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J.LENDINGのLF26~29号に投資するか?【案件分析】

1月15日は小正月。

1999年までは成人の日でした。

そして、今年の1月15日はJ.LENDINGの日

LF26~29号、4案件が同時募集されます!

左野くん
左野くん

国民の祝日にしよう!

右田さん
右田さん

なんでやねん!笑

この4案件に投資すべきか?

案件を分析し投資の是非を判断します。

タロウさん
タロウさん

狙い目です!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

J.LENDINGのLF26~29号案件の概要

 

J.LENDINGとは?

J.LENDINGはジャスダック上場の不動産会社「ジャルコ」が運営するソーシャルレンディングです。

サービス名 J.LENDING
運営会社 株式会社ジャルコ
運営開始 2015年12月
最低投資額 50万円
利回り 4~6%
運用期間 3~12カ月

SBI-SLやクラウドバンクなどに比べると地味で目立たない業者です。

しかし、手堅い案件が多く僕の主力投資先の一つです。

●公式サイト:J.LENDING

J.LENDINGについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【最新】J.LENDINGの評判・口コミとデメリット・リスク
【2024年2月6日更新】累計投資額1億9千万円の現役投資家が、J.LENDING(ジェイレンディング)の概要、デメリットとリスク、評判と口コミ、同業業者との比較、注意点と対策などを解説。僕の投資実績も公開します。

 

LF26、28、29号は事前予約対象

なお、LF26、28、29号は事前予約対象の案件となっています。

事前予約とはJ.LENDING独自の制度です。

  1. 募集と同時期に償還される案件に
  2. 投資している人は
  3. 一般募集より先に応募でき
  4. 償還される元本を充当できる

要は、一般の投資家より先に案件を押さえて、戻ってくるお金を再投資に使えるということです。

こちらの記事で詳しく解説しています。

J.LENDINGの「ファンド乗り換えサービス」を図で解説
J.LENDINGの「ファンド乗り換えサービス」を図を使って解説します。戻ってきた元本を再投資に使える上、他の投資家より2日早く優先的に応募できます。さらに銀行の振込手数料も節約!J.LENDINGで投資すれば資金を効率よく回せます。

今回は以下の通りです。

  • 事前予約対象案件:LF26、28、29号
  • 事前予約該当者:LF15、17、19、20、21号に投資中の人
  • 事前予約開始:1月13日15時(一般は15日15時)

該当者は3つの対象案件のいずれにも投資できます。

タロウさん
タロウさん

僕はLF17と21に投資中です!

 

LF26~29号の基本情報

それではLF26~29号の基本情報です。

案件 LF26号 LF27号 LF28号 LF29号
利回り 5%
運用期間 5カ月 5カ月 8カ月 6カ月
募集総額 4千万円 3千万円 2億円 1億円
最低投資額 50万円
投資単位 10万円(最低50万円)
分配 満期一括
募集開始 1月15日15時(優先は13日15時)

LF26号と29号は優先で満了すると思います。

タロウさん
タロウさん

J.LENDINGの人気が急上昇中です!

J.LENDINGのLF26~29号案件の分析

それでは、案件の内容を見ていきます。

 

分配金は受け取れるか?

まず分配金ですが、4案件とも問題なく受け取れると思います。

LF26号の借り手はO社で、昨年2月のLF12号からこれまで分配金の未払いはありません。

他の3案件の借り手はお馴染みのF社です。

利払いの問題はないでしょう。

タロウさん
タロウさん

過去の実績に基づいての判断です!

 

元本は回収できるか?

次に最重点の元本回収です。

案件ごとに見ていきます。

 

LF26号

  • 利回り:5%
  • 運用期間:5カ月
  • 募集総額:4,000万円

LF26号はLF17号のリファイナンス案件です。

そのLF17号はLF12号のリファイナンスですので、12→17→今回の26と続いています。

担保は千葉県市川市の1棟マンションで、評価額は8億円です。

先順位で6億円の貸付がありますのでLTV80%です。

評価額 8億円
第1順位 6億円
第2順位(LF26号) 4,000万円

評価額の妥当性ですが分かりません。

左野くん
左野くん

言っちゃった!

この案件についてはジャルコを信じます。

タロウさん
タロウさん

投資家失格です!

 

LF27号

  • 利回り:5%
  • 運用期間:5カ月
  • 募集総額:3,000万円

LF27号はLF10→15のリファイナンスです。

担保は渋谷区の区分マンションで評価額は3,500万円です。

僕のド素人推定価格は3,200万円です。

ただ、家賃が11万円くらいなので表面利回りで4%以上あります。

万が一の場合はジャルコが3千万円で買い取って運用するのでは?

