投資初心者の
ソーシャルレンディング教室

業者の選び方

業者選びはソーシャルレンディングの最重点です。ソシャレンが成功するか失敗するか、業者選びで8割は決まります。あなたのお金が増えるか消えてなくなるか、勝負はここで決まります!(最終更新日:2018年12月30日)

業者選びの重要性

最初にソーシャルレンディングで業者選びがなぜ最も重要なのかを説明します。(重要性を分かっている方は読み飛ばしてけっこうです。ソシャレン初心者の方は読むことを強くおすすめします。)

ソーシャルレンディングは貸金業

このサイトで繰り返し言っていることですが、ソーシャルレンディングは貸金業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

私たち個人投資家はソシャレン業者を通して企業にお金を貸します。そして、分配金が付いて戻ってきます。

投資家が企業にお金を貸す。これがソーシャルレンディングです。

借り手企業の匿名化

このソーシャルレンディングには大きな問題が一つあります。借り手企業の匿名化です。

ソーシャルレンディングに適用される法律である貸金業法は、借り手を保護する目的で作られました。その趣旨に沿うため、金融庁はソシャレン業者に対して借り手企業を匿名化する、つまり、具体的にどの企業なのか分からないようにするよう指導しています。

借り手企業匿名化の事例

このため、ソーシャルレンディングの案件募集では、企業名はAB社などアルファベットで表記され、企業名や詳しい所在地などは明らかにされません。

業者を信じて託すしかない

これは私たち個人投資家にとって極めて不都合です。どこの誰だか分からない相手にお金を貸すなんて、普通ならあり得ませんよね?

ちゃんとした会社なのか?経営状態はどうなのか?貸したお金を確実に返せるのか?匿名化されているため、私たちはそれを自分で判断することができません。

借り手企業が見えない

ソシャレン業者がちゃんとした会社を選んでいるはず。確実に返済できるか正しく判断しているはず。私たちはソシャレン業者を信じて託すしかないのです。

だから業者選びが大切なのです。信頼できる業者なのか?貸す相手を選ぶ目を持った業者なのか?自分のお金を託して大丈夫な業者なのか?この判断がソシャレン投資では最も大切です。

匿名化解除

借り手企業の匿名化に問題があることは金融庁も分かっており、2018年度中に匿名化を解除すると発表しています。

これを受けて、匿名化解除で問題が解決すると言っている人がいますが、それは誤りです。多くにおいて問題は解決されません。

初心者は判断できない

AB社が東京都渋谷区にあるイロハ不動産だと分かったとしましょう。イロハ不動産がちゃんとした会社なのか?返済能力がある会社なのか?あなたは判断できますか?

借り手企業を判断できない

株式を上場していない限り、財務状況などを調べることはできません。ググったところで本当に返済能力があるのか、私たち素人に分かるわけないですよね。

匿名化解除は良い動きです。しかし、解除されたところでソシャレン業者を信じて託すというソーシャルレンディングの本質は何ら変わらないのです。

事業者リスク

業者選びが重要であるもう一つの理由は事業者リスクです。

例えば、ソシャレン業者が投資家から集めた資金を身内の企業にこっそり貸したり、本来の目的と違うことに使ったり。やろうと思えばできますよね?

実際、みんなのクレジットやラッキーバンクの事件では業者が不当な行為を行っていたため、多くの投資家が貸していたお金のすべてを失いました。数百万単位で失った人が数多くおり、被害額が1千万円を超えている人もいます

被害を受けた投資家

案件がコケたら被害を受けるのはその案件に投資した人だけです。しかし、不正などをきっかけに業者自体がコケると、その業者に投資した人すべてが被害を受けることになるのです。

業者を信じて託すしかない。業者がコケたらみんなコケる。それゆえ、ソーシャルレンディングでは業者選びが最も大切なのです。

ポイント:投資家にはお金を貸す相手が見えない、判断できないので、ソシャレン業者を信じて託すしかない。悪意を持って不正もできるし、業者がコケたらお金が戻ってこない。だから業者選びが最も重要なのです!

