当ブログは広告を含みます

【2020年8月度】ソーシャルレンディングの投資実績を公開!

僕はソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングで1千万円以上を運用中です。

現役のソシャレン投資家がどのように投資しているのか?

2020年8月度の僕の投資実績をすべて公開します。

これからソシャレン、不動産クラファンを始める方の参考になれば幸いです!

タロウさん
タロウさん

全部オープンにするから参考にしてね!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

新たに投資したソーシャルレンディング案件

先月、新たに投資したソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングの案件です。

2020年8月は4つの案件に200万円を投資しました。

 

Funds

極楽湯、ダメでした!

抽選は倍率7倍で当然のごとく落選。

先着も募集開始直後からしばらく画面が更新できず撃沈。

Fundsもそろそろ1人あたり投資額の上限を設けてほしいですね。

★公式サイト:Funds

【最新】Fundsの評判・口コミとデメリット・リスク
【2024年2月6日更新】累計投資額1億9千万円の現役投資家が、Funds(ファンズ)の概要、デメリットとリスク、評判と口コミ、他の業者との比較、注意点と対策などをホンネで解説。僕の投資実績も公開します。

 

CREAL

レジデンシャル・アート代々木公園

  • 運用期間:12カ月
  • 利回り:3.0%
  • 投資額:100,000円
  • 税引前利益:3,000円

CREALは3回連続の区分マンション3%12カ月です。

今回も上限10万円が設定され、余裕を持って投資できました。

CREALは募集額数億円の大型案件or上限付き小型案件なので、クリック合戦知らずで平和で良いです。

★公式サイト:CREAL

 

ジョイントアルファ

久々のジョイントアルファです。

アルファアセットファンド長崎SC

  • 運用期間:12カ月
  • 利回り:3.8%
  • 投資額:1,000,000円
  • 税引前利益:38,000円

今回は今までとはまったく違うアプローチで投資判断をしました。

右田さん
右田さん

ちょっと長くなるけど読んでね。

穴吹グループの内部案件

今回の案件ですが、穴吹興産が建設したマンションに付随するスーパーの建物を取得します。

そこに穴吹グループのスーパーが入居し、スーパーが払う賃料が分配金の原資となります。

なので最大のポイントはスーパーがつぶれるか否かです。

タロウさん
タロウさん

つぶれないなら投資OKって前提です!

穴吹が地場のスーパーを買収した

さて、この案件を最初に見た時、僕は強烈な違和感を感じました。

それは、テナントとして入るスーパーが穴吹グループであることです。

なぜ不動産屋の穴吹が自社でスーパーを持つのか?

しかも調べてみたら、経営不振に陥った地場のスーパーを穴吹が買収したものでした。

なぜ穴吹はそんな買い物をしたのか?

不動産屋が直営する必要性がない

食品スーパーって品揃えや仕入れルートに地域性が出ます。

なので、長崎のスーパーを穴吹グループに入れても、穴吹が他の都市で開発するマンションにテナント出店させるとか100%無理です。

ってか、必要に応じて進出先の地場のスーパーにテナントで入ってもらえば良いだけ。

穴吹が自社でスーパーを運営する必要性がまったくありません。

左野くん
左野くん

不動産屋の穴吹が自社でやらなくても良いよね。

スーパーに本気度が見えない

そして今回の店舗ですが、周囲にイオンなど強豪が多く経営不振で閉店したものです。

それをマンション開発に合わせて再出店したのですが、売り場面積が以前の4分の1に減っています。

しかも、以前は同じフロアだった生鮮食品と加工食品を1階と2階に分けて不便にしている。

さらに、閉店前はテナントに入っていたダイソーとマクドナルドが入っていません。

この店舗、本気度がまったく見えないのです。

タロウさん
タロウさん

以前より客数、売上げ大幅ダウン間違いなしです!

なぜ穴吹はスーパーを買ったのか?

穴吹が自社でスーパーをやる必要なんてまったくない。

そして、今回の店舗も本気度がまったく見えない。

なぜ穴吹はつぶれかけの地場のスーパーを買ったのか?

