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クラウドバンクで投資しても大丈夫?|現役投資家が解説

左野くん
左野くん

クラウドバンクで投資しても大丈夫かな?

と迷っている方へ。

結論から言うと次の通りです。

  1. クラウドバンクは良いです
  2. でも、油断して投資してはいけません
  3. 良いからこそ注意が必要です
右田さん
右田さん

どういうこと?

僕はクラウドバンクで、

  1. 今までに371万円を投資しました
  2. ですが、現在は投資していません
  3. でも、一部の案件で再開を検討中です

クラウドバンクに対しては僕は是々非々の中立的な立場です。

そんな僕がソシャレン初心者の方に、クラウドバンクで投資して大丈夫か、詳しく解説します。

タロウさん
タロウさん

迷っている方の参考になれば幸いです!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

クラウドバンクの概要

まず最初にクラウドバンクの概要を説明します。

クラウドバンクの基本情報

クラウドバンクは2013年に運営を開始した老舗業者です。

SBIソーシャルレンディングやクラウドクレジットとともに高い人気を得ています。

サービス名 クラウドバンク
運営会社 日本クラウド証券株式会社
運営開始 2013年12月5日
最低投資額 1万円
累計調達額 805億円 ※1
利回り 4.3~7.4% ※2
運用期間 3~20カ月 ※2

※1:2020年1月20日現在
※2:2019年に運用が開始された案件の実績

クラウドバンクはソーシャルレンディング

クラウドバンクはソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディングとは何か?

よく分からないという方に簡単に説明します。

タロウさん
タロウさん

知っている方は次に飛んで下さい!

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングとは一言で言うと「貸金業」です。

ソーシャルレンディングは次のような流れで行われます。

  1. 企業がソシャレン業者に融資を依頼する
  2. ソシャレン業者が投資家に出資を呼びかける
  3. 投資家がお金を出す
  4. 集まったお金をソシャレン業者が企業に貸す
  5. 企業が利息を付けて返済する
  6. ソシャレン業者が手数料を取る
  7. 残った利息を投資家に分配する
  8. 投資家にお金を返す
左野くん
左野くん

ソシャレン業者を経由して、投資家が企業にお金を貸すって感じだね。

右田さん
右田さん

そして、企業が払う利息で儲けるってことか!

ソーシャルレンディングは銀行と同じ

ソーシャルレンディングの仕組みは基本的に銀行と同じです。

預金者が銀行に預けたお金を銀行が企業に貸し、企業から受け取った利息の一部を預金者が受け取りますよね?

間に入るのが銀行かソシャレン業者かという違いだけで、

  1. 投資家が間接的に企業にお金を貸し
  2. 企業が払う利息で儲ける

という本質的な部分で、ソーシャルレンディングは銀行と同じです。

ソーシャルレンディングのメリット

ソーシャルレンディングの大きなメリットは2つあります。

  • 利回りが高い
  • 手間がかからない

業者や案件によりますが、利回りは平均で4~7%と銀行預金より圧倒的に高いです。

また、スマホやパソコンで簡単に投資でき、投資したあとは運用期間が終わるまで、やることは一切ありません。

左野くん
左野くん

銀行よりも儲かって、しかも手間いらずってことか。

クラウドバンクは業界第2位の大手業者

クラウドバンクの累計応募総額は、2019年末の時点で783億円です。

実質休業状態のmaneoを除くと、SBIソーシャルレンディングに次ぐ業界第2位の大手業者です。

年度 応募総額 前年比
2014年 21億円
2015年 50億円 238%
2016年 96億円 192%
2017年 232億円 242%
2018年 435億円 188%
2019年 783億円 180%

特に注目すべきは伸び率で、サービス開始以来、倍々ゲームで伸びています。

タロウさん
タロウさん

5年連続の2倍成長は驚異的です!

クラウドバンクの案件の種類

クラウドバンクが募集する案件には様々なものがあります。

  • 再生エネルギー系
    • 太陽光発電
    • 風力発電
    • バイオマス発電
    • 水力発電
  • 中小企業向け融資
  • 上場企業向け融資
  • 米国不動産

特に太陽光発電の案件が多いのが特徴です。

また、上場企業向け融資は借り手が上場企業なので安全性が高いです。

上場企業案件を扱っているソシャレン業者は、クラウドバンク以外では以下の3社だけです。

米国不動産案件も現状ではクラウドバンクの独壇場です。

このように、案件の種類が多いことがクラウドバンクの特長の一つです。

タロウさん
タロウさん

ここまでクラウドバンクの概要についてでした!

