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FUELオンラインファンドで投資して大丈夫?|現役投資家が解説

左野くん
左野くん

FUELって本当に投資して大丈夫なの?

右田さん
右田さん

だまされたりしないか心配…

新しい業者さんって、やっぱり心配になりますよね。

そこで、ソシャレン、クラファンで4,000万円以上を投資してきた現役投資家の僕が、

  • FUELオンラインファンドの概要
  • 運営会社と経営者
  • メリット、デメリットとリスク

を解説し、投資して大丈夫かを判断します!

老後資金を自分で用意しなければいけない時代。

良い業者を上手に使って、あなたのお金を増やしましょう!

タロウさん
タロウさん

それではさっそく解説です!

なお、この記事はかなり長いです。見出しを見て必要な部分だけ読んでいってください。
この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

FUELオンラインファンドの概要

FUELオンラインファンドは2020年2月に運営を開始したソーシャルレンディングサービスです。

「FUEL」には次の2つの意味が込められています。

  • 企業に資金(燃料=FUEL)を供給する
  • 投資家の資産が増える(FUEL)

まず最初に、FUELオンラインファンドはどんな投資なのか説明します。

FUELはソーシャルレンディング

FUELオンラインファンドはソーシャルレンディングです。

ご存じない方のために、ソーシャルレンディングの仕組みを簡単に説明します。

  1. 投資家がお金を出す
  2. ソシャレン業者が集まったお金を企業に貸す
  3. 企業が利息を付けてお金を返す
  4. ソシャレン業者が利息を付けて投資家にお金を返す

ポイントだけズバッと言うと、こうです。

  1. 投資家が
  2. ソシャレン業者経由で企業にお金を貸し
  3. 利息で儲ける

これって、本質は銀行と同じですよね?

つまり、ソーシャルレンディングは貸金業です。

タロウさん
タロウさん

僕たちが銀行の代わりにソシャレン業者経由で企業にお金を貸します!

FUELがソーシャルレンディング業務を代行

ソーシャルレンディングは手間がかかる

ソーシャルレンディングを使うことで、企業は個人から資金を集めることができます。

しかし、ソーシャルレンディングは特に2つの点で手間がかかります。

  1. システムの開発と運営
    • システムの開発
    • 運営やメンテナンス
  2. 顧客の募集や管理
    • 会員の募集
    • 案件の募集
    • お金のやり取りと管理
    • マーケティング
    • etc

これらを自社でやるには人手もお金も時間もかかります。

また、経験とノウハウが必要なので、自社でやって上手くいくとも限りません。

手間がかかる業務をFUELが代行

そこで、FUELが

  1. ソーシャルレンディングをやりたいけれど
  2. 自社でやるのは大変という企業に代わって
  3. システムや会員募集などを代行する

つまり、FUELはソシャレン業務の代行屋です。

企業がFUELオンラインファンドに出店

もう少し具体的に説明すると、次のようなイメージです。

  1. ソシャレンをやりたい企業が
  2. FUELが開発したシステムを使って
  3. FUELオンラインファンドに出店し
  4. 案件の募集を行い
  5. 面倒な作業はFUELが代行する
左野くん
左野くん

うーん、分かるような、分からないような…

ですよね。笑

たとえを使って説明しましょう。

FUELは「ソシャレンの楽天市場」

FUELオンラインファンドは楽天市場にたとえると理解しやすいです。

個人がオンラインショップを作るのは大変なので、楽天のシステムを使って楽天市場の中にお店を出します。

それと同じように、ソシャレンをやりたい企業がFUELのシステムを使ってFUELオンラインファンドの中に自社のサイトを作ります。

そして、楽天が会員募集やマーケティングを代行するように、

FUELが会員募集やマーケティングを代行します。

そして、楽天会員になったお客さんが楽天市場の中で、いろんなお店の商品を選んで買うように、

FUEL会員になった投資家がFUELオンラインファンドの中で、いろんなソシャレン業者の案件を選んで投資します。

買い物をしたあとの処理などは楽天が代行するように、

投資したあとの手続きや管理はFUELが代行します。

これがFUELオンラインファンドです。

右田さん
右田さん

FUELのシステムを使ったいろんなソシャレン業者が、FUELオンラインファンドの中に並んでいるみたいなイメージね。

タロウさん
タロウさん

ソシャレン業者がいくつもあるFUEL商店街って感じです!

maneoマーケットやFundsとの違い

基本はまったく同じ

それって、maneoマーケットやFundsと同じじゃない?と思う人がいるでしょ。

その通りです。

  • システム開発と提供
  • 募集業務の代行
  • マーケティングや顧客管理の代行

これらを参加企業の代わりに行うソシャレン代行業という点で、FUELはmaneoマーケットやFundsと完全に同じです。

左野くん
左野くん

maneoマーケットと聞くだけでヤバく感じるんだけど…

同じと言っても大きな違いがあります。

参加企業と案件の審査が行われる

まず、maneoマーケットとの違いは「審査」です。

maneoマーケットの審査は次のようなものでした。

  • 参加企業の審査がいい加減だった
  • 参加企業が募集する案件の審査は行っていなかった

この結果、リスクの高い案件の募集が行われ、多くの投資家が被害に遭いました。

FUELオンラインファンドでは参加企業と募集される案件に対して、厳正な事前審査が実施されます。

右田さん
右田さん

グリフラやガイアみたいなのは入らないってことね。

参加できるのは不動産系の上場企業だけ

Fundsとの違いですが、Fundsは参加企業を上場企業に限定しています。

これに対してFUELは不動産系の上場企業に限定しています。

これがFundsとの1つ目の違いです。

タロウさん
タロウさん

不動産系に限定することが良いという意味ではありません!

