J.LENDINGとジャルコ、田辺順一氏の情報調査まとめと投資判断

ソーシャルレンディングのJ.LENDINGについて詳細情報を調査し、J.LENDINGで投資して大丈夫か考察しました。

この記事では以下についての情報をまとめています。

  • J.LENDING
  • ジャルコ、JALCOホールディングスなど関連会社
  • 田辺順一氏など関係者
  • J.LENDINGでの投資の是非の判断

箇条書きの羅列ですが、みなさんの投資判断の材料になれば幸いです。

(なお、投資判断は自己責任でお願いします。)

J.LENDINGについて

J.LENDINGとはどのようなソーシャルレンディングなのか説明します。

J.LENDINGの概要

J.LENDINGは一言で言うと「地味なソーシャルレンディング」です。

J.LENDINGの基本情報

  • 運営会社:株式会社ジャルコ(後ほど詳説)
    • 貸金業、第二種金融商品取引業を兼務
    • 親会社はジャスダック上場企業
  • 案件のタイプ:不動産を担保とした企業向け融資
  • サービス開始:2015年12月
  • 利回り:3~8%(事業者申告)
  • 運用期間:3~6ヶ月(事業者申告)
  • 案件が少なく、ブログ、サイトで取り上げられることもほとんどない地味なソーシャルレンディング

J.LENDINGのメリット

  • 運用期間が短い
    • 6ヶ月がほとんど
    • 短期運用中心なのでリスクが軽減される
    • ただし、長期運用で分配金を増やしたい人には不向き
  • デポジット口座方式でない
    • 資金が塩漬けにならないので良い
    • 引き出し手数料が実質無料なので有利
  • 1案件あたりの募集額が1億円前後と大きい
    • 投資しやすい
  • 事業者リスクが低い(後ほど詳説)
  • 案件が固い(後ほど詳説)

J.LENDINGのデメリット

  • 募集される案件が少ない
    • 2019年春までは半年に1案件の超スローペース
    • ただし、2019年秋からペースが加速傾向
  • 利回りが低い
    • 実際は4%がほとんど
  • 最低投資額50万円、追加10万円単位
    • 少額投資家には不向き
  • 分配が満期一括
    • 7号案件までは毎月分配だった
    • 8号案件から満期一括に変更

※ 投資は余裕資金でやるものですから、毎月分配じゃないと困るという人は、そもそも投資をやるべきではないと個人的には思います。

J.LENDINGの募集案件

J.LENDINGでは2019年11月までに9つの案件が募集されています。

それぞれの案件の詳細は以下の通りです。

案件募集時期募集額利回り運用期間
1号2015年12月2億円6.0%6ヶ月
2号2016年6月1億4,000万円5.0~6.0%6ヶ月
3号2017年2月1億2,300万円4.0%6ヶ月
4号2017年9月1億2,100万円4.0%6ヶ月
5号2018年2月1億2,100万円4.0%6ヶ月
6号2018年9月1億2,100万円4.0%6ヶ月
7号2019年4月1億2,100万円4.0%6ヶ月
8号2019年11月1億2,000万円4.0%6ヶ月
9号2019年11月5,000万円4.0%4ヶ月
  • 上述の通り、募集額が1案件あたり平均1億2千万円と大きい
    • 投資しやすい
  • 上述の通り、半年に一度という超スローペース
    • 投資機会が少ない
  • 8号案件までは1億2千万円、4%、6ヶ月がほとんどだったが、9号案件から変わっている
    • 今後は募集が活発化されそうな雰囲気
  • 以前は1案件の募集に数日かかっていたが、8号案件からは30分前後で満了している
    • OwnersBook、SBIソーシャルレンディングなどでクリック合戦が常態化し、投資先を失った投資家が流れてきている模様

J.LENDINGの借り手企業

J.LENDINGの過去の案件で融資を受けた借り手企業は以下の通りです。

借り手業種案件融資額
A社パチンコ1号1億円
2号1億円
B社不動産業1号1億円
C社パチンコ2号4,000万円
3号1億2,000万円
4号1億2,000万円
D社医療法人3号300万円
E社コンサル?4号100万円
5号100万円
6号100万円
7号100万円
F社不動産業5号1億2,000万円
6号1億2,000万円
7号1億2,000万円
8号1億2,000万円
T社不動産業9号5,000万円
  • J.LENDINGは従来、パチンコ屋への貸付を特徴としていた
  • 実際に4号案件まではパチンコ屋がメインであった
  • ところが5号案件からは不動産業者がメインとなり、ここ2年間はパチンコ屋案件は募集されていない
  • 後述するがジャルコの事業対象がパチンコ屋から他の業種に広がったことが影響している模様