クラウドバンクの運営会社

次にクラウドバンクの運営会社を紹介します。

クラウドバンクの運営会社は証券会社

クラウドバンクを運営するのは日本クラウド証券株式会社です。

日本クラウド証券株式会社

日本クラウド証券株式会社(以下、クラウド証券)は1997年にディー・ブレイン証券として設立されました。

その後、みどり証券を経て2013年4月に現社名に変更されました。

そして、2013年12月からクラウドバンクのサービスを運営しています。

右田さん
右田さん

どうして証券会社がソシャレンをやっているの?

クラウド証券は第一種金融商品取引業者

ソーシャルレンディングは主に募集貸付の2つの業務から成り立ちます。

そして、それぞれの業務を行うには登録が必要です。

  • 投資家に対して募集を行う:第一種または第二種金融商品取引業
  • 集めたお金を企業に貸す:貸金業

証券会社は第一種金融商品取引業者です。

クラウドバンクは第一種金融商品取引業者のクラウド証券と、グループ会社で貸金業者のクラウドバンクフィナンシャルサービスの2社で業務を分担しています。

  • 第一種金融商品取引業者:クラウド証券
  • 貸金業者:クラウドバンクフィナンシャルサービス
タロウさん
タロウさん

クラウド証券が投資家に対して案件の募集を行い、集まったお金をクラウドバンクフィナンシャルサービスが借り手企業に貸し付けます!

クラウドバンクの業績

次にクラウドバンクの業績です。

クラウドバンクのサイトにはクラウドバンクグループの連結決算が出ています。

しかし、連結決算にはコンサルティング業など他の事業も含まれています。

そこで、ここではクラウド証券単独の決算を見てみます。(単位:百万円)

決算期 売上高 経常利益 純利益
2015年3月 131 ▲76 ▲67
2016年3月 146 ▲58 ▲67
2017年3月 227 ▲10 ▲21
2018年3月 738 466 466
2019年3月 796 489 504

サービス開始以来ずっと赤字が続いていましたが、2018年に黒字転換し、翌年も黒字を継続しています。

クラウドバンクの業績はおおむね好調と見て良いでしょう。

タロウさん
タロウさん

ここまでクラウドバンクの運営会社についてでした!

クラウドバンクの運営会社などについて、詳しくはこちらの記事を参照して下さい。
Crowd Bank(クラウドバンク)に関する記事のまとめ
...

クラウドバンクのメリット

それでは、クラウドバンクのメリットを見ていきます。

1.過去に貸し倒れがないので信頼性が高い

クラウドバンクは今までに貸し倒れを起こしたことが一度もありません

借り手企業からクラウドバンクが回収し、すべて投資家に返済しています。

後述しますがクラウドバンクは行政処分を受け、5ヶ月に渡り業務を停止したことがあります。

しかし、その間も分配金の支払い、元本の返済は止まることなく行われました。

もちろん、今後も貸し倒れが起きないという保証はありません。

しかし、今まで一度も貸し倒れがないという事実は、クラウドバンクを信頼する材料になるでしょう。

タロウさん
タロウさん

業界トップのSBIソーシャルレンディングですら貸し倒れを起こしています!

2.第一種金融商品取引業者なので安全性が高まる

クラウドバンクは第一種金融商品取引業者

金融商品取引業は次の4つに区分されます。

  • 第一種金融商品取引業
  • 第二種金融商品取引業
  • 投資運用業
  • 投資助言・代理業

ソーシャルレンディングの運営には第一種または第二種金商業の登録が必要です。

ほとんどのソシャレン業者は第二種での登録ですが、クラウドバンクは第一種金融商品取引業で登録しています。

タロウさん
タロウさん

ソシャレン業者の中で第一種なのはクラウドバンク以外ではSAMURAI FUNDだけです!

金融庁による検査が多いので安全性が高まる

ところで、金融庁は金融商品取引法第56条の2及び第194条の7に基づき、金融商品取引業者に対して検査を行います。

そして、さきほどの区分ごとに検査が行われる頻度が大きく異なります

下の表は4区分ごとに検査が行われた業者の数をまとめたものです。(業者数は2018年3月末時点のもの)

年度 第一種 第二種 運用 助言代理
2013年度 69 108 16 29
2014年度 77 72 15 42
2015年度 61 32 7 28
2016年度 16 9 4 8
2017年度 19 2 0 4
年平均 48.4 44.6 8.4 22.2
業者数 294 1,174 370 985
年平均/業者数 16.5% 3.8% 2.3% 2.3%

