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ソーシャルレンディングって何?|銀行との比較で分かりやすく説明!

左野くん
左野くん

ソーシャルレンディングって何なのか?よく分からない…

という方へ。

ソーシャルレンディングで1千万円以上を投資中の現役ソシャレン投資家が説明します!

ソーシャルレンディングとは何か?

結論から言うと以下の通りです。

  1. 企業にお金を貸して利息で儲けます
  2. 基本的な仕組みは銀行と同じです
  3. でも、銀行より金利が高いです
  4. ソシャレンを使えば高い金利で儲けられます

それではさっそく説明します。

タロウさん
タロウさん

初心者でも分かるように、詳しくていねいに説明していくよ!

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

ソーシャルレンディングの仕組みと流れ

ソーシャルレンディングはどんな投資でどうやって儲けるのか?

ソーシャルレンディングの仕組みと流れを見ていきます。

タロウさん
タロウさん

ここでは大きな流れをザックリとつかんでね!

ソーシャルレンディングの大まかな仕組み

まず、大まかな仕組みをザックリと説明します。

  1. ソシャレン業者が投資家からお金を集める
  2. 集めたお金を企業に貸す
  3. 企業がソシャレン業者に利息を付けてお金を返す
  4. ソシャレン業者が投資家に利息を付けてお金を返す

核心の部分を一言で言うと、

ソシャレン業者経由で企業にお金を貸して利息をゲットする

です。

右田さん
右田さん

私たちがお金を貸して利息で儲けるってこと?

タロウさん
タロウさん

そうそう。ザックリ言うと「お金を貸して利息で儲ける」だよ!

ソーシャルレンディングの流れ(前半)

もう少し具体的にソーシャルレンディングの流れを見てみましょう。

こんな感じで流れます。

  1. 企業がソシャレン業者に「お金を貸して」と依頼する
  2. ソシャレン業者が投資家に「貸しませんか?」と募集する
  3. 投資家がお金を出す
  4. 集まったお金をソシャレン業者が企業に貸す

ここまでが前半です。

僕たち投資家がソシャレン業者を経由して、企業にお金を貸しました。

左野くん
左野くん

投資家と企業との間にソシャレン業者が入るってことか。

タロウさん
タロウさん

その通り。ソシャレン業者は投資家と企業とをつなぐ仲介業者だよ!

ソーシャルレンディングの流れ(後半)

続いて後半です。

  1. 企業がソシャレン業者に利息を付けてお金を返す
  2. 利息からソシャレン業者が自分たちの手数料を取る
  3. 残った利息から投資家に分配金を払う
    • 利息のことをソシャレンでは分配金と呼びます
  4. あわせて投資家にお金を返す

返済期限までに企業が利息を付けて、ソシャレン業者にお金を返します。

ソシャレン業者はそこから手数料を引いて、投資家に分配金を付けてお金を返します。

この分配金が投資家の儲けです。

右田さん
右田さん

ソシャレン業者は手数料を取るんだね。

タロウさん
タロウさん

取らないとソシャレン業者も赤字になっちゃうからね。笑

ソーシャルレンディングを具体例で説明

なんとなく分かったと思いますが、抽象的でイマイチ分かりにくいかも?

もっと具体的な例に落とし込んで説明しましょう。

タロウさん
タロウさん

ソーシャルレンディングの仕組みをバッチリ理解できるよ!

1.企業がソシャレン業者に融資を依頼

  1. ひまわり不動産が事業資金で3千万円必要になりました
  2. そこで、ソシャレン業者に3千万円の融資を依頼しました
  3. ソシャレン業者は金利7%、融資期間12ヶ月を提示
  4. ひまわり不動産がOKし、融資が決定しました!

企業はどこも資金が必要です。

今回ひまわり不動産はソシャレン業者から3千万円を、金利7%で1年間貸してもらうことになりました。

2.ソシャレン業者が投資家に出資を募集

  1. ソシャレン業者は投資家に以下の条件で出資を募集しました
    • 募集総額:3千万円
    • 利回り:5%
    • 運用期間:12ヶ月

ソシャレン業者が投資家に「利回り5%で貸しませんか~?」と募集をかけます。

ひまわり不動産には7%で貸すのに、投資家に払う利回りは5%ですよね。

この差の2%がソシャレン業者の手数料になります。

左野くん
左野くん

ソシャレン業者の手数料はいつも2%なの?

