【図で解説】Funds:フィルまちづくりファンディング案件の詳細説明

Fundsから新しい案件が出ました。

フィルまちづくりファンディング案件」です。

この案件、登場する会社が多くて、説明を読んでもよく分からない!という人も多いのでは?

そこで、ソシャレン界の池上彰(を目指して修行中の)不肖、タロウさんが、図を使って徹底的に詳しく説明します!

なお、めちゃくちゃ長いです。(原稿用紙30枚くらいw)

ですので、知ってるところはサクサク飛ばしながら、よく分からない部分だけ読み込んでください。

それでは始めます!

フィルまちづくりファンディング案件の概要

「フィルまちづくりファンディング案件」の概要は以下の通りです。

募集の内容

募集金額1億円
利回り3.0%
運用期間12ヶ月
保証担保なし、保証あり
配当方法四半期ごと
償還日2020年4月24日
最低投資額1円
募集開始2019年3月27日18時

分配金の配当は毎月ではなく3ヶ月ごとです。(2019年7月25日、10月25日、2020年1月24日、4月24日)

お金の流れ

お金の流れは以下の通りです。

  1. 投資家がFunds経由でフィルまちづくりファンディング社(以下、フィルまち社)にお金を渡す
  2. フィルまち社がTrophy社にお金を貸す
  3. Trophy社がフィル・カンパニー社(以下、フィル社)から商業ビルを購入する
  4. Trophy社は商業ビルを運用(賃貸)し、最終的に第三者に売却する
  5. Trophy社が運用益と売却金で、フィルまち社に元本+利息を支払う
  6. フィルまち社が投資家に元本+分配金を支払う

関係する企業と役割

さて、ここからが本題です。

フィルまちづくりファンディング案件には、Funds以外に5つの会社が関係します。

この章では、各企業とその役割について説明します。

最初のうちは「ナンノコッチャ?」かもしれませんが。

だんだんとつながっていきますので、読み進めていってください。

いちご株式会社

まずは一番上の「いちご株式会社」です。

商号いちご株式会社
本社所在地東京都千代田区内幸町1丁目1番1号
代表者代表執行役会長 スコット キャロン
設立2000年3月17日
主な事業不動産投資運用業など
資本金268億円
市場東証一部
サイトhttps://www.ichigo.gr.jp/

いちご社は東証一部上場、資本金268億円の大企業です。

機関投資家などから資金を預かり、不動産投資で運用したり、既存不動産の価値を向上することなどを事業としています。

不動産投資とか不動産運用で稼いでいる会社、みたいに捉えてください。

株式会社セントロ

次は2つ目の「株式会社セントロ」です。

商号株式会社セントロ
本社所在地東京都港区南麻布5丁目4番2号
代表者代表取締役社長 渡邊 豪
設立2000年4月13日
主な事業不動産投資、賃貸、管理、運用業
資本金3,000万円
市場非上場
サイトhttps://www.centro-arisugawa.com/

セントロ社は、いちご社の100%子会社です。(正確には間に1社入っています。)

不動産への投資、テナント付け、テナントの入れ替え、管理、リノベーションなどを行っています。

例えば商業ビルで、テナントが入らなかったり、家賃の徴収がちゃんとしてなかったりしたら、そのビルに投資している人は困りますよね?

そうならないように、不動産をしっかり管理し、収益不動産としての価値をアップすることを業務としています。

株式会社フィル・カンパニー

つづいて、セントロ社の左にある「株式会社フィル・カンパニー」です。

商号株式会社フィル・カンパニー
本社所在地東京都千代田区富士見2丁目12-13
代表者代表取締役社長 能美 裕一
設立2005年6月3日
主な事業駐車場を活用した空中店舗フィルパーク事業
資本金5億8,414万2,000円
市場東証マザーズ
サイトhttp://philcompany.jp/

フィル社は変わったご商売をしてらっしゃいます。

駐車場の上にお店を作ります。ふぁい???

フィル・パーク事業

都会の街なかに青空駐車場みたいなのが、けっこうありますよね。

せっかくの良い立地なのに、駐車場として使うだけではもったいない。

そこで、簡単な工事で駐車場の上にお店を作ってしまおう!

