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【2019年1月度】ソーシャルレンディングの投資実績を公開します!

「ソーシャルレンディングで実際にどんな投資をしてるの?」と興味をお持ち方へ。

2019年1月度の僕の投資実績をすべて公開します。

「ソーシャルレンディングをやってみようかな?」という気持ちになってもらえればうれしいです!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

新たに投資した案件

1月は10件の案件に220万円を投資しました。

昨年12月度と大きく変わりました。業者ごとに見ていきましょう。

SBIソーシャルレンディング

主力中の主力だったSBIに、なんと投資しませんでした!

詳しい説明は省きますが、投資額が一部の案件に偏りすぎています。

リスクを低減するため、投資を一旦ストップします。

ソシャレン投資家の間ではSBIの評価がうなぎのぼりです。

ですが、僕はSBIへの投資をしばらくの間、全面ストップします。

場合によっては夏前まで一切投資を控える予定です。

左野くん
左野くん

SBIに投資しなかった分は、どこに投資したの?

LCレンディング

決まってるじゃないですが。困った時のLCギャランティです。

ジャスダック上場のLCホールディングスの連帯保証が付いた、ソシャレン業界最強の安全度を誇るLCギャランティファンド。

これからソシャレンを始めるみなさん、安全第一ならばLCギャランティです!

LCギャランティファンド503号 釧路留萌

  • 運用期間:3ヶ月
  • 利回り:5.0%
  • 投資額:300,000円
  • 税引前利益:3,775円

LCギャランティファンド508号 伊達留萌

  • 運用期間:3ヶ月
  • 利回り:5.0%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:2,841円

LCギャランティファンド509号 伊達福島

  • 運用期間:3ヶ月
  • 利回り:5.0%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:2,842円

LCギャランティファンド511号 留萌メディカル

  • 運用期間:3ヶ月
  • 利回り:5.0%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:2,842円

投資内訳

4つの案件で90万円。運用期間はすべて3ヶ月です。

鉄壁の安全性を誇るLCギャランティですが、投資に100%の安全などあり得ません。

少しでもリスクを避けるため、短期案件への投資を徹底します。

小さな変化

LCギャランティの貸付先から、東海地方商業施設と秋田底地が消えました。

このままLCギャランティはなくなるのか?と危惧したのですが。

LCメディカルファンドの貸付先だった医療施設が、1月からLCギャランティの貸付先に加わりました

僕の生命線であるLCギャランティ。2月以降も継続されることを切望します!

OwnersBook

投資しませんでした。いや、違う。

投資できませんでした!

運用期間が長すぎです!

1月のオナブの案件は厳しかった…

案件 利回り 運用期間
渋谷区マンション 4.2% 37ヶ月
板橋区マンション 4.5% 25ヶ月
渋谷区駐車場 4.5% 25ヶ月

OwnersBookの安全度を考えれば、利回り4%台は十二分に許容範囲です。

しかし、運用期間が長すぎます。

これで14案件連続で運用期間が19ヶ月以上です。

25ヶ月はムリ

読者諸兄姉はご存知の通り、僕は筋金入りのOwnersBook推しです。

しかし、それ以上に短期運用主義なので、25ヶ月なんて案件には手を出せません。

投資したいのにできない。ツライですねぇ…

2月こそ12ヶ月以内の案件が出ることを祈っています。

OwnersBookはイチオシです!

これからソシャレンを始めるみなさん、不動産系で最も安全な事業者は、まず間違いなくOwnersBookです。

先月は運用期間が長いものばかりで残念でしたが。

12ヶ月以内の案件が出たら、一緒に投資しましょう!

クラウドバンク

クラウドバンクも僕の主力投資先です。

1月は3案件に60万円を投資しました。

太陽光582号 三重県 AH社

  • 運用期間:3ヶ月
  • 利回り:6.5%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:3,250円

太陽光592号 宮城県 BL社

  • 運用期間:6ヶ月
  • 利回り:6.9%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:6,900円

バイオマス109号 青森県 A社

  • 運用期間:6ヶ月
  • 利回り:6.9%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:6,900円

またまた太陽光

太陽光が2件とバイオマスが1件です。

右田さん
右田さん

あれ、クラバンの太陽光は減らすって、言ってなかったっけ?

はい、確かに言ってました。

太陽光発電の先行きが不透明ですので、基本減らす方針です。

なのですが…

AH社はクラバン絡み

まず三重県案件は、借り手のAH社が太陽光発電の権利を買い取る相手が、クラウドバンクの100%子会社です。

つぶれるような会社と果たして取引するだろうか?