借り手企業匿名化への対応

ソーシャルレンディングの借り手企業の匿名化へのJ.LENDINGの対応を見てみます。

以前は匿名化

J.LENDINGのサイトには以下の記載があり、以前は匿名化が基本でした。

実際、7号案件までは借り手企業はすべて匿名化されていました。

Q:資金需要者についての詳細な情報を教えてもらえますか?
A:貸付の対象とする資金需要者の選定はジャルコにお任せいただいており、申し訳ございませんが、一切お答えすることはできません。

(出典:よくあるご質問

ローンファンドの募集開始
審査を経て承認された場合は、複数の案件でファンド化し、J.LENDINGサイト上にて出資の募集を行います。
※ 事業者様の社名・屋号等が実名で表記されることはございません。

(出典:融資希望事業者への案内ページ

現在は匿名化を解除

ところが、2019年11月に募集が行われた8号案件で匿名化が解除され、9号案件でも借り手情報が公開されました。(会員への限定公開)

2019年3月に金融庁が匿名化を解除しましたが、これに対応したものと思われます。

匿名化はソーシャルレンディングで数々の被害を生み出す元凶でした。

匿名化を解除し借り手企業の情報を公開するJ.LENDINGの対応は、間違いなく投資家に有利なものです。

J.LENDINGの関連企業

J.LENDINGに関連する3つの企業について紹介します。

3社の概略とそれぞれの関係は下の図の通りです。

株式会社ジャルコ

ジャルコはソーシャルレンディングJ.LENDINGの運営会社です。

ジャルコの概要

会社名株式会社ジャルコ
代表者代表取締役 田辺順一
本社東京都中央区日本橋2丁目16番11号
日本橋セントラルスクエア8階
設立1956年3月9日
資本金3億5千万円
事業内容不動産の売買、賃貸、管理
貸金業
ソーシャルレンディング
設備機器等の販売
登録/免許宅地建物取引業者免許
貸金業者登録
金融商品取引業者登録(二種)
古物商許可
株主JALCOホールディングス株式会社(100%)

ジャルコの沿革

1956年3月有限会社雪ヶ谷金属として設立
1967年11月株式会社雪ヶ谷金属に改組
1974年5月株式会社ジャルコに社名変更
1978年10月株式を店頭登録
2004年12月店頭登録取消、ジャスダック上場
2011年9月上場廃止(JALCOホールディングスに株式移転)
2011年10月JALCOホールディングスの完全子会社化
2012年9月電子機器用部品事業の一部を東北タツミ株式会社へ譲渡
2013年3月貸金業登録
2013年6月アミューズメント事業への特化を発表
2013年9月古物商登録
2015年11月第二種金融商品取引業登録
ソーシャルレンディング事業(J.LENDING)開始
2018年9月宅地建物取引業者免許取得
不動産取引業開始
  • ジャルコは元は電子機器用部品を製造するメーカーだったが、中国メーカーの台頭で業績が悪化した
  • 田辺順一氏が社長に就任し立て直しを図るが上手くいかず、同業の東北タツミに事業譲渡
  • 2012年から中古パチンコ台の割賦販売事業を始め、2013年からは完全にパチンコ方面に事業転換
  • さらに、パチンコ店向けの不動産賃貸業、貸金業をメインにした
  • 事業内容の変更に伴い、従来は電気機器であった東京証券取引所でのジャルコの業種分類は、2017年10月に不動産業に変更されている
  • 創業から60年以上経つが、ずっとソーシャルレンディングや不動産業、金融業をやっていたのではない
  • ずっと製造業をやってきて、この10年足らずで不動産、金融、さらにソーシャルレンディングへと事業転換した
  • なので創業60余年の老舗企業ではなく、社歴10年の不動産、金融事業者と見るのが正しい

