次のような方のための記事です。
- つみたてNISAで「ひふみ投信」以外にも投資したい
- なのでレオスから別の証券会社に変える
- そして「ひふみ投信」から「ひふみプラス」に変更する
どのような条件ならば変更できるのか?
どのように手続きをすれば良いのか?
徹底的に詳しく解説します。

画像付きです!
タップできる目次
「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更の注意点
最初に注意点から説明します。
ひふみプラスへの変更の必要性
まず、なぜ「ひふみ投信」から「ひふみプラス」に変更する必要があるかです。

ご存知の方は次に飛んでください!
→ 次に飛ぶ!
レオスでは「ひふみ」にしか投資できない
レオス・キャピタルワークス(以下、レオス)で投資できるのは「ひふみ」シリーズだけです。
eMAXIS Slimなどには投資できません。

他の証券会社でやれば?
NISA口座は1つしか作れない
それができれば良いのですが。
NISA口座は1人1つしか作れません。
なので「レオスでひふみ、SBIでeMAXIS Slim」はできないのです。

NISA口座が2つになるもんね。
レオス以外で「ひふみプラス」に投資する
この問題の解決策は「ひふみプラス」の活用です。
「ひふみプラス」はレオス以外が販売しており、中身は「ひふみ投信」と同じです。
レオス | レオス以外 (SBIや楽天など) |
---|---|
ひふみ投信 | ひふみプラス |
中身はまったく同じ |
レオス以外ならば「ひふみプラス」とeMAXIS Slimの両方に投資できます。
そこで、つみたてNISA口座をレオスからSBI証券や楽天証券に移す。
NISA口座 | 投資対象 | |
---|---|---|
変更前 | レオス | ひふみ投信 |
↓ | ↓ | |
変更後 | 別の証券会社 (SBIや楽天) | ひふみプラス eMAXIS Slim |
そして投資対象を「ひふみ投信」から「ひふみプラス」に変更。
さらに、レオスでできなかったeMAXIS Slimに投資するということです。

SBIに乗り換えてプラスに変更です!
いつから変更できるか?
「ひふみ投信」から「ひふみプラス」に変更はいつからできるか?
これは2つのパターンに分かれます。
つみたてNISAを今年1円もしていない
今年に入ってつみたてNISAでは1円も投資していない。
この場合は今年から変更できます。

今から変更できるよ。
つみたてNISAを今年1円でもしている
今年すでに1円でもつみたてNISAで投資している。
この場合、変更できるのは来年です。
つみたてNISA口座の管理は年度単位なので、「今年のつみたてNISA=レオス」で確定しているからです。
僕は2023年分から「ひふみプラス」
ちなみに僕は2022年の2月ごろに「eMAXIS Slimやりたいなぁ」と思ったのですが。
2022年1月にレオスで「ひふみ投信」に投資済みでした。
このため、2022年はレオス継続で、2023年からSBI証券に変えます。

「ひふみプラス」は2023年からです!
いつまでに手続きが必要か?
「ひふみ投信」から「ひふみプラス」に変更するには、いつまでに手続きをしなければならないか?
こちらも2パターンです。
今年から変更する場合
今年から証券会社を変える場合、9月30日までに手続きをする必要があります。
ただし、申込期限が9月30日以前の証券会社もあります。
ですので、早めに動くことをおすすめします。

今すぐGO!
来年から変更する場合
来年から変更する場合、手続きは10月1日以降に行います。
なお、変更申請から完了まで2カ月かかる場合もあるようです。
準備は早めにしておいた方が良いでしょう。

先にできることは先に!
変更前に積み立てた分の扱い
これまでに積み立てた分はどうなるか?
これまで分はレオスに残る
これまでに積み立てた「ひふみ投信」をSBI証券や楽天証券に移すことはできません。
そのままレオスの口座に残ることになります。
「ひふみプラス」に交換できない
いま持っている「ひふみ投信」を「ひふみプラス」に交換して、SBI証券や楽天証券で保有することもできません。
今まで通り「ひふみ投信」のままレオスの口座で保有します。

現状通りなんだ。
売却は不要
レオスからSBI証券、楽天証券に変更する際に、「ひふみ投信」を売却する必要はありません。
非課税期間は変わらない
つみたてNISAの非課税期間20年も変わりません。
非課税になる売却期限は19年後の12月31日のままです。