僕はここが引っかかって引っかかってしょうがなかったのです。

それで、ああでもないこうでもないと散々考えた末の結論。

それは土地です。

穴吹は土地を買った

このスーパーは昭和30年代の開業です。

この時代の地場のスーパーは、土地は自社所有が多いと聞いたことがあります。

また、食品スーパーは商圏が狭い上、昭和30年代だとモータリゼーションが始まったばかり。

今のような郊外立地ではなく、住宅地近辺の立地が多いはずです。

住宅地近辺のそこそこ広い土地。

マンションを建てるのに適した土地です。

穴吹はスーパーをやりたいのではなく、スーパーが持つ土地が欲しかった。

つまり、穴吹はスーパーではなくスーパーが持つ土地を買ったのです。

タロウさん
タロウさん

これが僕の見立てです!

なぜスーパーを再開店させたのか?

しかし、ここで一つ疑問が浮かびます。

なぜ今回、穴吹は敷地をすべてマンションにせず、スーパーを再開店させたのか?

閉店して更地にして全部マンションにすれば良いですよね?

わざわざ再開店させた理由。

僕は商店街対策だと思います。

スーパーは商店街対策

閉店したスーパーは商店街の核店舗でした。

ただでさえ衰退が進む地方の商店街で、集客源のスーパーが抜けるのは痛手です。

経営不振で閉店したあと、敷地を全部マンションにするとなると商店街の反発は必至です。

地元議員を使って市役所に圧力かけて建設許可を出させないとか、ありそうじゃないですか?

そこで、マンション開発をスムーズに進めるためにスーパーを再開店させることにしたのではないか?

商店街側からマンションに入れる通路を作ったのも商店街への配慮でしょう。

タロウさん
タロウさん

あくまでも僕の推測です!

マンションのためにスーパーはつぶせない

以上の僕の推測が正しければ、商店街対策で作った今回の店舗をつぶすわけにはいきません

また、スーパーが所有する土地でマンションに変わったのは今回が初めてです。

これから適地を一つずつマンションに変えていくと考えると、スーパー自体をすぐに倒産させることは考えにくい。

少なくとも今回の案件の運用期間である12カ月以内に倒産なんてことは99%ありえない

以上より、今回の案件はガチガチに硬い

ということで今回は、評価額や賃料収入とはまったく関係ない切り口から判断し、100万円を投資しました。

タロウさん
タロウさん

妄想が外れてたら、指差して笑ってくだされ!

★公式サイト:ジョイントアルファ

【最新】ジョイントアルファの評判・口コミとリスク・デメリット
【2024年3月6日更新】累計投資額1億9千万円の現役投資家が、ジョイントアルファ(Jointo α)の概要、デメリットとリスク、評判と口コミ、注意点と対策などを解説。僕の投資実績も公開します。

 

Rimple

Rimpleのサイト画像 新

5号 クレイシア三田+芝浦+西麻布

  • 運用期間:6カ月
  • 利回り:4.2%
  • 投資額:800,000円
  • 税引前利益:16,846円

今回も4倍と競争率が高かったのですが、奇跡が起こって当選しました!

タロウさん
タロウさん

来年の運まで使い果たしました!

Rimpleは硬い!

Rimpleの案件は毎回硬いですね。

僕は不動産情報サイトなどを参考に物件の予想売却価格を出しているのですが。

その価格の7掛けでしか売れなくても余裕で優先出資分が戻ってくるレベルです。

第1号案件からずっとその水準が続いています。

Rimpleは硬い。当分、積極投資を続けます。

★公式サイト:Rimple

【最新】Rimple(リンプル)の評判・口コミとリスク・デメリット
【2024年2月8日更新】累計投資額1億9千万円の現役投資家が、Rimple(リンプル)の概要、デメリットとリスク、評判と口コミ、注意点と対策などを解説。僕の投資実績も公開します。安全第一ならばRimpleです。

 

TREC funding

大型新人が満を持してデビューです!