ここからは、現在のジャルコの主力事業について説明します。

不動産賃貸事業

  • パチンコ屋が所有する不動産をジャルコが買い取り、パチンコ屋に賃貸する(ジャルコが大家さん、パチンコ屋が店子になる)
  • パチンコ屋はジャルコへの売却で得た資金で負債を返済したり、資金繰りを良くしたり、経営数値(ROE、ROA)を改善したりできる
  • ジャルコは安定した家賃収益を得られる(10~20年の長期契約が基本)
  • 一度契約してしまえば家賃徴収と固都税くらいしかコストがかからない
  • 他に、パチンコ屋の新規出店に際して、ジャルコが土地を取得しテナントとしてパチンコ屋が出店というパターンもある
  • パチンコ屋は出店コスト(1店舗あたり数十億円)を節約でき、ジャルコは長期の家賃収入を得られる(上記と同じ効果)
  • さらに、パチンコ屋以外(三菱ふそうトラックバス)の不動産取得→賃貸も行っている(今後はこちらを強化したい)
  • 収益性、返済能力が高いためパチンコ屋向けから始めたが、パチンコ屋にこだわるつもりはなく、収益性の良い不動産の取得を進める
  • すでに2018年の時点でジャルコが保有する不動産資産は、三菱ふそうトラックバス向けが70%、パチンコ屋向けが30%
  • 今後は病院や公共施設なども検討する
  • 不動産特定共同事業への進出も検討している
  • ただ、これは本来と言うか元々の不特のことであり、不動産投資型クラウドファンディングをやるということではないと思う
  • 不動産取得などの資金については、東京スター銀行、横浜銀行なども資金調達先、大手都銀からも調達(調達金利は2%以内、横浜銀は1%未満、悠晴は3%)
  • 三菱ふそうトラックバスは契約期間合計30年、総賃料65億円の契約内容(中途解約不可)、取得費用の80%は金融機関から融資が付いた
  • マルハン川崎桜本店は20年の賃借契約、賃料9%、取得費15億円の85%は銀行借入れ
  • 現在のジャルコの主力事業であり、好調かつ堅調、マルハン、三菱ふそうなど固くて筋の良い顧客が付いている

貸金事業

  • パチンコ屋が所有する不動産、動産(パチンコ台)を担保とした融資
  • 貸付金利:4~15%
  • 融資額:5千万円~20億円
  • 返済期間:原則10年
  • パチンコ屋は返済能力が高い
  • 貸金事業はパチンコ屋向けから始めたが、不動産業者など他の業種への融資も増えている
  • 不動産賃貸事業に次ぐジャルコのメイン事業

ソーシャルレンディング事業(J.LENDING)

  • これがJ.LENDING
  • 不動産賃貸事業と貸金事業では多額の資金が必要だが、その資金調達ルートの多角化を図るためにソーシャルレンディングを活用
  • ただ、横浜銀行などの金融機関も含めて資金調達先はそれなりにある模様
  • また、ソーシャルレンディングで調達できる資金などたかが知れているし、銀行など金融機関に比べると調達金利も高い
  • なので、ジャルコの主力事業の運営にソーシャルレンディングがどうしても必要ということではない
  • なのになぜわざわざソーシャルレンディングを始めたのか?
  • 田辺氏は野村證券で窓口業務をしていた際に、顧客のためにならない証券会社の手数料稼ぎ商品の販売を余儀なくされてきた
  • これは田辺氏に限った話ではなく、回転販売体質の古い証券会社では普通のこと
  • ただ、家族に胸を張って勧められないような金融商品を売りつけてきたという後悔と言うか、良心の呵責のようなものを、田辺氏は野村時代からずっと引きずってきた
  • その反省というかリベンジと言うか、あるべき金融商品の提供という田辺氏の個人的な思いでやっている側面が強いのではないか?
  • もちろん商売なのでロマンチシズムだけではできないが、田辺氏の思いがソーシャルレンディングを始める動機の一つであったことは間違いない
  • なお、ソーシャルレンディング事業強化のため、今後は証券会社、金融機関、富裕層対象のメディアなどとの提携を検討している
  • ソーシャルレンディング事業の特徴としては、利回りは4%程度と低い代わりに安全度が高い案件を供給する方針
ジャルコがソーシャルレンディング事業を始めるまでの経緯

