ソーシャルレンディング業者を選ぶ際の7つのポイントと2つの注意点

現在、日本には20社以上のソーシャルレンディング業者があります。(投資型クラウドファンディングを含む)

取引をする業者をどのように選べば良いのか?

選ぶポイントと注意点をご紹介します。

投資初心者向けです

なお、この記事は初めてソーシャルレンディングに挑戦する、投資初心者を対象に書いています

初心者対象ですので、重点は儲けることではなく損をしないことです。

リスクテイクして利益を取りに行くのではなく、利益を犠牲にしてでも安全第一で投資することを最重視しています。ご了承ください。

業者選びのポイント

1.業者の信頼性

最重点です。9割はこれで決まります。

ソーシャルレンディングは貸金業

ソーシャルレンディングは貸金業です。

僕たち投資家から集めたお金を、ソーシャルレンディング業者が企業に貸します。

そして、戻ってきたお金に利息を付けて投資家に返還します。

つまり、投資家がソシャレン業者を経由して貸金業を営んでいるということです。

借り手企業の匿名化

ところが、法律の関係でソシャレン業者は貸し付ける相手を明示することができません

上の図の○○商店が何という会社なのか?経営は上手くいっているのか?借りたお金を返済できそうなのか?などを、投資家は知ることができないのです

さらに言うと、ソシャレン業者と○○商店が結託して詐欺まがいなことをしていないか?なども知ることはできません。

ソシャレン業者に託すしかない

この匿名化の問題については、2018年度中に情報開示できるようにすると金融庁が発表しています。

しかし、仮に○○商店がどの会社か分かったとしても、上場企業でない限り経営数値を知ることはできません。

そうなると、○○商店に貸して大丈夫かどうかは、結局のところソーシャルレンディング業者を信じて託すしかないのです。

事業者リスク

もう一つ考えるべきなのが、ソーシャルレンディング業者自身のリスクです。

みんなのクレジット、ラッキーバンク、グリーンインフラレンディング。

ソーシャルレンディング業者が不祥事を起こしたり経営を悪化させたりすると、投資家のお金が戻ってこなくなります。

ですのでその意味でも、ちゃんとした信頼できる業者を選ぶべきなのです。

上場企業系がオススメ

では、どのような業者ならば信頼できるのか?

僕は上場企業系のソーシャルレンディング業者をお勧めします。

行政や証券取引所のチェックが入っていますし、総じてガバナンスが効いており、コンプライアンス意識も高いからです。

非上場企業よりも信頼度が高いのは明らかです。

寄らば大樹の陰

投資初心者は元金が戻ってくることを最優先し、安心安全の業者を選ぶべきです。

その点でやはり、上場企業系、大手系の業者が最もリスクが低いでしょう。

僕は6つの業者をメインでやっていますが、5社が上場系、1社が大手系です。

ソーシャルレンディングは上場企業系か大手の業者が安心と思う理由
ソーシャルレンディングは上場企業系や大手業者が安心です。非上場系や中小業者は個人商店状態で内部統制や監査が機能せず、ガバナンスやコンプライアンスが働いていにおらず、資金がいい加減に使われたり返済できなくなるリスクがあるからです。

2.情報の公開度

ポイントの2つ目は情報の公開度です。

情報がないと判断できない

自分のお金を託す相手がどのような企業なのか?気になって調べてみたけれど、情報がぜんぜん公表されていなかった。

そんな状態ではその会社で大丈夫なのか判断できないし、安心できませんよね。

不安を感じる=自信を持てない業者で投資すべきではありません。なので、十分な情報が出てこない業者での投資は、初心者は避けるべきです。

情報公開に消極的

もう一つ。僕がいろいろな業者を調べて感じたことですが、情報公開に消極的な業者は信頼できないです。

例えば、2018年6月に問題を起こしたグリーンインフラレンディングの親会社であるJCサービスは、情報公開に極めて消極的でした。社長の経歴すらよく分からないほどです。

