当ブログは広告を含みます

OwnersBookと運営会社、経営者、決算内容、評判などを箇条書きで

不動産系のソーシャルレンディングで恐らく一番人気のOwnersBook

数億円の募集案件が数風で応募満了になる勢いです。

なぜ人気なのか、どういった特長があるのか、どんな会社が運営しているのか。

ネット上の情報を集めて箇条書きでまとめてみました!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に1億9千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

調べた内容

全般

  • とにかくネット上の評判が良い
  • 利回りは高くないが手堅く安全度が高い
  • 運営会社に対する評価も高い
  • 最低1万円から
  • 主な投資対象は東京都心部のオフィス物件
  • 高利回りよりもリスク低減を第一にしている
  • 会社の基本スタンスとしてリスク管理を非常に重視している
  • 貸し倒れ、延滞ゼロ
  • 将来的には海外物件、海外投資家も視野に
  • IRページで決算発表スケジュールまで公開してる
  • 情報発信にすごく積極的、同業他社を圧倒してる
  • デメリットも明示している
  • 過去全案件が募集額満額成立
  • 案件は事前公開(投資前に自分で調べる時間を用意)
  • 物件の内容や担保状況など説明が非常に詳細
  • 利回りが4%台だったり、期間が24ヶ月だったり、条件の悪い案件もある
  • 貸付額が担保評価額の80%を超えないようにしている
  • メザニンの場合でもシニアと合わせて80%以下にしている
  • 1人あたり20~30万くらいが多い
  • 12ヶ月の予定が3ヶ月で償還されるようなケースもある
  • 期限前の方が多い、実質6ヶ月くらいで償還されてる
  • 最近は運用期間が長い案件が増えている
  • エクイティ型は6~10%を目指す(エクイティって何かよく分からない)

会社・経営者など

ロードスターキャピタル株式会社

  • OwnersBookの実質運営会社(OwnersBookはただのブランド名)
  • 2012年3月:設立(岩野氏、森田氏、中川氏の3名でスタート)
  • 業務内容:不動産投資、仲介、コンサル、ソーシャルレンディング
  • 資本金:13億3千万(資本準備金を合わせると26億5千万)
  • 役職員:35人
  • 第二種金融商品取引業
  • 取引銀行がメガバンクはじめ大手がズラッと
  • 高学歴でその道のプロが多数いる
  • 自社でも14件の不動産(内、4件は区分)に投資している(都内の中規模物件に特化←案件が多く競合が激しくない)
  • 不動産の価値をAIで算出するシステムを開発中
  • 創業当初は不動産仲介、コンサル(要は手数料商売)
  • 途中からコーポレートファンディング事業(不動産投資)
  • 2014年からソーシャルレンディング
  • 人人網とのつながりは、岩野氏の後輩から日本の不動産に興味を持つ人人網の社長の相談相手になって欲しいと紹介されたこと
  • 人人網は不動産のノウハウがないので日本の不動産会社を書いたかったが売りに出ておらず、ロードスターに出資することに(岩野氏は買う価値ないと説明したらしい)
  • 当時、人人網が米Fundrise(クラウドファンディング会社)へ投資が決まっていて、ロードスターに対し不動産のクラファンをやることを勧めた
  • 人人網に呼ばれて北京でFundriseの幹部と会い、クラファンの話を聞いてやることを決めた
  • 今でも会社収益の大半は不動産投資で、ソシャレン収益は一部みたい

沿革

  • 2012年3月:会社設立、当初は不動産取引、コンサル
  • 2013年4月:不動産仲介業務開始
  • 2013年5月:不動産投資業務開始
  • 2014年3月:人人網(中国のSNS、ミクシーに似てる)へ第三者割当増資(以降合計3回で10億円出資、全株の40%所有)
  • 2014年5月:ロードスターファンディング設立
  • 2014年9月:OwnersBook開始
  • 2015年8月:ロードスターファンディングが貸金業者登録
  • 2016年2月:カカクコムへ第三者割当増資
  • 2017年9月:マザーズ上場(5年で上場かよ)
  • 2017年12月:松井証券と業務提携開始

岩野達志氏

  • ロードスターキャピタルの社長
  • 1973年5月神戸市生まれ
  • 小学1~3年米国、4年から我孫子市
  • 開成、東大農学部卒
  • 在学中に不動産鑑定士に合格
  • 1996年:一般財団法人日本不動産研究所、不動産鑑定業務(正確な鑑定技術が身に付けば様々な不動産ビジネスで活かせると思ったため)
  • 2000年:ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン、不動産取得部門
  • 2002年:同、アセットマネジメント部門
  • 2004年:ロックポイントマネジメントジャパンLLC、不動産投資業務(ロックポイントは世界的な不動産投資運用会社)
  • 2011年:同、退職(その後1年間飲食店(恵比寿のイタリア料理店ビルーチェ)経営)
  • 2012年:ロードスターキャピタル設立
  • 岩野氏つながりで入ってきた人が多い、人望があるんだろうな、うらやましい
  • この人、実はものすごく慎重で保守的な気がする
  • 不動産業が社会に貢献できていないという気持ちがずっとあった→一般の人に利益還元できないか?