タロウさん
タロウさん

手数料は業者や案件によって変わります。常に2%ってことではないよ!

3.集まったお金をソシャレン業者が企業に貸す

  1. 募集を受けて投資家が出資しました
  2. 集まった3千万円をソシャレン業者がひまわり不動産に貸しました

福島さんが5万円、宮崎さんが20万円、長野くんが10万円。

投資家がソシャレン業者に出資(投資)します。

そして集まった3千万円を、ソシャレン業者がひまわり不動産に貸します。

右田さん
右田さん

福島さんがソシャレン業者経由で、ひまわり不動産に5万円を貸したってことか。

タロウさん
タロウさん

宮崎さんは20万円、長野くんは10万円、ひまわり不動産に貸した形になるよ!

4.ソシャレン業者に返済する

  1. ひまわり不動産が3千万円に利息を付けて、ソシャレン業者に返しました

12ヶ月が経って返済期限が来ました。

ひまわり不動産はソシャレン業者に利息を付けて返済しました。

項目 利率 金額
元本 3,000万円
金利 7% 210万円
返済額 3,210万円

元本3千万円と利息210万円、あわせて3,210万円を返済します。

左野くん
左野くん

利息を付けて借りたお金を返したわけだ。

タロウさん
タロウさん

はい、その通り!

5.投資家に返済する

  1. ソシャレン業者は自社の手数料を取った上で
  2. 投資家に元本+分配金を支払いました

ソシャレン業者の手数料は2%でしたよね。

融資額は3千万円なので、手数料は3千万円×2%=60万円です。

項目 利率 金額
元本 3,000万円
利息 7% 210万円
業者の手数料 2% ▲60万円
投資家の分配金 5% 150万円
支払総額 3,150万円

210万円から60万円を引いた150万円と元本の3千万円が、投資家に支払われます。

右田さん
右田さん

150万円が投資家の分配金、3千万円が元本の返済ってことね。

タロウさん
タロウさん

パーフェクトに理解できたね。ここまでが具体的な流れです!

個々の投資家の分配金はいくら?

投資家全体の分配金は150万円ですが、個々の投資家の分配金はいくらになるでしょう?

今回の例では次のようになります。

出資者 出資額 利回り 分配金
福島さん 5万円 5% 2,500円
宮崎さん 20万円 5% 10,000円
長野くん 10万円 5% 5,000円

分配金は出資した金額に応じて支払われます。

もし利回りが10%だったら、分配金はこの2倍になります。

また、運用期間が12ヶ月ではなく6ヶ月だったら、分配金はこの半分になります。

タロウさん
タロウさん

ソーシャルレンディングの仕組みと流れ、もう分かったよね?

ソーシャルレンディングの仕組みは銀行と同じ

さて、ここまでソーシャルレンディングの仕組みを見てきました。

この仕組み、銀行と似ていませんか?

ソーシャルレンディングの仕組みって、基本的に銀行と同じなんです。

タロウさん
タロウさん

どういうふうに同じなのか見てみるよ!

銀行の仕組み

まず、銀行の仕組みとお金の流れを見てみます。

  1. 預金者が銀行にお金を預ける
  2. 預かったお金を銀行が企業に貸す
  3. 企業が利息を付けて銀行にお金を返す
  4. 銀行が手数料を取る
  5. 銀行が利息を付けて預金者にお金を返す

預金者が銀行を通して企業にお金を貸し利息を得る。

これが銀行の基本的な仕組みです。

左野くん
左野くん

僕たちが銀行を経由して企業にお金を貸すわけだ。

ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングの仕組みもおさらいしておきましょう。

  1. 投資家がソシャレン業者に出資する
  2. 集まったお金をソシャレン業者が企業に貸す
  3. 企業が利息を付けてソシャレン業者にお金を返す
  4. ソシャレン業者が手数料を取る
  5. ソシャレン業者が分配金を付けて投資家にお金を返す

