クラウドバンクの募集中の4つの案件に投資すべきか否か分析してみた

現在、クラウドバンクでは4つの案件が募集中です。

はてさて、この案件に投資すべきか否か?

僕なりの判断を書いてみます!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで300件を超える案件に1億5千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

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僕は投資しません

先に書いておきますが、この案件に僕は投資しません。

ただし、これら4つの案件が悪いからではありません。

僕はクラウドバンクへの投資は月に60万円までと決めています。

今月はすでに60万円投資済みなので、これ以上は投資しないだけです。

ちなみに、4つの中の2つは僕が投資済みの案件と同じものです。

募集中の案件

4つ募集中ですが、同じ内容のものが2案件ずつですので、実質的には2つです。

中小企業支援型ローンファンド第358号・359号

太陽光発電への投資事業を行うAT社に対する融資です。

募集金額(2案件合計)8,000万円
利回り6.6%
運用期間13ヶ月
担保
保証

バイオマス発電ファンド67号・68号

バイオマス発電所を建設するAQ社に対する融資です。

募集金額(2案件合計)8,000万円
利回り6.1%
運用期間4ヶ月
担保
保証

僕はこのファンドの64号に30万円投資済みです。

投資しました!クラウドバンク/バイオマス発電ファンド64号です!
クラウドバンクの「バイオマス発電ファンド64号」に投資しました!

判断材料が乏しい

開示情報では判断できない

さて、投資するか否かをどう判断するかですが。

クラウドバンクは案件についての情報が少ないですよね?今月に入って以前より多くなりましたが、それでも他社に比べると少ないです。

特に今回の2案件は、いずれも担保が太陽光やバイオマスの発電用地、つまり、価値があるかも売れるかも分からないような、ド田舎の土地です。

関連会社や代表者の連帯保証とか言われても、融資先がコケたら一緒にコケて、どっちみち回収できないかもしれない。

なので、クラウドバンクの開示情報をもとに投資適格かを判断するのは非常に難しいと僕は思っています。

過去の実績で判断する

では僕はどうやっているかというと、まずクラウドバンクという会社の信頼性です。

今は大丈夫と思っていますが、決算内容とかを見てヤバイと感じたらクラバンの全案件への投資を取りやめます。

その上で、融資先の過去の返済実績をもとに、個々の案件への投資の是非を判断しています。

今回の例で言うと、太陽光のAT社とバイオマスのAQ社が、過去の案件でちゃんと返済しているかです。

さっそく見てみましょう。

融資先の過去の返済状況

AT社

まず、太陽光発電への投資事業を行うAT社です。今年の4月に8回に分けて3億910万円の融資を受けています。

元本は満期一括返済なのでまだですが、分配金は翌々月から支払い開始で、6月に第1回の分配が予定通り実施されています。

案件番号分配日分配金額
322号6月7日229,402円
323号6月7日229,467円
324号6月7日229,494円
325号6月7日229,458円
326号6月7日229,484円
327号6月7日225,418円
328号6月7日190,898円
329号6月7日190,933円

322~327号までが募集金額が4,000万円だったのに対して、328~329号は3,455万円であったため、分配金額が少なくなっています。

327号だけ分配金が他より4千円ほど少ないですが、誤差の範囲内なのかな?と思います。

いずれにせよ、現在のところAT社は予定通り分配を実施できており、それを踏まえてクラウドバンクは追加の融資を行った、つまり、投資しても大丈夫と判断します。

AQ社

次に、バイオマス発電所を建設するAQ社です。こちらは今年の3月に11回に分けて、総額3億8,850万円の融資を受けています。

こちらも元本は満期一括返済なのでまだです。分配は翌々月から開始で、すでに5月と6月に分配が行われています。

案件番号分配日分配金額
40号5月9日208,841円
6月7日231,066円
41号5月9日208,873円
6月7日231,079円
42号5月9日208,922円
6月7日231,141円
43号5月9日208,851円
6月7日231,098円
44号5月9日208,845円
6月7日231,100円
45号5月9日208,920円
6月7日231,141円
46号5月9日209,033円
6月7日231,222円
47号5月9日209,005円
6月7日231,204円
48号5月9日209,011円
6月7日231,203円
49号5月9日136,275円
6月7日150,817円
50号5月9日136,298円
6月7日150,844円

49号と50号の分配金額が少ないのは先ほどと同じ理由です。

こちらも順調に分配が進んでいますので、投資して大丈夫と判断します。

どちらに投資する?

2つとも投資して大丈夫だと思いますが、どちらか選べと言われたら僕はバイオマスに投資します。理由はいくつかあります。

運用期間

僕のこの判断の仕方はかなり荒っぽいものです。今まで分配できているから、今後の案件も大丈夫なんて根拠として弱すぎじゃないですか?

外れている可能性も大いにあるので、リスク回避で運用期間はできるだけ短くしたいです。

太陽光は利回り6.6%と美味しいですが、運用期間が13ヶ月と非常に長い。

バイオマスは利回りが6.1%と若干落ちますが、運用期間は4ヶ月です。小心者の僕はこちらを選びます。

売電予定価格

どちらも経産省IDを担保にしていますが、売電予定価格が高い方が買い手が付きやすいです。

太陽光は2件の発電所で、1件が21円/kwh、もう1件が18円/kwhです。これに対しバイオマスは40円/kwhです。

太陽光バブル

太陽光発電所の建設はピークが過ぎた、バブルは間もなく弾けるみたいに言われていますよね?なので僕は太陽光案件自体にネガティブです。

ただ、今回のバイオマスは立地が宮崎県で、地元の間伐材で作った木質チップが燃料です。燃料をどこまで安定供給できるの?といわれると、太陽光バブルといい勝負なのかもしれません。汗

上場企業の関連会社

バイオマスのAQ社は東証一部上場企業の関連会社です。そう簡単に債務不履行なんて親会社がさせないと期待します。

利回りが落ちても安全優先

以上より僕ならばバイオマス案件の方に投資します。(実際に64号案件で投資済みです。)

太陽光の方が利回りは良いのですが、良いと言っても0.5%の違い。30万円投資したとして、年利でわずか1千円か2千円の違いでしょ?だったら安全を取った方が良いのではないかと。

僕はそっち方向の動き方です。

情報開示に期待!

クラウドバンクの案件が投資判断しにくいのも、僕がこんな訳の分からない判断の仕方をしているのも、すべては借り手企業の匿名化が原因です。

みなさんご存知の通り、金融庁がようやく借り手企業の情報開示に方向転換してくれました。

2018年度中にソシャレン各社に通達を出すとのことですので、クラウドバンクについても案件の透明化が実現することを期待しましょう!

★公式サイト → クラウドバンク

クラウドバンク
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