不動産クラファンの調達額に対する流動資産の比率を出してみた

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不動産クラファンへの投資判断。

何を材料に判断すれば良いのか、悩みますよね?

そこで一つの数値を出してみました。

タロウさん
タロウさん

話半分で読んで下さい!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで300件を超える案件に1億5千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

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流動資産と調達額の比率

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それではさっそく本題です。

 

流動資産を調達額で割ってみる

今回出してみた数値は「流動資産÷クラファンでの調達額」です。

一定期間において例えば次のような場合、

  • 流動資産:100億円
  • 調達額:20億円
  • 倍率:5倍

投資家から集めたお金に対して流動資産(1年以内に現金化できる資産)がどれくらいあるか?ということです。

この倍率が大きいほど投資家に無理なく返せる。

その業者の余裕具合を測れるんじゃないかな?と。

 

ツッコミどころ満載は承知!

なお、ツッコミどころ満載であることは十二分に承知しております!

負債ちゃうやろ!

流動資産を調達額で割る。

これはまさに流動比率の出し方です。

流動比率=流動資産÷流動負債×100

要は投資家からの調達を負債扱いしているわけですが。

匿名組合の出資金は負債じゃない!というツッコミは当然あると思います。

そもそもさきほどの「投資家に無理なく返せる」という表現自体に、「返すってソシャレンちゃうやろ!」というご批判があるだろうことも承知です!

スルーしてください

他にも、償還済みの分はどうするのだ?とか、販売用不動産を1年以内に現金化できるのか?とか。

そもそも、個別のファンドの償還性(=当該不動産の売却性)と財務の話は別だろうとか。

ツッコまれすぎて我が身が穴だらけになるのは重々承知でございます。

不動産素人、財務ド素人がなんか書いとるわと、生暖かい目で見逃してください。笑

タロウさん
タロウさん

タロウクオリティです!

 

各社の倍率

それでは各社の倍率です。

注意点

その前に注釈を。

  • 調査対象は決算内容が公開されている上場企業のみ
  • 大家どっとこむ、property+は運営会社自身が非上場なので除外
  • プレファンは決算期間と募集時期が合わないので除外
  • 調達額は決算期中に募集が開始された案件の調達合計額
  • B-Denは下記の理由から実際の調達額を9分の12倍
    • 決算期間:2021年1月1日~2021年12月31日
    • B-Den運営開始:2021年4月
    • 集計対象期間:2021年4月~12月(9カ月)
タロウさん
タロウさん

おかしい所があればご指摘を!

調査結果

各社の倍率は下表の通りです。(単位:百万円)

業者決算期間流動資産調達額倍率
CREAL21年4月~22年3月9,6576,7311.4
ジョイントα21年7月~22年6月83,333245340.6
TSON21年7月~22年6月3,0371,8581.6
信長21年6月~22年5月28,125193145.7
B-Den21年1月~21年12月44,342147302.3
Rimple21年4月~22年3月30,5851,42821.4
右田さん
右田さん

かなり差があるね。

予想以上にはっきり差が出たなというのが正直なところです。

 

結果を見て思ったこと

以下、僕の感想です。

ジョイントアルファとB-Denは安心

ジョイントアルファとB-Denは安心かなと感じます。

本業のかたわらと言ったら失礼ですが、全社の事業に占める割合が低い。

いざという時はいざとしてくれるんじゃないか?と期待してしまいます。

信長も安心。

Rimpleは意外と低かったですが、心配するレベルではないかと。

CREALは当然の結果

CREALは1.4倍と最も低いですが。

そもそもCREALは(CREAL proも含めて)投資家から集めた資本を不動産という資産に変えて運用し、運用益を分配するという商売です。

その性格上、資本と資産がニアリーイコールで倍率が1に近づくのは当然のこと。

投資家もそのことは認識した上で投資しているでしょうから、今さら驚くことではないと思います。

TSONは認識を変えるべき

一方のTSONですが、TSONにCREALのようなクラファン専業のイメージを持つ人は少ないと思います。

事実、TSON FUNDINGが運営を始めた2020年12月から2021年5月までの半年間の調達額は2億円でした。

期間調達額
2020年12月~2021年5月224百万円
2021年7月~2022年6月1,858百万円

年換算4.4億円が調査対象期間の1年では18.6億円。

4倍以上に急拡大した結果、倍率1.6倍です。

業者決算期間流動資産調達額倍率
TSON21年7月~22年6月3,0371,8581.6

それが良いか悪いかではなく、TSONはクラファン専業、もしくはそれに近くなったと認識を変えるべきでは?と思いました。

 

他社は調べてみてください

なお、他の業者についても成立前書面に直近の貸借対照表が載っています。

ただ、非上場企業の財務をブログで公開するのはマズイと思い、今回の記事では掲載していません。

気になる業者についてはご自身で計算してみてください。

以上、ちょっと気になった数値でした!

タロウさん
タロウさん

ではでは~

 

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