投資家がソシャレン業者を通して企業にお金を貸し分配金を得る。

これがソーシャルレンディングです。

右田さん
右田さん

投資家がソシャレン業者を経由して企業にお金を貸すのね。

ソーシャルレンディングと銀行の共通点

2つの図を並べて見てみましょう。

  • 銀行の場合:預金者 → 銀行 → 企業
  • ソシャレンの場合:投資家 → ソシャレン業者 → 企業

もう分かりましたよね。

左野くん
左野くん

銀行経由で預金者が企業にお金を貸す。

右田さん
右田さん

ソシャレン業者経由で投資家が企業にお金を貸す。

タロウさん
タロウさん

そして、どちらの場合も利息で儲ける。

僕たち個人が間接的に企業にお金を貸して利息を得る。

間接的な貸金業という点で、ソーシャルレンディングと銀行は同じです。

ソーシャルレンディングと銀行で違うところ

さきほど、ソーシャルレンディングは「基本的に」銀行と同じ、と書きました。

ソーシャルレンディングには銀行と違うところもあります。

ここでは、次の2点について見てみます。

  • ソーシャルレンディングは貸す条件を選べる
  • ソーシャルレンディングは銀行より利回りが高い
タロウさん
タロウさん

投資家にとって有利な点を説明するよ!

ソーシャルレンディングは貸す条件を選べる

銀行に預けた僕たちのお金、どんな条件で貸すか選べませんよね?

僕たちは銀行が決めた金利で入ってくる利息を受け取るだけです。

左野くん
左野くん

というか、企業に貸してるって意識がないよね。笑

これに対してソーシャルレンディングでは、僕たち投資家に選択権があります。

ソシャレン業者が募集を行う際に、案件ごとに条件が提示されます。

投資家は条件をもとにリスクとリターンを天秤にかけ、投資する案件を選びます。

自分のお金をどういう条件で貸すか、銀行が決めるのではなく自分で選べる。

この点が銀行とは大きく異なります。

タロウさん
タロウさん

どれだけリスクテイクして、どれだけ儲けるか、選択権は投資家にあるよ!

 

ソーシャルレンディングは銀行よりも利回りが高い

もう一つの大きな違いは利回りです。

右田さん
右田さん

銀行の金利って泣きたくなるほど低いよね…

現在、日本の主な銀行の金利は以下の通りです。

銀行 普通預金 1年定期
3大メガバンク 0.001% 0.01%
大手地方銀行 0.001% 0.01%
GMOあおぞらネット銀行 0.110% 0.03%
イオン銀行 0.100% 0.02%
楽天銀行 0.100% 0.03%
オリックス銀行 0.010% 0.20%
住信SBIネット銀行 0.001% 0.20%
SBJ銀行 0.020% 0.20%
ソニー銀行 0.001% 0.15%

これに対してソーシャルレンディングの年間利回りは、おおむね次のような水準です。

業者 利回り
一般的な業者 3~6%
ハイリスクな業者 7~12%

桁が2つ3つ違いますよね。

利回りは銀行よりもソーシャルレンディングの方が、圧倒的に高いです。

タロウさん
タロウさん

銀行よりもソシャレン業者経由で企業にお金を貸した方が、はるかに儲かるよ!

企業がソーシャルレンディングで借りる理由

さて、ここで一つ疑問がわきます。

利回りは銀行よりもソーシャルレンディングの方が高い。

ということは、お金を借りる企業が払う金利(貸出金利)も、銀行よりソーシャルレンディングの方が高くなりますよね?

なぜ企業は、金利が高いソシャレン業者からお金を借りるのでしょうか?

タロウさん
タロウさん

企業がソシャレン業者からお金を借りる理由を説明するよ!

銀行が貸さないからソーシャルレンディングで借りる

企業がソシャレン業者から借りる理由は簡単です。

銀行から借りられないからです。

次のような場合、銀行はお金を貸さないことが多いです。

  • 創業したばかりの企業で営業実績がない
  • 不動産担保がない、不十分
  • 少額、短期間の融資
  • 予定より早く返済する可能性がある

創業したばかりで信用がないとか、担保が不十分でリスクがあるとか。

500万円を3ヶ月だけとか、1ヶ月で返す可能性があるとか、手間だけかかって儲からない。

そういった理由で銀行がお金を貸さないケースがよくあるのです。

タロウさん
タロウさん

銀行は保守的だし、過度にリスクを避けるので、なかなか貸してくれないってことだよ!

銀行が貸さない=ヤバイではない

ですが、銀行が貸さないからと言って、必ずしも危ない企業とは限りません。

例えば、創業したばかりだけど業界が注目しているベンチャー企業とか。

土地を仕入れてすぐに転売するので、3ヶ月だけ資金が必要な不動産業者とか。

銀行の融資条件に合わないだけで、危ないわけではない企業もあるのです。

タロウさん
タロウさん

銀行の融資条件が厳しすぎるだけ!