ジャルコがソーシャルレンディングを始めるに至った経緯を、僕の推測を多分に含めてですが説明します。

  • UBI(投資、不動産業者)は2013年9月時点でジャルコの親会社であるJALCOホールディングスの株式150万株を保有する第6位株主だった(2014年に全株売却)
  • JALCOホールディングスが2013年11月に第三者割当増資を行った際、田辺氏からの貸付原資はUBI子会社で貸金業者のUBIfinanceが融資を行った(UBIfinanceから田辺氏が代表を務めるカタリスト社への貸付)
  • UBIfinanceは現在のリクレであり、当時の社長は前maneoマーケット社長の瀧本憲治氏であった
  • 以下、100%僕の推測
  • UBIつながりで田辺氏が瀧本氏と知り合い、ソーシャルレンディングを知った
  • ジャルコが不動産賃貸事業や貸金事業を始める際に、旧ジャルコが赤字続きで担保にできる不動産もなかったため、銀行からの資金調達に田辺氏は非常に苦労した
  • その経験から銀行以外にも複数の資金調達ルートを持つ必要があり、その一つとしてソーシャルレンディングが使えると田辺氏が認識
  • 同時に上述の野村證券時代の反省から金融商品としてのソーシャルレンディングの可能性も認識
  • パチンコ関連事業の資金調達でソーシャルレンディングの活用を検討する
  • しかし、けにごろう氏のインタビュー記事で田辺氏は「パチンコホール向けのサービスを開始した当初は瀧本さんには応援していただいた。maneo社と一緒にやろうと検討したこともあった。自分は、利回りは低くてもより安全な案件に融資するようにしたい。利回りが高くても、リスクが高ければマーケットが大きくならないのではないか。」と語っている
  • つまり、田辺氏はローリスク・ローリターンのソーシャルレンディングを志向したため瀧本氏とは方向性が合わず、自社でソーシャルレンディングをやることにしたのでは?
  • なお、上掲インタビュー記事にあるが、田辺氏はパチンコ屋の財務諸表を調べる過程でmaneoを知っている
  • なので、最初に瀧本氏とつながり、そこからUBIによるJALCOホールディングスへの出資につながった(逆だった)可能性はある ※1
  • それはともかく現在の状況を見ると、ソーシャルレンディング事業でmaneoと組まなくて本当に良かったね
  • 組んでいたらグリフラやクラリスとともにJ.LENDINGが期失ファミリーに名を連ねていたかもしれないw
2019年11月21日追記(※1)
J.LENDING担当者の方からご指摘をいただきました。
田辺氏は以前からソーシャルレンディングを知っていて、自社でもやろうと準備を進めていました。
その過程で、以前から投資、不動産関係で取引があったUBIから瀧本氏を紹介されたそうです。

設備機器販売事業

  • パチンコ屋の店内設備(空調機器など)の販売
  • パチンコ屋の新規出店に伴うワンストップサービスの提供ってところか
  • 中古パチンコ台の販売、レンタルはグループのジャルコアミューズメントサービスが行う

ジャルコの事業についての補足

  • もともとの電子機器用部品製造業からパチンコ屋向けの不動産業、金融業に商売替えしたって感じ
  • それをパチンコ屋以外へ横展開を図り、さらに横に広げたい模様
  • ジャルコの売上高のほとんどは家賃と金利(そのまま粗利)
  • 収益の9割が不動産賃貸事業、1割が貸金事業、ソーシャルレンディング事業は2~3%
  • 不動産の長期貸付(不動産賃貸事業、15~20年以上)はマルハン、ガイア、三菱ふそうトラックバスが借り手
  • 資金の短期貸付(貸金事業)はその他のパチンコ業者や不動産業者など
  • パチンコ屋向けのM&Aコンサルもやっている(メインではない)

ジャルコの参考動画

以下は2018年2月に開催されたJALCOホールディングスのIRセミナーの模様を収録した動画です。

グループトップの田辺順一氏が、ジャルコの経営状況や戦略などについて詳しく語っています。

東京IPO:「JALCOホールディングス」IRセミナー

これを見れば、ここまで説明してきたジャルコの概要、沿革、事業内容についてより深く理解できます。

ちょっと長い動画ですが詳しく解説されていますので参考にしてください。

JALCOホールディングス株式会社

JALCOホールディングスはジャルコの親会社で、ジャスダック上場企業です。

ジャルコグループの持株会社であり、実際に行っている事業はありません。

JALCOホールディングスの概要

会社名JALCOホールディングス株式会社
代表者代表取締役 田辺順一
本社東京都中央区日本橋2丁目16番11号
日本橋セントラルスクエア8階
設立2011年10月3日
資本金42億7千万円
事業内容グループ持株会社
市場東証ジャスダック

JALCOホールディングスの経営状況

連結(単位:百万円)

決算期売上高経常利益純利益総資産自己資本比率
2012年3月1,884▲578▲6921,30222.4%
2013年3月791▲202▲3431,62373.1%
2014年3月1,2677▲5274,01667.9%
2015年3月889▲47▲485,67047.2%
2016年3月567601135,78748.1%
2017年3月418851546,75345.8%
2018年3月5523540914,28027.2%
2019年3月1,15843340819,49644.3%
  • 資産の大半はパチンコ屋や三菱ふそうに貸している不動産
  • その不動産の賃料から各種コストや固都税を引いたものが売上高
  • おおむね総資産×6%=売上高、つまり、大家さん業の利益率は6%前後とのこと
  • 2015年度までは不動産の取得など先行投資で赤字が続いたが、2016年度からは順調な成長が続いている