運用期間中にモニタリングを実施

Fundsとのもう一つの違いはモニタリングの実施時期です。

Fundsは定期+臨時

Fundsのモニタリングには定期臨時の2種類があります。

この内、定期モニタリングは主にファンド報告書をもとに実施されます。

そして、ファンド報告書は以下の時点で作成されます。

  • 運用期間が12カ月以内の場合:運用終了後
  • 運用期間が13カ月以上の場合:開始から1年が経過ごと

今までにFundsで13カ月以上の案件が募集されたことはありません。

つまり、Fundsでは運用期間中の定期モニタリングは行われません

一方の臨時モニタリングは次のような仕組みです。

  1. 借り手サイドで問題が発生した場合に
  2. 借り手サイドが即座にFundsに報告し
  3. Fundsが臨時モニタリングを実施する

Fundsは臨時モニタリングを組み入れることで、運用終了まで定期モニタリングが行われないことを補っています。

ただ、臨時モニタリングが機能するのは借り手サイドが問題発生を誠実に報告する場合に限られます。

借り手サイドが問題を故意に隠蔽した場合、モニタリングは定期、臨時ともに運用終了まで行われないことになります。

FUELは3カ月ごと

これに対してFUELは原則として3カ月に1回の頻度で定期モニタリングを実施します。

つまり、よほどの短期案件でない限り、運用期間中にモニタリングが行われます。

このため、借り手サイドの対応に影響されることなく一定の頻度で問題発生を把握し対処することで安全性が高まります。

左野くん
左野くん

ぶっちゃけ、1年も経ってから問題が発覚しても、対処のしようがないと思うな。

実際の資金需要に基づく案件組成

Fundsとのもう一つの違いは、案件のもととなる需要です。

Fundsでは一部の案件を除いて、借り手企業の広告需要に基づいて案件が作られています。

A社がFundsで案件を募集することがメディアやブログなどで取り上げられ、それでA社の知名度が向上するという狙いです。

これに対してFUELオンラインファンドは、借り手企業の実際の資金需要に基づいた案件作りを狙っています。

例えば、B社がCというマンションを建設するための資金を、FUELで調達するということです。

このため、B社がD、E、Fと新しい物件を開発するたびにFUELで案件が募集されます。

あくまでもFUELの狙いが実現すればですが、案件が安定的に供給されるでしょう。

右田さん
右田さん

投資家はみんな案件不足で困ってるから実現してほしいな。

FUELは不動産クラファンではない

注意してほしいのが、FUELはいわゆる不動産クラファンではない点です。

FUELはソーシャルレンディング

FUELのサイトでは「不動産」「クラウドファンディング」という表現がよく出ます。

このため、ほとんどのクラファン投資家は「FUEL=不動産クラファン=CREALやFANTAS fundingのような不動産投資型クラウドファンディング」と思うでしょう。

左野くん
左野くん

不動産クラファン=不動産投資型と認識されているから、誤解してもしょうがないよ。

しかし上述の通り、FUELオンラインファンドはソーシャルレンディングです。

FUELは不動産クラファンはできない

また、不動産クラファンで募集業務などを代行するには、不動産特定共同事業の2号または4号事業者の許可を受ける必要があります。

しかし、FUELはこの許可を取っていません。

このため、少なくとも現時点でFUELは不動産クラファンをすることはできないのです。

FUELオンラインファンドはあくまでもソーシャルレンディングです。

タロウさん
タロウさん

いわゆる不動産クラファンではなく、借り手企業が不動産系企業のソーシャルレンディングです!

不動産クラファンのシステム提供はしている

なお、FUELの会社概要を見ると、事業内容に「不動産特定共同事業法型クラウドファンディング事業者への~」と書かれています。

これは、不動産クラファンをやりたい事業者へのシステムの開発、提供のことです。

つまり、FUELの事業には、

  • FUELオンラインファンドでのソシャレン代行事業
  • 不動産クラファン事業者向けのシステム提供事業

の2つがあるということです。

右田さん
右田さん

システムを提供しているだけで、不動産クラファンをやっているわけじゃないってことか。

FUELオンラインファンドの概要のまとめ

ここまでを簡単にまとめます。

  1. FUELはソシャレンの楽天市場
    • FUELがソシャレン業務を代行
    • FUEL内に多数のソシャレン業者が出店するイメージ
    • FUEL会員はどの業者でも投資できる
  2. maneoやFundsとの違い
    • 厳格な審査を実施
    • 参加企業は不動産系の上場企業に限定
    • 運用期間中にモニタリングを実施
    • 実需に基づく案件作り
  3. FUELは不動産クラファンではない
    • あくまでもソシャレン
    • FUELは不動産クラファンはできない
タロウさん
タロウさん

ここまで、FUELオンラインファンドの概要でした!

