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FUELのADワークス米国不動産案件に投資するか?【案件分析】

FUELオンラインファンドの第2弾「ADワークス米国不動産案件」の募集が行われます。

この案件に投資して大丈夫か?

左野くん
左野くん

大丈夫だよ。

右田さん
右田さん

連帯保証があるから!

と、お気楽度120%になっているあなた。

チコちゃんに叱られますよ。

タロウさん
タロウさん

ボ~っと投資してんじゃねぇよ!

今回の案件、細かい注意点がチコチコあります。

ガッツリ解説していきましょう!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

ADワークス米国不動産案件の概要

まず、ADワークス米国不動産案件の概要です。

 

FUELオンラインファンドとは?

FUELオンラインファンドは2020年12月に運営を開始したソーシャルレンディングです。

基本情報は以下の通りです。(2021年1月現在)

サービス名 FUELオンラインファンド
運営会社 FUEL株式会社
運営開始 2020年12月
最低投資額 1万円
利回り 2~5%
運用期間 6~24カ月

これまではCRE Fundingのシステム開発や運営代行などをしていました。

2020年12月から自社でもソーシャルレンディングの運営を開始し、今回が2回目の募集です。

●公式サイト:FUELオンラインファンド

FUELオンラインファンドについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

FUELオンラインファンドで投資して大丈夫?|現役投資家が解説
「FUELオンラインファンドで投資して大丈夫か心配」という方へ、累計投資額4000万円の現役投資家が、FUELの概要、運営会社と経営者、メリット、デメリットとリスク、評判と口コミ、投資判断、注意点と対策などを分かりやすく解説します!

 

ADワークス米国不動産案件の基本情報

ADワークス米国不動産案件の基本情報は以下の通りです。

  • 案件名:ADワークス米国不動産案件第1~4号
  • 利回り:2~5%
  • 運用期間:7カ月
  • 募集総額:5,000万円
  • 最低投資額:1万円
  • 投資単位:1万円
  • 分配:満期一括
  • 募集開始:2021年1月20日19時
  • 募集方式:先着方式
タロウさん
タロウさん

1~4号の違いはのちほど!

FUELサイトには「運用期間6カ月」とありますが、予定運用期間は2月2日から8月31日までの211日間です。(初日を含む)
このため、この記事では運用期間は7カ月とします。

 

ADワークス米国不動産案件の構図

今回の案件ですが、東証一部上場企業グループへの投資です。

案件に関係するのは4者

今回、関係するのは4者です。

  • FUEL
  • エー・ディー・ワークス(ADW)
  • ADW Lending LLC(ADW-LLC)
  • 1034W BALBOA, LLC(BALBOA社)

この内、ADWとADW-LLCは東証一部上場の株式会社ADワークスグループ(ADW-G)のグループ会社です。

ADW-Gは富裕層などに投資用不動産の販売などを行っています。

そして、ADWは日本の事業会社、ADW-LLCはADW-Gアメリカ法人の子会社です。

また、BALBOA社はアメリカの不動産会社です。

左野くん
左野くん

東証一部なら安心だね。

案件の構図

ADW-LLCは2020年8月にBALBOA社に約250万ドルを融資しました。

今回、我々投資家はFUEL経由でADWに5千万円(約48万ドル)を出資します。

ADWはその48万ドルをADW-LLCに貸し付けます。

そして、ADW-LLCがBALBOA社に融資した250万ドルの一部に充当されます。

つまり、ADW-LLC → BALBOA社の250万ドルの内の48万ドルが、我々投資家のお金に置き換えられる形です。

その代わりに、BALBOA社が支払う利息の一部を我々投資家が受け取るということです。

右田さん
右田さん

利息をもらう権利の5分の1を譲ってもらう感じね。

 

ADW-LLCへの貸付はノンリコースローン

ADWからADW-LLCへの貸付はノンリコースローンです。

すなわち、こういうことです。

  1. ADW-LLCは利息と元本を
  2. BALBOA社への融資金と利息からのみ
  3. ADWに支払う

それはつまり、

  1. BALBOA社が利払いや返済をできなくなった場合
  2. ADW-LLCに資産が1千兆円あっても
  3. ADWにはビタ一文たりとも返済しねぇぜ、ざま~www

ということです。

左野くん
左野くん

出ました、恐怖のノンリコ…

 