JALCOホールディングスの大株主

2019年3月末時点でのJALCOホールディングスの大株主は以下の通りです。

株主株主の説明持ち株比率
カタリスト株式会社田辺氏が代表
田辺氏の資産管理会社? ※2
37.87%
須田 忠雄株式会社やすらぎ代表9.5%
田辺 順一ジャルコグループトップ6.85%
スプラウト株式会社実質的にJALCOホールディングス ※35.98%
株式会社悠晴旧グローバルランド
2017年9月に資金業務提携
もとはパチンコ屋の資産管理会社
5.84%
杉山 昌子個人投資家か資産家?4.32%
幅田 昌伸株式会社エスコ代表
この人も投資家?
3.86%
株式会社ウォーターフィールド不動産業3.45%
株式会社やすらぎ企業再生、コンサル業1.37%
株式会社埼玉遊楽パチンコ屋1.16%
  • 筆頭株主は田辺氏(カタリスト分を含む)
  • ただ、旧ジャルコ時代は9割弱の株を保有していたので、持ち株比率は下がっている
  • 不動産取得などの資金を金融機関からの借り入れ以外に増資でも調達してきたのだろう
2019年11月21日追記
J.LENDING担当者の方からこの点についてもご指摘をいただきました。
カタリスト社(※2)は田辺氏の個人保有会社、スプラウト社(※3)はJALCOホールディングスではなく吉岡氏の資産管理会社とのことです。
ご指摘ありがとうございました!

株式会社ジャルコアミューズメントサービス

ジャルコアミューズメントサービスは株式会社ジャルコのグループ会社です。

パチンコ、パチスロ機のレンタルを行っています。

ジャルコアミューズメントサービスの概要

会社名株式会社ジャルコアミューズメントサービス
代表者代表取締役 田辺順一
本社東京都中央区日本橋2丁目16番11号
日本橋セントラルスクエア8階
設立2010年11月4日
資本金3億5千万円
事業内容中古パチンコ台売買サイト運営
M&A、コンサルティング
パチンコ台等のレンタル
設備機器等の販売
株主JALCOホールディングス株式会社(100%)

J.LENDINGの関係者

J.LENDINGの主な関係者について紹介します。

下表の通りジャルコグループ3社の役員はほぼ同じです。(以下敬称略)

役職JHDジャルコJAS
代表取締役田辺 順一田辺 順一田辺 順一
取締役松島 正道松島 正道
取締役山岸 和仁山岸 和仁山岸 和仁
取締役吉岡 勉吉岡 勉吉岡 勉
常勤監査役鈴木 英一鈴木 英一鈴木 英一
監査役露木 琢磨露木 琢磨露木 琢磨
監査役天野 修天野 修天野 修

田辺 順一

ジャルコグループのトップ

  • 1965年11月三重県伊勢市生まれ
  • 1990年3月:一橋商卒
  • 1990年4月:野村證券入社
  • 2002年4月: 同、企業金融二部課長
  • 2004年8月:アイ・キャピタル証券入社
  • 2006年8月:MTラボ入社
  • 2007年2月:カタリスト設立、代表取締役(現任)
  • 2009年6月:ジャルコ取締役
  • 2009年9月:東北タツミ代表取締役
  • 2010年10月:ビジョンサーチアセット(現ジャルコアミューズメントサービス)代表取締役会長
  • 2011年2月:ジャルコ代表取締役社長(現任)
  • 2011年10月:JALCOホールディングス代表取締役社長(現任)
  • 2011年11月:ジャルコアミューズメントサービス代表取締役社長(現任)
  • 2014年7月:イオナアセット代表取締役
  • 2014年9月:タカナシコンサルティング代表取締役