FUELオンラインファンドを利用する企業の狙い

ところで、企業はなぜFUELオンラインファンドを利用するのでしょうか?

企業がFUELオンラインファンドで資金調達する狙いを解説します。

タロウさん
タロウさん

なお、この部分は完全に僕の推測です!

企業の資金調達は三層構造

企業が必要な資金を調達するルートとして次の3つがあります。

  • ローン(お金を借りる)
    • シニアローン:最も低金利、主に銀行から
    • メザニンローン:シニアより高金利、主に機関投資家などから
  • エクイティ(出資を受ける):最も高金利

金利が低いシニアローンで必要な資金をすべて調達できればベストです。

それが難しいときは、メザニンローン、エクイティも使って資金を集めます。

メザニンローンのコストを低減できる

ただ企業としては、メザニンローンの金利負担を少しでも減らしたい。

そこで、FUELオンラインファンドを使って安めの金利でお金を借ります。

例えば、機関投資家から借りると、金利を8%払わないといけない。

貸し手 金利
機関投資家 8%
FUELオンラインファンド 投資家:4% 6%
FUEL:2%

でも、FUELオンラインファンドだと、投資家4%とFUELの手数料2%で合わせて6%で済むってイメージです。

こうすれば企業は金利負担を2%少なくしてコストダウンできますよね?

左野くん
左野くん

でも、機関投資家より安い金利で貸すって、なんだかなぁ…

右田さん
右田さん

2%損した気分になっちゃうよね。

タロウさん
タロウさん

その気持ち、めっちゃ分かります!笑

個人投資家にもメリットがある

気持ちは良く分かりますが、実は僕たち投資家にもメリットがあるのです。

今まで、高い金利で企業にお金を貸せるメザニンローンは、機関投資家などが独占してきました。

そのため、僕たち庶民の投資先は次の2つしかありませんでした。

リスクとリターン 投資商品
ハイリスク・ハイリターン 株・FX・投資信託・仮想通貨
ローリスク・ローリターン 銀行預金・国債

それがFUELオンラインファンドの登場で、今まで手を出せなかったミドルリスク・ミドルリターンのメザニンローンに僕たちも投資できるようになったのです。

4%としても銀行の普通預金の金利0.001%の4千倍、つまり、4千年分です。笑

企業は機関投資家よりも低い金利で借りられてハッピー。

僕たち投資家は銀行預金よりも高い金利を得られてハッピー。

互いにハッピーということで割り切りましょう。

タロウさん
タロウさん

どっちみち取れない8%よりも、目の前の4%です!

なお、現時点でFUELオンラインファンドで募集されるのはメザニンローンの部分だけですが、将来的にはエクイティ部分の募集も検討しているそうです。
ソーシャルレンディングでエクイティの募集が行われたのは、過去にOwnersBookで一度あっただけです。

FUELオンラインファンドの運営会社と経営者

FUELオンラインファンドの運営会社について見ておきます。

運営会社はFUEL

FUELオンラインファンドの運営会社はFUEL株式会社です。

基本情報

FUELの基本情報は以下の通りです。

社名 FUEL株式会社
所在地 東京都渋谷区道玄坂1-22-9 AD-O渋谷道玄坂2階
設立 2016年10月
資本金 不明
代表者 代表取締役 細澤聡希
代表取締役 徳毛雄一
上場市場 非上場
事業内容 FUELオンラインファンドの運営
不動産クラファン業者へのシステム提供・業務支援

2016年に設立された非上場のベンチャー企業です。

沿革

FUELは当初から不動産会社を対象としたソーシャルレンディング事業を行う目的で設立されました。

しかし、2017~2018年に一部ソシャレン業者で不祥事が起こり、金融当局の姿勢が厳格化されたことなどの影響で、事業開始が大幅に遅れました。

その間に複数の投資ファンドから資金提供、経営指導を受けて準備を進め、2020年2月にサービスを開始しました。

FUELの主な沿革は以下の通りです。

  • 2016年10月:クラウド・インベストメント株式会社として創業
  • 2018年6月1日:現在地に移転
  • 2018年7月18日:エー・ディー・ワークスと業務提携
  • 2019年5月28日:ソニーフィナンシャルベンチャーズ、グローバル・ブレインから資金調達(第三者割当増資)
  • 2019年8月28日:デジタルベースキャピタルから資金調達(第三者割当増資)
  • 2019年8月28日:CRE、ストラテジック・パートナーズ(CRE100%子会社)と資本業務提携
  • 2019年9月24日:エー・ディー・ワークスから資金調達(第三者割当増資)
  • 2019年10月1日:現社名に商号変更
  • 2020年2月4日:FUELオンラインファンドの運営を開始
左野くん
左野くん

準備に3年もかかったってことか。

事業内容

上の方で簡単に説明しましたが、主要な事業は次の2つです。

  1. ソーシャルレンディングの支援、代行事業
    • FUELオンラインファンドのシステム提供
    • 提携企業のソシャレンサイトの制作
    • 会員募集などマーケティングの代行
    • お金の管理や顧客管理など管理面の代行
    • etc
  2. 不動産クラファン業者へのシステム提供事業
    • 運営希望業者へのシステムの提供
    • 個々の業者にあわせたシステムの調整
    • 不動産クラファンの運営指導
    • etc