2つの安全装置

その代わり、今回の案件には2つの安全装置が用意されています

ADW-Gの連帯保証

まず、ADW-Gが元本に対して連帯保証を行います。

ですので、

  1. ADW-G(とFUEL)が倒産しない限り
  2. 元本は必ず戻ってくる

ということです。

右田さん
右田さん

やっぱり大丈夫じゃん。

タロウさん
タロウさん

スイ~ト!

元本保証は米ドル建て

ただし、ADW-Gが保証するのは、

  1. ADWから
  2. ADW-LLCへの貸付

です。

そして、ADWからADW-LLCへの貸付は米ドルで行われます

つまり、ADW-Gが保証するのは米ドル建ての元本です。

左野くん
左野くん

へ?

為替の影響を受ける

どういうことかと言うと、山本さんが50万円を投資したとします。

で、その時のレートで50万円=4,800ドルだとしましょう。

  • 投資額:50万円
  • 米ドル建て:4,800ドル

ADW-Gが保証するのは50万円ではなく4,800ドルです。

BALBOA社がデフォルトした場合、ADW-Gが払ってくれるのは50万円ではなく4,800ドルです。

なので、仮に運用終了時の為替が1ドル=100円だったら、

  • 投資額:50万円
  • 償還額:4,800ドル✕100円=48万円

48万円しか戻ってきません。

右田さん
右田さん

2万円損する!

元本保証があっても為替の影響で元本割れする可能性があるのです。

タロウさん
タロウさん

僕も最初、見落としていました!

為替予約

そこで、2つ目の安全装置が為替予約です。

さきほどの例では、

  • 投資額:50万円
  • 米ドル建て:4,800ドル
  • 為替レート:1ドル=104.2円

でした。

そこで、1ドル=104.2円で為替予約すると、償還時も1ドル=104.2円で換算されます。

  • 投資額:50万円
  • 償還額:4,800ドル✕104.2円=50万円
タロウさん
タロウさん

その時のレートに関係なく50万円戻ってきます!

今回の案件は元本保証と為替予約の2つの安全装置で、投資の安全性を高めています。

なお、為替は上に振れるか下に振れるかで、損をする場合もあれば得をする場合もあるので、一概に為替予約が有利とは言えません。
左野くん
左野くん

戻ってくる時に超円安になれば大儲けだね。

 

安全装置の有無で4種類の案件

今回の案件は安全装置の有無で4つの案件に分かれています。

案件 連帯保証 為替予約 利回り 募集額
1号 2% 1,500万円
2号 なし 2.5% 1,500万円
3号 なし 4.5% 1,000万円
4号 なし 5% 1,000万円

安全装置フル装備で利回り最低なのが1号。

なんにもなしのスッポンポンだけど利回り最高なのが4号です。

タロウさん
タロウさん

自分に合った案件を選べます!

ADワークス米国不動産案件の分析

それでは、ADワークス米国不動産案件で元本を回収できるか見ていきましょう。

 

担保はカリフォルニアの住宅

今回の担保はカリフォルニア州の新築住宅2戸です。

  • 所在地:カリフォルニア州ニューポートビーチ
  • 延床面積:A-161平米、B-180平米
  • 担保評価額:390万ドル

2階建てなので2つ合わせて敷地面積60坪くらいじゃないかと思うのですが。

それで4億円ですか。

タロウさん
タロウさん

平米200万円くらいです!

 

LTV12.3%なので安全?