↓こんな感じに。

駐車場の儲けはそのままで、上に作ったお店にテナントを入れて、家賃収入を得る。

駐車場+お店でダブルで儲けちゃおう。

これがフィル社が行っている「フィルパーク事業」です。

駐車場オーナーにワンストップで事業提案

実際の商売としては、駐車場のオーナーにフィルパーク事業を提案します。

左野くん
左野くん

奥さん、奥さんとこの駐車場、上に店作ったら、上と下、ダブルで儲かって、ウハウハでっせ~!

右田さん
右田さん

えー、それムッチャええやん。せやけど、私、店とか作られへんで?

左野くん
左野くん

奥さん、この左野におまかせください。うちでチャチャッとバシッと作らせてもらいます!

右田さん
右田さん

お店作るのんはええけど、テナントとか、どないやって探したらええの?

左野くん
左野くん

奥さん、このファビュラス左野におまかせください。パーフェクトなテナント、ビシッと入れさせてもらいまっせ~!

右田さん
右田さん

左野くん、ファビュラスすぎる~!

つまり、こういうことです。

フィル社が駐車場のオーナーに対して、

  1. 事業提案
  2. 収支プラン作成
  3. 調査、設計、建築
  4. テナント誘致
  5. テナントとの契約書作成

までを、ワンストップで行ってくれる、ということです。

奥さん大喜び!

ということで、フィル社はフィルパーク屋さんです。

2005年設立の若い会社ですが、業績好調で2016年に東証マザーズに上場しました。

いちご社とフィル社の関係

さてここで、いちご社とフィル社との関係です。

資本業務提携

いちご社とフィル社は、2017年11月に資本業務提携を締結しました。

これに伴い、いちご社がフィル社の株式1%を保有しています。

両社はなぜ業務提携したのでしょう?

フィル社の新規事業

フィル社は上述の通り、駐車場オーナーに対してフィルパーク事業の提案を行ってきました。(従来パターン)

ただ、これでは売り込む相手が駐車場オーナーに限られてしまいます。

そこで、従来パターンに続く新規事業として、

  1. 自社で土地を仕入れ
  2. フィルパークを開発し
  3. 投資家に販売する

という自社開発販売パターンを2017年1月に始めました。

例えば、

  1. 八王子の駅前に土地を買い
  2. そこにフィルパークを作り
  3. 不動産投資をしたい人に販売する

ということです。

これならば、駐車場オーナー以外にも商売ができますよね!

フィル社の狙い

で、実際にやってみると…

土地を仕入れる資金の問題とか、ノウハウの欠如とか、課題が見えてきたのではないでしょうか?

そこで、いちご社と業務提携することで、

  • いちご社の資本が入ることでの信用力アップ(融資を受けやすくする)
  • 不動産投資が本業のいちご社からノウハウの取得
  • いちご社ルートで土地の情報の入手
  • 完成したフィルパークのいちご社の顧客投資家への販売

などを狙ったのではないでしょうか。

いちご社の狙い

いちご社の狙いは次のようなものでしょう。

  • 自社の顧客への土地売却の提案
  • 自社の顧客へのフィルパークの提案

つまり、いちご社の顧客に対して、

  • 利用できていない土地をお持ちでしたら、フィル社に売りませんか?弊社で紹介させていただきますよ?
  • フィルパークってあるのですが、投資してみませんか?弊社で紹介させていただきますよ?

みたいに。

土地を持っている顧客、投資先を探している顧客への提案材料。

そういう狙いがあったのでしょう。

提携の効果

この提携により、いちご社の信用力、情報収集力をバックに、フィル社は小規模のフィルパークの開発実績を積んでいきました。

そしてその際に、さきほどのセントロ社から用地情報を得たり、同社と共同で物件の開発を進めていました。

つまり、セントロ社がいちご社の実働部隊として、フィル社との事業を進めました。

株式会社Trophy

そして、セントロ社とフィル社が合弁で設立したのがTrophy社です。

持株比率50%ずつの合弁会社です。

商号株式会社Trophy
本社所在地東京都港区南麻布5丁目4番2号
代表者代表取締役 濵口 正博
設立2018年10月17日
主な事業フィル・パークの開発・運用及び管理・販売
資本金9,000万円
市場非上場
サイト