ソーシャルレンディング事業、つまりFUELオンラインファンドでは、主に次の3つを収益源としています。

  • システムの導入料
  • システムの利用料
  • 運用残高に応じた報酬

今後の事業展開

今後のソーシャルレンディング事業の展開についてです。

まず2020年2月に東証一部上場の不動産業者CREとの提携で、CRE Fundingの運営を開始しました。

代表取締役の細澤氏は、

  • 提携企業を年内に5社
  • 3年で10社まで増やし
  • 募集額で1,000億円を目指したい

としています。

右田さん
右田さん

投資先が増えてくれると助かるよ。

FUELの経営者

FUELの経営者について簡単に見ておきます。

細澤 聡希

代表取締役の細澤聡希氏は、早稲田大学理工学部を卒業後、国際会計事務所を経てドイツ証券に転じ、金融や不動産業界などを対象に資金調達やM&Aなどを担当しました。

その後、人材派遣などを手掛けるネオキャリアで管理本部長、最高財務責任者を歴任したのち独立し、2016年10月にFUELの前身であるクラウド・インベストメントを設立しました。

徳毛 雄一

同じく代表取締役の徳毛雄一氏は早大理工学部時代の細澤氏の同級生です。

新卒で旧リクルートコスモスに入社し、分譲マンションの開発、販売に携わりました。

その後、不動産ファンドのカーライルで不動産に投資する立場、三菱UFJ銀行では不動産ファンドに融資する立場と、不動産を取り巻く様々な立場で経験を積みました。

そして、細澤氏とともにクラウド・インベストメントを創業しました。

2015年6月から一時期の間、CREALのブリッジ・シー・エステート社の前身である、日本不動産イニシアティブの社外取締役を務めていました。

小川 喜之

取締役の小川喜之氏は京都大学を卒業して大和証券に入社し、主にコンプライアンス業務に従事しました。

その後、不動産ファンドのダヴィンチグループや不動産管理や投資を行うLCパートナーズなどでもコンプライアンス業務を担当しました。

2016年6月まではLCレンディングで取締役を務めていました。

LCパートナーズ退社後、2016年10月に細澤氏、徳毛氏とともにクラウド・インベストメントを設立しました。

恵比澤 賢

取締役CTOの恵比澤賢氏は千葉大学を卒業後、東証一部でインターネット接続サービス大手のインターネットイニシアティブに入社しました。

その後、グリーなどのベンチャー企業を中心に、一貫してソフトウェアやシステムの開発、関連部門の組織づくりなどに携わってきました。

個人事業主となったあと、2019年2月からFUELの技術顧問を務め、同年8月にFUELに入社し取締役CTOに就任しました。

タロウさん
タロウさん

小さな組織ですが、ソシャレン運営に必要な知識と経験を持つ人材が一通り揃っている印象です!

FUELオンラインファンドのメリット

それでは、FUELオンラインファンドのメリットを紹介します。

1.上場企業系だけなので安全性が高まる

FUELオンラインファンドに参加できるのは、原則として上場企業とそのグループ会社だけです。

上場企業系は信頼性が高くコンプライアンス体制なども整備されていますので、投資の安全性が高まります。

監査法人と監査契約を結んでおり、上場企業並みの信頼性が認められる企業については、非上場であっても参加が可能です。

2.FUELが監視役になるので安全性が高まる

FUELオンラインファンドでは、FUELが参加する企業などを審査し、案件の運用中はモニタリングを行います。

FUELは外部の監視役

ソーシャルレンディングでは、投資家から集めたお金を企業に貸します。

しかし、投資家からお金を集める係と、集めたお金を企業に貸す係が実質的に同一企業の場合、監視や牽制が働きにくくなります。

例えばラッキーバンクでは同族企業への不適切な貸付が行われ、多くの投資家が被害に遭いました。

しかし、FUELオンラインファンドでは、

  1. FUELは募集だけを行い
  2. 集まったお金をFUELオンラインファンドの参加企業に渡し
  3. 参加企業がグループ会社に貸す

という形を採ります。

このため、FUELは上場企業グループと直接のつながりはなく、外部の監視役を務めます。

タロウさん
タロウさん

ラッキーバンクのような事件を起こさないための仕組みです!

FUELの審査内容

FUELは以下の5段階の審査で、参加企業と参加企業がお金を貸すグループ会社、募集する案件を審査します。

それぞれの審査を通過できないと、次の審査には進めません。

  1. 一次審査(参加企業の適格性)
    • 上場企業またはそれに相当するか
    • 所定の審査項目すべてをクリアしているか
  2. 二次審査(参加企業の詳細審査)
    • 以下の5分野それぞれの審査項目をすべてクリアしているか
      • 基礎分析
      • 収益性分析
      • 安全性分析
      • 成長性分析
      • 活動分析
  3. 三次審査(貸付先と案件内容の適格性)
    • 参加企業がお金を貸すグループ会社と案件内容
    • 所定の審査項目すべてをクリアしているか
  4. 四次審査(貸付先と案件内容の詳細審査)
    • 以下の6分野それぞれの審査項目をすべてクリアしているか
      • 基礎分析
      • 収益性分析
      • 安全性分析
      • 成長性分析
      • 活動分析
      • 事業分析
  5. 五次審査(最終審査)
    • 四次審査までの結果をもとに再審査
    • 社外の第三者も審査に参加
    • 全会一致の案件のみ募集を実行

ポイントはFUELオンラインファンドの参加企業、借り手のグループ会社、案件の3つすべてを審査する点です。

五重のバリアで問題がある参加企業、グループ会社、案件がまじりこまないようにします。

タロウさん
タロウさん

審査項目は全部で100以上あるそうです!