やましいことがあるから隠しているのでは?とまでは言いませんが、情報公開に消極的な業者は避けることをお勧めします。

3.実績の豊富さ

ソーシャルレンディングの運営実績

今までに募集した案件の数、集めた資金の量、返済実績など、実績が多いに越したことはありません。経験が豊富だと評価できます。

ただ、問題を起こしたみんクレ、ラキバン、グリフラも実績は豊富でした。

ですので、重要なポイントではありますが、実績豊富=OKではない点は注意してください。

貸金業の実績

逆に、ソーシャルレンディングの運営実績が少ない=ダメではありません。

例えば、Pocket Fundingは中小業者で、実績は豊富とは言えません。

しかし、親会社の財全GROUPは貸金業を20年以上営んでいる老舗企業です。

日本のソーシャルレンディング業者で20年を超える貸金業の実績を持つのはPocket Fundingだけです。

上の方で書いた通り、ソーシャルレンディングの本質は貸金業です。

ですので、Pocket Fundingは本質的な意味では極めて豊富なソーシャルレンディングの実績と経験を持っています

不動産業の実績

同様に、OwnersBookは不動産案件を専門とするソーシャルレンディング業者ですが、不動産案件の件数ではmaneoに負けます。

しかし、運営会社であるロードスターキャピタル社の本業は不動産業で、創業以来5期連続の増収増益で、2017年9月には東証マザーズに上場しました。

不動産を専門とするソーシャルレンディング業者として、不動産業で豊富で優秀な実績を持つことは、高く評価すべきです。

4.担保の有無

これも重要です。

返済不能

借り手企業が借りた資金を返済できなくなったとき、担保があればソシャレン業者が担保を処分して元本を回収できます。

例えば、企業が持つ土地を担保に1億円を貸し付け、この企業が返済不能になったら、その土地を売却して1億円を回収します。

ソシャレン業者が扱う案件に担保が付いているか、一通りチェックしましょう。

LTV

担保の評価額に対して貸し付ける割合をLTV(Loan to Value)と言います。

例えば、1億円の評価額の土地を担保に6千万円貸す場合、LTVは60%です。

LTVは80%以下に

LTVは低いほど良いです。担保が必ずしも評価額通りに売れるとは限らないからです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に9千万円貸した場合(LTV90%)、8千万円でしか売れなかったら元本を回収できません。