立地も良いので4案件の中で一番硬い気がします。

 

LF28号

  • 利回り:5%
  • 運用期間:8カ月
  • 募集総額:2億円

LF19と20のリファイナンスです。

同時期に運用終了となるLF21号があるのですが、借り手の経営者がLF19、20と同じです。

なので、LF19~21号をまとめて今回のLF28号でリファイナンスするのかな?と。

案件 借り手 融資残/募集額
LF19号 F社 5,000万円
LF20号 F社 4,900万円
LF21号 T社 1億円
LF28号 F社 2億円

担保は原宿の雑居ビルです。

評価額は15億円で先順位に融資残が8億円、また、LF22号の担保にもなっています。

今回のLF28号で次のような状況になります。

担保順位 融資残
第1順位 8億円
第2順位 LF22号 1億円
LF28号(今回) 2億円

評価額15億円に対して貸付11億円ですのでLTV73%です。

僕はLF22号に投資していまして、その時に(無い知恵を振り絞って無理やっこでw)担保評価額を出してみたのですが。

超悲観的なシナリオでも13億円でした。

なのでこの案件もそこそこ硬い気がします。

 

LF29号

  • 利回り:5%
  • 運用期間:6カ月
  • 募集総額:1億円

リファイナンスではなく新規の借り入れだと思います。

担保は府中市のパチンコ屋の店舗と敷地で、評価額は15億円です。

評価額の妥当性についてはこちらの記事をご参照ください。

J.LENDINGのLF25号に投資するか?【案件分析】
J.LENDINGのLF25号は利回り7%です!案件の内容を解説、分析し投資の是非を判断します。今回の担保物件はパチンコ屋の土地建物です。担保評価額の15億円は妥当なのか?パチンコ屋の売上高などから推測します。

このLF29号は先月のLF25号の一部振り替えだと思います。

LF25号は先順位が融資残10億円で、第2順位としてLF25号で1億円、ジャルコが自社融資で3億円でした。

投資家とジャルコが共同で第2順位として4億円を融資した形です。

担保順位 融資残 融資残/募集額
第1順位 10億円 10億円
第2順位 LF25号 1億円 1億円
ジャルコ 3億円 1億円
LF29号 1億円

で、今回ジャルコ分が1億円に減っているんですよね。

ってことは、LF25号の時の3億円の内、1億円は返済されたか何かで消えた。

そして残りの2億円の内の1億円がLF29号に振り替えられたのではないかな?と

ジャルコが利息をもらう権利を1億円分、投資家に譲ったみたいな感じです。

なお、この案件の元本が回収できるかですが、上掲記事に書いた通りジャルコを信用するか次第だと思います。

J.LENDINGのLF26~29号案件の投資判断

それでは以上を踏まえての投資判断です。

 

最も硬いのはLF27号か?

4つの案件でどれが硬いか?

案件 LF26号 LF27号 LF28号 LF29号
運用期間 5カ月 5カ月 8カ月 6カ月
募集総額 4千万円 3千万円 2億円 1億円
担保 市川の1棟
マンション
渋谷の区分
マンション
原宿の
雑居ビル
府中の
パチンコ店

売りやすさで考えるとLF27号の渋谷区分マンションではないでしょうか?

LF28号は商業ビルってのが若干不安ながら、LTV73%で担保評価額も妥当っぽい気がするので硬めのはず。

あとの2つはジャルコの見立てを信じるか次第でしょう。

ジャルコの得意分野という意味ではLF29号かな?と思いつつ。

LF26号も首都圏の居住系だからニーズ自体は手堅いのかな?と思いつつ。

右田さん
右田さん

ハッキリしない男ね。

 

リファイナンスをどう見るか?

それから、LF26~28号はリファイナンス案件です。

2018年からソシャレンをやってる人は、リファイナンスという単語にアレルギー感がありますよね?

リファって聞くだけで脳裏にカエルの姿が浮かびます。笑

左野くん
左野くん

悪夢の日々がよみがえる…

ただ、リファイナンスを自転車操業と捉える人もいるでしょうし。

毎月お利息をキッチリ払ってくださる借り主様をガッチリつかんで離さないと捉える人もいるでしょうし。

こればかりは人それぞれだと思います。

 

LF26号に100万円

僕はどうするかですが、J.LENDINGでの現在の投資状況がこちら。

案件 借り手 投資額
LF17号 O社 50万円
LF21号 T社 50万円
LF22号 F社 50万円
LF24号 F社 50万円

この内、17号と21号が戻ってきます。

残りがF社だけになってしまうので、同じくF社の27~29号には投資できないですね。偏りすぎる。

なので、借り手がO社のLF26号に戻ってくる100万円全額を入れようと思います。

 

担保の重複を念頭に

なお、1つ念頭に置いておくべきことがあります。

上の方でLF22号とLF28号が同じ担保だと書きました。

僕がLF22号に投資した時点では、融資残は次の状況でした。

担保順位 融資残
第1順位 8億円
第2順位 LF19号 5千万円
LF20号 4,900万円
LF22号 1億円

融資残はトータル9億9,900万円なので、物件が10億円でしか売れなくてもセーフでした。

ところが、今回LF28号の担保になって状況が変わりました。

売却価格が10億円だと先順位に8億円取られて2億円しか残りません。

担保順位 融資残
第1順位 8億円
第2順位 LF22号 1億円
LF28号 2億円

ここで注意しなければならないのが、第2順位の中で返済順位はなく、出資額に応じて按分返済になることです。

担保順位 融資残 返済額
第1順位 8億円 8億円
第2順位 LF22号 1億円 6,667万円
LF28号 2億円 1億3,333万円

つまり、LF28号が入ったことでリスクが高まったのです。

逆にLF25号のようにLF29号が入る際に融資残が1億円減るケースもありますので、一概にどうとは言えませんが。

こういうケースがあることは頭に入れておきましょう。

 

今年の初戦

ということで、僕は優先枠で1月13日が今年のソシャクラ初戦です。

最近、J.LENDINGも人気急上昇ですのでクリック合戦になりそう。

なんとか初戦を飾りたいと思います。

ともに参戦する方、がんばりましょう!

タロウさん
タロウさん

今年最初の運試しです!

●公式サイト:J.LENDING

コメント

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。