Renosyクラウドファンディングは新規募集を止めて撤退するのか?

Renosyクラウドファンディングが長らく新規案件の募集を行っていません。

これについて、元銀行員氏のブログで「Renosyはもう新規募集を行わないのでは?」との指摘がありました。

新規募集を行わないなら、その理由は何なのか?

そして、FANTAS fundingに同様の心配はないのか?

この2点について考えます。

Renosyは意欲を失った

当該のブログ記事はこちらです。

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元銀行員のひとりごと - 不動産投資を心から愛する元銀行員ブロガーが資産運用全般について語ります

小規模不動産特定共同事業の特徴などからRenosyの現状を分析されています。

非常に参考になる内容ですので、ご一読をお勧めします。

クラファン事業への情熱と意欲を失った

詳細は記事に譲るとして、元銀行員氏は次のように考察されています。

  1. Renosyは条件的に新規案件の募集ができるのに
  2. 長期に渡って募集を行っていない
  3. 不動産クラファンへの情熱・意欲を失ったのではないか
  4. であるならば、新規案件は当分出てこないであろう

募集できないわけではないのに募集していない。

この状況から「情熱・意欲を失った」という考察です。

この点について僕もまったく同意見です。

では、なぜRenosyは情熱・意欲を失ったのでしょうか?

GA technologies社の現状

Renosyクラウドファンディングを運営するのはGA technologies社です。

GA社は中古マンションの売買や住宅のリノベーションなどを事業とする不動産業者です。

2018年10月期の実績は下記の通り絶好調です。(単位:百万円)

項目2017年10月期2018年10月期前年比
売上高9,55820,127+111%
営業利益356678+90%
経常利益336641+91%

2019年第1四半期も売上高が前期比で倍増と、好調が続いています。

また、物件の販売数も前期比で倍増しているようです。

Renosyクラウドファンディングとは

GA社はAIやIT技術などを活用し、業務を効率化する不動産業者、いわゆる不動産テックです。

Renosyというブランド名で、中古マンションの売買やリノベーションなどのサービスを提供しています。

そのサービスの一つが「Renosyクラウドファンディング」です。

2017年7月にサービスが開始され、8月に第1号案件の募集が行われました。

利回りが8%と高く、応募が先着順ではなく抽選制である点などが特長です。

Renosyクラウドファンディングの現状

しかし、Renosyクラウドファンディングの現状はお寒い限りです。

案件募集が低調に

今までに募集が行われたのは以下の7案件です。

案件募集日募集額競争率
1号2018年8月2日1,540万円12.1倍
2号2018年8月28日1,680万円11.1倍
3号2018年9月26日1,918万円8.6倍
4号2018年9月28日2,723万円5.2倍
5号2018年9月28日2,100万円7.0倍
6号2018年10月25日1,421万円10.7倍
7号2018年12月20日1,533万円9.3倍

募集が集中した9月下旬を除くと、応募の競争率は10倍前後を維持しています。

決して投資家の支持を失ったわけではありません。

にもかかわらず、案件の募集は10月から一気に減速。

昨年12月20日を最後に、3ヶ月以上に渡って募集が行われていません。

当初計画は実行されず

サービス開始時には「月に1件程度の募集を目指す」としていましたが。

早くも昨年11月にそれが実現されなくなりました。

また、サービス開始当初は中古マンション以外に、

  • 自社のリノベーションサービスを活かした空き家案件
  • 古民家再生案件
  • 民泊事業案件

も募集したいとしていましたが、こちらは未だに実現されていません。

GA社の主力事業から外れた

また、2019年1月28日に「Renosyアプリ」がサービスの提供を開始しましたが。

このアプリにはRenosyクラウドファンディングは入っていません。

さらに、2019年第1四半期の決算説明会資料でも、クラウドファンディング事業への言及は一切ありませんでした。

すでに、RenosyクラウドファンディングはGA社の主力事業から外れたと見て良いでしょう。

ではなぜ、GA社はクラウドファンディング事業への意欲を失ったのでしょうか?

