
Fundsで投資して良いのかな?
と、迷っている方へ。
Fundsで200万円以上を投資してきた現役投資家の僕が、Fundsの
- 15のメリット
- 9つのデメリットとリスク
を解説します。
実際に投資した立場で語りますので、Fundsで投資するかの参考にしてください。

それではさっそく解説です!

タップできる目次
Fundsのメリット
まず、Fundsのメリットです。
1.借り手がすべて上場企業
Fundsの最大の特長です。
借り手はすべて上場企業
ソーシャルレンディングでは、僕たち投資家はソーシャルレンディング業者を通して企業にお金を貸します。
Fundsでは借り手企業がすべて上場企業です。
以下がFundsで募集を行った上場企業(または上場親会社)です。(2020年5月末現在)
企業名 | 上場市場 |
---|---|
アイフル | 東証一部 |
イートアンド(大阪王将) | 東証一部 |
インテリックス | 東証一部 |
サンセイランディック | 東証一部 |
ムゲンエステート | 東証一部 |
デュアルタップ | 東証二部 |
明豊エンタープライズ | ジャスダック |
イントランス | マザーズ |
Kudan | マザーズ |
フィル・カンパニー | マザーズ |
フェイスネットワーク | マザーズ |
上場企業なので安全性が高い
上場企業が借りたお金を返さない可能性は極めて低いです。
つまり、僕たち投資家が貸したお金は高い確率で戻ってくる。
この点で上場企業にお金を貸すFundsは安全性が高いと言えます。

非上場の企業に貸すのに比べれば格段に安全だよね。
上場企業の社債のイメージ
また、上場企業にお金を貸すので、Fundsは上場企業の社債に近いとも言えます。
個人向け社債は利回りが1%を下回るものが多いです。
また、購入単位が10万円や100万円と高いものも少なくありません。
利回り3%前後の上場企業の社債に投資できると考えると、Fundsはかなり好条件な投資です。

ソフトバンクの社債でも利回りは1%台です!
2.事前審査を行う
企業と案件を事前審査
ただ、上場企業=すべて安全とは限りません。
そこでFundsでは次のような独自の基準で募集を行う企業を審査しています。
- 事業の実在性のチェック
- 有価証券報告書等での財務分析などの実施
- 担当者との面談
- 借り手企業の事業予測
- 常勤取締役全員の同意で融資決定

すべての役員がOKしないとダメってことか。
さらに、案件ごとにも審査を行います。
そして、安全性が認められた案件だけがFundsで募集されます。
事前審査は専門家が担当
また、審査部門の責任者は公認会計士の杉原真人氏で、他のメンバーは元銀行員、弁護士、元株式アナリストなどです。
金融系の専門家が事前審査を担当することで、Fundsの募集企業と案件には一定の安全性が期待できます。

募集するのはFundsが事前審査で安全と判断した企業と案件だけです!
3.企業が広告目的で使う
上場企業はFundsより安い金利で銀行からお金を借りられます。
それをあえてFundsで借りるのは、Fundsには広告効果があるからです。
Fundsには広告効果がある
Fundsで案件を募集すると、2万数千人のFunds会員がその企業や商品を知ります。
例えば下記の案件ですと、デュアルタップと同社のXEBECマンションを2万数千人に知ってもらえます。
さらに、会員がTwitterやブログで紹介したり、各種メディアでも取り上げられます。

投資系のブロガーも記事で紹介します!
企業はFundsを広告目的で利用
それでいて費用は格安です。
例えばさきほどの案件の場合、募集額は2,135万円、利回りは4.5%でした。
仮にFundsの手数料が2%だとして、コストはわずか139万円です。
- 募集額:2,135万円
- 利回り:4.5%
- Funds手数料:2%
- → 企業のコスト:2,135万円×6.5%=139万円
しかも、Fundsのサイト内で投資案件の募集として紹介されます。
このため、CMや折込チラシと違って投資家はしっかり内容を読んでくれます。
つまり、企業はFundsを資金需要ではなく広告目的で利用しているのです。

広告するためにFundsを使っているね!
広告目的なので安全性が高まる
さて、さきほどのデュアルタップの案件に投資したとしましょう。
運用期間が終わってもデュアルタップがお金を返さなかったらどうなりますか?

デュアルタップ、永遠に許さん!

twitterでディスりまくってやる!
広告どころか完全な逆効果になってしまいますよね?
そうならないために、デュアルタップは何が何でも借りたお金を返すでしょう。
つまり、広告目的で利用しているがゆえにFundsの安全性が高まるのです。

ブーメランにならないように、企業はお金を返せる前提で募集するということです!