また運用期間が3ヶ月と短いことから、最悪の場合でも逃げ切れると判断しました。

BL社は他にロングがある

もう一つの宮城県案件ですが、借り手のBL社は現在までに、クラウドバンクで45件の融資を受けています。

そして、融資額の内訳は下表のようになっています。

返済期限 融資額
2019年7月 2億1千万円
2019年12月 1億7千万円
2020年1月 1億5千万円
2020年3月 3億3千万円

12月以降まで借りられるお金が6億5千万円もある。

その状況で7月に返済不能になるだろうか?

と思い、7月期限の案件に投資しました。

左野くん
左野くん

理屈が通ってそうで、イマイチ根拠が薄くない?

そうなんですよね。失敗だったかな?

FANTAS funding

最近、お気に入りになりつつあるFANTAS fundingです。

1月は1案件に投資しました。

11号 国分寺市南町

  • 運用期間:4ヶ月
  • 利回り:8.0%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:4,690円

FANTASはオススメです

FANTAS fundingは運用期間が短い案件が多いので、これからソシャレンを始める方にかなりオススメです。

会員になるのは無料なので登録しておきましょう。

ただし、FANTASならばどの案件もOKというわけではありません。

12月に募集された案件は、必要売却価格が相場より割高に感じたので、僕は投資しませんでした。

FANTASは間違いなくオススメですが、投資の可否はあくまでも案件次第です。

CREAL

1月は初めてCREALに投資しました!

スカイコート世田谷用賀第2

  • 運用期間:6ヶ月
  • 利回り:4.4%
  • 投資額:200,000円
  • 税引前利益:4,398円

ドルチェ月島・弐番館

  • 運用期間:6ヶ月
  • 利回り:4.2%
  • 投資額:300,000円
  • 税引前利益:6,300円

利回り4%は低くない

利回りが常に6%台のクラウドバンクを見ていると、CREALの利回りを低く感じるかもしれません。

しかし、OwnersBookもそうですが、不動産系は4%台が適正なのかな?と、最近思うようになってきました。

僕たちソシャレン投資家も4%台に慣れたほうが良さそうです。

CREALもオススメ

今のところCREALは6ヶ月前後の短期案件を多く出しています。

不動産クラファンは物件の情報がフルオープンで、透明性も高いです。

これからソシャレンを始める方は、投資を検討して良いと思います。

僕も案件次第ですが、これから投資額を増やしていきます。

総投資額

以上をまとめると、1月の総投資は以下の通りです。(最下段の利回りと運用期間は単純平均、投資額と税引前収益は合計)

業者 タイプ 利回り 運用期間 投資額 税前収益
LC 社債 5.0% 3ヶ月 30万円 3,775円
社債 5.0% 3ヶ月 20万円 2,841円
社債 5.0% 3ヶ月 20万円 2,842円
社債 5.0% 3ヶ月 20万円 2,842円
クラバン 再エネ 6.5% 3ヶ月 20万円 3,250円
再エネ 6.9% 6ヶ月 20万円 6,900円
再エネ 6.9% 6ヶ月 20万円 6,900円
FANTAS 不動産 8.0% 4ヶ月 20万円 4,690円
CREAL 不動産 4.4% 6ヶ月 20万円 4,398円
不動産 4.2% 6ヶ月 30万円 6,300円
平均/合計 5.7% 4.3ヶ月 220万円 44,738円

1月は元本償還が120万円ほどありましたので、投資額の純増は100万円です。

高利回り、長期運用のSBIが激減したため、税前収益は12月より4万円減りました。

でも、平均利回りで5.7%ですので、僕としては十二分です。

左野くん
左野くん

源泉徴収後で4.5%か。

右田さん
右田さん

銀行の金利を考えれば御の字だよね。

また、SBIが減った結果、運用期間が平均で4.3ヶ月となりました。

12月に比べて1.7ヶ月の大幅短縮です

僕は投資初心者ですので、今後も短期運用を徹底します。

現在の投資状況

次は1月末時点での投資状況です。

こんな感じになっています!

業者別投資額

ソーシャルレンディング事業者別の運用中投資額は以下の通りです。

事業者名 投資額
SBIソーシャルレンディング 428万円
LCレンディング 269万円
OwnersBook 125万円
Renosy 20万円
クラウドバンク 236万円
FANTAS funding 240万円
CREAL 50万円
Pocket Funding 40万円
maneo 16万円
合計 1,425万円

maneoの16万円が2月6日償還の予定でしたが、遅延しています。

償還できるとmaneoは言っていますが、僕は全損になるつもりでいます。

左野くん
左野くん

全損は痛いね。大丈夫なの?

