐに売れますか?売れませんよね?

売りたいです~って不動産屋さんとかに伝えて、すぐに買い手が現れるとは限りません。

現物の不動産を持つと売りたい時にすぐに売れず、資金が塩漬けになってしまいがちです。(これを「流動性が低い」と言います。)

リートは流動性が高い

これに対してリートでは、僕たちは確かに証券会社とリート会社を通して現物不動産に投資しています。

でも、僕たち投資家が現物不動産を所有しているのではありません。僕たちが持っているのは、投資した資金と引き換えに受け取った投資証券です。

そしてリートの投資証券は上場しているので、株と同じようにいつでも好きな時に証券会社で売ることができます。

売りたい時にいつでも売れる。資金を塩漬けにしないで済む。リートは現物不動産に比べて流動性がはるかに高いです。

リートの売買益を得られる

リートは証券市場で株式と同じように売り買いができます。ですので、株と同じように安く買って高く売れば儲かります

1口10万円の時にABCリートを買って、12万円の時に売れば2万円儲かりますよね。

ただ、リートは賃料収益などを長期に渡って得るタイプの金融商品なので、利ざや狙いの短期売買はちょっと違うような気もしますが。苦笑

損益通算ができる

株の話でもう一つ。

上で書いた繰り返しになりますが、リートで得た収益は、株や投資信託、債権などの利益と損益を合わせて計算できます。

リートで100万円儲かって株と国債で30万円損をした場合、差し引きの利益は70万円ですので、税金はこの70万円にだけかかります。

損益計算できるおかげで、30万円にかかる税金を払わなくて済むということです。

安定した分配を受けられる

これねぇ、いろんなサイトで書かれていますが、僕は素直にそのまま信じてはいません。

賃料収入

上の方で何度も書いたように、リートの主な収益は賃料です。

オフィスビルとかマンションとか商業施設とか、そういった不動産に投資して、テナント料や家賃を収益とします。

投資協会や証券会社などが書いたリートについての記事の中では、「こういった賃料は安定して入ってくるので、リートの収益は安定性が高い」とされています。

リスクもあるよね?

それは確かにその通りだと思います。

でも、近くに新しいオフィスビルができてテナントが流出するとか、マンションが建ち過ぎて家賃相場が下がるとか、そういったリスクもゼロとは言えませんよね?

リートの分配が比較的安定していることは事実ですが、パーフェクトな絶対安定ではなく、不安定になる可能性もあることは知っておくべきだと僕は思います。

収益のほとんどが分配される

これもあっちこっちで書かれてますが、う~ん、信じて良いのかなぁ?笑

ちょっとややこしい説明になります。ていねいに理解しながらゆっくり読み進めてください。

株式会社の配当

株式会社では売上高から原価やコスト、借入金の利息などを差し引いた「税引前当期純利益」から、さらに法人税と、新規事業開発などに使う利益剰余金を差し引いた残りを、配当金として株主に配当します。

つまり、税引前利益の一部しか投資家に配当されない、ということです。

リート会社の配当

これに対してリート会社では、税引前利益の90%以上を分配する場合、法人税を払わなくて良いと法律で定められています。(租税特別措置法第67条の15)

このため、ほとんどのリート会社が税引前利益の90~100%を分配します。

つまり、税引前利益の大部分が投資家に分配される、ということです。

これを理由に多くの投資系サイトが「リートはたくさん分配されるYO!」みたいに書いているのですが、果たしてそうでしょうか?

リートの分配金が常に高いとは限らない

例えば、税引前利益の30%しか配当に回さない株式会社Aがあったとします。この株式会社Aの税引前利益が1,000万円の場合、配当金の総額は300万円です。

株主が1万人いる場合、1株あたりの配当金は300円となります。

これに対して、税引前利益すべてを分配に回すリート会社Bがあるとしましょう。このリート会社Bの税引前利益が200万円の場合、すべて分配するのですから分配金の総額は200万円です。

株主が1万人いる場合、1投資口あたりの分配金は200円となります。

ね?必ずしもリートの分配金が常に高いとは限らないでしょ?