4.グループ会社に貸さない
みんなのクレジットやラッキーバンクでは、グループ会社などへのいい加減な貸付が行われました。
その結果、多くの投資家が被害を受けました。
Fundsでは「Fundsの利益相反管理方針」の中で次のように定めています。
- 借り手企業が以下に該当する場合:募集を行わない
- Fundsの親会社・子会社
- 借り手企業が以下に該当する場合:募集の際にその事実を開示する
- Fundsが役員を派遣している
- Fundsと資本関係がある
- Fundsの売上げ占有率が10%以上
したがって、Fundsではグループ会社への貸付は行われません。
このため、ラッキーバンクのような事件が起こることはなく、安全性が高まります。
5.募集の1週間前に情報開示
Fundsでは案件の詳細な内容が募集開始の1週間前に開示されます。
時間が十分あるので投資して大丈夫か調べやすいです。

調べて納得した上で投資できます!
6.抽選方式の募集がある
多くのソーシャルレンディング業者では、投資への応募は先着方式です。
早い者勝ちなので投資しにくく、仕事がある人は参加すらできません。

仕事中にトイレでこっそり応募とかしたくないよね。
Fundsでは先着方式とは別に抽選方式で募集が行われる案件があります。
- 募集期間中は24時間いつでも応募でき
- 応募した人の中から
- 投資できる人を抽選で決める
抽選方式ならば早い者勝ちにはならず、帰宅後や週末でも応募できます。
Fundsは抽選方式があるので投資できるチャンスが増えます。

クリック合戦で勝てない人にもオススメだね。

7.敗者復活戦がある
募集額3,000万円の案件で、200万円を応募した人が入金しなかったとします。
- 募集額:3,000万円
- 実際に入金された額:2,800万円
- → 未入金:200万円

入金しないんだったら最初から応募するなよ!

私が投資できたかもしれないのに…
Fundsでは未入金が出た場合は再募集が行われます。
上の例では200万円が再び募集されます。
Fundsは敗者復活戦があるので投資できるチャンスが増えます。
8.1円単位で投資できる
次のような案件に投資した場合、源泉徴収後に戻ってくるお金は3,184円です。
- 利回り:4%
- 運用期間:12カ月
- 投資額:10万円
- 分配金:10万円×4%=4,000円
- 源泉徴収税:4,000円×20.42%=816円
- 源泉徴収後の分配金:4,000円-816円=3,184円
多くのソーシャルレンディング業者は投資単位が1万円なので、この分配金を再投資できません。
これに対してFundsは最低投資額が1円で、1円単位で投資できます。
ですので、Fundsならば3,184円全額を再投資できます。
Fundsは1円単位で投資できるので、分配金を有効活用し投資効率を上げられます。

戻ってきた分配金がムダに寝なくて済みます!
9.後入金方式で資金効率が上がる
多くのソーシャルレンディング業者は、先に業者内のデポジット口座に入金し、そのお金を使って投資する先入金方式です。
先入金方式では、次のような問題が起こります。
- 投資するためにデポジット口座に20万円を入金した
- 競争率が高くて投資できなかった
- デポジット口座で20万円が寝る
- 資金効率が下がる
Fundsは応募して投資できることが確定してからお金を振り込む後入金方式です。
このため、お金がデポジット口座で寝ることがなく、資金効率が上がります。

デポジット口座で寝かせても利息はつかないからね。
10.デポジット口座がある
後入金方式では次のように3回投資すると、3回分の振込手数料がかかります。
- 30万円投資 → 振り込み
- 10万円投資 → 振り込み
- 40万円投資 → 振り込み
実はFundsにはデポジット口座があり、先入金方式で振り込むこともできます。
ですので、まとまった金額を振り込んでおき、そのお金を使って投資することもできます。
- 100万円振り込み
- → 30万円投資
- → 10万円投資
- → 40万円投資

3回分の振込手数料が1回分で済むってことか!
Fundsはデポジット口座があるので、振込手数料を節約することができます。
11.後入金方式で投資の自由度が上がる
先入金方式では投資できる上限はデポジット口座内の残高までです。
デポジット口座に1万円しかなければ、1万円までしか投資できません。
ですが、Fundsは後入金もできるので、次のようなことが可能です。
- デポジット口座の残高が1万円
- 5万円で応募
- あとから4万円を振り込み
Fundsは後入金方式を採用しているので、投資の自由度が上がります。