全損になっても累積投資総額の1%たらずですから。かすり傷です。

反省すべき点は反省した上で、これからも積極的に投資を続けます。

さて、事業者別の投資状況です。

現在の投資内訳は、SBIからクラバンまでで75%、CREALまで入れると95%です。

今後も上場系、大手系、不動産クラファンといった、信頼性が期待できる業者に絞って投資します。

運用期間

運用期間 投資額
5ヶ月以下 551万円
6~10ヶ月 426万円
11ヶ月以上 595万円

運用期間は平均で7.1ヶ月です。先月よりも0.5ヶ月短くなっています。

SBIが減ったので11ヶ月以上が3%減りました。

その分、LCギャランティなど短期案件を増やしたので、5ヶ月以下が3%増えています。

2月も6ヶ月以内の案件を中心に投資します。

利回り

利回り 投資額
5%未満 50万円
5%台 420万円
6%台 702万円
7%以上 400万円

利回りは単純平均で6.26%です。先月より0.1%下がりました。良い感じです。

これからソシャレンを始める方は、どうしても利回りに目が行ってしまうと思います。

しかし、ハイリターン=ハイリスクです。

グリーンインフラレンディングの事件で、僕はそれを思い知らされました。

それで一部の業者を除いて、7%以上の案件には投資しないことをマイルールとしています。

これからソシャレンを始めるみなさん、ソシャレンは安全第一です。

元本を回収してなんぼですぞ~

左野くん
左野くん

マネオに16万円拘束されてる張本人に言われてもねぇ。

右田さん
右田さん

説得力マイナスだよw

おっしゃる通り。深く反省しております!

タイプ別

不動産とか再エネとかタイプでの分類です。

タイプ 投資額
不動産 1,021万円
LCGF 295万円
再エネ 256万円

不動産には不動産を担保にする案件すべてを含みます。また、LCGFはLCホールディングスが連帯保証する案件(社債みたいなもの)です。

不動産がついに1千万円を突破しました。

ただ、内訳はソシャレンが700万円、不動産クラファンが300万円です。

今後はSBIの不動産案件を減らして、不動産クラファンのFANTAS fundingCREALを増やします。

不動産クラファンは透明度と安全性がソシャレンよりも高いです。

ですので、偏りにはそこまで神経質にならずにやっていきます。

分配金

さぁ、お楽しみ、1月にゲットした分配金(税引前)です!

事業者名 分配額
SBIソーシャルレンディング 23,576円
LCレンディング 8,630円
OwnersBook 11,717円
Renosy 0円
クラウドバンク 9,604円
FANTAS funding 0円
CREAL 0円
Pocket Funding 1,619円
maneo 1,556円
1月合計 56,702円
1月までの累計 193,671円

初めて単月での収益が5万円を超えました。

累計分配金も20万円まであと一歩です。

全財産を銀行に預けていた1年前と大違い。

ソシャレンやって本当に良かったです!

投資信託

僕はソーシャルレンディング以外に投資信託を2つやっています。

アクティブファンドで人気ナンバーワンのひふみ投信と、ロボアドバイザー最大手のウェルスナビです。

1月末時点での実績はこちらです!

累計投資額 評価額 損益
ひふみ投信 433,333円 387,569円 -45,764円
ウェルスナビ 180,000円 174,032円 -5,968円
合計 613,333円 561,601円 -51,732円

12月よりも損失が1万4千円減りました。

まだ赤字ですが、投資信託は10年後、20年後の収益を見込んでやっています。

短期の値動きは一切気にせず、淡々と積み立てを続けます。

1月のまとめ

転機の1月

1月は僕の投資にとって大きなターニングポイントとなりました。

12月にSBIへの投資比率が35%に達し、ちょっとマズイと思っていたのですが。

思い切って投資をゼロにし、いきなり30%まで下げることに成功しました。

それができたのも、FANTAS fundingCREALという、不動産クラファンの期待の大型新人が登場したためです。

あくまでも案件次第ですが、この2社へは2月も積極的に投資していきます。

Fundsに期待

あとはFundsですね。僕は事情があって1月は投資しませんでしたが。

市場の評価が天文学的に高く、大人気状態となっています。

今年最大の期待の新人と言って間違いないでしょう。

現在、クラウドバンクの太陽光案件への投資額が膨らみすぎてまして。

Fundsの状況次第では、クラバンの資金の一部を移動させるつもりでいます。

2月もアグレッシブに!

ということで2月はアグレッシブに投資していきます。

まだソシャレンをやっていないみなさん、一緒に稼ぎましょう!

コメント

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。