高い金利で利息を得るチャンス

では、銀行からお金を借りられない企業は、どこからお金を借りるのでしょう?

この点を突き詰めていくと、儲かるチャンスが見えてきます。

タロウさん
タロウさん

もっと儲けるチャンスだよ!

企業が銀行以外でお金を借りる相手

銀行からお金を借りられない企業は、主に次のようなところからお金を借ります。

  • ノンバンク
  • 機関投資家

注目はこれらで借りる場合の金利です。

銀行よりも高い金利

条件が悪くて銀行が貸さない相手に貸すのです。

当然、銀行よりも高い金利をとりますよね?

一般に機関投資家やノンバンクの貸出金利は銀行よりもかなり高いと言われています。

区分 金利(年利)
銀行 1~5%
ノンバンク 5~10%

そして、ここがポイントです。

もし、僕たちが機関投資家やノンバンクと同じように企業にお金を貸すことができたら?

僕たちも同じように高い金利で利息を得ることができるのです!

タロウさん
タロウさん

ノンバンクみたいに5~10%でお金を貸せるかも?!

個人は高金利で企業にお金を貸せない

では、僕たちが企業にお金を貸せるか?絶対無理です。

だって考えてみてください。

僕やあなた、その他大勢が、5万円貸します!20万円貸します!10万円貸します!って、ひまわり不動産に何十人、何百人とやってきたら。

ひまわり不動産は仕事になりませんよね。笑

銀行よりも高い金利があるのに、僕たち一般人は手を出せなかったのです。

タロウさん
タロウさん

個人投資家は企業融資に参加できなかった、ということだよ!

ソーシャルレンディングで高い金利をゲット!

そこに登場したのがソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディングの登場で、個人投資家が高い金利で企業にお金を貸せるようになりました。

どういうことか説明します。

タロウさん
タロウさん

上の方で説明した「ソーシャルレンディングの仕組み」を思い出してね!

企業にお金を貸すことで発生する作業

個人が企業にお金を貸す場合、次のような作業が発生します。

  • 投資家からお金を集める
  • 借り手企業との間で賃貸借契約を結ぶ
  • 企業にお金を貸す
  • 毎月の利息を徴収する
  • 運用期間の最後に元本を回収する
  • 投資家ごとの分配金を計算する
  • 投資家一人一人に分配金と元本を支払う
  • etc

これらの作業を、企業が多数の個人投資家を相手に行うのは大変です。

左野くん
左野くん

ひまわり不動産に専門の部署を新設しないと無理だね。

ソシャレン業者が作業を代行

この問題を解決したのがソーシャルレンディングです。

最初の方で説明した、ソーシャルレンディングの仕組みの図を見てみましょう。

投資家と企業との間にソシャレン業者が入ってますよね。

さきほど挙げた面倒な作業を、ソシャレン業者がすべて代行するということです。

タロウさん
タロウさん

ソシャレン業者は面倒な作業の代行係だよ!

個人投資家が企業向け融資に参加

整理するとこういうことです。

  1. 個人が企業にお金を貸すのは難しかった
  2. ソシャレン業者が間に入ることで個人が貸せるようになった
  3. 機関投資家などに独占されていた高い金利の利息をゲットできるようになった
右田さん
右田さん

ソーシャルレンディングができて良かったね!

タロウさん
タロウさん

良い時代になったものです。

ソーシャルレンディングの要点のまとめ

ソーシャルレンディングって何か?

最後に要点をまとめます。おさらいのつもりで読んでください。

  1. ソーシャルレンディングの仕組み
    1. 投資家が
    2. ソシャレン業者を経由して
    3. 企業にお金を貸し
    4. 利息で儲ける
  2. 基本的な仕組みは銀行と同じ
    • 間接的な貸金業
    • リスクはソシャレンの方が高い
  3. ソーシャルレンディングが有利な点
    • 貸す相手を選べる
    • 銀行預金より金利が高い
  4. ソーシャルレンディングの役割り
    1. 銀行から借りられない企業がある
    2. 機関投資家などが高金利で貸している
    3. ソシャレンが面倒な作業を代行することで
    4. 個人投資家も高金利で企業に貸せる
    5. 高い金利で利息をゲットできる!

もうバッチリ理解できましたよね?

銀行に預けるよりもソシャレン

銀行にお金を預けると金利は定期預金でも0.01%。全然儲かりません。

でも、ソーシャルレンディングならば5%前後です。

それで僕は銀行預金の一部をソーシャルレンディングでの投資にまわしました。

これまでに80万円以上儲かっています

1万円から始めてみよう!