ソシャレン業者選びのポイント

それでは、ソーシャルレンディング業者を選ぶ上でのポイントを説明します。上から重要度順です。

1.上場企業系・大手系

運営会社や親会社が上場企業の業者、大手の業者は信頼性が高いです。

外部のチェックが入っている

上場企業は証券取引所や監査法人など外部のチェックが入っています。中小企業や家族経営のような業者と違って好き勝手なことができません。

また、経営数値などが公開されるため透明性も高いです。隠れてコソコソ変なことをしにくいということです。

コンプライアンス意識が高い

これも上場企業であるが故です。特に大手企業になるとコンプライアンスの指針などが明確に決められており、ワンマン社長が好き勝手にといったことも起こりにくいです。

下手なことができない

例えば、SBIソーシャルレンディングの実質的な親会社は、東証一部上場の巨大金融グループであるSBIホールディングスです。日本を代表する金看板の大企業です。

SBIホールディングスのロゴ

子会社が変なことをすると親会社の信用を落とし業績や株価下落などにつながりかねません。そんなことはSBIグループとして許されるわけがなく、子会社に対しても親会社と同等の規律や管理体制が求められます。

信用度が違う

もちろん、上場系、大手系であるから100%問題がないというわけではありません。SBIソシャレンでも利払いの遅延が起こりましたし、TATERU Fundingの親会社の東証一部TATERU社でも不正が起こりました。

TATERUファンディングのロゴ

しかし、非上場の零細業者に比べて信用度がはるかに高いことは変わりません。実際、SBIソシャレン、TATERU Fundingともに、問題が起こったあとの対応の迅速さ、的確さが中小業者とは段違いだったため、かえって信頼度を高めたほどです。

投資初心者がソーシャルレンディングを始める場合、まずは上場系、大手系の業者を選ぶことを強くオススメします。なんだかんだ言っても寄らば大樹の陰です。

2.経営状態

上場企業は四半期ごとに決算内容を発表しますので、運営会社や親会社が上場企業の場合は、健全な経営が行われているかチェックしましょう。

特にOwnersBookクラウドバンクRenosyのように親会社と運営会社が実質的に一体化している場合は必ずチェックすべきです。(クラウドバンクは非上場ですが証券会社なので決算内容が開示されます。)

3.経営者の経歴

社長や幹部がどういう人かです。

職歴

例えば、不動産業界を渡り歩いてきたり、不動産の投資運用会社で要職を歴任してきたり。そういう人が不動産系のソシャレン会社を経営していたら安心ですよね。

どのような企業でどのような業務経験を積んできたか。これは必ずチェックしましょう。

学歴

学歴がすべてとは言いません。ですが、学歴も大切です。

経営陣に東大卒がズラッと並ぶ業者と、Fラン卒がズラッと並ぶ業者。自分がお金を託すとしたら、やっぱり前者ですよね。

人となり

経営者の細かい情報やインタビュー記事などをたくさん読み込むと、ぼんやりとですがその経営者の人となりが見えてきます。果たして信用できそうか?私は自分が何となく感じた人となりを一番の判断材料にしています。

被害を受けた投資家

グリーンインフラレンディングの中久保社長を調べていた時に、この人は情報を表に出したがらない、隠蔽体質がある、何かおかしいと感じました。それで、グリフラへの投資を直前で思いとどまり、被害に遭わずに済みました。

ちなみに私は経営者を調べる時に、グーグルの検索結果の最終ページまで見ています。それくらい経営者の経歴を重視しています。

4.情報公開度

上述したグリフラがそうですが、秘密主義の業者には問題があることが少なくありません。情報公開に積極的であるかも重要なチェックポイントです。

次のような業者は情報公開に積極的です。

  • 非上場なのに経営数値を公開している
  • 自社サイトで経営者の経歴や会社の沿革を詳しく紹介している
  • 経営者だけでなく経営幹部の経歴も詳しく紹介している
  • ブログなどで積極的に発信している
  • インタビュー記事が多い
  • インタビュー記事などで自社に不利な内容も語っている