運用中の案件へのモニタリング

また上述の通り、案件の運用中は3ヶ月ごとにモニタリングを行います。

仮に問題が発生しても早めに対処できますので、安全性が高まります。

左野くん
左野くん

でもさ、問題があったとして、相手にビシッと言えるのかな?

そこです!

FUELは案件の募集を行わないと商売になりません。

また、第1号の参加企業であるCREは、子会社を通じてFUELに出資しています。

右田さん
右田さん

出資してくれてるから、強く出れないとか忖度するとか…

と、僕も思ったのですが、どうやらその点は心配しなくて良さそうです。

不正な審査はできない

まず、FUELに出資しているのはCREだけではありません。

公表されている出資者だけでも全部で5社あります。

  • ソニーフィナンシャルベンチャーズ
  • グローバル・ブレイン
  • デジタルベースキャピタル
  • ストラテジック・パートナーズ(CREの100%子会社)
  • エー・ディー・ワークス

CRE以外の出資者もいる以上、出資者全員の利益、つまり、FUELオンラインファンドが公正かつ安全に運営されることを目指さざるを得ません。

CREが出資してくれているから、CRE Fundingについては審査をゆるくしよう、とはできないのです。

タロウさん
タロウさん

CREに忖度して他の4社に迷惑をかけるわけにはいかないってことです!

不正な審査は参加企業自身が望まない

また、FUELオンラインファンドの参加企業が上場企業であることも重要です。

CREは東証一部上場企業です。

もし、CRE Fundingで不正な審査が行われ、多くの投資家に被害が及んだらどうなるでしょう?

不正な審査を見逃した、忖度させたなどなど、CRE自身の責任やコンプライアンス体制が問われることになります。

連結売上高300億円超のCREにとって、CRE Fundingは主要事業ではありません。

そこで不正な審査が行われ本体に傷が付くことは、CRE自身が望まないはずです。

左野くん
左野くん

ソシャレン事業の不正で会社のイメージが落ちて本業に影響とか、確かにありえないよね。

不正な審査を社外の第三者が許さない

さらに、審査を担当する人自身が不正を望みません。

例えば、社外取締役の織井渉氏は、J-REITの運用などを行ういちごグループ(東証一部、連結売上高500億円)の中核会社であるいちご投資顧問の元社長で、現在も同社の執行役会長です。

FUELのコンプライアンス全体をチェックすることを主な任務とし、社外取締役に就任しました。

それで不正な審査など許したら、赤っ恥というか、実業家としての経歴に大きな汚点を残すことになります。

それ以前に、すでに成功している人なので不正を許すメリットがありません。

右田さん
右田さん

社外の人にとって不正な審査をするメリットがないってことか。

僕たちは投資家ですので、企業を性善説で見ることなど絶対にできません。

自分のお金をかけるのですから、疑ってかかって当然です。

ただ、FUELの審査やモニタリングで不正や忖度が行われる可能性は、客観的に見てかなり低いと思います。

3.案件の情報が公開されるので安全性が高まる

FUELオンラインファンドで募集される案件では匿名化は行われません。

借り手企業や対象となる不動産の所在地などの情報が公開されます。

情報が公開されると投資判断がしやすくなりますので、投資の安全性が高まります。

4.得意分野に専念するので案件とサービスの質が向上する

FUELオンラインファンドでは、ソーシャルレンディングに関わる業務を次のように分担します。

  • 参加企業:案件作り、不動産の管理、運用
  • FUEL:会員募集、会員管理、マーケティング

参加企業、FUELともに、それぞれの得意分野に専念します。

そうすることで、FUELオンラインファンドで提供される案件やサービスの質の向上が期待できます。

左野くん
左野くん

餅は餅屋ってことだね。

5.FUELにまとめることで利便性が向上する

最初の方で説明した通り、FUELオンラインファンドは複数のソシャレン業者をまとめた「ソシャレンの楽天市場」です。

FUELオンラインファンドにまとめることにより、以下の点で利便性が向上します。

  1. 会員登録が1回で済む
    • FUELで登録すればFUEL内の業者はすべて利用できる
  2. ログインが1回で済む
    • FUELにログインすれば各業者でのログインは不要
  3. マイページは1つだけ
    • FUELのマイページですべて管理できる
    • 各業者での投資状況もFUELのマイページでチェック
    • 投資中の案件も1つの画面ですべて見られる

これは非常に便利です。

タロウさん
タロウさん

SBIとオナブとクラバンとクラクレへの投資状況を見る時に、4つのサイトを開くんじゃなくて、1つのサイトで全部見られるってことです!

右田さん
右田さん

それって、神すぎる!