1号 世田谷区用賀

  • 運用期間:36カ月
  • 利回り:7.0%
  • 投資額:100,000円
  • 税引前利益:21,000円

東証一部の不動産クラファン

TREC FUNDINGは東証一部上場のトーセイが運営する不動産クラファンです。

ジョイントアルファ、X-Crowd、Rimpleに続く東証一部4社目です。

トーセイは不動産ファンドの運用管理を主力事業の一つにしています。

その受託資産残高は9千億円

単純比較ですが、CREALを運営するブリッジシーキャピタルの受託資産残高が300億円ですので30倍です。

不動産運用のプロが不動産クラファンに登場しました。

第1号案件から大人気

さて、TREC FUNDINGの第1号案件は8月29日に募集が行われました。

あまり話題になっていなかったし、募集額も1億6千万円と大きかったし。

満了まで1週間以上かかるだろうと余裕をぶっかましていたのですが…

募集開始と同時に応募殺到でサーバーダウン

予想に反して初回から大人気となりました。

タロウさん
タロウさん

はっきり言ってなめてました!

マイルールを破って投資

僕は12カ月7%オーバーの案件には投資しないというマイルールを厳守しています。

ですが、今回はマイルールを破って投資しました。

一番の理由は「投資したかった」という、わけの分からない理由ですが。笑

まじめに言うと、期待利回りから逆算とかそこそこガチで調べました。(間違ってたらこっ恥ずかしいので内容は明かしません。笑)

あと、第1号案件はまず間違いなく事故りませんし。

東証一部の大型新人への歓迎といいますかご祝儀も兼ねて、最低投資額でですが投資した次第です。

第2号案件に期待

TREC FUNDINGは第2号案件の予定がすでに決まっているという記事も目にしております。

第1号の状況を見る限り、第2号も大人気必至でしょう。

期待して待ちたいと思います。

タロウさん
タロウさん

不動産クラファンは東証一部が熱い!

 

投資総額

以上をまとめると、8月の総投資は以下の通りです。(最下段の利回りと運用期間は単純平均、投資額と税引前収益は合計)

業者 タイプ 利回り 運用期間 投資額 税前収益
CREAL CF 3.0% 12カ月 10万円 3,000円
ジョイント CF 3.8% 12カ月 100万円 38,000円
Rimple CF 4.2% 6カ月 80万円 16,846円
TREC CF 7.0% 36カ月 10万円 21,000円
平均/合計 4.5% 16.5カ月 200万円 78,846円

ギリギリですが7月に続いて投資額が200万円台に乗りました。

それより、投資先が不動産クラファンだけなのは初めてじゃないかな?

しかも、4つのうち3つが東証一部系です。

時代が変わったなぁ…(しみじみ)

タロウさん
タロウさん

2年前と景色が全然変わりました!

現在のソーシャルレンディング投資状況

次は8月末時点での投資状況です。

こんな感じになっています!

 

業者別投資額

8月末時点でのソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングの事業者別の運用中投資額は以下の通りです。

事業者名 投資額
Funds 80万円
J.LENDING 150万円
CRE Funding 100万円
bitREALTY 50万円
SAMURAI FUND 48万円
CAMPFIRE Owners 10万円
CREAL 70万円
FANTAS funding 100万円
ジョイントアルファ 150万円
Rimple 238万円
X-Crowd 100万円
TREC FUNDING 10万円
A funding 30万円
SYLA FUNDING 25万円
合計 1,161万円

2月以来、半年ぶりに1千万円の大台を回復しました!

そして、TREC FUNDINGが加わったことで、投資先は14社に増えました。

しかも、ジョイントアルファとRimple以外はすべて構成比が7月に比べて下がり、投資先の小口分散化が進んでいます。

さらに、FundsとbitREALTYも含めると、金額ベースで投資先の78%が上場系です。

今後も上場系を中心に投資先の業者を増やし、リスク低減を進めていきます。

タロウさん
タロウさん

目指せ20社!新しい業者さん、カモン~!

 

運用期間

運用期間 投資額
5カ月以下 170万円
6~10カ月 483万円
11カ月以上 520万円

運用期間は平均で9.5カ月です。

TREC FUNDINGの36カ月がダメージ大で、7月に比べて1.3カ月も長期化しました。

う~ん、困ったなぁ…

かつての平均6カ月以下はもはや無理ですが、可能な限り短期案件に投資していきます。

 

利回り

利回り 投資額
4%未満 580万円
4%台 380万円
5%台 165万円
6%以上 48万円

利回りは単純平均で4.2%です。

7月とほぼ同じです。

利回りが3~4%台の業者さんが増えてきたのでキツイですねぇ…

比較的利回りが高いA fundingJ.LENDINGRimpleあたりに投資できると助かるのですが。

案件が出ることを期待します。

タロウさん
タロウさん

待ってます!

