LINEのビジネス版であるLINE WORKSの提供が開始されました。
業務でのやり取りで電子メールに取って代わる。
ビジネスシーンから電子メールを退場させるとしていますが。
少なくとも海外業務では無理だと思います。
LINE WORKSはある程度は使われる
確かにメールは古いツールになっています。
若い人のプライベートなやり取りはもはやLINE一色です。
メールをほとんど使わないという人も増えてきてますよね。
すでにビジネスでのやり取りをLINEで済ます人もかなりいて。
LINE WORKSもそれなりに普及するとは思います。
海外とのやり取りには使えない
ですが海外の取引先が多い企業は、LINE WORKSを導入しないはずです。
なぜなら、海外の取引先とのやり取りには使えないからです。
理由は簡単。LINEを使っていない国が多すぎるから。
さらに言うと、メインのSNSが国によって違うからです。
QQの大流行
これは僕の実体験なのですが。
中国でQQというSNSが爆発的に普及しました。
多くの中国人の名刺に、QQのアカウントが書かれるようになりました。
中国人は新しいものを取り入れることに、日本人ほど抵抗がないですから。
すぐにメールではなくQQで、ビジネスのやり取りをするようになりました。
で、僕も中国の取引先から、QQでやり取りをしたいと言われたのですが。
秒殺で断りました。
SNSは国で違う
というのが、QQなんて中国人しか使ってないからです。
韓国人はカカオトーク、タイ人はLINE、フィリピン人はFacebook。
国によって使うSNSが違います。
海外と取引がある人が連絡ツールをSNSにするとどうなるか?
LINEとQQとカカオとFacebookを常にチェックしないといけない。
いやそれ勘弁ってことで、速攻でお断りしたのです。
SNSが移り変わる可能性も
SNSメインにすると他にも困ることがあります。
時代とともに主流のSNSが変わる可能性があることです。
中国ではQQが優勢でしたが、今ではWeChat(微信)がトップです。
SNSをメインにしていると、移行期に両方チェックしなければなりません。
というか、いつまでも古いものを使い続ける人もいますから。
結局は、QQもチェックせざるを得なくなる。
そういうリスクがあります。
中国で使えないSNSも
もう一つ、中国とやり取りがある場合限定ですが。
ご存知の通り、中国はネット規制を行っています。
Facebookは使えません。LINE、カカオもほぼ使えない。
SNSメインだと、中国出張中にやり取りができなくなったりします。
(もちろん、VPNを使うなど対処法はありますが。)
LINE普及国以外では無理
個人的に新しい技術が出てくることは大歓迎でして。
そういう意味でLINE WORKSには、がんばって欲しいです。
ただ、海外の取引先がある企業では難しい。
LINE WORKSが普及する国は、LINEが普及している国に限られると思います。
日本以外だと、台湾、タイ、インドネシアですね。
この3カ国だけと取引してる企業ってないやろ?笑
SNS万能アプリってないかな?
ところで、どんなSNSも使えるアプリって誰か作りません?
LINEやWeChat、カカオ、Facebook、WhatsAppなど。
どれに届いたメッセージも見ることができて、そのまま返信もできる。
それ一つ開けば、あらゆるSNSを使える。
そういうアプリって誰か作ってくれませんかね?
海外とのやり取りが多い人は喜ぶと思うのですが。