副業ブームは絶対におかしい|副業で日本はダメになる

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昨今、副業がもてはやされブーム化していますが。

僕は副業ブームは絶対におかしい、日本と日本人をダメにすると思っています。

今回はこの問題について考えます。

なお、本記事はソシャレン、クラファンとはまったく関係なしです。ご了承を。

タロウさん
タロウさん

完全に趣味で書いてます!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで300件を超える案件に1億7千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

副業の問題点

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副業には山のように問題点があります。

 

企業が収益改善を放棄

まず第一に挙げなければならないのは「企業が収益改善の努力を放棄している」点です。

 

副業の必要がない給与を支給すべき

当たり前の話ですが「副業しなくても食っていけるだけの給料払え」って思いませんか?

社員が食っていけないから副業をする。

これって経営者として恥ずべきことではないでしょうか。

 

収益改善を放棄している

もちろん、収益が上がらず十分な給与を払えないという事情があるわけですが。

ならばなすべきは収益改善の追求であり。

それを放棄して社員に「自分でなんとかして!」と匙を投げるのは違うと思うのです。

 

労働者が本来の努力を放棄

副業については労働者の側にも問題があります。

 

副業の前に賃上げ活動

企業が十分な給与を支給しない。

その場合、労働者にはまずやるべきことがあります。

  • 賃上げ交渉
  • スキルアップして転職

まずは給与が上がるように行動しろよってことです。

 

自らの権利を放棄している

そのいずれもせず薄給を渋々受け入れ、不足する所得を副業で稼ぐ。

賃上げ要求もせず転職もせず、文句を言いながら現状を甘受する。

要望を主張し実現させる労働者としての権利を放棄しているのは大問題です。

 

労働者が時間を切り売り

そして、多くの副業が時間の切り売りになっていることです。

 

自分の時間を切り売りしている

勤務後にコンビニでレジ打ちをする会社員がいるそうですが。

余暇の時間って本来は自分のため、家族のために使うものです。

その余暇の時間を副業に充てる。

それって単に労働時間を増やして所得を増やしているだけで、就業場所を変えた残業にすぎないのです。

 

しかも時給労働

しかもコンビニでレジ打ちという時給単位の時間の切り売り。

スキルゼロの高校生と変わらないじゃないですか?

 

労働者が間違った時間の使い方

余暇時間は自分のための時間と書きましたが。

趣味以外での最重点は勉強でしょう。

勉強してスキルを上げて給与アップor転職。

これが本来あるべき自分のための時間の使い方です。

せっかくの時間を将来ではなく目先のために使う

自分の時間の使い方としては最悪であり、なぜ副業がもてはやされるのか理解できないです。

 

労働者が安い使い捨て労働力化

嬉々として副業に励む方に気付いて欲しいのは、副業で労働者が安い使い捨て労働力になっていることです。

 

副業人材は激安人材

なぜ企業が副業人材を使うのか?

副業の定番、ライターで考えてみましょう。

自社メディアに食レポ記事を掲載するとします。

自社の社員に書かせる場合、固定費として以下のコストが発生します。

  • 給与
  • ボーナス
  • 各種手当
  • 厚生年金
  • 医療保険
  • 通勤費
  • オフィスのテナント代
  • 照明、冷暖房などの電気代
  • その他諸々

食レポ記事作成にあたっては上記と別に、お店に行くまでの交通費、料理の代金、行き帰りで事故ったら労災も。

企業は給与とボーナス以外にも多くの費用を負担しています。

でも、副業ライターに頼めば文字単価×文字数だけです。

1文字1円なんてザラですから、数千円で済んでしまう。

企業から見て副業人材は圧倒的低コストの激安バーゲン人材なのです。

 

その場限りの使い捨て

しかも、定年まで雇う必要がない。

必要な時に必要なだけ、時間単位ですらなく仕事量単位で使える。

他に安く優秀なライターが出てきたら速攻チェンジ。

そして近いうちにChatGPTに置き換えられ、副業ライターという職種自体が消滅。

ChatGPTが作った食レポ記事

安くて便利、その場限りの使い捨て労働力

それが副業人材なのです。

なぜマスコミは副業ブームを煽るのか?

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このように問題だらけの副業をなぜマスコミは盛り上げるのでしょうか?

 

マスコミが動くときはウラがある

マスコミを忌み嫌う僕の偏見がかなり入っていますが。笑

古くは金の卵と呼ばれた集団就職から、フリーター、最近ではギグワーカー。

マスコミが新しい労働形態を持ち上げる時は、必ず背後に産業界の意向があると僕は思っています。

 

日本企業の問題を副業で解決

副業ブームではどうなのか?

昨今の日本企業を悩ませている問題が労働人口の減少収益の悪化です。

副業は実質的な1人あたり労働時間の増加、同時に安価な使い捨て労働力の供給です。

労働人口の減少を労働時間の増加で、収益悪化を安い労働力の供給で解決しようとしているのではないか?