 

タイプ別

不動産とか再エネとかタイプでの分類です。

タイプ 投資額
不動産ソシャレン 723万円
社債型 240万円
不動産クラファン 210万円

不動産ソシャレンには不動産を担保にするソシャレン案件すべてを含みます。

また、社債型はFunds、CREとSAMURAIの保証付き案件です。

7月に初めて不動産クラファンが半分を超えましたが、8月は6割を超えました

僕が今、ソシャレンで積極的に投資したいのって、FundsJ.LENDINGCRE Fundingくらいです。

逆に不動産クラファンは穴吹、Rimpleを筆頭に上場系がズラッとそろっています。

ジョイントアルファ 東証一部
X-Crowd 東証一部
Rimple 東証一部
TREC FUNDING 東証一部
A funding マザーズ
Renosy マザーズ

9月以降も不動産クラファンの比率が高まる可能性が高いです。

左野くん
左野くん

1年前までは圧倒的にソシャレンだったのにね。

ソーシャルレンディングの分配金

さぁ、お楽しみ、8月にゲットした分配金(税引前)です!

事業者名 分配金額
Funds 1,750円
CRE Funding 6,280円
CREAL 1,911円
FANTAS funding 882円
8月合計 10,823円
8月までの累計 955,632円

CRE Fundingにはキャッシュバックの2,500円が含まれます。

9月は同水準、10月はほぼゼロで、11月にドカッと7万円ほど入る予定です。

不動産クラファンは満期一括分配が多いので、不動産クラファンの比率が高まると月ごとの波が大きくなりますね。

ま、しょうがないです。

タロウさん
タロウさん

年内には累計で100万円を突破する見込みです!

投資信託の実績

僕はソーシャルレンディング以外に投資信託を2つやっています。

アクティブファンドで人気ナンバーワンのひふみ投信と、ロボアドバイザー最大手のウェルスナビです。

8月末時点での実績はこちらです!

累計投資額 評価額 損益
ひふみ投信 1,066,664円 1,200,349円 133,685円
ウェルスナビ 370,000円 407,631円 37,631円
合計 1,436,664円 1,607,980円 171,316円

ひふみの含み益がついに10万円の大台を突破!利回りは驚異の12.5%

ウェルスも利回り10.2%です。

2月から4月頃はどうなることやらと心配しましたが戻ってきました。

ちなみに、ひふみもウェルスも利回りが10%を超えたのは初めて。過去最高です!

5年、10年のスパンで見れば、リーマンもコロナも必ず元に戻って再成長します。

やはり投信は何もせず放置が一番です!

タロウさん
タロウさん

これからも放置し続けます!

8月のソーシャルレンディング投資のまとめ

最後に8月の反省と9月に向けてです。

 

1案件あたりの投資額が増えすぎ

7月の反省で同じことを書いたのですが、1案件あたりの投資額が増えすぎです。

8月はRimpleが80万円、穴吹が100万円。

穴吹はめったに投資できないゆえの焦りがあったのですが、さすがに100万は調子に乗りすぎでした。

2018年を思い出して気を引き締めます。

 

新規業者をさらに開拓

1案件あたりの投資額が増えすぎる原因は、言うまでもなく条件の良い案件の不足です。

特に僕は条件(注文w)がうるさいので、なかなか投資できる案件がありません。

かといって、投資する条件を甘くするのは絶対にご法度

そうなると、やはり新規業者さんを開拓するしかないですよね。

いま僕が登録しているのは40数社で、実際に投資中なのは14社です。

なんとか20社まで増やしたいと思っています。

タロウさん
タロウさん

多くの優良業者でベストの案件に絞って投資します!

 

9月はポチポチ

9月の注目はぽちぽちFUNDINGです。

正直、業者さんとしての信頼性はRimpleなど上場系に比べるとガクッと落ちます。

ただ、第1号案件はよほどのことがない限りコケませんし、初回大盤振る舞いで利回りも上がります

第1号案件が9月に出るはずなので、それには投資するつもりです。

ということで、9月は以下を念頭に積極投資します。

  • 1案件あたりの投資額に注意
  • 新規業者をさらに開拓
タロウさん
タロウさん

残暑よりも熱くアグレッシブに攻めます!

コメント

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。