第二種は全国に1,174業者ありますが、1年間に金融庁の検査が入るのは平均44.6業者で、全体の3.8%にすぎません。

これに対して第一種は全体の16.5%の業者に検査が入ります。

金融庁の検査が第二種の4倍以上の頻度で入るため、第一種であるクラウドバンクの安全性が高まります

左野くん
左野くん

金融庁の検査が入る可能性が高いから、下手なことはできないってことだね。

3.過去に行政処分を受けているので安全性が高まる

過去に行政処分を受けている

クラウドバンクは2015年と2017年に、それぞれ下記の理由で金融庁から行政処分を受けています。

  • コンピュータのシステムが弱くて、顧客の急増に対応できなかった
  • 業務の進め方や社内のチェック体制が不十分で、不祥事につながった

いずれもお粗末でほめられたことではありません。

ただし、意図的にだますとか、詐欺的な行為を行ったわけではありません

右田さん
右田さん

ミスったけれど、悪意はなかったわけね。

行政処分によって改善された

クラウドバンクは2013年に旧みどり証券を買収して設立されました。

当時のみどり証券は倒産寸前で、システムも古くリストラで人材も不足しており、問題が起きて当然の状態でした。

それが、金融庁から受けた業務改善命令を実行したことで、クラウドバンクのシステムや管理体制が大きく改善されたのです

行政処分を受けてしっかりした会社に変わったという意味で、僕はクラウドバンクの行政処分をポジティブに捉えています。

タロウさん
タロウさん

二度も受けたので、もう受けられないという良い意味でのプレッシャーも働いていると思います!

4.運用期間が短いので安全性が高まる

2019年のクラウドバンクの案件の運用期間は平均9.1カ月でした。

全体の6割弱の案件で運用期間が9カ月以下で、1年を超えるのは2割強だけです。

運用期間 構成比
3カ月以下 2.3%
4~6カ月 24.5%
7~9カ月 31.1%
10~12カ月 18.8%
13~15カ月 20.0%
16カ月以上 3.2%

将来は予測できないので、運用期間が長くなるほどリスクは高まります。

その点、クラウドバンクは多くの案件で運用期間が短いので安全性が高まります

左野くん
左野くん

短期の案件を出す業者は少ないので助かるよ。

5.上場企業案件があるので安全性が高まる

クラウドバンクには上場企業案件があります。

ジャスダック上場企業が連帯保証を行うため、極めて高い安全性が期待できます。

タロウさん
タロウさん

上場企業案件があるソシャレン業者は、クラウドバンク以外ではSAMURAI FUNDCRE FundingFundsだけです!

6.案件の種類が多いので分散投資でリスクを下げられる

もし、不動産案件だけに投資していて、急に不動産不況が来たら大変ですよね?

ソーシャルレンディングでは投資先を分散してリスクを下げることが重要です。

クラウドバンクには様々な種類の案件があります。

  • 太陽光発電
  • 風力発電
  • バイオマス発電
  • 水力発電
  • 国内不動産
  • 中小企業
  • 上場企業
  • 米国不動産

クラウドバンクは案件の種類が多いので、分散投資でリスクを下げやすいです。

クラウドバンクの案件の選び方や注意点については、こちらの記事を参照してください。
404 NOT FOUND | タロブロ|ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの専門ブログ
...

7.利回りが高いので儲けやすい

2019年のクラウドバンクの案件の利回りは平均6.6%でした。

下表の通り全体の9割が利回り6%以上です。

利回り 構成比
5.0%未満 0.2%
5.0%~5.4% 9.3%
5.5%~5.9% 1.4%
6.0%~6.4% 9.5%
6.5%~6.9% 74.9%
7.0%以上 4.7%

最近のソーシャルレンディングの利回りは2~5%程度が主流です。

7%以上が出るのはLENDEXクラウドクレジットなど一部の業者だけです。

クラウドバンクは利回りが6%以上の案件が多いので、他のソシャレン業者に比べて儲けやすいです。

右田さん
右田さん

不動産クラファンも利回りが下がってきてるから、6%以上はうれしいよね!

8.最低投資額が1万円なので少額で投資できる

クラウドバンクの最低投資額は1万円で、1万円以上は千円単位で投資できます。

1万2千円といった少額でも投資できるので、資金が少ない人でも投資しやすいです。

タロウさん
タロウさん

5万円を5つの案件に1万円ずつ投資すれば、分散投資にもなります!

9.案件を小口に分けて募集するので投資しやすい

クラウドバンクは小口に分けて募集

普通の業者は1億円を1つの案件として1回で募集します。

これに対してクラウドバンクは、案件を小口に分けて募集します。

1千万円の案件を10回に分けて募集するというイメージです。

  • 普通の業者
    • ABC不動産第1号:1億円
  • クラウドバンク
    • ABC不動産第1号:1千万円
    • ABC不動産第2号:1千万円
    • ABC不動産第3号:1千万円
    • ABC不動産第4号:1千万円
    • ABC不動産第5号:1千万円
    • ABC不動産第6号:1千万円
    • ABC不動産第7号:1千万円
    • ABC不動産第8号:1千万円
    • ABC不動産第9号:1千万円
    • ABC不動産第10号:1千万円