売っても良いんだよね?
期間中に売れば非課税
もちろん、今すぐ売ってもかまいません。
非課税期間中に売れば売却益は非課税です。
僕の場合、2018年から買い始め2022年末まで買いますので、
積立時期 | 非課税売却期限 |
---|---|
2018年 | 2037年12月31日 |
2019年 | 2038年12月31日 |
2020年 | 2039年12月31日 |
2021年 | 2040年12月31日 |
2022年 | 2041年12月31日 |
2018年に買った分は2037年末、2022年に買った分は2041年末までに売れば売却益は非課税です。

今までのはムダにならないんだ。
「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更方法
それでは本題の「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更方法です。
変更方法の大きな流れ
まず、変更方法の大きな流れをつかみましょう。
- レオスに「やめる申請」をする
- レオスから「やめた証明」が送られてくる
- SBI、楽天に口座開設申請をする
- 「やめた証明」も提出
- SBI、楽天が税務署に届け出
- 税務署からOKが出る
- SBI、楽天が口座開設
つみたてNISA口座は1人1つしか持てません。
なのでまず、レオスのつみたてNISA口座をストップします。
それからSBI、楽天につみたてNISA口座開設の申請をする。
SBI、楽天は「レオスはストップしてるので、うちで開設してOKっすよね?」と税務署にお伺いを立てる。
で、税務署がOKを出すとSBI、楽天でつみたてNISA口座が開設される。
そして「ひふみプラス」を積み立てられるようになる、ということです。

流れが分かったよ。
それでは、証券会社ごとに変更方法を説明していきます。(リンク先に飛びます)

まずSBI証券からです!
SBI証券で変更する場合
1.レオスから「やめる申請書」を取り寄せる
レオスから「金融商品取引業者等変更届出書」を取り寄せます。
電話またはメールでレオスに依頼します。
- 電話:03-6266-0123(9~17時土日祝日を除く)
- メール:cc@rheos.jp
金融商品取引業者等変更届出書はレオスから郵便で送られてきます。
オンラインでのダウンロードはできません。

レオスはけっこうアナログ。
2.レオスに「やめる申請」を提出する
金融商品取引業者等変更届出書に必要事項を記入し、同封されてきた封筒でレオスに提出します。
3.レオスから「やめた証明」が送られてくる
レオスから「勘定廃止通知書」が郵便で送られてきます。

これでレオスの口座がストップ。
ここからはSBI証券での手続きです。
4.SBI証券から申込書類を取り寄せる
SBI証券から「NISA口座の申込書類(非課税口座開設届出書)」を取り寄せます。
手順は以下の通りです。
- SBI証券サイトでログインする
- 金融機関変更の書類請求ページを開く
- 「つみたて~」と「私は~」にチェックを入れる
- 「書類請求を申し込む」をクリックする
申請から書類到着まで5日ほどかかります。
5.SBI証券に申込書類などを提出する
SBI証券につみたてNISA口座開設の申込書類などを送ります。
送るのは以下の4点です。
- 勘定廃止通知書
- レオスから送られてきた「やめた証明」
- 非課税口座開設届出書
- SBIから送られてきたNISA口座の申込書類
- 本人確認書類(以下のいずれか)
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民票の写し(マイナンバー記載のないもの)
- 個人番号カード
- マイナンバー確認書類(以下のいずれか)
- 個人番号カード
- 個人番号通知カード

送られてきた封筒で返送します!
注意点は以下の通りです。
- 運転免許証のウラに変更後の住所が記載されている場合は、ウラ面も提出
- 個人番号カードの両面を提出する場合、マイナンバー確認書類の提出は不要
- マイナンバー提出済みの場合、マイナンバー確認書類の提出は不要
- ※ 提出済みかの確認方法
- 1.サイト上部の「口座管理」→
- 2.「お客さま情報 設定・変更」→
- 3.「マイナンバー」
- 「登録済」と表示されていたら提出済み
6.税務署で審査
SBI証券から税務署に申請し審査を受けます。
審査は早ければ1~2週間、SBI証券での手続きも含めると、すべて終わるまで長い場合は1~2カ月かかります。

