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ソーシャルレンディング教室

ソーシャルレンディングの基礎知識

ソーシャルレンディングとはどんな投資で、どんな仕組みで利益が出るのか?銀行が企業にお金を貸す場合と比較して分かりやすく説明します。(最終更新日:2018年12月30日)

ソーシャルレンディングの要点

先に要点をまとめます。ソーシャルレンディングとは、

  1. 私たち個人投資家が
  2. ソーシャルレンディング業者を通して
  3. 資金が必要な企業にお金を貸し
  4. 利息を得る
  5. 投資です。

ズバッと言うとソーシャルレンディング=貸金業です。

業者を通して私たちが企業にお金を貸して、利息をゲットして儲ける。これがソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディングの仕組み

貸金業と聞くと「なんかヤバイことやるのかな?」って心配になりますよね。でも、決してそうではありません。図で説明します。

ある会社で1億円の資金が必要になりました。会社はソシャレン業者に1億円の融資を依頼します。するとソシャレン業者は私たち個人投資家に「誰か貸しませんか?」と募集します。

ソーシャルレンディングの概念図

それを受けて山田さんが10万円、下川さんが5万円、植村さんが3万円などなど、投資家が出資します。ソシャレン業者は集まった1億円を会社に貸し、期限が来ると会社は利息と合わせて返済します。

ソシャレン業者はそこから自分たちの手数料を取り、元本を投資家に返済し、元本に応じた利息(分配金)を投資家に分配します

これって、みなさんがよく使っているあるものと似ていませんか?

銀行と同じ

そうです、銀行です。ソーシャルレンディングの仕組みって銀行と同じなんです。図で見てみましょう。

私たち個人がお金を銀行に預けます。銀行はそのお金を企業などに融資します。そして期限が来ると企業が返済し、そこから銀行が手数料を取り、私たち預金者に利息を支払う。ね、同じでしょ?

銀行融資の概念図

銀行にお金を預ける時って、そのお金が企業に貸し出されて利息が付いて戻ってくるとか意識しないですよね?でも、実は銀行にお金を預けるのって、私たちが銀行を通して企業にお金を貸しているのです。

そして、私たちと企業との間に入るのが銀行ではなくソシャレン業者になった。その違いだけで、ソーシャルレンディングの仕組みは銀行預金と根本的に同じなのです。

なので、ソーシャルレンディングは決してヤバイことでも後ろめたいことでも悪徳なことでもありません。

ポイント:銀行の代わりにソシャレン業者を通して企業にお金を貸して利息を得る。これがソーシャルレンディングです!

なぜ銀行から借りないの?

ここで疑問が出ます。なぜ企業は銀行からお金を借りないのでしょうか?実は銀行がお金を貸さないことが多いのです。次のようなケースがあります。

リスクを過度に避ける

次のような場合、銀行は融資しないことが多いです。

  • 創業したばかり
  • 不動産の担保がない

有望なんだけどベンチャーだったり、確実に返せるんだけど土地などの担保がなかったり、そういう理由で銀行に貸してもらえない場合があります。

手間がかかって美味しくない

例えば次のようなケースです。

  • 融資するのが少額
  • 融資する期間が短い
  • 早期返済の可能性がある

銀行としては一度の融資で大きい金額を長期に渡って貸し付けた方が、たくさんの利息を長期間受け取れるから、商売として効率が良いですよね?