森田泰弘氏

  • ロードスターキャピタルの副社長
  • 1969年1月生まれ
  • 立命館産業社会学部卒
  • 1992年:安田信託銀行
  • 1996年:一般財団法人日本不動産研究所(岩野氏と同時期)
  • 2003年:ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン、不動産取得部門
  • 2005年:同、アセットマネジメント部門
  • 2012年:同、退職、岩野氏に会社設立を持ちかける(森田氏側からだった)
  • 岩野氏と長く一緒にやってたんだな
  • 岩野氏から見て生真面目な性格らしい(No2向き)

中川由紀子氏

  • 取締役管理本部長兼総務部長
  • 上智短期大学英語科卒
  • 2000年:ハドソン・ジャパン
  • 2003年:ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン、アセットマネジメント部門、法務部等
  • 2012年:同、退職
  • 管理部門の能力を見込まれ会社設立に参加

ロードスターファンディング株式会社

  • キャピタルの100%子会社
  • 2014年5月設立
  • 社長、副社長はキャピタルと同じ(岩野氏、森田氏)
  • 貸金業(OwnersBookとして集めた資金を不動産を担保に貸付、回収して投資家に返済)
  • 主に貸出金利年利5%、最大5億
  • 担保評価額の最大80%まで貸付
  • 不動産担保のみで連帯保証は不要
  • メザニンローンもOK

ネット上の評判

  • リピート率が高い(60代以上68%、20代40%)
  • 不動産のプロ集団
  • 京都の物件も出たが今後も審査基準を緩めるつもりはない(安易に案件を増やさない
  • 不動産市況が悪くなっても一定量の不動産は動く、その時に資金源=銀行を持っている不動産屋(三井とか住友とか)は強い、ロードスターは独立系で銀行がないので、ソシャレンをその代わりにしようとしている
  • 担保の評価は自社と社外の不動産鑑定士でダブルで行っている
  • 2018年8月よりエクイティ型クラウドファンディングを開始
  • 現時点でメインの商売は自社での不動産投資事業(ソシャレンの売上げは全体の10%足らずらしい)
  • ファンドの数自体は多くない(投資機会が少ない)
  • 不動産投資会社としての業績は非常に好調
  • SNS機能がある(これは人人網に言われて付けただけだろ?)
  • メザニンローンがけっこうある
  • OwnersBookの取り分は3%くらいらしい(取り過ぎやな、ラッキーとかに比べると、でもそれで審査とかきっちりやってくれるならOK)
  • 早く売り切れることが多い

決算内容

第1期からすべて公表してます。ソーシャルレンディング業者でこのような会社は珍しいです。透明性が高くて好感を持てます。(単位:百万)

期間 売上高 昨対比 経常利益 経常率
2012年12月期 31 1 3.2%
2013年12月期 251 809.7% 127 50.6%
2014年12月期 756 301.2% 201 26.6%
2015年12月期 2,988 395.2% 681 22.8%
2016年12月期 4,652 155.7% 680 14.6%
2017年12月期 8,794 189.0% 1,189 13.5%
2018年12月期予想 10,585 120.4% 2,089 19.7%

絶好調です。2018年予想は売上高がついに100億円突破。経常利益は前年の約2倍。さらに経常利益率が20%近い。これはお見事。

親会社がこれだけ順調ですので、OwnersBookが急に倒れる可能性は限りなく低いでしょう。

手数料

  • 入金手数料:投資家負担
  • 出金手数料:投資家負担
  • 源泉徴収税:控除
  • 口座開設料:無料
  • 口座維持費:無料
  • 取引手数料:無料

まとめ

  • とにかく手堅い(トップの考え方、担保、投資対象など)
  • トップ2人が保守的で安全志向
  • ソシャレンとしてはローリスクローリターン
  • 情報発信に積極的で透明度が高い
  • 人気もある
  • 早期償還がけっこう多そう
  • 不動産投資のノウハウが豊富でプロ集団
  • 本業(不動産投資)が絶好調
  • 人気が高いのに案件が少なく、すぐ売り切れる

結論

OwnersBook、やはりオススメです。

僕はソーシャルレンディングを実際にやるまでは、手堅い業者で稼ぎつつ、ハイリスクハイリターンの業者にも手を出して利回りを上げようと思っていました。

ところがその後、ラッキーバンクやグリーンインフラレンディングの事件が起こって、すっかり考えを改めました。

いくら利回りが高くても元金が戻ってこなければ投資は負けですからね。上場企業系のOwnersBook、おすすめします!

++++++++++++

OwnersBookに興味をお持ちの方はこちらから→ OwnersBook(公式サイト)

OwnersBookで投資するメリットとデメリット、パソコン、スマホでの取引口座の開設方法は以下の記事をご参考に!

投資初心者にOwnersBookをオススメする11の理由と4つのデメリット
オーナーズブックは投資初心者に最適のソーシャルレンディング業者の一つです。オススメする11の理由と4つのデメリットを紹介します。上場企業の不動産のプロ集団が運営するOwnersBook。強さの秘密は担保です。しかしそれが同時に弱点を生み出しています。
【画像で詳しく説明】OwnersBookのパソコン・スマホでの口座開設方法
OwnersBookのスマホ、パソコンでの会員登録、投資家登録、口座開設の方法、必要な書類、本人確認書類の提出、注意点、転送不可の簡易書留が届く日数、マイナンバーの登録、銀行口座など、実際に登録作業をした画像を使って詳しく解説します!

コメント

早期償還

案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損とは投資したお金が戻ってこなくなることです。

例えば、2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなったなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%

劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が返済することや、連帯保証人が借り手に代わって返済することが債務履行にあたります。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。