先に入れてもOK、後から入れてもOK、後から追加でもOK!
12.出金手数料が無料
デポジット口座がある業者では、運用が終わった元本と分配金はデポジット口座に戻ってきます。
このお金を自分の銀行口座に引き出す場合、ほとんどのソーシャルレンディング業者で出金手数料がかかります。

自分のお金を引き出すのにお金がかかるって、なんだかなぁ…
ですが、Fundsでは出金手数料はかかりません。
Fundsは出金手数料が無料なのでオトクです。

13.投資家優待付きの案件がある
ごくたまにですが、Fundsでは投資家優待付きの案件が募集されます。
大きな話題になったのが大阪王将の案件です。
この案件では次のような投資家優待がありました。
- 新メニューの試食、意見交換会に抽選で招待
- 3万円以上投資した場合、運用期間中に何度でも使える10%割引券
この案件の運用期間は11ヶ月でしたので、ほぼ1年に渡って10%引きで食べられるという大盤振る舞いでした。
このようにFundsは投資家優待があるのでオトクです。

ギョウザ好きが大喜び!笑
14.途中の作業がない
Fundsでは投資をすると運用期間が終わってお金が戻ってくるまで作業はゼロです。
途中の作業が一切ないので手間いらずです。

仕事がある社会人にはありがたいよ。
15.簡単に退会できる
Fundsでは次の条件を満たしていれば、いつでも退会できます。
- 投資した案件の運用がすべて終了している
- デポジット口座にお金が残っていない
退会手続きはスマホで簡単にでき、退会の手数料もかかりません。

電話や郵便のやり取りも一切ないよ。
会員登録してみて自分に合わなければ簡単に退会できるので安心です。


ここまでFundsのメリットについてでした!
Fundsのデメリットとリスク
次はFundsのデメリットとリスクです。
1.元本と分配金の保証がない
Fundsはソーシャルレンディングなので元本と分配金は保証されません。
借り手の経営が悪化した場合
仮に借り手の上場企業の経営が悪化した場合、
- 分配金の支払いや元本の返済が遅れる
- 分配金が支払われない
- 元本の一部または全部が戻ってこない
可能性があります。

Fundsが代わりに返してくれたりしないの?

Fundsは案件を募集するだけなので、返済に責任は負いません!
Fundsが破産した場合
Fundsで投資する際、投資家のお金はFundsの口座に振り込まれ、それから借り手の口座に送金されます。
返済時にもFundsの口座を経由します。
このため、投資家のお金がFundsの口座内にあるタイミングでFundsが破産すると、口座内のお金は破産管財人の管理下に入ります。
その結果、投資元本と分配金の一部または全部が戻ってこない可能性があります。

全損の可能性もあるってことか…
元本と分配金は保証されない
ソーシャルレンディングの根本は貸金業です。
ですので、貸し倒れのリスクは常にあります。
Fundsでは元本と分配金は保証されないことは十分に認識しておきましょう。

ソーシャルレンディングに限らず投資とリスクはワンセットです!
2.担保と保証がない
2020年5月までにFundsで募集された案件の、担保と保証の状況は以下の通りです。
担保あり | 0件 |
---|---|
保証あり | 1件 |
担保が設定されたことは一度もなく、保証が1件あっただけです。
ですので、借り手企業が返済できなくなったときに、担保の土地を売って元本を回収といったことはできません。
これもFundsの大きなリスクです。

借り手が倒れたら即アウトです!
3.途中解約できない
ソーシャルレンディングでは運用期間の途中でお金を引き出すことはできません。
このため、
- 1月にA社の12ヶ月の案件に投資した
- 2月にA社倒産寸前!というニュースが流れた
となっても、来年の1月までお金は引き出せません。
途中解約できないのもFundsのリスクです。

ヤバイと分かっても自分のお金を取り戻せないってツラすぎる…
4.利回りが低い
2020年5月までに募集されたFundsの案件の利回りは以下の通りです。
利回り | 件数 |
---|---|
1%台 | 2件 |
2%台 | 9件 |
3%台 | 7件 |
4%台 | 4件 |
5%台 | 2件 |
また、2020年1~5月に募集された案件の平均利回りは2.6%です。
最低 | 最高 | 平均 |
---|---|---|
1.8% | 4.0% | 2.6% |
Fundsがスタートした当初は4~5%の案件が多かったですが、最近では2~3%がほとんどです。
他社と比べてFundsの利回りは低いです。
もちろん安全度は高いのですが、なかなか儲けにくいです。