投資効率も

さらに、株式会社Aの株式が取得時に1株1万円、リート会社Bの投資口が取得時に1口10万円だったとします。

すると、投資額に対する配当/分配率は、

  • 株式会社A:300円÷1万円=3%
  • リート会社B:200円÷10万円=0.2%

なんだよ、株式会社Aの方が投資効率はるかに良いじゃん!ってなっちゃうわけです。

しっかり調べる必要あり

株式会社に比べてリート会社の方が、分配金に回される税引前利益の「比率」が高いことは事実です。

ですが、それがイコール、実際に受取る分配金の「金額」が高いことではありません。率と額は別です。さらに、投資効率の問題もあります。

ですので、90%以上分配されてすっごーい!って単純反応するのではなく、実際にいくら分配されるのか、投資効率は何%なのか、しっかり調べて判断すべきでしょう。

情報源が豊富

そこで重要なのが情報源です。情報を制する者は投資を制する。リートでは豊富な情報源が用意されています。

目論見書

新しいリートが上場する際などに作られる内容説明書、いわばリートの取説です。

リートを販売する証券会社のサイトなどで見ることができます。

有価証券報告書

基本的に目論見書と同じ内容です。

財務局、証券取引所の他、金融庁のEDINETなどで閲覧できます。

資産運用報告、決算説明資料

保有物件の内訳や写真、運用方法、借入状況などが書かれています。

各リートを保有する投資家に半期決算ごとに送付されます。

取引価格

それぞれのリートがいくらで売買されているか、取引価格や取引高などの情報は、証券会社のサイトなどで常に見ることができます。

東証REIT指数

東証REIT指数とは、東京証券取引所に上場している全銘柄の、平均的な値動きを示す指数です。株式のTOPIXのリート版です。

前日に比べていくら下がったとか、この半年で緩やかに上ってるとか、グラフにすると値動きがよく分かります。

デメリット・問題点

メリットだけ語るのはアンフェアですので、デメリットや問題点についても見ていきます。

元本が保証されない

リートを解約することはできますが、出資したお金がそのまま戻ってくるとは限りません。

上で書いた通りリートは株式市場に上場されており、株と同じように価格が変わります。

例えばABCリートの投資口を1口10万円で買ったとして、手放す時に12万円に上がっていることもあれば、8万円に下がっていることもあります。

下がったからといってその分をリート会社が保証してくれるわけではありませんので、この場合は2万円損することになります。

利回りが保証されない

分配金の原資は家賃収入

リートの利回り=分配金÷リートの購入価格、です。

例えば、10万円で買ったリートで1年間に受け取った分配金が5千円であれば、年間利回り=5千円÷10万円=5%となります。

ところで、不動産を売却しない限りリートの収益は家賃収入です。なので、僕たちが受取る分配金の原資は家賃収入です。

家賃収入は一定ではない

でも、マンションの入居率は変動しますし、部屋の賃料が変わることもあり、それによってリート会社が得る家賃収入も変動します。

家賃収入が変動する以上、僕たちが受取る分配金も変動します。

このため、定期預金やソーシャルレンディングと違って、リートでは利回りが何%とは保証されません。5%は取れると思っていたのに3%しか取れないといったことがあり得ます。

不動産価値の低下

僕たちが投資したお金でリート会社は不動産を購入しますが、この不動産の価値が下がる可能性があります。

周辺に新しいマンションができて不動産相場が下がるとか、火災が発生するとか、可能性はありますよね。

例えば、10億円で買った不動産が8億円に下がるとリートの価値が下がるので、市場でのリートの人気も下がります。

それによって僕たちが10万円で買ったリートが、8万円とか7万円とかに下がるかもしれません。

分配金が支払われない

リートでは家賃収入から分配金が支払われると先ほど書きましたが、正確には最終の純利益から支払われます。

つまり、家賃が入ってきていても、リート会社として最終赤字であれば分配金は支払われません。無い袖は振れないということです。

例えば、2016年の熊本地震でイオンモール熊本が大きな被害を受け、物件を所有するイオンリート投資法人は最終赤字となりました。

このため、同投資法人の2016年7月期の分配金は0円となりました。(利益超過分配金を除く)

