ハロー!RENOVATIONがソーシャルレンディング投資家に向いてない理由

ハロー!RENOVATION(以下、ハロリノ)という投資型クラウドファンディングが登場しました。

興味をお持ちの方も多いと思いますが、僕はこのハロリノはソーシャルレンディング投資家には向いていないと考えます。

その理由を説明します。

最初にお断りを

僕がソーシャルレンディングなどの投資をするのは、貧しくない老後を過ごす資金を作るためです。

僕の投資の目的は何よりも第一にゼニ儲けです。(キッパリ!笑)

キレイ事や理念といったものも人並みには持っておりますが、投資の最重点はゼニゼニゼニ、儲けてなんぼです。

投資は一にゼニ儲け、二にゼニ儲け、三四がなくて五にゼニ儲け、八十七か百二十八あたりでキレイ事です。

そういう超俗人の僕の考え方であることを、最初にお断りしておきます~♪

ハロー!RENOVATIONとは?

先にハロリノについて簡単に説明しますね。(知っている方は次へGO!)

ハロリノは株式会社エンジョイワークスが運営する不動産事業です。

しかし、ただの不動産事業ではなく、2017年12月に改正された不動産特定共同事業法で新設された小規模不動産特定共同事業(以下、小規模不特事業)です。

ザックリ説明すると、インターネットを使って多数の投資家から資金を集めて不動産を購入し、賃貸収益や値上がりして売ったときの売却収益を、出資比率に応じて投資家で分け合う、という事業です。

資金が少ない個人投資家がインターネットで簡単に投資できるようにして、不動産取引を活発化させる狙いがあります。

ソシャレン投資家に向いていない理由

僕は小規模不特事業はポジティブに捉えています。ただ、ハロリノについては僕たちソーシャルレンディング投資家には向いていないと考えます。

その理由を、ハロリノが募集を行った第1号、第2号案件を例に見ていきます。

泊まれる蔵プロジェクト

ハロリノの記念すべき第1号案件はこちらです。

案件の概要

泊まれる蔵プロジェクト

利回り等はこちらの通りです。

タイプ不動産改装
今回募集額600万円
利回り4.0%
運用期間4年2ヶ月

条件が悪すぎる

ソシャレン投資家の読者諸兄姉は唖然とされたことでしょう。

利回り4%で運用期間4年2ヶ月って、江戸時代の拷問ですか?笑

分配金の保証がない

今回の案件ですが、神奈川県葉山町にある古い蔵を改装してホテルにします。そして、宿泊費の収益を投資家に分配するという事業構図です。

クイーンサイズのベッドを2台置いて、1日1組限定で宿泊費は3万円台後半とのことです。

所在地が首都圏で人口が多いので、マイナー趣味の人も一定量はいるでしょうが、閑古鳥状態だと宿泊費が入ってこない=分配金が入ってこないリスクがあります。

怖いですよね。

参画したくない

案件の説明の中に次のように書かれています。

魅力3:宿泊施設の開業プロジェクトへの参画

「泊まれる蔵プロジェクト」は、様々な宿づくりへの参加の機会を用意しています。また、具体的に事業スタートを検討している方は、宿づくり事業の擬似体験をすることができます。

いや、参加の機会なんていりません。疑似体験もしたくないです。僕が欲しいのは分配金だけです。笑

桜山シェアアトリエ

そして現在募集中の第2号案件です。

案件の概要

桜山シェアアトリエ

利回り等はこちらの通りです。

タイプ不動産改装
今回募集額1,200万円
利回り8.0%
運用期間5年

運用期間が長すぎる

本案件では神奈川県逗子市に所在する、廃工場を改装した若手芸術家向けの共同アトリエを買い取ります。

そして、月々の賃貸収益と将来の売却収益が投資家に分配されます。

それはけっこうでございますが、5年後まで賃貸収益が保証されるのでしょうか?5年後は果たして高値売却できる不動産市況なのでしょうか?

丸の内のオフィスビルや港区のマンションならばともかく、逗子の共同アトリエの5年後なんて分かったもんじゃないですよ。

運用期間が長すぎるでしょ?

利回り8%は保証されない

「でも8%は魅力的よね?」と思ったあなた、考え方がベリースゥイートです。

ハロリノのサイトの説明を隅から隅まで読んでいて、分配想定表というものを発見しました。こちらです。

この共同アトリエには小さなアトリエが15室あります。15室が満室で稼働率100%のときの利回りが8%なのです。

空室が出ると利回りは下がります。1部屋だと14÷15=93.3%で利回りは5.39%、2部屋だと13÷15=86.7%で利回りは4.04%です。

満室が5年間ずっと続いて利回り8%です。1部屋でも空室が出ると5%、下手したら4%や3%台もあり得る。

こんなのだったら、不動産系で僕がイチオシのOwnersBookの方がはるかに安全で安定利回りじゃないですか。冗談じゃねえべよ!

