小池知事は豊洲市場というパンドラの箱を開けてしまった

豊洲市場への移転問題が泥沼化しています。

そんな中、小池知事はこの問題についての戦略本部の設置を表明しました。

築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子都知事は24日の定例会見で、築地、豊洲の課題を整理し、移転可否の判断に向けた総合的な検討を…

また東京都は、築地継続は豊洲移転よりコストがかさむと試算しました。

コストの問題を出して豊洲移転やむなしの空気を作る。

小池知事本人ではなく戦略本部に豊洲移転の判断を下させる。

そして豊洲に反対してきた小池知事が、戦略本部の結論を尊重してGOを出す。

そういう筋書きなのでしょう。

豊洲移転以外の選択肢はない

僕は豊洲移転以外の選択肢は最初からなかったと思います。

科学的に見れば豊洲は安全を満たしています。

東京都民は豊洲市場地下水調査の環境基準の意味を理解してるのか?
築地市場移転問題で豊洲市場の地下水モニタリング再調査が行われ環境基準を超えるベンゼン、ヒ素、シアンが出ましたが、環境基本法第16条や水道法第4条、水道水の水質基準も読まずに騒ぐ一部都民は非論理的でヒステリックです。

そしてそもそも、築地市場が安全ではありません。

築地が安全でなく、豊洲は科学的に安全である。

豊洲移転が妥当であることは最初から明白だったはずです。

安全と安心は違う

しかし今、豊洲への移転に少なからずの都民が拒否を示しています。

多くの人が指摘していますが、豊洲は安全であっても安心ではないからです。

科学でどれだけ数値的に証明されても納得できない。

科学よりも感情が優先してしまう。

愚かではありますが、これが現実です。

庶民は感情で動く

僕も含めて庶民の知性なんて所詮はこの程度のものです。

一度危険というイメージが作られてしまうと、そこで思考が停止してしまう。

実際は危険じゃないよと論理立てて説明しても受け付けない。

理性ではなく感情が勝ってしまう。

持ってしまったイメージを理性で変えることができない。

これが我々庶民です。

小池知事はパンドラの箱を開けた

豊洲市場の問題も同じです。

危険というイメージを作ってしまったら最後、もう安心は得られない。

どれだけ科学で説明しても、庶民が安心を得ることはできない。

後戻りすることも、元に戻すことももはやできない。

小池知事は豊洲市場というパンドラの箱を開けてしまったのです。

小池知事は豊洲を政争の具に使った

僕が問題だと思うのは、小池知事のパンドラの箱の開け方です。

彼女は明らかに政局のために箱を開けました。

石原元知事という醜悪な敵を作り上げ、自分をそれに立ち向かうジャンヌ・ダルクに仕立てようとした。

この問題を7月の都議会選挙まで引っ張り、政局を有利に戦おうとした。

小池知事は豊洲というパンドラの箱を政争の具に使ったのです。

閉め方を考えずに開けた

もう一つの問題は、小池知事がどう閉めるかを考えずに箱を開けたことです。

彼女は豊洲というパンドラの箱を開けた時、どう閉めるつもりだったのか?

恐らく、ろくに考えていなかった。

確実に閉めることができる確証を持たずに開けたのではないでしょうか?

そして今実際、彼女は箱を閉じることができずにいます。

税金が垂れ流されている

政局を自分に有利に進めるために、パンドラの箱を開けた。

必ず閉めることができる目処も立てずに開けた。

その結果、今でも豊洲市場の維持費に毎日数百万円の税金が投じられています。

当事者である市場関係者は大変な損害を被っています。

そしてその補償額は数億円に上ると見られています。

小池知事が豊洲という箱を開けたため、何億という税金が無駄になっている。

これで都議選で小池ファーストの会が勝利したら、都民は日本中の笑いものです。

閉めた箱に何が残るのか?

ギリシア神話によると、絶対に開けてはならない箱をゼウスから渡されたパンドラは、好奇心に負けて箱を開けてしまいます。

箱からはすべての災いが飛び出し、驚いた彼女は急いで箱を閉めました。

そして箱の中には希望だけが残ったそうです。

小池知事が不用意に開けた豊洲市場というパンドラの箱。

いまさら閉めたところで、箱の中には不安しか残らないでしょう。

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