さて、Trophy社設立の狙いです。

中規模フィルパークの開発

上述の通り、いちご社との業務提携でフィル社は、小規模のフィルパークを開発してきました。

これに対してTrophy社では、今までフィル社が単独では手がけてこなかった、中規模のフィルパークの開発を行います。

フィルパークの説明の写真が示す通り、フィルパークは小規模の物件です。

これに対し、セントラ社はマンションや商業ビルなど、中規模の物件を主に扱っています。

フィル社とセントラ社の合弁会社であるTrophy社では、

  • フィル社が持つフィルパーク開発のノウハウ
  • セントラ社が持つ中規模物件のノウハウ

を活かし、従来よりも大きめのフィルパークの開発を進めます。

自社開発販売パターンの推進

もう一つの狙いは、さきほど紹介した自社開発販売パターンの推進です。

  1. 自社で土地を仕入れ
  2. フィルパークを開発し
  3. 投資家に販売する

これを、セントラ社とフィル社の合弁のTrophy社で行います。

つまり、

  1. セントラ社(=いちご社)のルートで土地情報を得る
  2. 土地を仕入れ、フィル社がフィルパークを開発する
  3. セントラ社(=いちご社)の顧客にフィルパークを販売する

ということです。

もしかすると、自社開発販売パターンで作られるフィルパークのすべてが、中規模フィルパークなのかもしれません。

株式会社フィルまちづくりファンディング

最後の会社です。

商号株式会社フィルまちづくりファンディング
本社所在地東京都港区南麻布5丁目4番2号
代表者代表取締役 小豆澤 信也
設立2019年3月5日
主な事業有価証券の取得、保有、運用及び投資
資本金300万円
市場非上場
サイトhttps://philmachi.jp/

フィルまち社はTrophy社の100%子会社です。

今回のFundsでの案件募集のために作られた会社です。

Fundsの関係会社貸付け

さきほど説明した自社開発販売パターンでお金が必要なのは、Trophy社です。

しかし、Fundsは関係会社貸付けという方式を採っています。

  1. Fundsを経由して投資家が貸付係企業に出資し
  2. 貸付係企業が自社のグループ会社など借り手企業にお金を貸す

Fundsが直接お金を貸すのではなく、間にワンクッション入れます。

なので、Fundsが直接Trophy社にお金を貸すことはできません

そこで、貸付係となるフィルまち社を設立し、

  1. 投資家→Funds→フィルまち社(貸付係)とお金が流れ
  2. フィルまち社がTrophy社(借り手)にお金を貸す

という形にしたということです。

フィルまち社は資金調達係

つまり、フィルまち社はTrophy社の資金調達係です。

そして、各社の紹介を見て気付いた方もいると思いますが。

フィルまち社の所在地はTrophy社(さらにセントラ社)と同じです。

ですので、別法人にしてはいますが、フィルまち社とTrophy社は事実上同一です。

自社で投資家から調達

そして、フィルまち社はFunds経由とは別に、自社でも投資家から資金を集めるようです。

そのために、フィルまちづくりファンディングというサイトを開設しており、4月下旬から会員募集、口座開設などを行うとしています。

もちろん、セントラ社にもフィル社にも、ソーシャルレンディングのノウハウはありません。

そこで、フィル社がFundsを運営するクラウドポート社と業務提携し、クラウドポート社がフィルまちサイトの運営を行うことが発表されています。

フィルまちづくりファンディング案件の狙い

さて、ここまでの内容を再確認し、今回のフィルまちづくりファンディング案件の狙いを考察します。

ここまでのおさらい

  1. いちご社(不動産投資運用)とフィル社(フィルパーク事業)が業務提携
  2. いちご社の実働部隊であるセントロ社とフィル社で事業を推進
  3. 中規模フィルパーク、自社開発販売パターンの推進のため、両社合弁でTrophy社を設立
  4. Trophy社の資金調達係としてフィルまち社を設立
  5. Fundsの今回の案件で資金調達を実施

ということです。

主役はいちご社とフィル社

この流れを見て分かると思いますが。

今回の案件の主役は、いちご社とフィル社です。

セントロ社やTrophy社、フィルまち社は、いちご社とフィル社の共同事業を実現させるための、実働部隊や副次的な組織です。

いちご社とフィル社の狙い

では、いちご社とフィル社の狙いは何なのか?