5.返済実績

ほとんどの業者が返済実績を公表しています。過去にデフォルト(債務不履行)や利払いの遅延などがないか、一通りチェックしておきましょう。

返済実績

ただし、貸金業という性質上、融資実績が増えるほどデフォルトなども増えます。単にその回数や金額だけを見るのではなく、融資実績との比率にも注目してください。

6.専門性

扱う案件についてその業者が専門性を有していれば安全度は高くなります。

例えば、OwnersBookの本業は不動産運用業であり、累積投資額350億円の実績を誇ります。不動産のプロ集団が扱う不動産案件ですので、そうではない業者が扱う不動産案件よりも信頼できます。

OwnersBookの案件例

また、Pocket Fundingは小規模のソシャレン業者ですが、沖縄で20年以上に渡って貸金業を営んでいます。貸金業の実績では日本のソシャレン業者の中で最長であり、その意味でソーシャルレンディングのプロと言えます。

さらに、グループ会社が不動産業を営んでいますので、Pocket Fundingが扱う不動産案件は貸金業と不動産業のプロが扱う不動産案件とも言えます。

7.利回りの低さ

一般にハイリスク=ハイリターンです。投資初心者は言うまでもなくハイリスクに手を出すべきではありません。したがって、ハイリターンにも手を出すべきではありません

業者や案件によるので一概には言えませんが、私は基本的に利回り7%以上の案件には手を出さないことにしています。

8.融資実績

融資の累計実績が多いほど経験が豊富な業者だと言えます。ただ、グリフラなど累計実績で上位の業者でも不祥事が起きています。

また、累計実績だと古くからやっている業者が有利になりますが、新しい業者の中にも信頼性が高かったり、案件に魅力があり人気を集めている業者もあります

ですので、単純に累計だけで見るのではなく、過去1年間の実績などにも注目しましょう。

9.案件の数や種類の多さ

1つの案件に100万円を投資しその案件が返済不能になると、100万円すべてを失います。これに対し、10個の案件に10万円ずつ投資すると、1つの案件が返済不能になっても被害は10万円で済みます。

このように、多くの案件に投資することでリスクを分散させることを分散投資と言います。

案件が多い例

業者の扱う案件の数が多く、案件の種類が多いほど、その業者の中で分散投資がしやすくなり有利です。

ただし、投資する業者を増やすことでも案件の数や種類を増やすことはできますので、ここはそれほど重視する必要はありません。多くて悪いことはないくらいの意識でOKです。

9つのポイントのまとめ

長くなりましたので9つのチェックポイントを列記しておきます。上から重要度順です。

  1. 上場企業系・大手系
  2. 経営状態
  3. 経営者の経歴
  4. 情報公開度
  5. 返済実績
  6. 専門性
  7. 利回りの低さ
  8. 融資実績
  9. 案件の数や種類の多さ

以上が投資初心者がソシャレン業者を選ぶ際のチェックポイントです。

ポイント:安全第一の投資初心者にとって最優先は業者の信頼性です。上場系・大手系、経営状態、経営者の経歴、情報公開度、特にこの4点に注意して業者をしっかり選びましょう!

無視すべきポイント

以下のポイントは無視してかまいません。こんなことを基準に業者を選ぶのは間違いです。

  • サイトの見やすさ
  • サイトの使いやすさ
  • アプリの有無

業者選びの最重点は信頼性です。信頼性は低いけれどサイトが見やすい業者を選ぶのは間違いです。信頼性が高い業者を選びサイトの見やすさは我慢しましょう。

SBIソシャレンのサイト

実際、SBIソシャレンは信頼性は非常に高いですが、サイトの見にくさ、使いにくさは、業界ダントツです。どうすればこんな最悪のサイトを作れるのか、逆に感心するほどです。

それでも、SBIグループの信頼性が飛び抜けていますので、私は我慢して使っています。不便を我慢するだけで安全性が高まるならば安いものです。

私のメイン業者

最後に、以上のポイントを踏まえて私がメインで使っている業者を紹介します。

これとは別にサブとして、条件の良い案件が出た時に限ってPocket Fundingでも投資しています。

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