中堅旅行会社のてるみくらぶが破産して大騒ぎになっています。
格安の海外旅行ツアーを売り物にしてきたてるみくらぶ。
出発直前だった方や、すでに出発済みの方もいらっしゃるようで。
負債額から考えれば支払い済み代金は一銭も戻ってこないでしょう。
なにせ一般客の負債100億に対して、JATAの弁済保証金は1億ですから。
まったくもってお気の毒様です。
ただ、ちょっと引っかかってるものがあります。
てるみくらぶって安い?
ニュースによるとてるみくらぶは「格安で人気」だそうですが。
僕は旅行会社のツアーを使ったことがないのでよく分かりません。
で、ニュースの記事に出ている同社の商品価格を調べてみました。
内容 | 人数 | 代金 |
---|---|---|
ハワイ | 2人 | 64万円 |
オーストリア | 2人 | 25万円 |
台湾3泊4日 | 1人 | 4万5千円 |
韓国2泊3日 | 1人 | 2万円 |
韓国3泊4日 | 5人 | 23万円 |
ヨーロッパ1週間 | 2人 | 24万円 |
モロッコ | 2人 | 50万円 |
みなさん、どう思います?
高いとは言わないけど、そこまで安いかなぁ?
自分で予約すればもっと安くなる
韓国2泊3日で2万円は安いと思います。
でも、韓国3泊4日が5人で23万円は高い。
LCCのキャンペーンチケットだと往復最安値で1万円ちょっと。
予約サイトで安めのホテルを探せば1泊5千円くらい。
足と宿で1人あたリ3万円足らず。
どう考えても5人で23万円なんて値段になりません。
台湾3泊4日も、自分で予約すればもう少し安くできるはずです。
自分で予約する人が増えている
実際、自分で予約する人がかなり増えているようです。
そしてこのことが、てるみくらぶの経営にも影響したようです。
「てるみくらぶ」は、航空券とホテルを大量に買いつけることで、海外旅行の格安ツアーを実現。
しかし、インターネットの普及により、これまで主流だったパックツアーではなく、航空券やホテルを旅行会社を通さずに個人で予約する人が増加。
(出典:FNNニュース2017年3月28日付)
航空券やホテルの予約って大昔は大変でした。
旅行会社を通す以外の選択肢は事実上ありませんでした。
でも今はインターネットで簡単に予約できます。
ホテル予約や格安航空会社のサイトは、ほとんどで日本語版がありますし。
自分で安く手配できるのだから、てるみくらぶをわざわざ使う必要がない。
シニアと情弱が犠牲になった
逆に言うと、自分で予約できない人がてるみくらぶの犠牲になったのでしょう。
その筆頭がシニア層です。
ニュースで被害者がインタビューを受けていましたが。
夫婦でハワイ旅行みたいな年配の方が多いですよね。
インターネットの使い方がよく分からない。
新聞とテレビ以外に情報源がないから、安く旅するための情報を知らない。
そういう人たちは昔ながらの旅行会社でパックツアーという旅しかできない。
その中でより安くということで、てるみくらぶ以外に選択肢がなかった。
要は年寄りと情弱が犠牲になったということでしょう。
弱者は痛い目に遭う
今後について同社は「出国した人は自力で対処を」と呼びかけています。
しかし、それができる人は最初から旅行会社とか使いませんよね。苦笑
技術について行けず情報に遅れ弱者になると、こういう痛い目に遭います。
僕もジジイですので明日は我が身です。
腐りかけた脳みそにむち打って、必死に若い人について行きます。