フエで外国人が集まるのはファングーラオ通りなどの安宿街です。このエリアにある飲食店やレストランは、名物料理のブン・ボー・フエが5万ドンとか、ごく普通の焼き飯が7万ドンとか、フエの物価から考えるととんでもなく高い値段です。
それで「外国人相手の店はぼったくり!」みたいなことがたまにネット上で見られるのですが。こういった店は内装にもお金をかけてますし、なによりも、外国人が集まるエリア=儲かる=テナント賃料が高いですので、食材以外のトータルコストで考えるならば、彼らが付けている価格は必ずしもぼったくりとは決め付けられないと私は思います。
でもそれはそれとして、安くて美味しいものを食べたいですよね。笑) そこで、私がフエで通ったローカルの食堂をご紹介します。ぜひ行ってみてください。
泊まったホテルのフロントの人が教えてくれたお店が、フエ市ハノイ通り14番地にある「プー・ビン(Phuoc Vinh)」です。
ファングーラオ通り(青のマーカー)からプー・ビン食堂(赤のマーカー)までは遠いです。ぶらぶら歩いて15~20分はかかります。でも、ファングーラオのような特殊な地域にいてもおもしろくないですし。街を見物がてら散歩をして見るには良い距離だと思います。
プー・ビン食堂には3日間毎日通いましたが、外国人客は1人もいませんでした。というより、このエリアで外国人を見たのは1人だけです。まったくのローカルエリアでお客さんも100%地元民。なので変に外国人慣れしてなくて良いです。
プー・ビンの料理はフエ名物の宮廷料理のようなものではありません。地元の人がお昼ごはんを食べに来るようなごく普通の料理です。そしてお値段はもちろん地元プライスです。
ベトナムの焼き飯、コム・チェン(Com Chien)は35,000ドン、日本円で180円ほどです。ご飯茶碗2杯強分くらいあってかなりのボリュームです。
味はあっさりさっぱり系。東南アジアの長粒種の米ですので、ご飯とご飯がくっついてなくてパラッパラで美味しいです。
あんかけ焼きそばのミー・サオ・メン(Mi Xao Men)は40,000ドン。麺自体が美味しい上にすごく具だくさんです。女性だと一人で食べきれないかもしれません。
プー・ビン食堂は超美味とかグルメが行列を作るとか、そういう飛び抜けてとんでもなく美味しいといった店ではありません。普通に美味しくて、庶民向けの良心的な価格。そんな食堂です。
例えて言うならば、「何を注文しても外れることはない老夫婦が二人でやっている商店街の定食屋」って感じです。観光客相手の店に飽きてきたら一度行ってみてください。