リート法人の倒産

さらに最悪のパターンとして、リート法人が倒産する可能性もあります。

倒産すると分配金が支払われないだけでなく、僕たちが投資したお金も戻ってきません。ひぇ~

不正の可能性

不正と言い切って良いのか微妙ですが。

リート法人の多くが不動産会社のグループ企業です。例えば、野村不動産マスターファンド(以下、野村MF)は野村不動産のグループ企業です。

まずあり得ない仮定の話ですが、野村不動産が財務状況を良くするために、自社が持つカス物件を野村MFに買い取らせるって、不可能ではないですよね。

そうなるとカス物件なので家賃収入が少なく、改修などでコストがかかり、最終赤字で分配金が入ってこないとか、僕たち投資家に被害が及びます。

こういった点への第三者機関によるチェック体制が、現在のリートではまだ十分には整っておらず、実際に行政処分が課されたケースもあります。

リートの購入方法

ここまでリートとは何か、リートの役割りと仕組み、種類や収益、そしてメリットとデメリットなどについて見てきました。

最後にリートの購入方法を説明します。

証券会社で買う

上で何度か書いた通り、リートは証券会社で購入します。リート会社で直接購入することはできません。

証券会社の店頭で購入することもできますが、ネット証券会社に口座を開設して、パソコンやスマホで購入するのが便利です。

証券会社選びのポイント

では、どの証券会社を利用すれば良いのか?ポイントは情報量と手数料です。

情報収集が大切

この記事を書いている時点で日本には全部で60本のリートがあります。

この中でどれを選べば良いのか、その判断基準となる情報を、豊富にかつ見やすく提供してくれる証券会社が、僕たち投資家にとって頼りになります。

ただ、僕みたいな投資初心者では情報を見ても豊富なのかよく分からないってのが正直なところでして。大手だったら大丈夫かな?と思ってます。笑

手数料

証券会社でリートを売買すると手数料がかかります。もちろん安ければ安いほど良いですよね。

どの証券会社が良いか?

僕が大手ネット証券会社で口座開設することを決めているのは次の4社です。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • 松井証券

この4社に決めた理由は、こちらの記事に詳しく書きました。

良いネット証券会社はどこか?手数料など3つの基準で比較してみた!
世間一般ではなく”僕にとって”良い証券会社はどこなのか?SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコムなど大手ネット証券会社を、僕にとって重要な手数料、取扱商品、情報ツールを基準に比較検討してみました!

情報量

この4社がネット証券会社の口座開設数トップ4ですので、いずれも大手です。情報量は僕のような初心者には十分だと思います。

手数料比較

リートの売買手数料は国内株式の手数料と同じです。手数料は2つのタイプに分かれます。

1つは取引1回ごとの取引高で手数料が決まる約定単位、もう1つは1日の取引高の合計で手数料が決まる定額制です。

約定単位の方が安いですし、投資初心者は1日に何度も売り買いを繰り返すことはないでしょうから、約定単位の手数料で比較します。(松井証券は定額制しかありません。)

約定代金SBI楽天マネック松井
~5万54円54円108円なし
~10万97円97円108円
~20万113円113円194円
~30万270円270円270円
~40万270円270円378円
~50万270円270円486円
~100万525円525円1,000円
※1
~150万628円628円0.1%
※2
~200万994円994円
~400万994円994円
~3,000万994円994円
3,000万超1,050円1,050円

見ての通りSBI証券と楽天証券が安いです。

両社とも大手で安心感がありますので、この2社で口座を開設して間違いないと思います。僕もリートはこの2社でやります。

リートは1口10万円以上のものが多く、1件あたりの投資額が大きくなりがちです。しっかり情報を集めて慎重に投資してくださいね!

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