6.FUELにまとめることで資金効率が向上する

FUELオンラインファンドはデポジット口座方式です。

デポジット口座方式とは?

デポジット口座方式とは次のような仕組みです。

  1. 業者内にある自分用の口座(デポジット口座)に
  2. あらかじめお金を振り込んでおき
  3. デポジット口座内のお金を使って
  4. 案件に投資する
  5. 運用期間が終わったお金は
  6. デポジット口座に戻ってくる
タロウさん
タロウさん

Suicaにチャージしたお金で電車に乗るような感じです!

デポジット口座方式の欠点

デポジット口座方式には次のような欠点があります。

  1. 投資するために20万円入金した
  2. 募集が先着方式(早い者勝ち)だった
  3. クリック合戦に負けて投資できなかった
  4. 20万円がデポジット口座内で寝る

金利もつかないのに資金がムダに寝てしまうということです。

FUELでは他の業者への投資に使える

FUELオンラインファンドでは、デポジット口座内のお金はどの業者への投資にでも使えます

ですので、次のようなことができます。

  1. 投資するために20万円入金した
  2. 業者Aはクリック合戦で負けて投資できなかった
  3. その次に募集された業者Bで投資した

こうすることで、資金が寝る問題を解決でき資金効率が向上します。

左野くん
左野くん

SuicaでJRも小田急も都営バスも乗れるみたいな感じだね。

7.振込手数料を節約できる

さらにこんなこともできます。

  1. FUEL内の業者Aに投資したお金が
  2. 運用期間が終わって戻ってきた
  3. そのお金でFUEL内の業者Bに投資

例えば、OwnersBookで戻ってきたお金でクラウドクレジットに投資する場合、

  • OwnersBookからの出金手数料
  • クラウドクレジットへの入金手数料

と、銀行の振込手数料がダブルでかかります。

FUELオンラインファンドでは、デポジット口座内のお金でFUEL内のどの業者にでも投資できます。

ですので、業者間で資金を移動させる際に振込手数料がかかりません

8.投資先の種類を増やせるので安全性が高まる

これはまだ実現していないメリットで、今後への期待です。

FUELは案件の種類が多岐にわたる

FUELオンラインファンドの参加企業は不動産系の上場企業です。

一口に不動産会社と言っても、扱う不動産の種類は多岐にわたります。

  • 一戸建て
  • マンション
  • オフィスビル
  • 物流施設
  • 医療機関
  • 老人ホーム

さらに、各不動産会社が得意とするエリアも違います。

分散投資でリスクが下がる

今後FUELオンラインファンドに参加する企業が増えることが前提ですが。

例えば、FUELオンラインファンドでの自分の投資先が次のようになったりします。

  • 関東近郊の中古一戸建て:5万円
  • 港区の投資用ワンルームマンション:10万円
  • 大阪のオフィスビル:7万円
  • 福岡の物流倉庫:20万円
  • 札幌の老人ホーム:3万円

物件の種類や立地するエリアを分散させる。

つまり、分散投資でリスクを下げられるということです。

タロウさん
タロウさん

FUELさん、これは絶対に実現させてくださいね!

右田さん
右田さん

気がついたら首都圏の物流施設だけだったとか勘弁だよ!

9.実需に基づく案件組成なので投資機会が増える

これも今後への期待です。

実際の資金需要に基づく案件作り

上の方で少し書きましたが、FUELオンラインファンドでは不動産の開発資金など、実際の資金需要に基づいて案件が作られます。

つまり、Aという物流系の不動産会社が、

  • 埼玉県三郷市に物流倉庫
  • 千葉県松戸市に物流センター
  • 埼玉県久喜市にディストリビューションセンター
  • 神奈川県海老名市にプロセスセンター

と、次々に物流施設を作り、そのたびに資金需要が発生する。

そして、FUELオンラインファンドで、

  • 三郷案件
  • 松戸案件
  • 久喜案件
  • 海老名案件

と、次々に案件の募集が行われるということです。

案件が安定的に供給される

これがFUELオンラインファンド内のすべての参加企業で実現すると、案件が安定的に供給されることになります。

募集が月に一度といったことがなくなるため、僕たち投資家の投資機会が増えることでしょう。

左野くん
左野くん

これも実現に期待大だよ!

FUELオンラインファンドのメリットのまとめ

FUELオンラインファンドのメリットをまとめます。

  1. 参加するのは上場企業系だけ → 安全性アップ
  2. FUELが監視役になる → 安全性アップ
    • FUELは外部の監視役
    • 参加企業と案件を厳格に審査
    • 最終審査は社外も含めた全会一致
    • 運用中にモニタリング
    • 不正な審査の可能性は極めて低い
  3. 案件の情報が公開される → 安全性アップ
  4. 得意分野に専念 → 案件とサービスの質がアップ
    • 参加企業:案件作り、不動産の管理など
    • FUEL:会員募集、マーケティングなど
  5. 複数の業者をFUELにまとめる → 利便性アップ
    • 会員登録は1回だけ
    • ログインも1回だけ
    • マイページも1つだけ
  6. 複数の業者をFUELにまとめる → 資金効率アップ
    • デポジット口座方式
    • FUEL内すべての業者の投資に使える
    • 資金が寝る機会が減る
  7. 振込手数料を節約できる → オトク
  8. 投資先の種類を増やせる → 安全性アップ
    • 不動産の種類+立地エリア
    • FUEL内で分散投資
  9. 実需に基づく案件組成 → 投資機会アップ
    • 案件を継続的に供給
タロウさん
タロウさん

以上、FUELのメリットについてでした!