小口に分けると応募しやすくなる

一度にまとめて募集すると、募集開始と同時に投資家が殺到するので投資しにくいです。

これに対してクラウドバンクは、募集時刻を予告せずに10個の案件を少しずつ出していきます。

ですので、一気にすべてがなくなることがありませんし、1回目に気付かなくても2回目、3回目で投資することができます。

さらに、すべての案件を小口に分けているので、常に何かの案件が募集されている状態になります。

  • 一気になくならない
  • 1回目に気付かなくても次のチャンスがある
  • 常に案件が募集されている

このため、クラウドバンクは人気業者の中ではクラウドクレジットと並んで最も投資しやすいです。

左野くん
左野くん

クラバンが投資しやすいって意見はツイッターでもよく見るよ。

10.即時に入金されるので投資しやすい

クラウドバンクは事前入金方式

クラウドバンクの投資応募は事前入金方式で行われます。

  1. クラウドバンク内の投資家口座にお金を振り込んでおく
  2. 投資家口座の中のお金を使って案件に投資する

Suicaにチャージしたお金で電車に乗るようなイメージです。

タロウさん
タロウさん

事前に投資家口座に入金しておいたお金で投資します!

事前入金方式の問題点

事前入金方式にはいくつかの問題点があります。

  • 投資家口座にお金がないと投資できない
  • 投資家口座にある金額までしか投資できない

例えば、すごく良い案件が出たけれど、投資家口座にお金がなくて投資できない。

今から振り込んでも投資家口座に入金される頃にはなくなっている、という問題です。

右田さん
右田さん

振り込んだお金が投資家口座に入金されるまで時間がかかるもんね…

クラウドバンクは即時に入金される

ですが、クラウドバンクでは振り込んだお金が即時に投資家口座に入金されます

しかも24時間いつでもです。

ですので、例えば次のようなことが可能です。

  1. 夜中の2時にクラウドバンクのサイトを見た
  2. 良い案件があった
  3. クラウドバンクにお金を振り込んだ
  4. すぐに投資家口座に入金された
  5. そのお金で投資した

クラウドバンクは事前入金方式ですが、即時に入金されるので投資しやすいです。

左野くん
左野くん

投資家口座に1万円しかないけれど、4万円追加して5万円で投資とかもできるね。

11.毎月分配なので儲かっている実感を得やすい

クラウドバンクでは分配金が毎月支払われます

少額であってもチャリンチャリンと毎月入ってくるので、儲かっている実感が得やすいです。

タロウさん
タロウさん

気持ちの問題ですが、銀行口座に毎月お金が入ってくるのはうれしいものですよ!

12.再投資しやすいので投資効率が上がる

クラウドバンクは再投資しやすい

運用期間が終わると投資したお金と分配金が投資家口座に入ってきます。

そのまますぐ新しい案件に再投資できたら、投資効率が上がりますよね?

ここまで見てきたようにクラウドバンクは、

  • 1万円から投資できる
  • 常に案件が募集されている
  • 即時に入金される

ため、再投資がしやすいです。

千円単位で再投資できる

しかも、1万円以上は千円単位で投資できるため、分配金も有効に再投資できます。

どういうことかと言うと、例えば次の案件の場合、

  • 利回り:6%
  • 運用期間:12カ月
  • 投資額:20万円
  • → 税引き後分配金:9,550円(源泉徴収税20.42%)
  • ★ 投資家口座に入る額:209,550円

運用期間が終わると元本+分配金で、209,550円が投資家口座に入ってきます。

再投資で投資効率が上がる

普通のソシャレン業者だと投資は1万円単位なので、再投資できるのは20万円だけです。

その結果、9,550円が投資家口座で寝ることになります。

これに対してクラウドバンクは千円単位で投資できるので、209,000円を再投資できます。

ですので、投資家口座で寝るのは550円だけで済むのです。

クラウドバンクは再投資しやすい上に千円単位で再投資できるので投資効率が上がります。

右田さん
右田さん

投資家口座にお金を寝かせるんじゃなく、再投資でお金に働いてもらおう!

13.ソーシャルレンディングなので手間がかからない

クラウドバンクはソーシャルレンディングなので、投資をしたらお金が戻ってくるまで作業はありません。

投資をしたら戻ってくるのを待つだけなので、手間がかかりません。

左野くん
左野くん

忙しい社会人や子育て中の人は助かるよ。

14.入出金手数料が無料なのでオトク

クラウドバンクは投資家口座に振り込む入金手数料が無料です。

さらに、運用期間が終わって戻ってきたお金を投資家口座から引き出す出金手数料も無料です。

その他の手数料もかかりませんので、手数料に関してはクラウドバンクが最もオトクです。

タロウさん
タロウさん

入金、出金どちらも無料なのはクラウドバンクだけです!