ここまで見てきた内容から推測します。

いちご社の狙い

  • フィルパーク事業を新たな不動産投資先とする
  • 土地を持つ自社顧客に対する、新たな提案(フィル社に売りませんか?)
  • 投資先を探している自社顧客に対する、新たな提案(フィルパークで投資しませんか?

いちご社の本業は不動産投資と運用です。

その新たな投資先、自社顧客の新たな資産運用の選択肢として、フィルパークを活用したいのでしょう。

フィル社の狙い

  • 駐車場オーナーにフィルパーク作りませんか?と提案する従来パターンは、今まで通り自社でできる
  • 新たな事業として、自社で土地購入→フィルパーク開発→投資家に売却、という、自社開発販売パターンを推進したい
  • でも、自社だけでは難しいので、いちご社と提携して信用力、ノウハウ、情報、投資家や土地へのアクセスを得たい

つまり、いちご社と提携することで、自社開発販売パターンを推進したい、ということでしょう。

上場企業2社によるプロジェクト

ここから分かることは、

  • いちご社:不動産投資、運用先を増やしたい
  • フィル社:フィルパークの自社開発販売パターンを推進したい

この両社の思惑が、フィルパーク事業において一致したということです。

ですので、両社の合弁会社であるTrophy社がこれから行う事業は、

  • 東証一部上場のいちご社
  • 東証マザーズ上場のフィル社

これら上場企業2社が共同で行うプロジェクトです。

それはつまり、今回のフィルまちづくり案件は、上場企業2社の共同プロジェクトに資金提供する案件である、ということです。

Fundsでの募集額1億円の妥当性

さて、ここまで本案件に関係する会社と、その狙いを見てきました。

ここからは、案件の中身を見ていきます。

まずは、今回募集される1億円の用途の妥当性です。

用途はフィルパークの購入費

一番最初の図で示した通り、

  1. 投資家から集めたお金が
  2. Trophy社に貸し付けられ
  3. Trophy社はフィル社から商業ビルを購入

します。

Trophy社がフィル社から購入する商業ビル、実はフィルパークです。

フィル・パーク東京スカイツリーリバーサイド

こちらがその商業ビルの、完成後のイメージ図です。

駐車場の上じゃないですよね?しかも3階建てです。

きっとこれがTrophy社設立の目的である、自社開発販売パターン中規模フィルパークなのでしょう。

物件の詳細は以下の通りです。

物件名フィル・パーク東京スカイツリーリバーサイド
交通東京メトロ半蔵門「押上」駅より徒歩3分
所在地東京都墨田区業平四丁目18
敷地面積56.05㎡(16.95坪)
用途地域近隣商業地域
防火指定防火地区
建ぺい率80%
容積率300%
竣工・引渡予定2019年3月末

さて、僕たち投資家から集めた1億円でこのビルを購入するとのことですが。

この1億円というお値段、妥当なものなのでしょうか?

1億円は妥当

僕は不動産はまったくの素人です。

ここから先は、話半分のそのまた7分の1くらいで聞いてください。笑

土地代

まず土地代です。

押上駅徒歩3分、業平4丁目ですと、坪単価200~300万円です。

間を取って250万円とすると、土地代は次のようになります。

  • 250万円×16.95坪=4,238万円

建築費

調べたところ、この物件は鉄骨造でした。

東京都内で鉄骨造の建築費の相場は坪100万円くらいのようです。

建ぺい率は80%ですが、用途地域が近隣商業地域で、防火地区に指定されていますので、耐火構造にすれば敷地を100%使えます。

この建物は3階建てなので、100%フルに使うと建築費は以下のようになります。

  • 100万円×16.95坪×3フロア=5,085万円

物件価格は妥当?