今回の案件で注目したいのは、FUELサイトの表に書かれているLTV12.3%の意味です。

融資全体のLTVは65%

上述の通り、ADW-LLCはBALBOA社に253万5千ドルを融資しました。

その担保がカリフォルニアの新築2戸です。

つまり、

  • 融資額:253万5千ドル
  • 担保評価額:390万ドル
  • → LTV:253.5万÷390万=65%

ADW-LLCのBALBOA社に対する融資のLTVは65%です。

投資家分が12.3%

そして今回の案件で、ADW-LLCが融資した253万5千ドルのうち、48万ドルを投資家から集めたお金に差し替えます。

  • 投資家分:48万ドル
  • 担保評価額:390万ドル
  • → LTV:48万÷390万=12.3%

ですので、投資家分が担保評価額全体に占める割合(LTV)は12.3%です。

右田さん
右田さん

超安全じゃん。

担保順位は第1順位

FUELの説明ページに書かれてある通り、ADW-LLCからBALBOA社への融資253万5千ドルの担保順位は第1順位です。

そして、投資家分の48万ドルは253万5千ドルの一部を差し替えたものです。

であれば、投資家分は253万5千ドルの一部であり、全体と同等に担保順位は第1位である。

つまり、投資家分の返済が最優先されるわけではない、と解釈するのが自然なんじゃないかなと?

左野くん
左野くん

そうなるとどうなるの?

元本が毀損される可能性

もしそうであれば、元本の返済は出資額に比例して行われます。

融資者 融資額 出資比率
投資家分 48万ドル 19%
ADW-LLC 205.5万ドル 81%
合計 253.5万ドル

このため、担保物件の売却額が評価額390万ドルの65%を割り込み、例えば200万ドルでしか売れなかった場合、

融資者 融資額 出資比率 返済額
投資家分 48万ドル 19% 38万ドル
ADW-LLC 205.5万ドル 81% 162万ドル
合計 253.5万ドル 100% 200万ドル

投資家分は19%の38万ドルしか戻ってこず、元本割れになります。

右田さん
右田さん

LTV12.3%なのに~

投資家分が優先されるそうです

で、気になったのでFUELに問い合わせたところ、土曜日にも関わらずご回答いただきました。

いわく、

ADWがADW-LLCに貸す際の契約で、物件が売却できた場合は投資家分を優先的に返済することとなっております。

253万5千ドルの中で投資家分の48万ドルが最優先で返済されることになっているそうです。

したがって、我々がいつも使っているLTV12.3%の意味でOK。

物件の価格が87.7%を超えて値下がりしない限り、(米ドル建ての)元本は戻ってきます

タロウさん
タロウさん

一安心です!

 

ADワークスの目的は投資商品の販売ではない

ところで、今回の案件、不自然だと思いませんか?

左野くん
左野くん

なにが?

ADワークスの儲けが少なすぎる

数字を一つ一つ拾っていて気付いたのですが。

今回の案件は運用期間が7カ月なので、ADWが投資家に支払う分配金は、

案件 募集額 利回り 分配金
1号 1,500万円 2% 175,000円
2号 1,500万円 2.5% 218,750円
3号 1,000万円 4.5% 262,500円
4号 1,000万円 5% 291,667円
合計 5,000万円 947,917円

約95万円です。

間に入るFUELの手数料が仮に2%だとすると、5千万円✕2%=100万円。

ADWはコスト195万円で5千万円を調達したことになります。

そして、ADWは5千万円をADW-LLCに7カ月間貸します。

案件ごとに貸付金利が異なり、利息は以下の通りです。

案件 貸付額 貸付金利 利息
1号 1,500万円 6.5% 568,750円
2号 1,500万円 5.5% 481,250円
3号 1,000万円 9.5% 554,167円
4号 1,000万円 8.5% 495,833円
合計 2,100,000円

したがって、今回の案件でADWは、

  1. コスト195万円で5千万円を調達し
  2. それを貸して利息210万円を得て
  3. 差し引き15万円儲かった

ことになります。

右田さん
右田さん

15万円か…

一方、コスト210万円で5千万円を借りたADW-LLCは、これを金利9%でBALBOA社に貸します。

融資期間を同じ7カ月とすると、利息は260万円ちょいです。

案件 貸付額 貸付金利 利息
融資 5,000万円 9% 2,625,000円

したがってADW-LLCは、

  1. コスト210万円で5千万円を調達し
  2. それを貸して利息260万円を得て
  3. 差し引き50万円儲かった
左野くん
左野くん

そういう計算になるね。

つまりですよ、今回の案件でADWグループ全体で見ると、

  • ADW → ADW-LLC:15万円
  • ADW-LLC → BALBOA社:50万円

トータルで65万円しか儲かっていないのです。

タロウさん
タロウさん

しょぼい気が…

ADワークスがそんな商売をするか?