15.サイトの設計が良いので使いやすい

クラウドバンクはサイトの設計が良く、ストレスなく直感的に操作できます。

サイトが使いやすいこともクラウドバンクのメリットの一つです。

16.法人、未成年でも口座を開設できる

クラウドバンクは法人口座を開設できます。

また、親権者が管理を行うのであれば未成年名義でも口座を開設できます。

タロウさん
タロウさん

ソシャレンは総合課税なので子供名義で投資すれば節税できます!

クラウドバンクのメリットのまとめ

クラウドバンクのメリットをまとめます。

  1. 過去に貸し倒れがないので信頼性が高い
  2. 第一種金融商品取引業者なので安全性が高まる
    • 金融庁の検査 → 下手なことができない
  3. 過去に行政処分を受けているので安全性が高まる
    • 体制改善で安全性アップ
  4. 運用期間が短いので安全性が高まる
    • 6割が9カ月以内
  5. 上場企業案件があるので安全性が高まる
  6. 案件の種類が多いので分散投資でリスクを下げられる
  7. 利回りが高いので儲けやすい
    • 9割が6%以上
  8. 最低投資額が1万円なので少額で投資できる
  9. 案件を小口に分けて募集するので投資しやすい
    • 常に案件が募集されている
  10. 即時に入金されるので投資しやすい
  11. 毎月分配なので儲かっている実感を得やすい
  12. 再投資しやすいので投資効率が上がる
  13. ソーシャルレンディングなので手間がかからない
  14. 入出金手数料が無料なのでオトク
    • 銀行の振込手数料も無料
  15. サイトの設計が良いので使いやすい
  16. 法人、未成年でも口座を開設できる
タロウさん
タロウさん

ここまでクラウドバンクのメリットでした!

クラウドバンクのデメリットとリスク

次はクラウドバンクのデメリットとリスクです。

1.元本が保証されないのでリスクがある

ソーシャルレンディングでは元本は保証されません。

借り手が返済できなくなると投資したお金の一部、場合によっては全部が戻ってこなくなります。

タロウさん
タロウさん

ソシャレンはノーリスクの美味しい儲け話ではありません!

2.借り手情報が非開示の案件があるのでリスクが高まる

ソーシャルレンディングでは投資家が出したお金が企業に貸し付けられます。

しかし、金融庁の指導で借り手の情報は非開示とされてきました。

右田さん
右田さん

知らない会社にお金を貸すって、普通に考えたらありえないよね…

2019年3月からは開示できるようになりましたが、現在でも多くの業者で非開示の案件が募集されています。

クラウドバンクの場合、2019年は半分の案件で借り手情報が非開示でした。

開示状況 構成比
開示 50.0%
実質的に非開示(SPCなど) 10.8%
非開示 39.2%

これらの案件では誰だか分からない相手にお金を貸すことになりますので、投資家のリスクが高まります。

タロウさん
タロウさん

開示される案件が増えることを期待します!

3.途中で引き出せないのでリスクが高まる

ソーシャルレンディングでは運用期間が終わるまで、投資したお金を引き出すことはできません。

投資したあとで借り手企業が倒産しかけと分かっても、運用期間が終わるまでできることは待つことだけです。

ですので、特に運用期間が長い案件ではリスクが高まります

タロウさん
タロウさん

なので僕は業者に関係なく長期案件には投資しません!