早めにやった方が良いね。
7.つみたてNISA口座開設
税務署の審査が終わるとSBI証券でつみたてNISA口座が開設されます。

これで積立できます!
8.「ひふみプラス」を積み立てる
SBI証券で「ひふみプラス」を積み立てる手続きをします。
手順は以下の通りです。
- SBI証券サイトでログイン
- サイト上部の「NISA・つみたてNISA」をクリック
- 画面の下の方に進み「つみたてNISAで買えるファンドを探す」の「投資信託」をクリック
- 「ひふみプラス」で検索
- 「レオス-ひふみプラス」をクリック
- 「つみたてNISA買付」をクリック
- 積立条件(金額、頻度など)を指定し「次へ」をクリック
- 目論見書を確認し「確認画面へ」をクリック
- 取引パスワードを入力し「確定する」をクリック
9.手続き完了
以上で、SBI証券での「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更手続きはすべて完了です。

やっと終わった!
楽天証券で変更する場合
次は楽天証券の場合です。
1~3はSBI証券の場合と同じです。
1.レオスから「やめる申請書」を取り寄せる
レオスから「金融商品取引業者等変更届出書」を取り寄せます。
電話またはメールでレオスに依頼します。
- 電話:03-6266-0123(9~17時土日祝日を除く)
- メール:cc@rheos.jp
金融商品取引業者等変更届出書はレオスから郵便で送られてきます。
オンラインでのダウンロードはできません。

レオスはけっこうアナログ。
2.レオスに「やめる申請」を提出する
金融商品取引業者等変更届出書に必要事項を記入し、同封されてきた封筒でレオスに提出します。
3.レオスから「やめた証明」が送られてくる
レオスから「勘定廃止通知書」が郵便で送られてきます。

これでレオスの口座がストップ。
ここからは楽天証券での手続きです。
4.楽天証券から申込書類を取り寄せる
楽天証券から「NISA口座申込書類(非課税口座開設届出書)」を取り寄せます。
手順は以下の通りです。
これで楽天証券から申込書類が郵便で送られてきます。
5.楽天証券に申込書類などを提出する
楽天証券につみたてNISA口座申込書類などを送ります。
送るのは以下の3点です。
- 勘定廃止通知書
- レオスから送られてきた「やめた証明」
- 非課税口座開設届出書
- 楽天から送られてきたNISA口座申込書類
- マイナンバー確認書類(以下のいずれか)
- 個人番号カード
- 個人番号通知カード
- 個人番号付き住民票(発行から6カ月以内のもの)

同封されてきた封筒で返送します!
注意点は以下の通りです。
- 本人確認書類の提出は不要
- マイナンバー確認書類は楽天から送られてきた「マイナンバー通知届出書」にコピーを貼り付けて送付
- マイナンバー提出済みの場合、「マイナンバー通知届出書」は送られてこない(提出物は2点だけ)
6.税務署で審査
楽天証券から税務署に申請し審査を受けます。
審査は早ければ1~2週間、楽天証券での手続きも含めると、すべて終わるまで長い場合は1~2カ月かかります。

けっこうかかるね。
7.つみたてNISA口座開設
税務署の審査が終わると楽天証券でつみたてNISA口座が開設されます。

これで積立できます!
8.「ひふみプラス」を積み立てる
楽天証券で「ひふみプラス」を積み立てる手続きをします。
手順は以下の通りです。
- 楽天証券サイトでログイン
- サイト上部の「NISA・つみたてNISA」をクリック
- 「ファンド名」に「ひふみプラス」と入力して検索
- 積立条件(金額、頻度など)を指定し「目論見書の確認へ」をクリック
- 目論見書を確認の上、取引暗証番号を入力し「注文する」をクリック
9.手続き完了
以上で、楽天証券での「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更手続きはすべて完了です。

お疲れ様でした!
SBI証券と楽天証券のどちらが良いか
「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更。
SBI証券と楽天証券のどちらが良いでしょうか?
「ひふみプラス」の条件は同じ
まず、「ひふみプラス」を積み立てる際の条件はSBI証券、楽天証券どちらも同じです。
- 手数料:無料
- 信託報酬:1.078%

コストはどっちでも同じなんだ。
取扱銘柄なども大差なし
「ひふみプラス」以外の取扱銘柄もほぼ同じです。
積立頻度には差がありますが。
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
積立頻度 | 毎日・毎週・毎月 | 毎日・毎月 |