でも、貸したお金が6千万円(LTV60%)だったら回収できますよね。

つまり、LTVが高い=いっぱいいっぱいまで貸しているので危険、ということです。一般に80%を超えると危険ラインです。

担保の所在地

担保がどこにあるかも要チェックです。

例えば、北海道の釧路平野の東京ドーム20個分の土地で担保評価額1億円って言われても、誰が買うねん!って話ですよね。笑

売れない担保は評価額がどれだけ高くても価値がないのです。

一般に東京都内など大都市圏の土地やオフィスビル等が担保価値が高いです。

5.利回りの低さ

ハイリスク・ハイリターン

投資初心者の場合、利回りが低い業者を選ぶべきです。なぜならば、ハイリターン=ハイリスクだからです。

投資の世界でハイリターン・ローリスクはありません。

利回りが高い業者を選ぶ=ハイリスクを負うことです。

投資初心者は分相応に

では、投資初心者がハイリスクを負えるのか?負えません。

知識も経験も乏しい投資初心者が、高いリスクを負うなど不可能です。

野球を始めたばかりの小学生がダルビッシュと対戦するようなものです。

高利回りを狙うのは十分に経験を積んでからにしましょう。

最重点は元本の回収

利回りよりも大切なのは元本の回収です。

元本10万円、利息5万円の案件に投資して、貸付先が倒産して10万円が戻ってこなくなったらどうですか?大赤字ですよね。

利回りがどれだけ高くても、元本が戻ってこなければソーシャルレンディングは負けです。

最初は利回りの低いローリスク・ローリターンの業者で修行を積みましょう。

6.運用期間の短さ

短期案件を中心に

運用期間は短ければ短いほど良いです。ベストは1ヶ月です。

なぜならば、短いほど元本が戻ってくる可能性が高くなるからです。

1ヶ月は極端ですが、僕は基本的に6ヶ月以内、最長でも1年以内の案件だけに投資しています。

担保にも影響する

いま1億円と評価されている土地が、2年後に1億円で売れるとは限りません。

時間が経てば経つほど、担保評価額の確実性が下がります。

なので、長期案件しかないような業者は避けるべきです。

7.引き出し手数料が無料

口座開設料、維持手数料はどこも無料ですが、投資したお金を引き出す時の手数料は大半の業者が有料です。

引き出し手数料は数百円ですが、1万円投資して利回りが5%の場合、利息は1年で500円ですので、手数料を数百円取られると利息が吹き飛んじゃいますよね。

ですので、少額で投資するならば引き出し手数料が無料の業者が良いです。大手ではクラウドバンクが無料です。

業者選びの注意点

ソーシャルレンディングの業者選びで注意すべきことが2つあります。

1.分散投資

分散投資は自己防衛

1つの業者にまとめて投資するのではなく、複数の業者に分けて投資することを分散投資と言います。

例えば、1つの業者に1千万円投資した場合、その業者が倒産したら1千万円すべてを失います。

でも、5つの業者に2百万円ずつ投資した場合、その中の1つの業者が倒産しても損失は2百万円で済みますよね。

なので、ソーシャルレンディングでは分散投資を徹底すべきです。

分散先に注意

ただし、むやみやたらに分散させれば良いというものではありません。

倒産しかけの業者5社に2百万円ずつ投資するくらいなら、手堅い業者1社に1千万円投資する方が安全ですよね。

ですので分散投資をする際にも、大丈夫な業者なのか十分なチェックが必要です。

2.案件の豊富さで選ばない

案件の種類での分散投資

分散投資は業者だけでなく案件の種類でも重要です。

不動産案件だけやっていると、不動産市況が悪くなったときに、自分のすべての資産が影響を受けてしまいます。

不動産だけでなく、再生エネルギーや事業資金、リースや公共事業など、案件の種類を分散させることも大切です。

その意味で、様々な案件を持つ業者を選ぶべきとする説があります。僕はこの説には反対です。

案件の分散は業者の分散で実現

なぜならば、豊富な案件を持つ業者が必ずしも信頼できる良い業者だとは限らないからです。

例えば、不動産や再エネなどあらゆる種類の案件を持つけれど、赤字続きで倒産しかけの業者が良い業者と言えるでしょうか?

そんな業者で投資するよりも、信頼できる不動産専門業者と、再エネ専門業者と、事業資金専門業者の3社で分散投資した方が、よっぽど安心できますよね。

つまり、案件の種類の分散を1つの業者で行うのではなく、複数の業者に分散投資することで実現させるべきだということです。

まとめ

長くなりましたので、最後にまとめます。

7つのポイント

上から重要度順です。(上に行くほど重要度が高い)

  • 信頼できる業者か?(上場系、大手系)
  • 情報公開に積極的か?
  • 実績は豊富か?(運営実績、貸金業、不動産業)
  • 案件に担保が付いているか?(LTV、所在地も注意)
  • 利回りが低いか?(ローリスク・ローリターン)
  • 運用期間が短いか?(元本回収を最優先)
  • 引き出し手数料が無料か?

2つの注意点

  • 分散投資を徹底(分散先の信頼度に注意)
  • 案件の豊富さで選ばない(投資先の分散で種類も分散)

僕の投資先

なお、上の方で書いた僕がメインで利用しているソーシャルレンディング業者は以下の5社です。(サブはPocketFunding

詳しくは下記の記事をご覧ください。

2019年6月更新|投資初心者にオススメのソーシャルレンディング業者
【2019年6月3日最終更新】投資初心者にオススメのソーシャルレンディング業者を紹介します。初心者の最重点は損をしないこと。そのために安全性の高い業者を選ぶべきです。上場企業系、大手系の信頼性が高い業者を紹介します。

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