ハノイで楽しむベトナムの民俗芸能といえば水上人形劇が有名です。しかし、それより知名度は落ちますが「カーチュー(Catru、歌札)」という伝統音楽があり、ユネスコの世界無形文化遺産にも認定されています。こちらもなかなかのおすすめです。
ところがこのカーチュー、公演場所や時間などについて諸説入り交えています。旧市街のMaMay通り87番地の旧家保存館、通称「マーマイの家」で公演されるとか、古い情報も混じっていますので整理してみたいと思います。
ハノイでのカーチューの演奏場所としてネット上でよく出てくるのが「旧家保存館」です。マーマイ(MaMay)通り87番地にあることから「マーマイの家」ともよばれています。
地図の青のマーカーの場所にあり、100年以上前に建てられたベトナムの古い民家が保存展示されています。以前はここでカーチューが演奏されていました。しかし、観客が増えて手狭になったため、現在はカーチューの演奏だけは別の場所で行われています。
その場所が赤のマーカーです。ハンブオム(Hang Buom)通り28番地にあるタンロン・カーチュー劇場(Tang Long Catru Theatre)です。Guan Yu Templeというお寺の建物を使っています。
カーチューの演奏が楽しめるのは現在では青のマーカーの旧家保存館ではなく、赤のマーカーのタンロン劇場です。
(「タンロン劇場」というのが正式な名称であるかは自信がありません。タンロンという演奏団によって演奏されているだけで、劇場の名前は別にあるのかもしれません。)
カーチューは毎日何度も演奏されているわけではありません。曜日と時間が次のように決まっています。
火曜、木曜、土曜は18時と20時の2回公演、金曜と日曜は20時だけ、月曜と水曜は公演がありません。旅行の計画を立てる際に注意してください。1回の公演時間は1時間ほどで、途中でお茶と小さなお菓子が出ます。
チケットは10ドルです。ベトナムドンで支払う場合は21万ドンです。レートとしては適正ですので、どちらで支払っても良いと思います。
一度の公演で入場できるのは30人くらいではないかと思います。欧米人を中心にけっこうお客さんが入りますので、前日か数時間前に来て先にチケットを買っておいたほうが確実です。