中学受験前の子供が、小学校を休む問題が記事になっていました。
僕みたいな年寄り世代から見たら、何考えてるの?が第一印象なのですが。
現役世代の方々のご意見を見ていると、そんな簡単な問題ではないようです。
子供を持つ親たちの声
まずは、この記事に対する現役世代の声を紹介します。
ジジイ世代は血圧が上がると思います。ご注意を。笑
- 受験直前にレベルの低い授業をされたら迷惑
- 人生に関わるから万全の準備で臨みたい
- 落ちても学校は責任取ってくれない
- 公立の授業は低レベルで時間のムダ
- 受験のために何百万もかけてきてムダにできない
- 高レベルの子供に応えられてない義務教育が悪い
- 公立の授業では合格できないから仕方ない
- 子供の将来のためのベストの選択
同世代のジジババ諸君、時代は変わったね。笑
行け、学校!
はっきり言って理解できません。
学校って行くもんでしょ?
損得の話じゃなくて、行くのがデフォルトですから。
学校休まなきゃ合格できない程度の学力なら、入学できてもついていけないよ。
四の五の言わずに行け、学校!ってのが本音です。
ジジババ世代の価値観で語ってもしょうがない
でもね、時代は変わりますもんね。
僕の親の時代は海軍兵学校に行くことがエリートの目標だった。
それを僕らの世代に求められても困るのと一緒で。
今の現役世代を取り巻く状況は、僕らジジババ世代の頃とは変わったのです。
ならば、僕らなりに現役世代にとってより良い状況を考えるべきです。
で、考えてみました。
受験生のニーズと学校のアンマッチ
現役世代の意見を一言で言うと、受験生のニーズに学校が応えられていない、です。
これにはきっとこういう反論が出るでしょう。
学校は受験生のためにあるのではない!
もちろんその通りです。
でも、考えてみてください。
今の学校は誰のニーズに応えられているのでしょうか?
ほとんどの生徒とアンマッチ
現役世代の意見でこういうのがありました。
「学校の授業は平均よりチョイ下に合わせているので受験生に合わない」
チョイ下に合わせているから、高レベルの受験生に合わない。
でも、ちょい下に合わせているから、低レベルの生徒にも合わない、ですよね?
要は今の学校の授業って、平均よりチョイ下の生徒のニーズにしか応えられていない。
つまり、ほとんどの生徒のニーズに応えられていない、ということです。
学校は低レベルの生徒にとって悪環境
これって、受験生以上に低レベルの生徒にとって悲惨ですよ。
僕は大学時代にアルバイトで塾講師をしていたのですが。
中3の女の子で分数の足し算・引き算ができない子がいました。
その子の名前と顔は今でも覚えています。
どうしてやることもできませんでした。
学校の授業はみんながアンハッピー
学校のクラスには様々なレベルの生徒がいる。
教師は1人だから、平均レベルに合わせた授業をやるしかない。
分数の足し算の復習なんてやってられない。
取り残される生徒も悲惨。
罪悪感を感じつつ授業を進めるしかない教師も気の毒。
できる子にもできない子にもマッチしない。
受験生にも落ちこぼれにも教師にも、誰にとってもハッピーじゃない。
それが今の学校教育ではないでしょうか?
習熟度別授業にしよう
ではどうするか?
やはり習熟度別授業を取り入れるべきではないでしょうか。
せめて小学校4年生くらいから。
子供たちのレベルと習熟度に合わせて、クラスを変える。
その方が今よりも一人ひとりの子供に合った授業になると思うのです。
どっちみち劣等感は抱く
子供が劣等感を抱く!
確かにそうでしょう。
でも、今の状態でもクラスの中でできない子は劣等感を感じてるじゃないですか。
それに今のままでは、劣等感の原因である低学力は解決できません。
劣等感の原因を取り除くためにも、習熟度別授業にすべきです。
子供の努力につながることもある
劣等感は必ずしもマイナスだけではありません。
ナニクソと思ってがんばって、次の学期は一つ上のクラスにアップした。
自信につながることも大いにあります。
また、努力しなければアップできないのだという厳しい現実を、子供に見せることもできます。
習熟度別授業には学力面以外のメリットもあるのです。
全科目で習熟度別授業にしよう
習熟度別授業は全科目で行うべきです。
算数がダメでも、国語は上のクラスとか。
理科は苦手だけど、家庭科だけは学年トップとか。
自身を持てる可能性が広がります。
いろんな子供がいて良い
また、勉強はできるけど、体育はダメダメな子。
勉強はからっきしだけど、音楽は抜群な子。
世の中にはいろんな人間がいる。
まさに多様性を子供たちに見せることができます。
時代が変われば学校も変わろう
誰のニーズにも応えられていない。
そんな今の学校の授業をこのまま続ける必要はありません。
時代が変わるのに合わせて、どんどん良いものに変えていけば良い。
習熟度別授業は子供たちのためになる
一人ひとりの子供に合った授業ができる。
今よりはるかに多くの子供たちの学力を、今よりも伸ばすことができる。
誰もが得手不得手、個性があることを子供たちに示せる。
苦手に挑戦したり、自分の得意分野を伸ばす機会を与える。
きっと今よりも子供たちのためになるのではないでしょうか?
受験生だけでなく、すべての子供たちのために。