FUELオンラインファンドのデメリットとリスク

次にデメリットとリスクです。

1.運営会社の信頼性が低い

まず最初に挙げざるを得ないのは、運営会社であるFUELの信頼性が低い点です。

非上場のベンチャー企業で、ソーシャルレンディング事業の実績は一切ありません。

Fundsも非上場のベンチャーでゼロスタートでしたが、2年以上に渡ってソーシャルレンディング専門メディアを運営してきたという事実がありました。

FUELはそういった投資家から見える確たる信頼性の裏付けがありません

いわば「ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを受賞した期待の新人女優」のようなもので、評価が定まるのはこれからです。

もちろん期待はしていますが、現時点ではまだ「FUELだから大丈夫」と言えるレベルではないことは肝に銘じておきましょう。

右田さん
右田さん

実績を積み重ねて信頼できるようになってほしいね。

2.利回りが高くない

FUELオンラインファンドの利回りは2~5%程度を想定しているようです。

クラウドクレジットやLENDEXの利回りに慣れている人は、少し物足りなく感じるかもしれません。

タロウさん
タロウさん

僕は銀行預金からソシャレンに逃げてきたので、3%以上あればOKです!

3.デポジット口座方式なので資金が寝る

メリットで説明しましたが、デポジット口座で資金が寝るリスクがあります。

FUELオンラインファンド内の他の業者で上手く投資できれば良いですが、そうでなければ資金効率が低下します。

4.出金手数料が有料

デポジット口座のお金を自分の銀行口座に引き出す際の出金手数料は有料です。

投資額が少ない場合は受け取る分配金も少ないので、

  • 利回り:4%
  • 運用期間:1年
  • 投資額:2万円
  • → 分配金=2万円×4%=800円

数百円であっても出金手数料の影響は大きいです。

左野くん
左野くん

月に1回、出金手数料無料にしてくれるとうれしい!

5.FUELを退会するとすべて退会になる

メリットのところで書いた通り、FUELオンラインファンドで会員登録すると、FUEL内のすべての業者を利用できます。

逆に言うと、FUELから退会するとすべての業者を利用できなくなります。

一部の業者だけ退会するということはできませんので注意しましょう。

タロウさん
タロウさん

なお、僕は約40社で登録しています!笑

6.案件を安定供給できるか?

これはデメリットやリスクではなく懸念点です。

FUELはオンラインファンド内で様々な業者の案件に投資できると謳っています。

それを見た投資家は、楽天市場のように好きな時に好きな案件に投資できると期待します。

しかし、実際には月に1件程度の案件しか募集できなければ、投資家は落胆し、一部は不満を感じて批判に転じるでしょう。

右田さん
右田さん

Fundsが今まさにその状況だよね。

FUELの評価は最初から案件を安定供給できるかにかかっています。

もしそれが難しいならば、最初の1年は月イチが精一杯ですと最初に言ってしまった方が良いかもしれません。

タロウさん
タロウさん

僕たち投資家も最初は生ぬるく見守るくらいのスタンスでいましょう!

FUELオンラインファンドのデメリットとリスクのまとめ

FUELオンラインファンドのデメリットとリスクをまとめます。

  1. 運営会社の信頼性が低い
    • 非上場のベンチャー企業
    • 実績ゼロ
    • 期待はするが評価はこれから
  2. 利回りが高くない
    • 2~5%
  3. 資金が寝る
    • デポジット口座方式なので
    • 投資できない状態が続くと資金効率低下
  4. 出金手数料が有料
    • 投資額が少ないと影響が大きい
  5. FUELを退会するとすべて退会
  6. 案件を安定供給できるか?
    • できなければ投資家の不満噴出
タロウさん
タロウさん

ここまで、FUELのデメリットとリスクでした!

FUELオンラインファンドの評判と口コミ

まだサービスを開始したばかりなので、これといった評判、口コミは出ていません。

評判、口コミが出揃ってきたら、こちらで紹介します。

タロウさん
タロウさん

しばし、お待ちを!

FUELオンラインファンドで投資して大丈夫かの判断

それでは以上を踏まえ、FUELオンラインファンドで投資して大丈夫かを判断します。

事業者リスクについての判断

まず、FUELオンラインファンドの運営会社であるFUEL株式会社の事業者リスクについての判断です。

  1. FUEL自身の信頼性は低い
    • 非上場のベンチャー企業
    • 始めたばかりで実績ゼロ
  2. 信頼できる要素はある
    • 複数の投資ファンドから出資を受けている
    • 専門性をもったスタッフが揃っている
    • 上場企業が提携に応じている
  3. 参加企業次第
    • 僕たちの投資先はFUELではない
    • FUEL内の参加企業で投資する
    • 投資先となる参加企業で判断すべき