田辺順一氏がJ.LENDINGを始めるまでの経緯

  • パチンコ、パチスロが好き、パチプロをしていたのは大学時代と思われる
  • サラリーマン時代もパチンコ屋に足しげく通っており、パチンコ屋はかなり儲かっていると肌感覚で感じた
  • そして、パチンコ屋の財務諸表を調べたところ、1~2日の売上がおおむね1ヶ月の家賃と同額であることに気付く(1~2日営業すれば家賃を払える)
  • その後、MTラボ(森トラスト100%出資の金融サービス業者)時代に融資を担当したジャルコに、MTラボ退社後に自ら出資
  • ジャルコ取締役就任以降は電子部品事業の立て直しで悪戦苦闘、かなり苦労した模様(電子部品事業は最終的に知人の東北タツミに事業譲渡)
  • その当時、本社周辺を何度も歩くうち、古い建物は銀行ばかりであることから金融業は長期安定すると気付き、不動産と金融をベースにしようと考える
  • パチンコが好きなため、パチンコ屋相手の不動産屋(賃貸)、銀行(貸金)をやることで差別化とする
    • 上述の通り1~2日で家賃が払えるのだから、パチンコ屋の大家になれば家賃徴収の確実性が上がる
    • オフィス賃貸などに比べて出入りが少ない(=長期に渡って借りてくれる)上、改装などの要求がないのでコストも掛からない
    • 他の業種と比べても資金力があるので、貸し倒れの可能性も低い
    • 銀行など既存の金融機関が貸したがらないので確実な需要が見込める
    • 自分がパチンコ、パチスロが好きで詳しいので、経営者のハートを掴める
  • 2012年2月以降、電子部品製造業からパチンコ屋をメインとする不動産業と貸金業に商売替え
  • その後、パチンコ屋以外にも借り手を広げ、現在はパチンコ屋の比率は30%以下
  • 上述の通り、不動産賃貸事業、貸金事業の資金調達先の一つとしてソーシャルレンディング事業(J.LENDING)を開始
  • 個人的な思いもあり、安全性を重視したソーシャルレンディングを目指す模様

松島 正道

ジャルコ取締役

  • 1992年4月:村田機械入社
  • 2007年9月:KDA監査法人入所
  • 2011年10月:ジャルコ入社、営業本部長
  • 2012年2月: 同、取締役営業本部長
  • 2012年2月:JALCOホールディングス取締役
  • 2013年6月: 同、営業部長
  • 2013年6月:ジャルコ営業部長
  • 2018年6月: 同、取締役(現任)
  • 2018年6月:ジャルコアミューズメントサービス取締役(現任)

山岸 和仁

ジャルコ取締役

  • 1971年6月生まれ
  • 1997年9月:公認会計士・税理士相田・高橋事務所(現 千代田国際公認会計士共同事務所)入所
  • 2000年4月:税理士登録
  • 2005年12月:山岸和仁税理士事務所開設 代表(現任)
  • 2012年9月:JALCOホールディングス監査役
  • 2012年9月:ジャルコ監査役
  • 2013年6月:ジャルコアミューズメントサービス監査役
  • 2018年6月:JALCOホールディングス取締役(現任)
  • 2018年6月:ジャルコ取締役(現任)
  • 2018年6月:ジャルコアミューズメントサービス取締役(現任)

吉岡 勉

ジャルコ取締役

  • 1965年2月生まれ
  • 1989年8月:タツミ紙工入社
  • 1995年7月:東北タツミ入社
  • 1996年9月: 同、郡山事業所所長
  • 2000年1月: 同、常務取締役
  • 2003年11月: 同、代表取締役社長
  • 2010年5月: 同、取締役
  • 2010年6月:ジャルコ代表取締役社長
  • 2011年2月: 同、取締役副社長
  • 2011年10月:JALCOホールディングス取締役
  • 2012年2月:東北タツミ代表取締役(現任)
  • 2017年6月:JALCOホールディングス取締役(現任)
  • 2017年6月:ジャルコ取締役(現任)
  • 2017年6月:ジャルコアミューズメントサービス取締役(現任)
  • 2018年8月:スプラウト代表取締役

濵井 稔

元JALCOホールディングス取締役

ちょっと気になる点があったので調べました。

J.LENDINGに直接関係はないので、興味がなければ飛ばしてもらってOKです。

  • 1969年生まれ
  • 1992年4月:野村證券入社
  • 1996年7月:テキサス大学オースチン校MBA留学
  • 2003年4月:野村證券企業金融二部課長
  • 2005年8月:UBS証券投資銀行本部エグゼクティブディレクター
  • 2013年8月:スプラウト設立 代表取締役
  • 2016年12月:JALCOホールディングス入社
  • 2017年6月: 同、取締役

濱井氏と田辺氏との関係

  • 野村證券時代の同僚
  • 2002年4月に田辺氏が企業金融二部の課長に就任し、1年後に濱井氏が同じ職階に就いている
  • 同じポストとは限らないが、直属の部下とか片腕とかの関係だったか?
  • カタリスト(実質的に田辺氏とイコール)の資金調達に協力した
  • 2013年8月にJALCOホールディングス株をカタリストから80万株、他株主から20万株取得し第8位株主に
  • 同時期にスプラウトを設立
  • その後の保有株式の推移は下表の通り
決算期濵井氏スプラウト
2013年9月期1,000千株0株
2014年3月期末1,096千株0株
2014年9月期3,096千株2,000千株
2015年3月期末3,016千株2,100千株
2016年3月期末3,016千株2,100千株
2017年3月期末3,016千株2,100千株
2018年3月期末3,016千株2,100千株
2019年3月期末0株5,116千株