だから、2千万円を6ヶ月だけ融資して欲しいとか言われると、いやそれ、ぶっちゃけ面倒ですから、となって貸してもらえないわけです。

また、2年の予定だったのに1年で返済となった場合など、高額の違約金を取られることもあります。

貸したくない業種

ずばり、貸金業者やパチンコ屋などです。どれだけ経営状態が良くて確実に返済できる状態であっても、業種によっては銀行が融資を嫌がります。

全額は貸さない

銀行はとにかく徹底してリスクを避けます。評価額が1億円の土地を担保に出しても、6千万円しか貸してもらえないといったことがよくあります。

このため、銀行に貸してはもらえるのだけど、必要な金額に足りないというケースもあるのです。

銀行以外の貸し手

こういった場合、企業は銀行から借りることができない部分を、ノンバンクや機関投資家から借りることで補ってきました。

もちろんノンバンクもボランティア活動をしているわけではありません。銀行が貸さない相手=リスクがある相手、手間がかかる相手ですので、銀行よりも高い利息を取ります。

それはつまり、銀行に預けるよりも高い利息を得るチャンスが存在するということです。

では、ノンバンクや機関投資家のように、私たちが企業に直接お金を貸して高い利息をゲットすることはできるか?

個人投資家が参入できない

できません。だって、山田さんと田中さんと下村さんが、2万円貸します!僕は10万円!私は5万円!って、それが百人も千人もやって来たら、会社は仕事になりませんよね?笑

ソーシャルレンディングの登場

そこで生まれたのがソーシャルレンディングです。個人がパラパラと会社に来られたら面倒でしょうがない。そこでソーシャルレンディング業者が個人と会社の間に入ります

山田さんが2万円、田中さんが10万円、下村さんが5万円、その他の投資家からも集めてトータル1億円、ソシャレン業者が会社に一括でポンと貸す。そして期限が来たら回収して山田さんたちに返し利息を払う。

そうしてくれると、会社は山田さんその他大勢一人一人と契約書を作ったりしなくて済む。各人への利息を計算して銀行口座に振り込んでといった事務作業からも開放されます。

ソーシャルレンディング業者の役割

私たち個人投資家も会社とのやり取りをすべてソシャレン業者に丸投げできて便利。そして何よりも、1万円や5万円といった少額でも企業にお金を貸すことができるようになります。

ソシャレン業者が間に入ってくれることで、私たち個人投資家でも企業にお金を貸し、高い利息を得ることができるようになったのです。

ポイント:ノンバンクや機関投資家に独占されていた高利回りの投資市場。ソーシャルレンディングが誕生したことで、私たち個人投資家もそこに参加できるようになりました!

借り手は損しないのか?

もう一つ疑問が出ます。銀行よりも高い金利で借りて、企業は大丈夫なのでしょうか?大丈夫です。

例えば、不動産会社が1億円を借りてアパートを建設し、1億2千万円で販売して2千万円の利益を得るとします。

そして事業資金として、銀行から金利2%で6千万円、ソシャレン業者から金利8%で4千万円を借りるとします。

この場合、銀行へ支払う金利は120万円、ソシャレン業者への金利は320万円、利息のトータルは440万円ですよね。

貸し手
融資額
金利
利息
銀行
6,000万円
2%
120万円
ソシャレン
4,000万円
8%
320万円
合計
1億円
440万円

ということは、元本1億円+利益2千万円+利息440万円=1億2,440万円で販売できれば、ソシャレン業者から金利8%でお金を借りても大丈夫なのです。

逆に言うと、確実に返済できる相手なのか、ソシャレン業者には融資先の企業をしっかりと見極める目が必要とされます。

そして私たち個人投資家がソーシャルレンディングをする際には、そういった見極める目を持ったソシャレン業者を選ぶことが大切です。

  • オススメの業者

    投資初心者にオススメのソシャレン業者を紹介します。

ソシャレンは発展中

銀行と同じように企業に資金を融資し、銀行預金よりも高い利回りで利息を得るソーシャルレンディング。日本ではまだメジャーではありませんが、海外ではすでに主要な投資手段となっています。

ソーシャルレンディングの全世界の市場規模は2015年に1兆円を超え、2018年には10兆円を超えると見られています。

日本では2008年に最初のサービスが開始されて以来、長らく低迷が続いていました。しかし、2015年頃から拡大し始め、2017年には市場規模が1千億円を突破しました。

少額から投資に参加でき高い利回りが得られることから、今後も高い成長が見込まれます

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