良い子のみなさん、おかしいと思いませんか?

ADW-Gは投資用のビルやマンションを富裕層に販売することを本業としています。

1棟単位でドーンと仕入れて、ガーンと売って、バーンと儲ける商売です。

2020年度の売上高247億円、当期純利益6億円の東証一部上場企業が、ちまちまと(失礼!)65万円ごときを稼ぐでしょうか?

今回は投資商品の販売ではない

確かに、ADW-Gの本業は不動産投資商品の販売です。

その商品に不動産小口化商品などを加えることで、顧客を富裕層から庶民投資家に広げようとしています。

ですので、ADW-GはFUELでのソシャレンを本気でやろうと考えているでしょう。

しかし、今回は投資商品の販売として案件を募集したとは思えない

だって、65万円ですよ?

右田さん
右田さん

純利益6億円なだけに。

本当の目的1.認知度の向上

では、今回の案件の本当の目的は何なのか?

一つは認知度の向上ではないかなと。

今回の案件紹介ページで、事業者(ADW)の説明がやたら長いと思いませんか?

前回のJINUSHI案件では800文字だったのに、今回は3,400文字です。

今回の案件募集を通して我々投資家にADWの存在と、ソシャレンをやりまっせ!ということを認知させる。

本番に向けて顧客開拓をしているのではないかな?

タロウさん
タロウさん

今回は本番ではないと!

 

本当の目的2.市場調査

もう一つの目的は市場調査です。

連帯保証、為替予約の有無で5千万円を4つの案件に分け、利回りも変えている。

投資家がどのような案件を好むのかを探っているのではないでしょうか?

左野くん
左野くん

本番で応募する案件の下調べか。

 

本番でないならばデフォルトはない

以上はあくまでも僕の推測です。

ですが、今回の案件の目的が本来の投資商品の販売ではないならば。

顧客開拓や市場調査であるならば、デフォルトはありえないですよね。

為替の影響は別として、今回の案件では元本は確実に回収できると僕は思います。

タロウさん
タロウさん

個人的な考えです!

ADワークス米国不動産案件の投資判断

それでは、以上を踏まえて今回の案件に投資するかの判断です。

 

50万円で投資

僕の推測が正しければですが、今回の案件で元本毀損はありえないです。

しかも、東証一部上場企業の案件ですし、さらに運用期間は7カ月。

どう考えてもガッチガチに硬いでしょう。

50万円で投資します。

タロウさん
タロウさん

強気でいきます!

 

オトクは3号か?

では、4つの案件の中でどれに投資するか?

案件 連帯保証 為替予約 利回り 募集額
1号 2% 1,500万円
2号 なし 2.5% 1,500万円
3号 なし 4.5% 1,000万円
4号 なし 5% 1,000万円

僕の推測が外れていたとしても、LTV12.3%です。

どう考えても元本割れはありえないので、連帯保証は必要ないと思います。

あとは為替予約ですね。

為替が悪い方(円高)に振れるリスクを避けるならば、為替予約付きの3号。

良い方(円安)に振れて為替ボーナスゲットを狙うならば、為替予約なしの4号ではないでしょうか。

なお、細かいことですが3号はADW-LLCが9.5%で借りて9%で貸しています。

損してるんですよね。

案件 ADW → ADW-LLC ADW-LLC → BALBOA社
1号 6.5% 9%
2号 5.5%
3号 9.5%
4号 8.5%

その損失分を他の3案件の利益でカバーしている。

他の3案件の投資家のお金も活用していると考えると、3号が一番オトクなのかもしれません。

右田さん
右田さん

ちゃっかり者だね。

募集開始は1月20日19時です。

激しいクリック合戦でしょうが、がんばりましょう。

タロウさん
タロウさん

全集中、クリックの型!

●公式サイト:FUELオンラインファンド

コメント

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。