濱井氏がジャルコを去った経緯

  • 2014年4月16日に大株主の幅田昌伸氏からスプラウト分も合わせて4百万株を買い取る(市場外、1株160円、総額6億4千万円)
  • 妻の濵井利佳子氏持ち分(13万株)も合わせると5,226千株で、カタリスト、田辺氏、幅田氏に次ぐ第4位株主に
  • ところが、2018年7月31日に濱井氏が3,016千株すべてを総額6億円でスプラウトに売却(市場外)
  • 同時期にスプラウトの代表取締役が吉岡勉氏(ジャルコ3社取締役)に交代
  • 要はスプラウト分、濵井利佳子氏分(当時11万株)も含めて濱井氏の全持ち株5,226千株をJALCOホールディングスが買い取ったってことか? ※4
  • ちなみに、濱井氏が株取得に投じた資金は調べた限りで8億2千万円余(下表参照)
  • これに対して、濱井氏系5,226千株の評価額は2018年3月末には5億7千万円にまで下がっていた
  • そして、2018年7月31日の売却価格は当時の株価174円よりやや高い200円で、濱井氏は10億円余を手にした
取得時期取得株数単価取得総額
2013年8月1,000千株※ 153円1億5,300万円
2013年8月?(妻分)130千株※ 153円2,000万円
2013年11月18日47千株214円1,000万円
2014年3月期中49千株不明
2014年4月16日4,000千株160円6億4,000万円
合計8億2,300万円
※ 2013年8月の初値と終値との平均
2018年7月31日売却5,226千株200円10億4,500万円
  • 普通に考えて元サラリーマンが8億円も持っているわけがなく、どこかから借りてJALCO株を買ったのだろう
  • それが値下がりして2億5千万円も含み損を抱えたらキツイよね、要はそういうことなのかな?
  • 2017年6月に濱井氏は取締役に就任したが、1年後の株主総会では再任されなかった(退職したのだろう)
2019年11月21日追記(※4)
上の方で追記しました通り、スプラウト社は吉岡氏の資産管理会社です。
ですので、濱井氏の全持ち株5,226千株を買い取ったのは、JALCOホールディングスではなく吉岡氏のようです。(金持ちやなぁ!)

J.LENDINGで投資するかの判断

以上を踏まえて、J.LENDINGで投資して大丈夫か僕の判断です。

田辺順一氏についての判断

  • 一橋を出ているからアホではない
  • キツイ思いをして修羅場をくぐって会社を立て直しているので、我々ソシャレン投資家より数段優秀
  • 悪いことをするとは思えない
  • もしするのであれば、旧ジャルコが倒産しかけの一番キツイ時にやっている
  • その時にしなかったのに、そこから立て直して業績がやっと好調になった今、わざわざ悪いことをする理由がない
  • よって、経営者リスクは極めて低いと判断

ジャルコについての判断

  • まず、本業が固い
  • 僕はパチンコをやらないのでよく分からないが、田辺氏の言葉が本当ならばパチンコ屋向けの不動産賃貸事業、貸金事業は安定収益源
  • また、メインの不動産賃貸事業の7割が三菱ふそうトラックバス向けの30年契約だが、天下のダイムラーが9割出資している三菱ふそうが家賃を踏み倒すとは考えにくい
  • 旧ジャルコからの立て直し期は資金調達に苦労したようだが、今では東京スター銀、横浜銀、一部都市銀行からも融資を得ている
  • さらに、2019年9月期にはゴールドマンサックス証券が第5位株主(出資比率2.43%)になった
  • つまり、銀行、証券がポジティブに評価している
  • 株価も2018年2月を底に基本上昇基調
  • なので、将来のことはもちろん分からんが、少なくとも1年後、2年後については事業者リスクは極めて低いと判断

J.LENDINGについての判断

  • 何よりも良いのが、ソーシャルレンディング事業の収益がジャルコ全体の収益の2~3%に過ぎないこと
  • そして、ソーシャルレンディング事業はメインの不動産賃貸事業、サブメインの貸金事業を運営する上での資金調達ツールに過ぎないこと
  • さらに、資金調達のメインは金融機関などであり、ソーシャルレンディングはメインではないこと
  • つまり、ジャルコにとってソーシャルレンディング事業の重要度は低い
  • サブのサブのサブであるソーシャルレンディング事業で上場企業の看板に傷をつけるようなことは絶対にしない
  • したがって、期失を起こすような案件を組成する可能性は極めて低い
  • また、田辺氏はJALCOホールディングス株の4割以上(4千万株弱)を保有する大株主
  • J.LENDINGで元本毀損などの事故が起こると、JALCOホールディングスの株価は間違いなく下がる(LCレンディングの資金繰りが原因でLCホールディングスの株価が下がったように)
  • そして、10円下がっただけでも田辺氏は4億円の損失を被ることになる
  • メイン事業でならばともかく、収益構成比2~3%のソーシャルレンディング事業でそういう事態に陥るのは何が何でも阻止するはず
  • さらに(これは根拠の薄い僕の推測だが)ジャルコのソーシャルレンディング事業の根底には田辺氏の野村時代の反省、後悔、無念さ、やるせなさのような私的な思いが流れている
  • そのリベンジのような気持ちがあるはずなので、投資家に損をさせるような案件を出してくるとは思えない
  • 以上を踏まえ、ソーシャルレンディングとしてのリスクも低いと判断