そう疑いたくなるほど各種メディアの副業推しは異常と感じます。

副業ブームは日本をダメにする

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この副業ブームを放置すると日本と日本人がダメになると懸念します。

 

本来の努力方向と完全に逆行

その理由は企業、労働者ともに本来の努力方向と完全に逆行することになるからです。

 

企業は収益アップを図るべき

まず、企業が本来目指すべきは収益力の向上です。

そのために大きな改革を断行したり、それに耐えられない企業は市場から退場すべきでしょう。

そのいずれもせず、収益アップを諦め不足する所得を社員に副業で賄わせる。

社員の副業を認める企業がマスコミに称賛されていますが、本来は十分な給与を払えるだけの収益を上げていないと批判されるべきなのです。

副業を良しとする風潮は日本企業をダメにします。

 

労働者は努力と挑戦すべき

副業で時間の切り売りをしている限り、人生は豊かになりません。

労働者が本来すべきは賃上げ要求もしくは転職です。

なぜそれをしないのか?

要求しても足元を見られるだけ、大したスキルがないから好条件の転職ができないからでしょう。

だからこそすべきことは自分の時間を使ったスキルアップなのです。

なのにその将来につながる時間で副業をする。

ブツブツ文句を言いながらも薄給を受け入れ、低コストの使い捨て労働力に甘んじる。

それは同時に企業の努力不足を自らを犠牲にして穴埋めしていることでもあります。

スキルアップに使うべき時間を副業で浪費している限り、日本人は能力が上がらぬまま今以上に不幸になるだけです。

 

アンチ副業を叫ぶべき

副業により企業は収益改善のための努力、変化、改革から逃れられる。

しかしそれはあくまでも短期的な延命策に過ぎず、競争力は上がらず日本企業、そして日本全体の弱体化が進む。

労働者はスキルアップや転職など、努力と変化を伴う挑戦から逃れ、薄給を副業で補う。

それをしている限り、法定労働時間内での所得アップは見込めず、疲弊し不幸になるのみ。

副業ブームはどう考えてもおかしい。

今こそアンチ副業を叫ぶべきです。

タロウさん
タロウさん

硬い内容で失礼!

 

コメント

  1. NNS より:

    こんにちは!なかなか語りますね(笑)
    会社員が行うアフィリエイトについてもやはりこういった気持ちでいらっしゃるんですか?
    私はタロウさんのお話に賛同半分、異論半分くらいでしょうか。
    異論ってかあまり物事を深く考えるのが苦手なだけかもしれませんが。

    参考までに少し追補でご意見教えていただけたら嬉しいです。

    • タロウタロウ より:

      >私はタロウさんのお話に賛同半分

      半分も賛同してしまうって、かなりヤバイっすね!
      僕は思いっきり極端でアナーキスト気質ですよ~

      会社員があくまでも好きで趣味でブログを書いている。
      で、おこづかい的にアフィが発生してラッキー!
      これは全然ありだと思います。

      逆に所得が少ないのでそれを補うことが全目的でブログを書く。
      僕はこれには全面的にネガティブです。

      まず、本記事で書いた通り方向性が間違っている。
      1日8時間の労働での所得向上が先だろと。

      ってことで、ブログ書くのが好き、書きたい、プラスでおこづかい入ってきたらラッキーはOK。
      金たりねー、給料上がんねー、転職したくねー、しょうがない、ブログでも書いてみるか?はクルクルパー。
      これが会社員のブログアフィに対する僕の基本スタンスです。

      ただね、それより5億年くらい以前の問題としてですよ。
      ブログってそんなに稼げねーぞーと。笑
      NNSさんは500も800もご承知でしょうけど。

      ブログで5年以上コンスタントに月6桁いける人って全ブロガーの5%いないんじゃないかな?
      稼ぐ以前に1年続けられる人が10%いないと思います。
      「ブログ始めましょう!ブロガー」のアフィ養分になって終わり。

      なので、副業としてブログを選んでる時点で商売のセンス無いんですよ。
      自爆になりますけどね。笑
      そういう人はあくまでも被雇用者に徹する。
      そして良い職場を探し、そこでいかに所得を増やすかを考えた方が良いと思います。

  2. NNS より:

    タロウさん、おはようございます。
    昨日はご丁寧な返信ありがとうございました。
    私はといえば子どもと公園で戯れながら、結構ダラダラっと送ってしまいましたので、こんなにちゃんとした返信が返ってくると思わず恐縮しました^^;

    >会社員があくまでも好きで趣味でブログを書いている。
    で、おこづかい的にアフィが発生してラッキー!
    これは全然ありだと思います。<

    なら私はアリ判定ですね!(笑)
    いや、自分をアリって言ってほしいとかそういう話でもないですが・・・
    まあでもナシって言われるよりは嬉しいか?