そうは言われても、やっぱり不安だなという方。

1万円だけ試しに投資してみることをおすすめします。

まずは自分に合っているか試してみる。

初めの第一歩は小さくでOKです。

詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

利回り4%のソシャレン・クラファンで低金利の銀行から脱出!
金利0.001%の銀行で2,000万円なんて無理。結婚、子育て、老後資金、金利だけで作れますか?銀行オンリーから脱出し、利回り4%でお金を増やしましょう!ソシャレンと不動産クラファンを詳しく解説します!

ソーシャルレンディングの始め方はこちらの記事で詳しく解説しています。

ソーシャルレンディングとは?【知識ゼロからの始め方入門】
累計投資額6千万円、ソシャレン歴3年の現役投資家が、ソシャレンの仕組み、利回り、儲かるか、他の投資との比較、デメリット、リスク、特長、始め方、よくある質問、失敗しない注意点、安全優先の上手なやり方、おすすめ業者などを解説します。
タロウさん
タロウさん

以上です!

コメント

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系」とは、運営会社やその親会社が上場企業であることを指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと考える投資家が多いです。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

案件の募集で集められた投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこない場合があります。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。

不動産特定共同事業

不動産特定共同事業は次のような事業です。

  1. 複数の投資家から出資を受け
  2. 集まった資金で不動産を取得、運用し
  3. 得られた利益を投資家に分配する

多くの場合、1億円の1棟マンションを100口の持ち分に分割し、1口100万円で販売するといった、不動産小口化商品の形を取ります。

不動産特定共同事業のうち、募集などをインターネットを使って行うのが不動産クラウドファンディングです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品は不動産を小口の持分に分割して販売する不動産投資商品です。

例えば、1億円の1棟マンションを1口100万円の持分100口に分割し、1口単位で販売します。

仮にこのマンションで1,000万円の利益が出た場合、1口投資した人は10万円、5口投資した人は50万円を得るイメージです。

不動産クラファンの場合、持分には利益の分配を受ける権利が含まれますが、物件の所有権は含まれません。

 

デポジット口座

デポジット口座とは業者内で投資家ごとに設置されるお財布のようなものです。

デポジット口座方式の業者では、投資家は事前に銀行から業者にお金を振り込み、そのお金は業者内のデポジット口座で保管されます。

デポジット口座

そして、デポジット口座のお金で案件に投資します。

また、分配金や償還された元本はデポジット口座で保管され、投資家が必要なときに出金申請し、自分の銀行口座に引き出します。

デポジット口座

 

売却リスク

不動産において、物件が予定通りの価格で売却できない、もしくは、売却そのものができない可能性を売却リスクといいます。

売却リスクが現実化すると、投資家には次のような不利益が生じる場合があります。

  • 分配金が予定額を下回る
  • 分配を受けられない
  • 元本の一部が戻ってこない
  • 元本のすべてが戻ってこない

流動性

不動産において、売買のしやすさや、現金化のしやすさを流動性といいます。

都心の一等地など需要が高く売りやすい物件は「流動性が高い」、逆に農村の空き家など需要が低く売りにくい物件は「流動性が低い」です。

譲渡

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで自分の出資持分(利益の分配や元本の償還を受ける権利)を、第三者に譲り渡すことを譲渡といいます。

例えば、〇〇FUNDINGで10万円投資し、それを第三者(〇〇FUNDINGを含む)に10万円(もしくはそれ以外の金額)で買い取ってもらうイメージです。

入金と出金

投資するお金をソシャレン、クラファン業者の銀行口座に振り込むことを入金といいます。

運用が終わったお金が業者から投資家の銀行口座に振り込まれることを出金といいます。

元本

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、投資家が出資(投資)したお金のことを元本といいます。

リフォームとリノベーション

リフォーム、リノベーションともに、住宅の改修や改築を指します。

両者の違いはリフォームは「元の状態に戻す」ことであり、例えば壁の張替えや外壁の塗替えはリフォームです。

対して、リノベーションはリフォームよりも大がかりな改修、改築を行うことで「住宅の機能や価値を高める」ことを指します。

例えば、床暖房の新設や、壁を撤去して広々としたLDKへの間取りの変更はリノベーションです。

リフォームが老朽化で800万円に下がった物件の価値を元の1,000万円に戻すのに対し、リノベーションでは機能を付加して1,200万円に高めるイメージです。

分配と分配金

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、運用で得られた利益を投資家に支払うことを分配といいます。

