不動産クラファン最大手をCREAL運営するクリアルが、子会社の一部事業を承継することになりました。
これによってCREALで何が変わり、何が起こるのか?
今回の事業承継の狙いとCREAL投資家への影響を探ります。

CREALの次の一手は?
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クリアルが子会社の一部事業を承継
まず、今回の事業承継の内容を解説します。
クリアルが子会社との会社分割を発表
投資情報サービスを運営するFISCOが1月17日に「クリアル—子会社との会社分割(簡易吸収分割・略式吸収分割)、個人向け投資用不動産販売に関する事業を承継」との記事を公開しました。

内容を要約すると以下の通りです。
- クリアルを承継会社、クリアルパートナーズ(以下、CP)を分割会社とする吸収分割を行う
- 2023年4月1日に実施予定
- クリアルが承継するのはCPの個人向け投資用不動産販売に関する事業
- 売上高44.47億円(2022年3月期)

どゆこと?
CPはクリアルの完全子会社で、現在両社の主な事業内容は以下の通りです。
- クリアル
- 不動産クラファン事業
- プロ向け不動産ファンド事業
- CP
- 個人向け投資用不動産販売事業
- プロパティマネジメント事業
今回の分割&承継でCPの太文字の事業がCREALに移ります。

その結果、こうなります!
- クリアル
- 不動産クラファン事業
- プロ向け不動産ファンド事業
- 個人向け投資用不動産販売事業
- CP
- プロパティマネジメント事業

なぜそんなことを?
会社分割の狙い
今回の分割の狙いについて、上掲記事では以下の3点があげられています。
- 各事業の顧客へのクロスセルの進展
- マーケティングの一層の効率化
- DX開発プラットフォームの一元化
また、CPではプロパティマネジメント事業の受注が増加しており、今後は同事業専業としてさらなる拡大を目指すようです。

分かるようで、よく分からんw
ですよね?笑
もうちょっと深掘りしてみましょう。
CREALの投資家に投資用不動産を販売か?
今回の狙いは何か?
僕の見立てはCREALの投資家への投資用不動産の販売です。
メインの狙いは投資家への不動産販売?
さきほどあげた3つの狙いの中でメインは「顧客へのクロスセルの進展」でしょう。
クロスセルとは?
クロスセルとは「顧客が購入しようとしている商品と関連する商品を顧客に提案するマーケティング手法」です。
ヤマダ電機に洗濯機を買いに来た客に乾燥機もおすすめし、買上げ点数、客単価を向上させるみたいなもの。
要は小売業で大昔から行われている「関連販売」ってやつです。
なんでもカタカナにすれば良いってもんじゃないと思うのですがね。

まぁまぁ、そう言わず。
クロスセルはCREAL投資家への不動産販売
では、クリアルでの「顧客へのクロスセルの進展」とは何を指すのか?
今回の分割承継後のクリアルの事業内容はさきほど示した通りです。
- クリアル
- 不動産クラファン事業
- プロ向け不動産ファンド事業
- 個人向け投資用不動産販売事業
これを見て誰に何を関連販売するかと問われれば、答えは一つしかないでしょう。
- 不動産クラファンの利用者に
- 個人向け投資用不動産を販売する
つまり、CREALの投資家に投資用不動産を売る。
1棟ものではなく、1部屋単位の区分マンションを売るみたいな。
これしかないんじゃないかな?

ハズレてたらスンマセン!
トランクルームも売るかも?
さらにトランクルームにまで妄想を広げてしまいます。
トランクルーム業者と業務提携
みなさんご存知の通り、クリアルは先日、トランクルーム事業を展開するストレージ王と業務提携しました。

CREALを運営するクリアル株式会社と、高品質なトランクルームをリーズナブルに提供する株式会社ストレージ王は、2023年1月17日に業務提携契約を締結したことをお知らせします。
CREALでトランクルーム案件を募集
どんなふうに業務提携するのかザックリ言いますと、
- ストレージ王がトランクルームを開発
- 用地探し、事業計画、建設など
- クリアルが物件を取得→運用
- CREALで資金調達
- ストレージ王が物件を賃借
- CREALが取得後
ストレージ王はクリアルという売却先がいるので、開発を加速できる。
クリアルはCREALで募集する案件を増やせる。
両社ウインウインでっせ、という筋書きです。
CREALでの売却先が必要
ただ、問題はCREALでの出口です。
仮に運用期間が18カ月だったら、18カ月後に投資家に出資金を返還しなければならない。
その資金をどないしますねんな?と。
つまり売却先が必要なわけです。

投資家にお金を返せないもんね。
トランクルームをCREAL投資家に販売?
その売却先の一つとしてCREALの投資家が候補に上がるのではないか?
ストレージ王のトランクルームは最低で敷地面積50坪からできるようです。
個人投資家でも手が出る価格のものもあるでしょうし、運営管理はストレージ王に丸投げでしょうし。
CREALで募集したトランクルームを投資家に販売。
なくもない話ですよね?

トランクルームで不動産収入か。
営業電話の心配は不要
ここで心配になるのがクリアルから投資家に営業電話がかかってくるのではないか?
ぶっちゃけ、あちこちのクラファン業者から電話がかかってきますからね。
僕の個人的な考えですが、クリアルの社風的に営業電話はないと思います。
ITとDXの推進を標榜していて、社長の横田さんは不動産テック協会の理事です。
そんなクリアルが営業電話とかアナログのことはしないと思うけどな。
ま、僕はかかってきたらいつも今後の募集予定とか聞いてるので全然困りませんが。笑

長電話はヤメレ。
今後のCREALに期待
ということで、クリアルの最新の動きについて解説しました。
変化や新しい動きがあるのは良いことです。
今後のCREALに期待しましょう。

トランクルーム待ってます!
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