    >逆に所得が少ないのでそれを補うことが全目的でブログを書く。
    僕はこれには全面的にネガティブです。

    これはもう同意ですね。
    いや、私はあんまり他人様のやってることにどうこうって性格でもないので、ネガティブってのはちょっと違いますが、、、

    >ただね、それより5億年くらい以前の問題としてですよ。
    ブログってそんなに稼げねーぞーと。笑

    これですよね。
    私は結構雑談記事でも何でも、【私は趣味でやってます】【愛好家です】
    ってしつこく書いているのですが、
    これはまあ、もちろんアフィ臭を減らしたいとかそういう打算もありますし、
    自分に言い聞かせている側面もありますが(勝手に大御所みたいな気持ちに自分がならないように気を付けないとと。<仮にブログ界でそういう立場になったとしても投資している案件のリスクが減るわけでもないですし笑)
    読み手の方に伝えたいんですよね。
    【こんなん趣味じゃなきゃやってらんないぞ】と。

    >金たりねー、給料上がんねー、転職したくねー、しょうがない、ブログでも書いてみるか?はクルクルパー。

    まあ、私はそこまでは言わないですけど、
    なかなか後ろ向きな気持ちからスタートした事柄ってブログとかは典型的かもしれませんが、何にせよ多くは続かないですよね。
    私自身続いているのは仰る通り、この投資法が趣味として楽しめていて、愛好家として趣味ついでに文章を綴っていて、その結果、他人様が遊びに来てくださって時におまけがついてくる。
    と言う気持ちだから続いているわけで、最初から「足りない」から「足し」と思って始めてたら、これは続かないです。
    割が悪いです。特に真面目にやればやるだけ。
    それと、「足したい」って気持ちが前面に出ていると、
    相当網羅的に多くの商材を上手に紹介していない限り、その【儲けたい臭】で読み手の方が帰ってしまいますしね。
    そのあたりの雰囲気作りが素人ブロガーでは特に難しいかもしれません。
    (私自身はブロガー歴だけ言えば20年くらいなのでヘタウマ的なのは得意だったりします)
    やっぱり、良し悪しは別にして成功しているブロガーは、そのあたり相当な努力をしているとは思いますね。
    個人的にはどうしても特に阿漕な手法も使わないといけない(自分が阿漕でないとは全然言いませんが)側面があるので、自分ではやれませんが・・・

    ま、タロウさんが仰る通り、「足し」と思って何かを始めようとしても、
    多くの場合は本業より下がった数値になるわけで、
    (コンビニバイトにせよ、ウーバーにせよ、せどり・ブログ等にせよ)
    それって率の下がった残業的ですよね。

    だったら本業の率を上げるように考えた方が良いは正論だと思います。
    賛同します。(ちなみに返信もいただいたので賛同率が8割まで上がりましたw)
    正論ってかたぶん、実際、効果的というか近道ですよね。
    社会的にも真っ当ですし。

    >ブログで5年以上コンスタントに月6桁いける人って全ブロガーの5%いないんじゃないかな?

    いや、ほんとまず知名度の低いクラファンに絞ってる時点で私なんか、
    もう全然ダメですね。
    というか私に関してだけ言えば、あのブログでそうそう儲かるわけがないですが(笑)

    ——————
    私個人の話を最後にちょっと場をお借りします(__)
    4月頭から異業種へ職場が変わることになりまして。
    ざっくり言うと給料・役職ダウン、休日増、通勤時間増、会社規模大
    という感じ。時給換算するとそれほど下がらないですが下がると言えば下がる。
    でも、会社規模的に自分自身が頑張れればここから上がれる可能性はあると思っていまして、
    以前の会社が何らか「足りない」から「ブログ熱高める」ではなかった自分は一応タロウ目線でも割と正解か?
    とか勝手に思っています。(下がってるから不正解かもしれないですけど笑)

    ってこともあった自分なので期せずして、自分がそれなりに近い状況かなーと思ってお話を聞きに来ました。
    改めまして、丁寧(?)なお返事ありがとうございました(__)

  3. NNS より:

    ほんとどうでもいい話を再度書きます…通勤時間大幅減の間違いでした(笑)

    • タロウタロウ より:

      >それって率の下がった残業的ですよね。

      もうね、まさにココなんですよ。
      給料足りないから自分の時間削った残業で補ってる。
      それがなぜ意識高い系的にもてはやされるのか?
      さらには副業=時間外残業にOK出す企業がなぜ社員に理解があると評価されるのか?
      まったく謎です???

      NNSさんの転職良いと思いますよ。
      ブログから垣間見る限り、前のお勤め先は将来展望暗そうでしたから。
      お子さんが高校、大学に進んだタイミングで潰れたら悲惨じゃないっすか、NNS家。
      まだ小さいうちに安全&自分の将来展望が少しでも明るい場所に移るのは賢明なご判断かと。
      新しい職場の水が合いますように。

  4. とっしー より:

    デフレに労働力ブチこんでも安売り競争になるのは需要と供給の観点から常識なんだけどね
    投資してると企業目線株主目線(労働力は安く買いたたきたい)で見るアホになりやすいのにここのブロガーは賢いわ