銀行に預けるのに比べれば数百倍マシですが…
5.投資しにくい
Fundsが運営をスタートしてから最初の1年で募集を行ったのは、14案件、12億2,510万円分でした。
これはSBIソーシャルレンディングやクラウドバンクの1ヶ月の募集額にも及びません。
案件が月に2件募集されたのは1月、3月、11月だけで、他は月に1件だけ、8月に至っては募集がありませんでした。
このため、Fundsは非常に投資しにくいです。

twitterや掲示板で叩かれまくってるよね。
2020年に入ってからは月あたりの募集回数、募集額ともに増えています。
期間 | 募集回数/月 | 募集額/月 |
---|---|---|
2019年1~6月 | 1.3回 | 7,135万円 |
2019年7~12月 | 1.0回 | 1億3,238万円 |
2020年1~5月 | 2.0回 | 1億5,740万円 |
ただ、同時に会員数も増えており、すでに2万人を超えています。
依然として投資しにくい状況が続いており、さらなる改善を期待します。
6.分散投資しにくい
もともとFundsでは分散投資がしやすくなるはずでした。
- Fundsが様々な上場企業の案件を募集
- 投資家が様々な上場企業の案件に投資
- Fundsだけで分散投資が実現
ところが、現時点ではまだ案件が少なく「様々な」を実現できていません。
また、投資先が不動産系に偏っています。
このためFunds内での分散投資はしにくく、リスクを下げにくいです。

他の業者を併用したほうが良いね。
7.早期償還がある
運用期間が予定より早く終わることを早期償還と言います。
早期償還になると予定よりも儲けが減ります。
これはソーシャルレンディング共通のリスクです。
利回り | 運用期間 | 元本 | 分配金 |
---|---|---|---|
10% | 12カ月 | 10万円 | 10,000円 |
10% | 6カ月 | 10万円 | 5,000円 |
ただ、Fundsは投資しにくいだけに、やっと投資できたのに早めに戻ってくるとガッカリ感が大きいです。
僕がFundsで初めて投資できた明豊プロパティーズ1号案件は、9ヶ月の予定が2ヶ月で戻ってきました。

あれはさすがにズッコケたよ!笑
8.毎月分配ではない
Fundsの分配金は毎月分配ではなく、四半期に1度または満期一括の支払いです。
2020年5月までに募集された24案件では、大半が四半期ごとの分配でした。
分配頻度 | 件数 |
---|---|
四半期ごと | 19件 |
満期一括 | 5件 |
最終的に入ってくる金額の合計は変わらないのですが。
毎月チャリンチャリンとお金が入ってくるのが楽しみという人には、ちょっとさみしいですよね。

毎月、副収入が入ってきてるって実感は欲しいかな。

9.運営会社の信頼性が低い
Fundsは非上場のベンチャー企業です。
注目を集めている有望企業ですし、伊藤忠商事など有力企業の出資も受けています。
しかしそれでもなお、当たるか外れるか分からない零細企業であることは事実です。
その意味で大手業者や上場系業者に信頼性で大きく劣ります。
Fundsのメリットとデメリット・リスクのまとめ
それでは最後にFundsのメリットとデメリット、リスクのうち、特に重要なものをまとめます。
- Fundsの主なメリット
- 借り手がすべて上場企業
- 企業が広告目的で使う
- 抽選方式の募集がある
- 1円単位で投資できる
- 後入金方式で投資の自由度が上がる
- 出金手数料が無料
- 投資家優待付きの案件がある
- 途中の作業がない
- 簡単に退会できる
- Fundsの主なデメリットとリスク
- 元本と分配金の保証がない
- 担保と保証がない
- 途中解約できない
- 利回りが低い
- 投資しにくい
- 毎月分配ではない
Fundsは借り手がすべて上場企業など、安全性を高める仕組みがそろっています。
また、出金手数料が無料、簡単に退会できるなど、投資家に有利な制度も多いです。
元本と分配金の保証がないなどリスク面は他の業者と同様です。
利回りが低く投資のしにくいのが難点ですが、トータルではメリットの方が上回ります。
僕は今後もFundsで投資を続けます。
以上、Fundsのメリットとデメリット、リスクについてでした。

みなさんの参考になればうれしいです!


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