以上より、

  • 土地代4,238万円+建築費5,085万円=物件価格9,323万円

となります。

実際には他の費用とか税金とかあるでしょうし、土地代も建築費も推測です。

ただ、1億円がそんなに外れた値段ではなさそうですよね。

ということで、資金用途から見た募集額1億円は妥当だと判断します。

Fundsの利回り3%の適正性

次は利回りが適正かを見てみます。

3%は低い!という声が多いようですが、どうでしょうか?

分配金は家賃収益から

今回の案件の説明によると、分配金は4半期ごとに支払われます。

したがって、投資家への分配金は毎月得られる家賃収益から支払われるのでしょう。

(売却益はTrophy社、フィルまち社へ)

実質利回り6.8%

では、家賃収益はどれくらいあるのでしょう?

フィル・パーク東京スカイツリーリバーサイドは、すでにテナント募集が行われています。

不動産仲介業者のサイトを見ると、月額の家賃等は下記の通りです。

階数家賃共益費
1階311,400円32,130円
2階199,900円21,610円
3階184,400円18,356円
合計695,700円71,096円

不動産会社の仲介料は家賃1ヶ月分(2年目以降は更新料1ヶ月分)です。

したがって、1年間の家賃等による収入は次のようになります。

  • 家賃69.57万円×11ヶ月分+共益費7.1万円×12ヶ月分=850万円

ここから管理費や固定資産税などの諸経費が、仮に2割かかるとすると、

  • 850万円×0.8=680万円

家賃等の収益は、年間680万円です。

物件の取得費が1億円ですので、実質利回りは、

  • 680万円÷1億円=6.8%

となります。

利回り3%は不当ではない?

仮にFundsの手数料が2%だとすると、

Fundsの取り分2.0%
投資家の取り分3.0%
Trophy社とフィルまち社の取り分1.8%

となります。

ただ、経費率20%と適当に計算していますので、もしかすると1.8%も残らないのかもしれません。

いずれにしても、利回りを4%台後半や5%にすることは難しそうです。

やっぱり低すぎ?

ただし、上記はFundsの手数料を毎月の家賃収益から払うとした場合です。

もし、Fundsの手数料が最終の売却益から支払われるとしたら?

6.8%の分配の内訳は、

Fundsの取り分0.0%
投資家の取り分3.0%
Trophy社とフィルまち社の取り分3.8%

え~っ!もうちょっとちょうだいよ~!ってなりますね。笑

まぁ、このあたりはフィル側もFunds側も明らかにはできないだろうから。

正確なところは分からないよね。

でも、せめて4%は欲しいなぁ~w

上場企業2社の連帯保証が付く

利回りが低い代わりに、今回の案件には大きな特典が付きます。

上場企業2社による連帯保証です。

セントロ社とフィル社が連帯保証

今回の案件では、フィルまち社がTrophy社に貸付を行います。

Trophy社が利息を付けてフィルまち社に返済し、フィルまち社から僕たち投資家に元本+分配金が支払われる、という流れです。

このTrophy社への貸付に対して、セントラ社とフィル社の2社による連帯保証が付きます

ですので、仮にTrophy社が返済できなくなった場合、セントロ社とフィル社が代わりにフィルまち社に返済します。

元本毀損の可能性は低い

フィル社は東証マザーズ上場企業です。

そしてセントロ社の親会社は東証一部上場のいちご社です。

ですので、実質的に上場企業2社の連帯保証が付いています

元本が毀損される可能性は極めて低いでしょう。

フィルまちづくりファンディング案件の疑問点

さて、フィルまちづくりファンディング案件に関係する企業、案件の内容を一通り見てきましたが。

一つだけ大きな疑問点が残ります。

なぜ銀行から借りないのか?

その疑問点とは、Trophy社はなぜ銀行から借りないのか?です。

さきほど見たようにTrophy社の利息負担は、仮にFunds分が2%とすると、投資家分と合わせて5%です。

Fundsの手数料2.0%
投資家の分配金3.0%
Trophy社の金利負担5.0%

しかし、今回の貸付を受けるTrophy社は、実質的に上場企業2社(いちご社とフィル社)の100%子会社です。

しかも、上場企業2社の連帯保証が付きます。

銀行から借りようと思えば借りられるのではないでしょうか?