4.早期償還があるので投資効率が落ちる

ソーシャルレンディングでは予定よりも早くお金が戻ってくる早期償還があります。

例えば運用期間が12ヶ月だったのに6ヶ月で終わると、分配金は半分になります。

投資額 利回り 運用期間 分配金
10万円 5% 12ヶ月 5,000円
10万円 5% 6ヶ月 2,500円

そして、運用終了からお金が戻ってくるまでは1カ月前後かかります。

左野くん
左野くん

銀行の手続きとかいろいろあるから、右から左にすぐは難しいわけか…

ですので、戻ってきてすぐに再投資しても、どうしてもタイムラグが出ます。

このため、資金を投資できない空白の期間が生じ、投資効率が落ちます

5.海外案件はリスクが増える

クラウドバンクにはアメリカの不動産案件があります。

海外案件であるため、国内案件に比べて以下の2つのリスクが増えます。

  • 海外リスク(情報不足など)
  • 為替リスク

国内案件に比べてリスクが増えますので注意しましょう。

6.主要以外の借り手の情報は非開示

クラウドバンクの案件は借り手が複数ある

クラウドバンクではほとんどの案件で複数の借り手にお金が貸し付けられます。

ある案件では総額2,000万円が募集され、合わせて3つの借り手企業に貸し付けられました。

借り手企業 融資額 比率
主要な借り手A社 1,650万円 82.5%
その他の借り手B社 100万円 5.0%
その他の借り手C社 250万円 12.5%

その他の借り手の情報は開示されない

借り手企業が複数であることはリスクの分散につながりますので、一概に悪いとは言えません。

問題はその他の借り手の情報が一切開示されないことです。

この案件でもA社については豊富な情報が開示されました。

しかし、B社とC社については一切の情報が開示されませんでした。

それどころか、募集の段階で融資先にB社とC社が含まれることすら示されていないのです。

右田さん
右田さん

いくらクラバンと言えども、ちょっと怖い気が…

開示されないので投資判断をしにくい

その他の借り手への融資額は、一部の案件では募集総額の20%に達します。

つまり、自分が投資するお金の2割が、まったく分からない相手に貸し付けられるということです。

開示されるのは主要な借り手の情報だけで、その他の借り手の情報は開示されない。

このため、投資して大丈夫なのか判断しにくいです。

7.太陽光案件に偏っている

これはリスクと言うより懸念点です。

案件の7割が太陽光関連

2019年のクラウドバンクの案件の内、7割が太陽光発電に関連するものでした。

案件種 構成比
太陽光発電 68.1%
風力発電 3.7%
バイオマス発電 4.6%
水力発電 0.5%
国内不動産 8.8%
中小企業 4.5%
上場企業 7.0%
米国不動産 3.0%

太陽光発電は先行きに不透明感があり、そこに7割をつぎ込んでいるクラウドバンクは大丈夫なのか?という不安があります。

左野くん
左野くん

買い取り価格がどうたらこうたらって、ニュースで見たことがあるよ。

投資先が偏るリスク

また、募集される案件の7割が太陽光なので、注意しないと自分の投資先も7割が太陽光になってしまいます。

さらに、会員限定情報なので詳細は控えますが、太陽光案件の4割が同じ借り手です。

ですので、気をつけておかないと同じ借り手ばかりに投資先が偏ることになります。

投資先の偏りは大きなリスクですので、十分な注意が必要です。

タロウさん
タロウさん

投資の基本はリスクの分散です!

8.油断して甘い投資になる

メリットのところで見たように、クラウドバンクは過去に貸し倒れがゼロです。

それゆえ「クラウドバンク=安全」という認識が広がっています。

このため、投資家が「クラバンだから大丈夫」と油断し、ろくに案件の内容も調べずに緊張感のない甘い投資をしがちです。

その結果がどうなるかは、2019年に起こった数々の事件が示す通りです。

僕はこれがクラウドバンクの最大のリスクだと思っています。

タロウさん
タロウさん

投資で油断は命取りです!

クラウドバンクのデメリットとリスクのまとめ

クラウドバンクのデメリットとリスクをまとめます。

  1. 元本が保証されないのでリスクがある
    • 最悪の場合は全損
  2. 借り手情報が非開示の案件があるのでリスクが高まる
    • 半分が非開示 → お金を貸す相手が分からない
  3. 途中で引き出せないのでリスクが高まる
  4. 早期償還があるので投資効率が落ちる
  5. 海外案件はリスクが増える
  6. 主要以外の借り手の情報は非開示
  7. 太陽光案件に偏っている
    • 案件の7割が太陽光関連
  8. 油断して甘い投資になる
タロウさん
タロウさん

ここまでクラウドバンクのデメリットとリスクでした!

クラウドバンクの評判と口コミ

クラウドバンクの評判と口コミについて、主にツイッターのものを紹介します。

クラウドバンクの良い評判と口コミ

  • 儲かってうれしい
  • 安定して手堅く稼げる
  • 過去に元本割れがなくすべて償還されている
  • 投資しやすい
  • 即時入金サービスが便利で無料
  • 再投資しやすい
  • 手間がかからない
  • 分配金が毎月入ってくる
  • キャッシュバックキャンペーンがある

「儲かってうれしい」は、ものすごく分かります!

僕もソシャレンが生まれて初めての投資だったので、「これがお金に働いてもらうってことか!」と、めちゃくちゃ感動しました。笑

安定して分配金が入ってくる、これまで無事故である点の評価が高いです。

それと、他の業者でクリック合戦が多いだけに、投資しやすい点でクラウドバンクの評価が上がってきています。

また、2019年12月に始めた即時入金サービスは、全業者で唯一の入金手数料無料ということで高い支持を得ています。

分配金が毎月入り、しかも常に募集案件があるため再投資しやすい点も評価が高いです。

右田さん
右田さん

現金のキャッシュバックキャンペーンがあることも、みんな喜んでるよ。

クラウドバンクの悪い評判と口コミ

  • 投資できないこともけっこうある
  • 早期償還が多い
  • 太陽光案件が多い
  • リファイナンスの案件もある
  • 所得税が総合課税方式

他の人気業者に比べれば投資しやすいですが、投資できない場合もあります。

早期償還は正直けっこうあります。ま、戻ってくるだけ御の字ですが。

太陽光案件に偏り気味な点は僕も懸念しています。

最後の一つはクラウドバンクに限らずソーシャルレンディングに共通の問題です。

タロウさん
タロウさん

以上、クラウドバンクの評判と口コミでした!