前評判が高いFUELですが、そうは言っても非上場のベンチャー企業です。

サービスを始めたばかりで実績もなく、信頼しろと言われても無理な話です。

ただ、複数の企業から出資を受けているなど、信頼性につながる要素もあります。

そして実際に、東証一部のCRE社との提携を実現できており、まったく信頼できないとまでは思えません。

そもそも、FUELオンラインファンドで僕たち投資家はFUEL社に投資するのではありません。

投資先はFUEL内の参加企業であり、より重要なのは参加企業自体の信頼性です。

以上より、FUELの事業者リスクについて以下のように判断します。

  1. 事業者リスクが高いとまでは言えない
  2. FUEL自身ではなく参加企業の信頼性を重視すべき

FUELオンラインファンド自体についての判断

次に、ソーシャルレンディングサービスとしてのFUELオンラインファンド自体についての判断です。

  1. 安全性を高める要素が多い
    • 参加企業は上場系だけ
    • FUELが外部から監視(審査+モニタリング)
    • 案件情報を公開
  2. サービスの質や利便性を高める仕組みもある
    • 互いの得意分野に専念
    • 複数の業者をFUELに一本化
    • デポジット口座による資金効率向上
  3. 今後の発展に期待できる
    • 投資種類が増えてFUEL内で分散投資
    • 案件の安定供給
  4. デメリットは多くない
    • 運営会社の信頼性
    • 利回り2~5%
    • 出金手数料が有料

参加企業を上場系に限定し、さらにFUELが外部から監視するなど、安全性を高める対策がなされています。

また、案件、サービスの質と利便性を高める仕組みも用意されています。

特に、FUELオンラインファンド内に複数の業者をまとめている点は、Funds以外ではFUELだけの特長です。

今後の発展に非常に大きな期待を持てますが、これが実現するかは参加企業をどこまで増やせるか次第でしょう。

デメリットもありますが、同業他社も似たようなものであり、FUELだけの致命的なものではありません。

以上より、FUELオンラインファンド自体について以下のように判断します。

  1. 安全性、利便性ともに高く投資先として優位である
  2. 今後のさらなる発展に期待を持てる

各参加企業ごとに判断すべきと判断

FUELの運営会社としての信頼性は高いとは言えません。

しかし、FUELオンラインファンド自体は安全性、利便性ともに高いです。

そして、僕たちの投資先はFUELではなく、FUEL内の参加企業です。

安全、便利なFUELオンラインファンド内の参加企業の信頼性が高いのであれば、投資先として何ら問題はないでしょう。

要は、参加企業次第ということです。

以上より、FUELオンラインファンドで投資して大丈夫かは、個々の参加企業ごとに判断すべきであると判断します。

FUELオンラインファンドの注意点と対策

FUELオンラインファンドで投資する際の注意点は2点です。

1.参加企業をしっかり調べる

まず、FUELオンラインファンド内の参加企業がすべて良い業者だとは限りません。

もちろん、良い業者だけにするために、FUELは5段階の審査で厳しく選んでいます。

しかし、審査が完全である保証はないですし、投資判断に責任を取るのは投資家自身です。

ですので、FUELだから大丈夫ではなく、参加企業を自分でしっかり調べた上で投資して大丈夫かを判断しましょう。

もちろん、個々の案件についても同様です。

タロウさん
タロウさん

面倒だけど投資で損をしないために、調査だけはしっかりしましょう!

2.過度に期待しない

FUELの会員になれば、クリック合戦とは無縁で多くの案件に投資できる!みたいな期待は持たないでおきましょう。

過度に期待すると、期待が実現しなかった時に不満が噴出します。

僕が怖いのは、それでFUELがプレッシャーを感じて案件を粗製乱造することです。

仮に質の低い案件をFUELが供給した場合、最終的に損をするのは僕たち投資家です。

過度に期待するのは控えましょう。

左野くん
左野くん

3カ月に1回投資できれば御の字くらいのつもりで。

FUELオンラインファンドでの投資のまとめ

最後にまとめます。

  1. FUELの信頼性は低い
    • 実績ゼロの非上場ベンチャー
    • 信頼できる要素はある
    • 結局は参加企業次第
  2. FUELオンラインファンド自体は良い
    • 上場企業限定など安全対策
    • FUELにまとめて利便性向上
    • 今後の発展への期待
  3. 参加企業で投資判断
    • 投資先はFUEL内の参加企業
    • 参加企業ごとに判断する
  4. 注意点と対策
    • 参加企業をしっかり調べる
    • 期待しすぎない

上場企業限定ですし、FUELが厳格に審査を行っているので、一定の安全性が保証されます。

それにプラスアルファで自分でも調べて、十分納得した上で投資しましょう。

タロウさん
タロウさん

第1号のCRE Fundingは信頼できると判断したので投資します!

FUELで会員登録すると、CRE FundingなどFUEL内のすべての業者で投資できます。

会員登録は無料で、使ってみてイマイチだったらスマホで簡単に退会できます。

良い案件が出たらすぐに投資できるように、会員登録は済ませておきましょう。

右田さん
右田さん

お金に働いてもらって副収入を作ろうね!

★公式サイトで会員登録できます → FUELオンラインファンド

以上、FUELオンラインファンドについて解説しました。

タロウさん
タロウさん

みなさんの投資の参考になったらうれしいです!

コメント

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。