4倍近い金利負担

現在、メガバンクのプライムレート(上場企業など信用度が高い企業に貸し出す際に適用される利率)は、1年以内の短期だと1.475%です。

したがって、今回の案件でTrophy社はその3~4倍の金利で借りることになります。

フィルパーク事業を行うだけならば、銀行から借りれば良い話です。

なぜわざわざ3~4倍の金利を負担して、Fundsで資金調達するのか?

ここがどうにもこうにも理解できませんでした。

藤田社長が答えてくれました

僕は理解できない案件には一切投資しない派です。

なので、今回はパスしようかな?と思ったのですが。

ツイッターで「謎すぎて分からんぞ~!」とつぶやいたところ、Fundsの藤田社長が答えてくれました。

あぁ、なるほど、広告効果か。

Fundsの広告効果

Fundsに案件を出すことで、Fundsを利用する投資家に自社を知ってもらえる。

また、マスコミに取り上げられることで、自社の知名度を上げることができる。

Fundsでの案件募集には、資金調達とは別に広告効果もあるのです。

実はソーシャルレンディングや不動産クラファンを広告目的で使うことは、Funds以外でも広く行われるようになりつつあります。

なぜ、投資家に自社を知らせるのか?

ただ、それでも疑問は残ります。

いちご社とフィル社は、なぜ僕たちFundsを利用する投資家に、自社を知らせたいのか?

僕たちにフィルパーク事業を知らせて、両社に何のメリットがあるというのか?

で、聞くのはタダなので藤田社長に聞いてみました。

すると、藤田社長がタダで答えてくれました。笑

そうか、分かった。これですべてがつながった。

フィルまちづくりファンディング案件の真意

ここからの1章に、ここまでのすべてをまとめます。

フィル社の一本足打法

フィル社は駐車場の上に店などをつくる、フィルパーク事業を行ってきました。

そして今までは、

  1. 駐車場のオーナーに話を持ちかけ
  2. 駐車場の上に店をつくる

という商売をしてきました。

しかし、いつまでも、

左野くん
左野くん

奥さん、ファビュラス左野におまかせを!

の一本足打法では、経営上いささか不安がある。

そこで、従来パターンとは別に、新しい商売を作りたい、と考えました。

自社開発販売パターン

そこで2017年1月から取り組んだのが、

  1. 自社で土地を仕入れ
  2. フィルパークを開発し
  3. 投資家に販売する

という、自社開発販売パターンです。

これであれば、駐車場オーナー以外にも顧客を広げることができます。

いちご社と業務提携

しかし、自社開発販売パターンにはいくつかの課題がありました。

  • 土地取得などの開発資金を円滑に調達できるか?
  • 条件の良い土地の情報を集められるか?
  • 買い手となる投資家を見つけられるか?

そこで、東証一部上場で信用力があり、不動産投資運用のスペシャリストであるいちご社と業務提携することで、これらの課題を解決しようとしました。

信用力が上がれば資金調達しやすくなりますし。

いちご社ルートでフィルパークに適した土地や、できあがったフィルパークを買ってくれる投資家を探せる、ということです。

いちご社の思惑

一方のいちご社はこの業務提携により、

  • 土地を持つ自社の顧客にフィルパーク用地としての売却を提案
  • 投資先が欲しい自社の顧客に完成したフィルパークへの投資を提案

することなどで、自社の商売につなげることができます。

こうして両社は、2017年11月に業務提携を結びました。

Trophy社の設立

フィル社はいちご社側の実働部隊であるセントラ社とともに、フィルパーク事業を進めました。

そして、1年後の2018年10月に、両社合弁で設立されたのがTrophy社です。

Trophy社設立の目的は、セントラ社とフィル社が共同で、

  • 3階建てなど中規模なフィルパークを
  • 従来パターンの駐車場オーナー向けではなく
  • 自社開発販売パターンで開発する

ことです。

自社開発販売パターンですので、次のような流れになります。

  1. Trophy社が資金を調達し
  2. 土地を取得し
  3. フィルパークを開発し
  4. 投資家などに売却する

そしてTrophy社は、上記のそれぞれを、

  1. 資金調達 → ソーシャルレンディングで調達
  2. 土地取得 → いちご社ルートで情報収集
  3. 開発 → フィル社が開発
  4. 売却 → いちご社の顧客の投資家に売却

で行おうとしました。

知名度がネック

ところが、上記の1と4を実現するのには大きな問題があります。

フィルカンパニーとかフィルパークとか、国民の99%は知りませんよね?