クラウドバンクで投資して大丈夫かの判断

以上を踏まえ、クラウドバンクで投資して大丈夫かの判断です。

クラウドバンクの要点の整理

まず、ここまで見てきたクラウドバンクの要点を整理します。

  1. 運営会社に一定の信頼性が認められる
    • 第一種金商業者(金融庁のチェックが厳しい)
    • 2期連続黒字で業績好調
  2. 業者としての信頼性は非常に高い
    • 業界第2位の大手
    • 5年連続で前年比2倍で成長中
    • 創業以来6年連続で貸し倒れゼロ
      • SBIソーシャルレンディングですら貸し倒れ有り
  3. 投資案件に優位性がある
    • 運用期間が短い(平均9カ月、4分の1が半年以内)
    • 利回りが高い(9割が6%以上)
    • 案件の種類が多い
    • 上場企業案件がある
  4. 投資しやすい
    • 常に案件を募集している
    • 即時入金サービス
    • 再投資もしやすい
  5. ソーシャルレンディングとしてのリスクがある
    • 元本は保証されない
    • 最悪の場合は全損
  6. クラウドバンク独自のリスクがある
    • 今後も安全である保証はない
    • 案件の半分は借り手情報が非開示
    • 主要以外の借り手情報はすべて非開示
    • 太陽光案件への偏り
  7. 評価が高いがゆえのリスク
    • 「クラバン=安全」だと投資家が油断する
    • 緊張感を失って甘い投資になる
    • これが最大のリスク
タロウさん
タロウさん

非常にポジティブではありますが、懸念点もあります!

クラウドバンクでの投資には注意が必要

以上より「クラウドバンクでの投資には注意が必要」と判断します。

  1. クラウドバンクは基本的に非常に良い
    • 安全性が高い(過去に貸し倒れゼロ)
    • 商品に魅力がある(短期高利回り)
    • 使い勝手が良い(手数料無料、再投資しやすい)
  2. ただし、リスクもある
    • 元本保証がない
    • 案件の半分は借り手非開示
    • 太陽光への偏り
  3. 評判の良さが最大のリスク
    • 「クラバン=安全」で甘い投資になる
    • maneoだから大丈夫の二の舞になりかねない

以上より、以下のように判断します。

  1. 投資して大丈夫
  2. しかし、リスクはある
  3. 意識して他の業者のとき以上に注意して投資すべき

過去の実績などから見る限り、基本的に投資して大丈夫だと考えます。

しかし、それでもなおリスクがあることは事実です。

ところが、評価が高いがゆえに、油断した甘い投資になりがちです。

その結果、「maneoファミリーだから大丈夫」で投資して被害に遭った二の舞になりかねません。

クラウドバンクの評価が高いからこそ、意識的に緊張感を持ち、注意して投資することが最も重要です。

タロウさん
タロウさん

「クラウドバンクだから」という理由で投資するのが最も危険。「この案件だから」という理由で投資しましょう!

僕がクラウドバンクで投資していない理由

さて、クラウドバンクを評価しておきながら、なぜ僕は投資していないのか?

一言でいうと「極度の小心者だから」です。笑

クラウドバンクで投資できる案件がない

クラウドバンクには以下の種類の案件があります。

  • 再エネ系(太陽光、風力、バイオマス、水力発電)
  • 国内不動産
  • 米国不動産
  • 中小企業
  • 上場企業

さて、僕はリスクを避けるために「投資のマイルール」を作っているのですが。

異常に神経質なルールでして。

マイルールに当てはめると、ほとんどの案件が投資対象外になってしまうのです。

  1. 再エネ系は投資しない
    • 先行きが不透明だから
    • 2019年2月を最後に再エネ系から撤退済み
  2. 不動産は専門業者で投資
    • 餅は餅屋
    • 不動産クラファンの方が透明性が高い
  3. 海外案件はやらない
    • 海外リスクを負えるだけの知識と経験がない
  4. 以下のどちらもない案件には投資しない
    • 不動産担保
    • 上場企業連帯保証に相当するもの