J.LENDINGの懸念点

  • ただし、田辺氏の考える「顧客にとって善良な投資商品」とは、ローリスク・ハイリターンな投資商品ではない
  • 田辺氏が目指すのは、投資家に損をさせない=投資家を危険に遭わせない=リスクが低い=リターンも低い商品
  • つまり「安全性に見合う低利回りは当然のこと」という考え方が田辺氏にはある
  • なので、現在の利回り4%が5%や6%になることは100%ありえないし、将来的には3%台まで下がる可能性が高いと僕は考える
  • よって、ローリスク・ローリターンを飲み込めない人はJ.LENDINGはやめた方が良い、田辺氏が顧客として想定する投資家ではない、ミスマッチはお互いにとって不幸
  • それと、今は平和なJ.LENDINGだが、いずれクリック合戦化するはず
  • その時に、最低投資額を現在の50万円から100万円程度に引き上げるのも一つの手
  • 1案件に100万円出せる投資家はすでにある程度の資産を持っているので、低利回りで低リスクな案件を好む
  • そういった顧客の方がハイリターン狙いの投資家よりもJ.LENDINGに合っているので、意図的にそっちの客層にもっていった方が良いような気がする
  • 現状、J.LENDINGは少ないスタッフで行っており、投資家が増えると対応できないという問題もある
  • その点でも最低投資額を10万円とかに下げて投資できる人数を増やす方向には動かないと考える

J.LENDINGについてまとめ

以上より、J.LENDINGでの投資の是非について最終まとめ。

  • 事業者として固い
  • ソーシャルレンディングとして固い
  • ハイリターン狙いには向いていない
  • 案件不足、最低50万円なのでメインにはならない
  • ある程度資金に余裕がある人にとってのサブ投資先

僕は資金に余裕はありませんが、元本回収至上主義の安全第一投資家です。

その僕の評価基準にJ.LENDINGはすっぽりはまるので、あくまでもサブとしてですが積極的に投資していきます。

すでに会員登録を済ませ、先日の9号案件でさっそく50万円を投資しました!

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口座開設の方法はこちらの記事をご参考に。

【画像で説明】J.LENDINGの会員登録と口座開設の方法
J.LENDINGのスマホやパソコンでの会員登録と口座開設の方法を実際の登録画面の画像付きで説明します。入力が必要な個人情報、利用できる本人確認書類、マイナンバーの要不要、転送不可簡易書留の注意点など詳しく解説します!

J.LENDING以外の投資先候補

なお、今この記事を読んでいる方の中には、クリック合戦がない投資先を探している方が多いと思います。

そういう方にはJ.LENDINGの他にSAMURAIをおすすめします。

おすすめする理由は以下の通りです。

  • まだ会員が少ないので競争率が高くない
  • 募集開始時刻が公表されないのでクリック合戦になりにくい
  • 第一種金融商品取引業者(証券会社)なので比較的信頼性が高い
  • 親会社が東証二部上場企業なので比較的安全性が高い
  • 日本保証の保証付き案件があり安全性が非常に高い
  • 親会社の連帯保証付き案件も安全性が高い

つまり、比較的投資しやすく、安全性もそれなりに高いということです。

もちろん、パーフェクトな安全など投資の世界にはありませんので、案件の選別は必要です。

僕は日本保証の保証付き案件と、親会社の連帯保証付き案件の2つだけに絞って投資しています。

2019年10月に投資を始め、これまでに2つの案件に投資済みです。

投資時期投資した案件投資額
2019年10月日本保証保証付き30万円
2019年10月親会社連帯保証付き30万円

SAMURAIもいずれ人気業者化してクリック合戦になるのは確実です。

人気が低い今のうちに投資しておいて、クリック合戦化したらまた新しい業者を探しましょう。

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以上、みなさんの参考になれば幸いです!

 

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