フィルと言われても、思い付くのは、

右田さん
右田さん

東京フィルハーモニー?

とか、

左野くん
左野くん

ワンピースの主人公!

それはルフィ。

誰も投資しない!

フィルパークなんて、ほとんどの人は知らない。

そんな、海賊の物とも山賊の物ともつかぬ怪しげなものに。

誰がソーシャルレンディングでお金を貸すか?

ましてや、投資家がフィルパークを買おうとするか?

今のままでは、Trophy社は安定的に資金調達することも、フィルパークを販売することもできません。

Trophy社が事業を成功させるためには、フィルパークの知名度を上げることが不可欠です。

Fundsを使って知名度アップ

そこで、Fundsで募集を行うことで、フィルパークの知名度を上げようとした。

今回のFundsでの募集は、資金調達であると同時に、フィルパークの広告宣伝活動なのです。

最も重要な部分をまとめると、こういうことです。

  1. Fundsを使ってフィルパーク開発に必要な資金を調達し
  2. 同時にFundsを使ってフィルパークの知名度を上げることで
  3. Fundsでの資金調達をしやすくし
  4. いちごルートでのフィルパーク販売をしやすくする

つまり、

Fundsでの募集は、いちご・フィル連合にとっての資金調達+知名度向上策

ということです。

一粒で二度美味しい。Fundsはアーモンドグリコです。笑

フィルまちづくりファンディング案件は投資適格

フィルまちづくりファンディング案件への判断

以上より、フィルまちづくりファンディング案件への僕の判断です。

  • 貸付金を使って行う事業に不正な要素が認められない
  • 実質的な事業者(いちご社、フィル社)が上場企業であり、高い信頼性を有する
  • 募集額1億円に合理性が認められる
  • 利回り3%は(不満は残るがw)著しく不適当だとは認められない
  • 上場企業2社の連帯保証があり、高い元本の保全性が期待される
  • Fundsを利用することに合理性がある

以上より、本案件は投資適格であると判断します。

利回りとのバランス

実際に投資するかですが、ポイントは利回り3%ですよね。

恐らく来月、明豊エンタープライズ案件が募集されるはずですが。

こちらは4%はいくと思うので、僕は明豊に投資しようと思っています。

ただ、明豊は上場企業と言ってもJASDAQですし、連帯保証は付かないはずです。

ですので、1%の利回りの違いならば安全重視でフィル案件、という判断もアリだと思います。

今後もFundsに期待

アイフル、デュアルタップ、明豊エンタープライズにつづいて、いちご社、フィル社と上場企業が揃ってきました。

僕はまだFundsで投資できていませんが、今後は積極的に投資するつもりです。

みなさんも良い案件が出てきたときのために、会員登録しておいてはいかがでしょうか?

★こちらから無料で登録できます。→ Funds(公式サイト)

以上です。

最後に藤田社長、疑問に答えていただき、ありがとうございました。

次回は4%でよろしく!笑

Funds
FANTAS funding

コメント

  1. 匿名 より:

    Fundsって結局ショウルームなんでしょうねぇ
    Fundsで顔見せしてある程度投資家への認知度が上がったら
    独立でファンドを組むとか

    某カエルさんのせいで業者の信頼度が一気に落ちた中
    高い信頼性の業者が増えると良いですねぇ

    • タロウタロウ より:

      ショールームは言い得て妙ですね。
      加えて言うならば、不特定多数が行き交う大通りの利用料が高いショールームではなく、投資家が行き交う裏通りの利用料激安のショールームを作った。
      費用対効果が全然違いますから、利用希望者がわんさか集まるってところでしょうか。

      なお、某カエルさんもかつては信頼性ダントツトップの業者でした。
      ですので僕は、Fundsも含めてどの業者にも100%の信頼は置かないことにしています。
      案件を見る目が甘くなりそうで怖いので。