また、支払われる利益を分配金と呼びます。

案件

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで、募集される1つ1つの投資商品のことを案件と呼びます。

この用語は次のように使われます。

  • 〇〇業者から新しい案件が出た
  • 今度の案件は利回りが高い
  • 先週は△△案件に10万円投資した
  • □□業者は先月は3案件募集があった
  • ◇◇案件に応募したが抽選で落選した

すいません、上手く説明できなくて。

区分マンション

マンションを部屋単位で購入し投資する場合、「区分マンションに投資する」といった表現をします。

対して、1棟単位で購入、投資する場合は「1棟マンションに投資する」といいます。

独立した部屋1つ1つが区分マンションであり、面積や間取りを問いません。

ワンルームでも4LDKでも区分マンションです。

大島てる

大島てるは全国の事故物件情報を掲載するウェブサイト、及び、そのサイトを運営する会社の名称です。

先着方式と抽選方式

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集方式は2つあります。

一つは募集開始と同時によ~いどんで早い者勝ちで投資できる人が決まる先着方式です。

もう一つは募集期間中に応募した人の中から抽選で投資できる人を決める抽選方式です。

成立前書面

成立前書面(契約成立前書面、契約締結前交付書面)は、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで案件に応募する前に確認する書類です。

確認することで応募できるようになります。

成立前書面の確認画面

案件の詳細情報や契約内容などが書かれており、契約書に相当するものだと考えてください。

多くの業者で募集開始前から確認が可能です。

サイトに書かれていない情報も多いので、事前に必ず確認することを強くおすすめします。

モニタリング

ソーシャルレンディングにおいてモニタリングとは、借り手が融資契約を守れるか、ソシャレン業者が監視することをいいます。

業者によって異なりますが具体的な作業としては、定期的な借り手企業の訪問、経営者などへのヒアリング、財務書類のチェックなどがあります。

定期的にモニタリングを行うことで借り手の異常などを早期に察知し、貸し倒れを防ぐことができます。

このため、業者のモニタリングの実施とその精度は投資家にとって重要です。

あと入金と事前入金

投資するお金を業者に入金する方法は2つあります。

一つは先着や抽選の結果、投資できることが決まってから業者の口座に振り込むあと入金方式です。

もう一つは募集開始前に業者のデポジット口座への入金が必要な事前入金方式です。

デポジット口座

デポジット口座のお金は応募した案件への出資に充当されます。

ただし、抽選に落選などで投資できなくなると、入金したお金がデポジット口座で寝ることになります。

さらに、このお金を自分の口座に出金する際の振込手数料が投資家負担の業者もあります。

投資家にとってはあと入金の方が有利です。

 

早期償還

ソーシャルレンディングで借り手が予定より早く返済したり、不動産クラウドファンディングで物件が予定より早く売れることがあります。

そういった理由で案件の運用が予定より短い期間で終わり、業者が元本を予定より早く投資家に返すことを早期償還といいます。

例えば、運用期間12カ月の予定が6カ月で早期償還になると、受け取る分配金は基本的に半分になります。

ネガティブに捉えられがちですが、業者が確実に返済できる借り手、売れる物件を選んで案件を組成した証でもあります。

分配原資

分配原資とは分配金の出どころのことです。

例えば、入居者から得る家賃から投資家に分配金を払う場合、分配原資は家賃です。

家賃はインカムゲインですので、分配原資はインカムゲインとも表現できます。

組成

案件を作ることを組成といいます。

  • 投資対象は緑町ハイツ102号室で
  • 利回りは4.5%で
  • 運用期間1年
  • 募集総額2,300万円の案件を作る

こうやって案件が出来上がります。

組成 → 募集 → 運用開始 → 運用終了 → 償還

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングの案件はこのような流れで運営され、その最初の段階が案件の組成です。