分配は年に1回

第1号案件もそうなのですが、収益の分配は年に1回です。

ソーシャルレンディングだと毎月分配の業者が多いですよね。

年に1回ということは分配金の再投資が年に1回しかできない、最大で11ヶ月資金を寝かせることになります。

だから参画しないってw

こちらの案件の説明の中でも…

魅力3:シェア型施設運営への事業参画

シェアハウス、シェアオフィス、シェアキッチンなど、空間・時間をシェアする事業が発展しています。本ファンドにご出資いただいた皆さんには、このようなシェア型施設を共有・運営に参画いただくことにより、例えばご自身が事業を始めることへの疑似体験として捉えていただくことができます。

だから、シェア型施設の運営に参画するつもりないし、起業しないから疑似体験いらないし。

そういうの全部ノーサンキューで、分配金だけくれればOKなんです!笑

僕たちは投資家です

僕はハロリノのサイトを初めて見たときに、強烈な違和感を抱きました。

トップページのこちらの画像です。

赤丸のところ、サポーターってありますよね。この案件に応募した人のことです。

僕はサポーターではありません。投資家です。共同アトリエを作るのは良いことだと思いますが、その事業を身銭を切ってサポートするつもりは一切ありません。

僕がソーシャルレンディングで投資するのは儲けるためです。その案件で行われる事業をサポートするためではありません。

なのでこの「サポーター」って文字を見たときに、直感的に絶対合わないと思ったんです。

目指すものが違う

ソーシャルレンディングと真逆

今回、ハロリノのサイトをあちこち見たのですが、僕が感じた違和感は間違っていませんでした。

ハロリノの説明で次のように書かれていたのです。

当サイトの投資型クラウドファンディングは、寄付でもなく、リターンのみを追求する投資でもなく、「参加型」であることで、プロジェクトを応援したいという想いをよりダイレクトに伝えられる、応援した結果として金銭でのリターン得ることができる、また元本が返還される仕組みによる持続可能で豊かなまちづくりを実現していくための「新しい投資のかたち」を目指します。

ソーシャルレンディングはリターンだけを追求する貸金業です。

プロジェクトの応援や豊かな街作りのためにソシャレンをやっているのではありません。

金銭でのリターンは応援した結果ではなく、ソシャレンで投資する目的そのものです。

目指すものが違う

みなさん、クラウドバンクの太陽光発電案件に投資するのは、クリーンエネルギーを普及させるためですか?

原発を減らすことが目的で、その結果として分配金を得るのですか?

違いますよね?純粋に金儲けしたいからソーシャルレンディングをしている。それが僕たちソシャレン投資家です。

僕たちが目指すものと、ハロリノが目指しているものは違うと思うのです。

参加したくない

ハロリノは理念型

先ほどの説明文の中で「参加型」とあります。これも僕たちとズレています。

ハロリノがやろうとしているのって、良い街を作ろうとか、夢を実現しようとか、どちらかと言うと理念型で、その理念に共鳴する人が集まって、一緒にそれを実現させていくみたいな感じ。

だから「参加型」って言葉が出てくると思うんです。

ソシャレンは手間いらず

でも、僕たちソシャレン投資家は参加したくないんです。

だって、株とかFXみたいにしょっちゅう画面を見て値動きをチェックするような、手間ひまがかかる投資はしたくない。

だから、出資したら満期が来るまで放置プレーでできるソーシャルレンディングをやっているわけじゃないですか。

そういう僕たちソシャレン投資家とハロリノって、相性が悪いと思うんです。

ハロリノは向いてない

ハロリノの案件は、利回りとか運用期間とか、条件面でまず魅力がないです。

運用する物件もちょっと微妙で、運用益を出せるのか、譲渡益を出せるのか、疑問符が付きます。

それ以前の問題として、ハロリノが目指しているものはソーシャルレンディングとはまったく逆方向。

相性が悪いので手を出さない方が良いというのが僕の結論です。

投資型クラウドファンディングの選択肢が増えた

Renosyの登場

ところで、ハロリノとほぼ同時にもう一つの小規模不特事業が登場しました。

Renosyです。(詳しくは下の記事を参照してください。)

Renosyクラウドファンディングの特長、メリット、悪い点などを説明!
Renosy(リノシー)はGA technologiesが運営する投資型クラウドファンディングです。特長、良い点、悪い点、メリット、デメリット、評価、ソーシャルレンディングやTATERU Fundingとの違い、利回り、運用期間、など詳しく説明します。

ハロリノと同じタイミングでRenosyが登場したのって、ものすごく素晴らしいことだと僕は思っています。

Renosyは儲け型

というのが、理念型のハロリノに対して、Renosyは儲け型だからです。

Renosyは投資家から資金を集めて既存の分譲マンションを購入し、賃貸収益を毎月得て、数ヶ月後に高く売って売却収益を得ます。そしてその収益を投資家に分配します。

最初っから収益を出すことが目的です。マンション運営への参画もなければ、マンション経営の疑似体験もありません。

純粋に儲けるための投資型クラウドファンディングです。

先日、第1号案件の募集が行われましたが、僕はモチのロンロン応募しました。

投資は一種類ではない

僕にとっては投資=ゼニ儲けですが、投資家でもいろいろな人がいますよね。

儲けるのがメインだけど、古民家をカフェにするプロジェクトには参加してみたいかな?って人もいるでしょう。

理念型がメインだけど、そうは言いつつ子供の進学費用も貯めたいなって人もいるでしょう。

儲け型の人もいれば、理念型の人もいる。儲け型の人が理念型に手を出すときもあれば、その逆もある。

いろんな投資家がいて、いろんな投資の仕方があると思うのです。

ハロリノとRenosyで相互補完

その意味で、小規模不特事業で最初の事業者になったのが、理念型のハロリノと儲け型のRenosyでよかったと僕は思います。

真逆の2つが登場してくれたことで、より幅広い投資家のニーズに応えることができる様になりました。

僕たち投資家の選択肢、投資の自由度が増したのです。

投資家として歓迎すべきことではないでしょうか。

さらに投資しやすくなる

小規模不特事業は1案件で募集できる上限が1億円、1人の投資家が1案件で出資できるのは100万円までという制限があります。

ハロリノとRenosyは「小規模」事業者ですので、この制限を受けます。

一方、不特事業には小規模ではない一般の不特事業者であるTATERU Fundingがあります。

この一般不特事業に参入を予定する上場企業が増えているそうです。

さらに選択肢が増え、自由度が増す日本の投資市場。

みんなでがんばってゼニ儲けしましょう!笑

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