Renosyクラウドファンディングの狙い

その謎を解く鍵は、GA社がクラウドファンディング事業を始めた狙いにあります。

クラファン事業責任者 富本氏の発言

Renosyクラウドファンディング事業の責任者である富本氏のインタビュー記事が、2018年8月31日にクラウドポートに掲載されました。

その中で、富本氏は次のように語っています。

実物の不動産投資では、まとまったお金を用意することが難しい方も多いと思いますが、クラウドファンディングの仕組みを活用すれば、一口1万円という少額から不動産投資ができるようになります。より多くの方に不動産投資に触れていただく機会を提供していくことで、Renosyを活用いただける方も増えていくと考え、Renosyクラウドファンディングをリリースしました。

これまで不動産投資を経験していない方に向けても、当サービスを通じて少しでも多くの方に不動産投資を経験できるように機会を提供していきたいですね。

出典:Renosy(リノシー)クラウドファンディング事業責任者インタビュー

GA社への問合せへの回答

また、僕が2018年9月にGA社に問合せをした際、富本氏が回答してくれたのですが。

その中でも次のような一文がありました。

クラウドファンディングについてなのですが、(中略)会社としてより多くの方に不動産投資も含めて投資に少額・短期でも良いのでまずは触れてみて頂きたいという趣旨で行っております。

本業の新規顧客開拓が目的

これらの発言から分かるのは、Renosyクラウドファンディングの目的はクラファン事業そのものではない、ということです。

Renosyクラファンをきっかけに、不動産投資に興味を持ってもらいたい。

そしてその中から、GA社で投資用マンションを購入する人が生まれて欲しい。

つまり、GA社がクラファン事業を行った目的は、本業である中古マンション販売の新規顧客の開拓である。

Renosyクラウドファンディングは新規顧客開拓ツールだ、ということです。

GA社がRenosyクラファンへの意欲を失った理由

もし、この僕の推測が正しければ。

GA社がRenosyクラウドファンディングへの意欲を失った理由は、思ったほどの効果がなかったことでしょう。

競争率10倍前後と多くの投資家が興味を示してくれた。

しかし、残念ながら中古マンション購入にまで至る投資家はほとんどいなかった。

その一方で、上述した通りGA社の不動産販売は前期比倍増と絶好調。

「クラファンやらなくても良いんじゃね?」と、思っても不思議はないですよね。

クラファン事業で新規顧客開拓という目論見が外れた。

これが、GA社がRenosyクラファンへの意欲を失い、開店休業状態に至った理由ではないでしょうか?

FANTAS fundingはどうなる?

そこで心配になるのがFANTAS fundingです。

FANTAS fundingの狙いも新規顧客開拓

FANTAS fundingは2018年12月にサービスを開始した、不動産投資型クラウドファンディングです。

利回り8%、運用期間は4ヶ月前後と、Renosyクラファンに酷似しています。

また、FANTAS fundingを運営するFANTAS technology社は、GA社と同じ不動産テックです。

そして、FANTAS fundingの中古マンション案件は、Renosyクラファンと同じく、新規顧客開拓が目的の一つであると僕は推測しています。

FANTAS fundingもやめるのでは?

Renosyクラファンは新規顧客開拓につながらず、事業休止状態になりました。

もし、FANTAS fundingも新規顧客開拓につながらなかったら?

FANTAS fundingも案件募集をストップするのではないでしょうか?

FANTAS fundingがやめると困ります

ソシャレン投資家として、それは本当に勘弁して欲しいです。

FANTAS fundingは、

  • 不動産クラファンで透明性が高い
  • 複数案件同時募集なので、競争率が下がり投資しやすい
  • 中古マンション案件の運用期間が3~4ヶ月と短い
  • 利回りが8%と高い

点で、僕の重点投資先の一つです。(現在の投資額は200万円です。)

FANTAS fundingがクラファン撤退となると非常に困ります。

続けてくれることを切に祈りつつ、今後を注視したいと思います。

◆FANTAS fundingの詳細と会員登録(無料)はこちらから → FANTAS funding(公式サイト)

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