元本毀損

元本毀損(元本割れ)とは投資したお金の一部、または、すべてが戻ってこなくなることです。

例えば、不動産クラウドファンディングで2,000万円で取得した物件が1,500万円でしか売れなかった場合、元本の一部が戻ってこないことがあります。

また、取得した物件が地震で倒壊し売れなくなった、ソーシャルレンディングで借り手企業が倒産したなどで、元本の全額が戻ってこないこともありえます。

クラファン案件の管理手数料

不動産クラファンで区分マンションなどが投資対象になる場合、物件の入居者募集や家賃徴収といった管理業務が行われます。

これらの業務は業者または外部の不動産業者が代行し、そこでは管理手数料が発生します。

案件の利回りはこういった手数料や経費も差し引いた上で計算されたものです。

ですので、投資家が管理手数料を別途支払う必要はありません。

優先出資と劣後出資

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円の物件を取得するといった感じです。

出資者 出資額
投資家(優先出資) 2,400万円
業者(劣後出資) 600万円
出資総額 3,000万円

この時、投資家分の出資を優先出資業者分の出資を劣後出資といいます。

なぜ、そのような言い方をするのかなど、詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

キャピタルゲイン型

不動産クラファンの案件は大きくキャピタルゲイン型とインカムゲイン型に分かれます。

投資対象物件を売却した際の売却益を分配原資(分配金の出どころ)とする案件がキャピタルゲイン型です。

一方のインカムゲイン型は運用期間中の家賃収益を分配原資とします。

なお、売却益と家賃収益の両方を分配原資とする併用型の案件もあります。

自社買取

不動産クラファンでは運用期間の最後に物件を不動産投資家など第三者に売却するのが一般的です。

しかし、何らかの事情で売却できなかった場合、自社で物件を買い取ることがあります。

売却できずに元本が戻ってこないところが、業者が買い取ることで元本が戻ってくることになるので、自社買取は投資家にとってメリットです。

インカムゲイン型の案件では、最初から自社買取の予定で案件を組成することもあります。

劣後出資比率

不動産クラファンでは一般に投資家と業者が共同で出資し、物件を取得します。

例えば、投資家が2,400万円、業者が600万円出資し、3,000万円のマンションを取得するといった感じです。

このとき、出資総額に対する業者分の出資額の比率を劣後出資比率といいます。

さきほどの例では20%です。

出資者 出資額 出資比率
投資家 2,400万円 80%
業者 600万円 20%
合計 3,000万円

そして、劣後出資比率が高いほど安全性が高まります。

右田さん
右田さん

数字が大きいほど安全だよ。

なぜ高いほど安全なのか?

詳しくは下記記事を参照してください。

優先劣後出資方式と劣後出資比率

償還

案件の運用が終わり、業者が元本を投資家に返すことを償還といいます。

クリック合戦

募集が先着方式の案件では、投資できる人が決まるのは早い者勝ちです。

このため、人気の案件では募集開始と同時に応募が殺到します。

この状態をクリック合戦といいます。

信託受益権

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

詳しくは↓こちらの記事を参照してください。

信託受益権とは?(別タブで開く)

信託受益権とは?(今開いているタブで開く)

抵当権と根抵当権と極度額

抵当権とは借り手が返済できなくなった時に担保を売却し、その代金から他の債権者に優先して返済を受ける権利です。

抵当権は1つの借り入れに対して設定されるため、返済時点で消滅します。

これに対し根抵当権ではあらかじめ融資の上限額を設定し、その範囲内であれば何度でも融資と返済が可能です。

その都度、抵当権の設定登記を行う必要がないため、企業への融資などでよく利用されます。

極度額は根抵当権の融資上限額のことです。

債務履行

まず、「債務」とは他人に対し何らかの行動を行う義務のことです。

そして、債務を実際に行うことを債務履行といいます。

ソーシャルレンディングの場合、借り手(債務者)が利払いや元本の返済をすることや、連帯保証人が借り手に代わってそれらを行うことが債務履行にあたります。

逆に、借り手が経営悪化などに至り、利払いや元本返済をしない(できなくなる)ことが債務不履行です。

LTV

ソーシャルレンディングで使われる用語で、担保評価額に対する融資額の割合をいいます。

例えば、1億円の土地を担保に8千万円を融資する場合、LTVは80%です。

担保が評価額通りに売れるとは限らないため、LTVの数字が小さいほど安全性が高いとされます。

資金使途

ソーシャルレンディングで業者から借りたお金を借り手が何に使うかを資金使途といいます。

延滞

ソーシャルレンディングで借り手が期限内に返済できなくなることを延滞といいます。

また、ソシャレン、不動産クラファンで分配金の支払いや元本の償還が予定より遅れている状態を延滞と呼ぶことがあります。

業者や投資家によっては「遅延」という表現が使われることもありますが、意味は同じです。