なので、上場企業案件くらいしかクラウドバンクで投資できる案件がないのです。

その上場企業案件ですが、2019年5月と7月に募集された分が、11月と12月に満額償還されました。

それで、そろそろ投資してみようかな?と迷っているところです。

左野くん
左野くん

心配し過ぎだよ。

右田さん
右田さん

性格が極端すぎるw

タロウさん
タロウさん

今さら性格は変えられないっす…

クラウドバンクで投資する際の注意点

僕みたいなことを言っていると、どこにも投資できなくなるのも事実です。

そこで、もし僕がクラウドバンクで投資するならば、どういう点に注意するかを紹介します。

1.案件をちゃんと調べる

基本は案件分析です。

もし僕が上場企業案件に投資するならば、その企業の沿革、事業内容から経営者の経歴まで調べ尽くします。

ですが、そこまでかける時間がないという方は、せめて会員限定情報だけは一文字残らず全部読みましょう。

2.短期案件を優先

運用期間が長くなるほどリスクが高まります。

基本的に6カ月以内の案件に投資することをおすすめします。

3.ベストは上場企業案件

安全性を考えるとベストは上場企業案件への投資です。

4.投資先を分散させる

投資先が集中するとリスクが高まります。

案件の種類、借り手企業ともに分散させましょう。

と言っても、僕たち凡人の記憶力なんていい加減なものです。

案件種、借り手企業ごとの投資額が分かるようにエクセルで表を作るなど、具体的に対策を取りましょう。

タロウさん
タロウさん

「心がける」は役に立ちません!

5.再投資しない勇気を持つ

クラウドバンクは再投資しやすいので、お金が戻ってくると「多少は妥協してでも再投資しておけ!」となりがちです。

ですが、「良い案件があるから投資する」のが本来の投資です。

お金が戻ってきても良い案件がなかったら、じっとこらえて投資は見送る。

再投資しない勇気を持ちましょう。

左野くん
左野くん

投資効率のために無理に投資して、お金が戻ってこなくなったら最悪だよ。

6.他の業者を併用する

クラウドバンクで安全な案件だけに投資していると投資額を増やせません。

ですので、他の業者も合わせて使いましょう。

例えば次のような業者です。

借り手が上場企業で安全性が高い

上述の通り上場企業案件は安全性が高いです。

CRE Fundingは借り手が東証一部上場企業だけなので、安心感が高いです。

不動産クラファン

最近はソシャレンよりも不動産クラファンの方が人気が高くなっています。

情報の透明性が高いこと、運営業者の信頼性が高いことなどが理由です。

CREALは業界最大手で最も人気が高いです。

他の3社はいずれも運営会社が上場企業で、信頼性が極めて高いです。

タロウさん
タロウさん

大家どっとこむは他の3社より投資しやすいです!

その他のオススメ業者

その他のおすすめ業者については、下記の記事を読んでみてください。

毎月、更新しています。

【2024年4月更新】ソーシャルレンディングおすすめ厳選8社
【2024年4月1日更新】「どの業者が良いか分からない!」という方へ。ソシャレンと不動産クラファンで累計投資2億円の現役投資家が信頼性、安全性など5段階評価し、初心者にオススメのソーシャルレンディング業者を紹介します。
【2024年4月更新】不動産クラウドファンディングおすすめ9社
【2024年4月1日更新】「どの業者が良いか分からない!」という方へ。累計投資額2億円の現役投資家が信頼性、安全性などを5段階で評価しオススメの不動産投資型クラウドファンディング(不動産クラファン)を紹介します。

クラウドバンクでの投資のまとめ

長くなりましたので最後にまとめます。

  1. クラウドバンクは良い
    • 安全性
    • 商品の魅力
    • 使い勝手
  2. リスクもある
    • 元本保証
    • 借り手非開示
    • 太陽光に偏り
  3. 「クラバン=安全」で投資しない
    • 油断すると投資が甘くなる
  4. 投資する際の注意点
    • 案件を調べる(せめて会員限定情報だけは)
    • 短期優先、ベストは上場企業
    • 分散させる対策(エクセル表など)
    • 再投資しない勇気
    • 他の業者を併用

クラウドバンクは良いです。

ですが、「クラウドバンク=安全」と油断すると投資が甘くなります。

クラウドバンクだからと油断せず、投資先を分散させるなど注意して、投資の安全性を高めましょう。

以上です!

タロウさん
タロウさん

みなさんの投資の参考になればうれしいです!

【2024年4月更新】ソーシャルレンディングおすすめ厳選8社
【2024年4月1日更新】「どの業者が良いか分からない!」という方へ。ソシャレンと不動産クラファンで累計投資2億円の現役投資家が信頼性、安全性など5段階評価し、初心者にオススメのソーシャルレンディング業者を紹介します。
【2024年4月更新】不動産クラウドファンディングおすすめ9社
【2024年4月1日更新】「どの業者が良いか分からない!」という方へ。累計投資額2億円の現役投資家が信頼性、安全性などを5段階で評価しオススメの不動産投資型クラウドファンディング(不動産クラファン)を紹介します。

 

コメント

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。