cheapOairは2005年に設立されたアメリカの格安チケット予約サイトです。ニューヨークに本社を置き、航空券の他にホテルやレンタカーの予約業務も行っています。
cheapOairの親会社は1976年にニュージャージー州で創業した旅行系IT企業のFareportal社です。Galileo、Amadeus、Sabreという母体が異なる3つのGDS(Global Distribution Systems)を使ってホテルやチケットの予約を行っており、傘下にはCheapOairの他に格安チケット予約サイトのOneTravel、FareBuzz、ホテル予約サイトのCheapOstayなどがあります。
cheapOairのチケット価格は平均的です。Orbitz系、Expedia系よりは安いですが、LCC(格安航空会社)のチケットには対応していないためmomondoやSkyscannerよりは高いです。しかし、LCCが就航しておらずレガシーキャリアしか選択肢がない路線ではmomondoなどLCC対応サイトより安い値段が出ることがよくあります。
また、上述した通りOneTravelと同じ系列で基幹システムも同じですので、cheapOairのチケット価格はOneTravelとほぼ同額で、特にアジア路線ではOneTravelのほうが若干ですが安い値段が出る傾向にあります。ですのでアジア路線の航空券を探すならばOneTravelだけチェックすれば十分かもしれません。
予約画面は日本語には対応していません。ですが直感的に分かるインターフェースですので操作面で困ることはないでしょう。また、むだな入力項目や選択項目を設けておらず、必要以上のオプション操作は前面に出さないようにしているため、操作性はかなり良いと言えます。もちろんスマートフォンにも対応しています。サイトに表示される価格は税金、燃油サーチャージなどを含めた総額です。
cheapOairで格安チケットを予約する際の画面の操作方法について説明します。
まず最初に往復(Round Trip)、片道(One Way)、2区間以上(Multiple Cities)を選択します。2区間以上というのは東京→上海→ハノイのようなチケットを一括して予約するという意味です。
それから出発地、到着地、出発日、帰国日などを入力していきます。出発地を入力すると到着地の入力欄が自動的に開き、出発日を選択すると自動的に帰国日の選択画面が開きますので、いちいち入力欄をクリックする必要がありません。cheapOairこういった細かい部分の操作性が非常に高いです。
すべて入力したら「Search Now」を押し、検索結果画面へと移動します。
一番上に表示されるのは価格順の一覧です。左から安い順で、スマホ版では左右にスワイプすることで順に見ていくことができます。
各チケットの詳細はその下に表示されます。スマホ版では航空会社名、値段、出発時刻、到着時刻、所要時間が表示されます。矢印の上に書かれている数字は乗り換え回数です。書かれていないのは直行便です。cheapOairは24時間表示ではなく12時間表示です。時刻の横にAと書かれているのは午前、Pは午後です。
PC版ではそれらに加えて搭乗便名、使用機材、乗り換え地での到着時刻、出発時刻が表示され、「more」をクリックすると使用するターミナル、搭乗ゲート番号などが表示されます。スマホ版ではフライトをタップして次の画面で「Flight Details」をタップすることで詳細情報を見ることができます。
cheapOairで注意が必要なのは、最初に表示されるチケットはほとんどの場合、指定した日付と違っていることです。画面の例では5月3日出発6日帰国で指定しましたが、一番上に表示されているのは5月5日出発8日帰国のチケットでした。
これはcheapOairでは指定日の前後3日を含めて最も安いチケットを一番上に表示する仕様になっているからです。PC版では日付に薄い黄色のマーカーが付いている場合、スマホ版ではチケット内容の最下段に緑の文字が書かれている場合は指定日以外のチケットですので注意してください。
PC版では画面左の「Refine Your Search」欄、スマホ版では「Filters」をタップして現れる画面で、時間帯、航空会社などを指定して検索結果を絞り込むこともできます。
また、PC版では「Flexible dates」タブをクリックすると指定した出発日、帰国日の前後3日を含めたチケットを安い順に表示できる他、スマホ版では「Flexible Dates」タブをタップすると指定日+前後3日で7日、出発日7日×帰国日7日=49通りの日程それぞれの最安値が7×7の49のマス目の中に表示されます。他の予約サイトにも同じような機能がありますが、cheapOairのスマホ版は他サイトに比べて非常に見やすいです。
購入するチケットが決まったら「Select」ボタンを押します。スマホ版では希望のフライトをタップします。
次に現れた画面で氏名などを入力します。スマホ版では上の方にある「Travelers」という文字をタップすると入力画面になります。性別は男性がMale、女性がFemaleです。
「Additional Requests」(スマホ版では「Frequent Flyer and ~」)を開くと食事、座席の希望を入力できます。座席は「Aisle Seat」が通路側、「Window Seat」が窓側です。なお、これらはあくまでも希望ですので必ずその通りになることが保証されるわけではありません。
選択した航空会社のマイレージカードを持っている場合は「Frequent Flyer」の欄にカード番号を入力します。
旅行保険を購入する場合はその下の欄のYesにチェックを入れます。購入しない場合はNoです。スマホ版では上の方の「Review」をタップすると保険購入の画面が出ます。
次にクレジットカード情報を入力します。スマホ版は「Book!」をタップすると入力欄が表示されます。Card Verification Number(CVV)はカードの裏に書かれている数字の下3桁です。
住所は現住所ではなくクレジットカード会社に登録している住所です。Streetには都道府県名以外を、Town or Cityに都道府県名を入力します。「Zip or Postal Code」は郵便番号です。ハイフォンを取った7桁の数字で入力します。
「Billing Phone」はクレジットカード会社に登録している電話番号です。頭のゼロを取って入力します。予約表などはメールの添付資料で送られてきますので、メールアドレス欄にはそれらを受信できるアドレスを入力します。
さらに下にある「Terms and Conditions」から取引条件等を確認することができます。「Book」の前に「By clicking BOOK, I agree that I have read and accepted CheapOair.com’s Terms and Conditions and Privacy Policy.」と書かれていますので、あとから知らなかったとか言っても一切通用しません。辞書を引きながらでも必ず読むことをおすすめします。
予約内容などに問題がなければ「Book」を押して購入を確定します。押したあとに確認画面などは出ません。押すと同時に購入確定、支払いになりますので注意してください。
cheapOairでチケットを購入する最終段階、つまり、「Book」を押す直前の「Terms and Conditions」のリンク先に変更やキャンセルについての規約があります。この中で「Most of our airline tickets are 100% non-refundable.」と書かれている通り、ほぼすべてのチケットはキャンセルできません。変更やキャンセルには最低でも50ドル以上の手数料が必要です。
また、「All cancellations must be done over the phone only.」と書かれていますので、キャンセルや変更などの交渉は電話のみで、使える言語は英語のみです。英語に自信がない方は変更、キャンセルは事実上できないつもりで購入しましょう。
cheapOairで調べた東京発主要路線往復の最安値の推移です。調査方法、表の見方については「価格調査の概要」をご参照ください。