大差ないね。
ポイント還元に多少の差
貯まるポイントの種類はSBI証券の方が多いです。
証券会社 | ポイント |
---|---|
SBI証券 | Tポイント Pontaポイント dポイント Vポイント |
楽天証券 | 楽天ポイント |
つみたてNISAで投資信託を購入した場合にポイントが還元されますが。
還元率は決済方法によって以下の通りです。
証券会社 | 決済方法 | 還元率 |
---|---|---|
SBI証券 | 三井住友カード | 0.5% |
三井住友カード ゴールド | 1.0% | |
三井住友カード プラチナ | 2.0% | |
楽天証券 | 楽天カード | 0.2% |
楽天キャッシュ | 0.5% |
SBI証券のカード決済で貯まるのはVポイントだけです。
また、ゴールドとプラチナは年会費がかかります。

実質0.5%か。
保有残高への付与ポイントはSBI証券のみ
SBI証券では保有する投資信託の残高に対してポイントが付与されます。
主な商品のポイント付与率(年利)は以下の通りです。(2022年8月現在)
商品 | 付与率 |
---|---|
ひふみプラス(保有額1千万円未満) | 0.1500% |
ひふみプラス(保有額1千万円以上) | 0.2500% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0340% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 0.0420% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.0420% |
eMAXIS Slim 先進国株式 | 0.0365% |
eMAXIS Slim 新興国株式 | 0.0500% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.0500% |
楽天証券は保有残高に対するポイント付与はありません。

ひふみプラスが高いね。
優遇金利は楽天証券
SBI証券と住信SBIネット銀行、楽天証券と楽天銀行の口座をそれぞれ連携させると、銀行の金利が上がります。

楽天証券の支払を楽天銀行でするってことね。
詳しくは下記を。
- SBI銀行:SBIハイブリッド預金
- 楽天銀行:マネーブリッジ
両行の優遇金利は以下の通りです。
銀行 | 通常金利 | 優遇金利 |
---|---|---|
SBI銀行 | 0.001% | 0.01% |
楽天銀行 | 0.020% | 残高300万円以下の分:0.10% 残高300万円超えの分:0.04% |
金利を考えると楽天銀行でしょう。

10倍以上違います!
極端には変わらない
以上見てきましたが、正直なところ極端には変わらない気が。
項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
ひふみプラス | どちらでも同じ | |
取扱銘柄など | 大差ない | |
ポイントの種類 | 4種類 | 1種類 |
ポイント還元 | 0.5% | 0.2~0.5% |
保有残高ポイント | 有 | なし |
優遇金利 | 0.01% | 0.1% |
楽天経済圏の人は楽天証券で良いでしょう。
そうでない人は保有残高にポイントが付くSBI証券で良いのでは?

使ってる銀行で決めても良いかも。
「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更のまとめ
それでは最後に要点をまとめます。
要点のまとめ
変更時期など
- 今年は未投資
- 今年変更できる
- 9月30日までに手続き
- 今年は投資済み
- 変更は来年
- 10月1日以降に手続き
すでに積み立てた分の扱い
- 「ひふみ投信」のままレオスに残る
- 売却の必要はない(継続保有可)
- 非課税期間は20年のまま
- 20年目までレオスに置いておいてOK
- 20年目までに売れば非課税
変更方法の大きな流れ
- レオスをストップ
- SBI、楽天に申請
- 税務署で審査
- SBI、楽天で新規口座開設
- SBI、楽天でつみたてNISA開始
- 「ひふみプラス」
- eMAXIS Slimなど
変更方法の注意点
- 提出物に注意
- 早めに動く
SBI証券と楽天証券のどちらが良いか
- 大差ない
- 楽天経済圏 → 楽天証券
- 楽天以外 → SBI証券
手続きは早めに
以上、「ひふみ投信」から「ひふみプラス」への変更方法でした。
この記事を読んでいる人の大半は来年から変更だと思います。
手続きが年内に完了しないと困りますよね?
今年 | 来年 | |
---|---|---|
証券会社 | レオス | SBI・楽天 |
投資対象 | ひふみ投信 | ひふみプラス eMAXIS Slim |
できればレオス、SBI、楽天への書類請求を事前に済ませ、10月1日ジャストにSBI、楽天に申請できるようにしましょう。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

以上です!
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